2ntブログ
2019/05/10

男脳と女脳

夫婦間のコミュニケーションのすれ違いを「脳の性差」で説明する 「妻のトリセツ」 という本が売れているんだそうです。

 

 

書いてるのは、人工知能研究者の黒川伊保子氏。累計部数で35万部というのは正直凄いですが、偉そうに 「人工知能」 と言ったって、所詮は工学の分野。

最近は、ニューラルネットを発展させたディープラーニングがメジャーな人工知能(AI:Artificial Intelligence)の世界ですが、単なる脳の構造モデルだけで全てを語り尽くせるはずもありません。

 

ニューロセクシズム?

 

科学や医学の世界にまで土足で踏み込んだからでしょうか?(苦笑)

脳科学や心理学が専門の四本(よつもと)裕子・東京大准教授から、猛バッシングされています。この記事の内容を読むと、これらの類の話は、「神経神話」 と呼ばれているようで、一種の 「似非科学」、「疑似科学」 として扱われているそうです。

 

「妻のトリセツが説く脳の性差 東大准教授は『根拠薄い』」

 

男脳・女脳という言葉が男心・女心に置き換えられる程度に、表現を留めて置けば良かったのでしょうが、むしろ、ここまで来ると、「売れてる女」 と 「(これから)売りたい女」 の、壮絶な女同士の 「バトル勃発」 と言った方が適切なのかも。(苦笑)

まあ、「シャーー!」 を仕掛けたのは、四本裕子さんの方から、ですが。(笑)

 

まあ、偉そうに書いてる黒川氏ではありますが、人の脳に関わるホルモンのメカニズムも部分的な解明に留まり、全てが明らかになってるわけではありませんし、男女の性差で大きいのは、脳の差以上にホルモンの差が大きいわけです。

ですから、ホルモン注射を打つと、男性は女性化し、女性は男性化するわけで。

 

男女の脳での違いは、脳幹だけでなく、嗅覚部分にも見られるそうですが、まあ少なくとも、今の人工知能の中核部分の構造だけを取り出して、「男女の違い」 を説明するには、そもそも無理があるわけで、まあ、持論であったのかも知れませんが、「売れちゃった」 ので、「出た杭が叩かれた」 といったところでしょうか。(苦笑)

 

しかし、「疑似科学」 であろうが、多くの読者にとって、科学的かどうかは、どうでも良い話であって、それだけ多くの読者が 「男心と女心の違い」 に興味を持つキッカケとなるのであれば、それ自体は、悪くないことだと思います。

 

大事なのは、男女の歩み寄り

 

むしろ、自分が危惧(きぐ)しているのは、「セ/ックス」 の世界でもそうなのですが、女性の著者が 「女はこうだ!」 と断定的固定的な書き方をしているところです。

男心と女心の違い。それを明らかにすることは構いませんし、男が女心を学んで 「扱い方」 を学ぶのも構いません。

しかし、だからと言って、自分は男として、女性の女心全て許容するつもりは、全くありません。

無視するところは、とことん無視します。(笑)

 

女性は 「トリセツ」 を読み、「その通りだ!」 と言って旦那にその本を渡したところで、旦那もちょっとは試してみるかも知れませんが、仕舞いには 「面倒臭せー」 となって終わりになるのがオチでしょう。(笑)

 

男は、女の女心を満たす道具ではないと言うこと。

女性が、女性は男の性/欲処理の道具でない、と思うのと一緒です。(笑)

男が、女の女心を満たす道具となり、そして、女性が男の性/欲処理の道具となるのは、どちらも、其処に 「愛」 があるときだけなのです。(笑)

 

一番大事なのは、男は女心を、女性は男心を学び、異性の思考や行動原理、価値観といったものが自分達と大きく異なることを学んだ上で、本来は、男女の歩み寄りを考える必要があるのです。

 

男と女の 「歩み寄り」 こそが一番重要な部分なのです。

 

性の多様性と LGBT

 

そして、その先にあるのが、日本人が一番苦手とする、「多様性の許容」 なのです。

 

世の中には少なからず、「女々しい男」 もいれば、女性同士が好きな 「共感」 すらも共有出来ない、「男脳の女性」 も居ますし、女性らしくありたい男も居れば、男っぽさを好む女性もいるし、心では自分を女性と自認する男もいれば、心では自分を男と自認する女性もいます。

 

世界的な流れから、時代は 「LGBT」 を許容する時代に大きく変わりつつありますが、普通の 「性」 さえも満足に扱えない日本人はこの先、どうなってしまうのでしょう?(苦笑)

 

殊更他人の目を気にする日本人の 「村意識」 は、日本人の生活に根深く組み込まれていますので、「男は男らしく、女は女らしく」 といったステレオタイプの価値観をやめれば済む問題でもないような気がします。

 

男女の肉体的な性差を教えるだけでなく、男女の考え方や価値観の違いといったことまで、幅広く教える必要がありますし、性行為ひとつをとっても、男の考えるセ/ックスと、女が考えるセ/ックスは異なる、ということを教えなければいけません。

 

また、男が考えるセ/ックス、女が考えるセ/ックスというものも、一様ではなく、人によって異なるということ。中には、異性にではなく、同性に対して性/欲を感じる人や、異性も同性もどちらにも性/欲を覚える人達もいるわけです。

 

***

 

隣の人と同じであれば、とりあえず安心する日本人に、如何にして 「自分は自分、他人は他人」 を教え込んだら良いのか?

やはりそこでも大事なのは、自分を知り、相手を知った上で、如何に折り合いをつけるか。如何に 「歩み寄る」 かなのだと思います。

 

自分が子供のときに 「性教育」 を受けたときの当時の記憶を思い出してみて、現在の認識と比べてみると、「男女の性差というものは、ここまでも違いがあったのか」 という印象を持ちます。

ものの 「考え方」 も 「価値観」 も 「行動論理」 も全てが違いますし、「性/欲」 の感じ方も異なれば、「オーガズム」 の感じ方も違いますので、「人生の生き方」 さえも異なるのです。

 

男女の 「性」 も 「生態」 も 「生活」 も、如何にお互いが思い遣って、歩み寄るか。

簡単なようで、なかなか難しいものです。(苦笑)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

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2019/05/09

ニッポンのセ/ックスを読み解く(7)

過去記事 「ニッポンのセックスを読み解く(6)」 の続きです。

 

相模ゴム工業株式会社による大規模調査 「ニッポンのセ/ックス2018年版」 によると、日本の夫婦またはカップルの半数がセ/ックスレス という、日本の 「セックスレスの多さ」 が問題視されていますが、週刊朝日 2019年2月8日号の

 

「何歳になっても性欲はある!枯れた夫婦が思い出したい“12段階”」 

 

を読んでみて、少し 「セ/ックスレス」 に対する 見方 が変わりました。

 

意外と 「セックス」 を楽しんでいる50代60代

 

「セ/ックスレス」 とは、一ヶ月に一回以上の性/交渉がない場合を言いますが、これを一年というスパンで、セックスの頻度を、①週2回以上、②週1回、③月2~3回、④月1回、⑤年数回程度、⑥この1年まったくないに分けて、集計した結果を見てみると、以下のようになります。

 

 

データは、以前、過去の記事でもご紹介した 「【ジェクス】 ジャパン・セックスサーベイ 2017」 の数値を用いているそうなのですが、

 

これを見ると、逆に、「意外と多くの人が 『現役』 で楽しんでいるんだな」 などと、思ってしまいました。(笑)

 

今の自分では、やはり、③ の 「月1~3回」 は確保したいところ。④ の 「月1」 もギリギリ OK だとしても、⑤ の 「年数回」 だとかなり厳しい。

「遠距離恋愛」 ともなると、2ヶ月とか3ヶ月に1回という女性も意外と多いのですが、この表をみると、それは男性でも同じのようです。

 

年齢が高くなるに連れて、男性も 「セ/ックスがこの1年まったくない」 人の割合は、増加していきます。特に、30代から50代に掛けての、「セ/ックスがこの1年まったくない」 女性の増加率はかなり顕著と言えます。

 

そして、50代60代の女性の6割は、「セ/ックスがこの1年まったくない」 状態になりますが、逆に言うと、50代60代になっても、年数回を含め、セ/ックスしている女性は、4割はいる ということ。

60代の2割強から50代の3割弱の女性は、月に1回以上セ/ックスしてる ことになるのです。

 

もちろん、このデータは、「特定の相手」 に限定されていません。ですので、男性の場合は、風俗利用も含まれているかも知れません。

しかし、いずれにせよ、女房には勃たない旦那もそうですし、旦那には触られたくもない女房や旦那には濡れない女房も、それなりに 「上手いことやってる」 可能性が高い、ということなのです。(笑)

そして、60代の男性の約半数、そして、60代女性の4割弱が、年数回以上セ/ックスしている ことになります。

 

「ニッポンのセックス」 によると、結婚相手交際相手のいる、60代男性の6割が 「セックスレス」 と答え、そして、60代女性の4割が、「セックスレス」 と答えています。

こちらの調査は、「パートナーとの関係」 ですので、60代の男性は、6割の家庭がレスであり、そのうちの1割は、外で解消していることになります。60代女性では、4割の家庭がレスであり、6割の家庭はレスではないと答えています。

 

自分を卑下しない生き方

 

男性も女性も、三十路手前から、肉体的には劣化を始めます。

この記事の中にも出て来ますが、自分の年齢から見れば、まだ若くて美しい年代と言える、「アラサー」 や 「アラフォー」 の女性であっても、

 

   「身体なんて絶対見せられないわよ。こんなタレ乳、くずれ尻。」 

 

みたいに言う女性は少なくありません。

 

女性ばかりが劣化しているわけでもなく、男性も経年劣化します。人は誰しも、「今日の自分」 よりも 「明日の自分」 の方が劣化しているわけです。

「若かりし日」 の自分と比べれば、確かに、「現在の自分」 は最も劣化している自分と言えるかも知れません。しかし、「未来の自分」 の中では、「今の自分」 が最もキレイな自分なのです。

 

ですので、この三松さんが言われるように、敢えて自分から自分を否定する必要はないんだろうと思います。

 

昔、老人福祉施設か何処かで取った 「アンケート」 の結果を聞いて印象に残っているのは、「今、何に後悔していますか?」 という問いに対して、「あのときに何かに挑戦したり、何かを諦めてしまったこと」 と答えた老人が8割近くで最も多く、現実に起きてしまったことに対して後悔している人は一割程度だったという話を聞いたことがあります。

 

あなたは 「セ/ックス」 を諦められますか?

 

―――

 

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2019/05/08

女性の「感度問題」

世の中、「イキやすい」 女性もいれば、「イキづらい」 女性もいますし、男は男で、「イキやすい」 男もいれば、「イキづらい」 男もいます。

そして、世間一般では、「イキやすい」 女性は 「重宝」 がられるのに、男の場合は逆に 「イキやすい」 と疎んじられるという、何とも 「生きづらい」 世の中。

「イキづらい」 女性や 「イケない」 女性は、「不感症」 の名のもとに、葬り去られます。

 

不感症

 

この 「不感症」。医学用語では、「オルガズム障害」。女性の場合は、「女性オルガズム障害」 と呼ばれるそうですが、SSRI という 「抗うつ剤」 など薬の副作用によるものや、ホルモン分泌または神経の損傷といった 「器質的」 な要因によるもの以外は、ほぼ 「心理的」 要因によるものなのだそうで、治療には、リラクゼーション法や感覚集中法、認知行動療法やマインドフルネス認知療法などの 「精神療法」 が行われているようです。

実際に 「オーガズム」 で悩んでいる女性は、3人に1人と言われますが、日本の場合、どれだけの医師、あるいは、「臨床心理士」 が、そうした対応をしてくれているのでしょう。

一応、国際疾病分類には登場するものの、命に係わるものでもないので、多くの場合は一人で悩んで、諦めているというのが実情なのでしょうか。

 

いささか古くはありますが、こんな記事を見つけました。

 

「女性のオルガズムを治療する専門医たち」

 

この記事を読んでみて、まず一番の驚きは、米国の話ではありますが、きちんと女性の 「オーガズム」 に対峙している医師がいるということです。

そして、そんなアメリカでも、女性の性やオーガズムの研究は予算獲得が難しく、医療の教育現場においても、女性の性は、男性の性と比べると軽視されているそうで、産婦人科の研修時間が2万時間に含まれる 「女性の性機能」 は、たった45分の講義のみで、しかもその内容のほとんどが誤りだったとは驚きです。

米国でさえ、このような実情にある中、日本がこれを著しく凌駕しているはずもありません。

 

「感度」 は全ての女性で異なる

 

この記事によると、最近の研究によって、「骨盤周辺の神経の状態は、同じ女性でも人によって千差万別だと分かってきた」 そうです。

これは、ニューヨーク大学のランゴーン医療センターで助教授をしている、ニューヨークの産婦人科医デボラ・コーディ医師によるもので、男性器周辺の神経の状態はかなり細かいレベルまで把握されているのに対して、女性については情報がない ことに気付いたため、専門の外科医と組んで、自ら女性器周辺の神経の状態を調べめたところ、「外陰部の神経の分かれ方は、完全に人それぞれで、まったく同じということはなさそうだと分かった」 そうです。

 

「枝分かれした神経が体内にどう張り巡らされるかによって、敏感な箇所が違うなど、女性ひとりひとりの性のあり方が変わってくる」 と考えられることから、さらに性器部分の5つの性感帯(クリトリス、膣の開口部、子宮頚部、肛門、会陰部)に走る神経終末の数を数えてみたところ、これらは女性によって異なることを発見したそうで、この医師は、「クリトリスの方が敏感な女性もいるし、膣の開口部の方が敏感な女性もいるのは、このためです」 と述べています。

 

「セックス」 の快感も人それぞれ

 

自分も多くの女性をみて来ましたが、「ク/リトリス」 の大きさも感度も人それぞれです。また、電動系の 「大人のおもちゃ」 の使用は手っ取り早くはあるものの、刺激の強すぎる 「電/マ」 や 「ロ/ーター」 を使用したために、一時的に 「ク/リ」 が麻痺したような感覚になってしまった女性もいました。

シャワーを 「ク/リ」 に当てるオナニーも、男性の 「床オ/ナ」 同様、いろいろな 「弊害」 が指摘されていますが、こういった電動系のおもちゃの刺激は、男性自身の挿入で得られる刺激とは明らかに異なりますので、「セックス」 でイクことを期待する女性の場合は、ほどほどにして置いた方が良いように思われます。

 

「クリトリス」 以外にも、膣内に点在する、「Gスポット」 や、子宮口全部にある 「A スポット」 や、膣壁と腸壁の間にある 「Kスポット(注1) と呼ばれる場所も同様です。

[注1]  クンダリーニスポット(Kundalini spot) と呼ぶらしいです。

【参考】 The Clitoris, A-Spot, G-Spot, U-Spot, K-Spot, P-Spot

 

実際に集計してみたわけではありませんが、「ク/リトリス」 でイケなかったり、イキづらい女性の場合は、膣内に点在する各種スポットが、通常の人よりも鋭敏な印象を受けます。

 

また、「ク/リトリス」 が女性の中で特に敏感な部位であることには違いありませんが、「ク/リトリス」 でイケる人とイキづらい人がいますし、女性のオ/ナにしても、ク/リだけを刺激するひとがいる一方で、膣に指などの挿入を好む人もいます。

外陰部の神経の分かれ方は人それぞれで、もしかしたら感じ方の違いが、その女性のオ/ナニーのスタイルの違いとなって表れ、ク/リでイケる人の場合は、「ク/リ周辺」 の刺激に限定されやすいのに対し、膣内部の感覚が発達している人の場合は、ク/リの刺激だけではなく、膣に指を入れるといった行動を取り入れたりしているのかも知れません。

 

ク/リの感度が高過ぎる場合は、強い刺激を 「痛み」 として感じられる場合もありますし、ク/リの感度が鋭敏でない分、他の部分が発達している可能性もありますので、ク/リの感度の高い低いで、自分は 「不感症」 ではないかと疑ったり、一喜一憂しない方が良いと思います。

膣内でイク 「中イキ」 の場合、ク/リの刺激でイク 「外/イキ(ク/リイキ)」 と異なり、「イク」 コツを掴みづらいのが一番の難点ですが、「補助輪なし自転車」 のように、一度イケるようになれば、「外イキ」 よりもはるかに強烈で時間も長い 「オーガズム」 を味わえるようになります。

 

不感症?を克服する

 

結局のところ、「不感症」 という言葉は、ク/リに対する刺激では、なかなかイキづらい、あるいは、まだ 「イク」 コツ を掴めていない女性に対して、イカせることが出来なかった男が、まるで 「自分は悪くない」 とばかりに、女性に投げ掛ける 「蔑視」 の言葉のようにさえ聞こえてしまいます。

 

自分の今までの経験によれば、こういった女性は感じていないのではなく、明らかに身体からの 「快楽の信号」 を受信し損ねているのです。その証拠に、「不感症」 の代表格と言えそうな女性も、一番最初のときに、きちんと膣は痙攣しており、収縮していたのを覚えています。

 

もし、こういった信号に周波数みたいなものがあるとしたら、膣内の各種スポットは、「ク/リトリス」 とは明らかに異なる周波数で、快感を伝えています。また、膣内の各種スポットも、全てのスポットで周波数は同じではありません。

「補助輪付き自転車」 から 「補助輪なし自転車」 を練習する場合には、目を閉じて自分の身体に耳を澄ませるようにしながら、探ってみる必要があるのです。 

最初は違和感や苦しさを覚えるような場合でも、その刺激を続けているうちに、その違和感や苦しさがなくなり、微かな 「快感」 に変化する場合もあるのです。

はじめは怖く感じるかも知れませんが、だからこそそっと優しく刺激してみて下さい。

 

「薬」 の影響

 

「イキづらさ」 は薬の副作用である場合もあります。乗り物などの 「酔い止めの薬」 には、副交感神経を遮断する作用のある薬や鎮静作用のある薬なども含まれていますし、鎮痛剤が 「イキづらさ」 に関係するかは分かりませんが、性感は 「痛覚」 の受容器を通して伝達されていると言います。

また、お酒は適量であれば、女性は 「イキやすくなる」 という話もあります。

 

いつもはイケるのに、今日はイキづらいと感じたとき、もし何かの薬を服用しているとしたら、その薬が影響しているかも知れません。

 

実例

 

実際に自他共に 「イキづらさ」 を認める女性でしたが、膣内での 「中イキ」 を経験した後、「マルチ・オーガズム(多重オーガズム)」 が出来るようになり、「A スポット」 以外にもその後、「G スポット」「K スポット」「ク/リトリス」 でもイケるようになり、最終的には、「指の股」 への刺激であったり、髪の毛を引っ張った刺激等、性的な刺激がなくてもイケる 「脳イキ」 と呼ばれる、一種のトランス状態での 「オーガズム」 を経験するに至った女性もいます。 

 

彼女に限って言えば、「ク/リトリス」 が今よりも、もう少し敏感であったなら、「ク/リ」 による快感に頼ってしまい、「中イキ」 や 「脳イキ」 といった 「外イキ」 よりもずっと大きな 「快感」 に目覚めることはなかったかも知れません。

 

自分は 「イキづらい」 と嘆くばかりではなく、諦めずに求めてみることも大事だと思っています。

 

「A スポット」 と呼ばれる子宮口(ポルチオ)の 「快感」 は、手術などで子宮を切除した女性であっても問題なく感じますし、「オーガズム」 は、別の研究で、迷走神経を介して伝達されていることが分かっていますので、脊椎を損傷しており、通常の知覚がない人であっても、「オーガズム」 を経験出来る可能性は、残されているのです。

 

自主トレ

 

女性誌などでは、「中イキ」 出来るようになるために、「クリトリス」 への刺激の併用を勧めるものもありますが、先の報告にもあるように、「外陰部の神経の分かれ方は、完全に人それぞれで、まったく異なる」 こともありますし、逆に 「膣内」 の感覚に集中できない可能性も排除できないので、自分は、逆に 「ク/リ」 に刺激を与えないようにして、膣内の特定のポイントの刺激に集中する方が、練習としては有効だと思っています。

但し、「ク/リ」 を刺激していると 「中」 の方も次第に気持ち良くなってくる 「連動」 タイプの女性もいるようなので、いろいろと試してみると良いと思います。

 

あと注意する点としては、「中イキ」 を 「自主トレ」 する場合、電動系のおもちゃは避け、一番男性自身の刺激に近いので、シリコンゴムなどで出来た 「ディルド」 がお薦めです。

 

―――

 

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2019/05/07

一緒にイクために(3)

昨日の記事 「一緒にイクために(2)」 の続きです。

 

「自分が好きなひとと セックス で一緒にイキたい!」 という願望は、誰しもが一度は思ったことのある人類普遍の 「ファンタジー」 だと思います。

しかし実際には、なかなかそう簡単に問屋が卸してくれないのが現実です。

 

セックスでイケるひとの割合

 

海外のコンドームメーカーである 「デュレックス社」 が、2006年に実施した、世界最大規模のセックスライフ調査 「デュレックス・セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ」 (回答者は26か国・2万6032人、2006年にインターネットで調査)では、オーガズムの頻度を尋ねていますが、女性で 「毎回オーガズムに達する」 と回答したのは、世界平均が 32% であるのに対して、日本人は 11% という結果が出ています。

【参考】 世界各国のセックス頻度と性生活満足度(26ヶ国2006年)

 

残念な数値ではありますが、このまま、これらの平均値を取り入れたとしても、「二人で一緒にイケる」 のは、世界の3カップルのうちの1カップルだけ、日本においては、10のカップルのうちの1カップル というのが実情ということになります。自分の経験と照らし合わせてみても、その位が妥当な数値であろうかと思います。

 

「セックスで一緒にイク」 ことは、意外と簡単なことのように思われるかも知れませんが、この数値から見る限りは、努力することもなく簡単に達成できるような、そんな生易しいものではないということが、少しはお分かりになると思います。

特に男性は、女性は男性のように、簡単にイケるようにはならない、ということを理解する必要があります。

 

「イキそう・・・」 なことを伝えるべきか

 

「一緒にイク」 のに関連して、株式会社サイゾーが運営する 「messy」 には、こんな記事がありましたので、ご紹介します。 

 

「挿入中に『2人で一緒にイク』コツ!『イキそう…』と予告は逆効果!?」

 

確かに、「イキそう・・・」 な気配を感じたときの告知問題は、いろいろと取扱いが難しい部分ですので、今回は、この 「事前告知」 について議論してみたいと思います。

 

一般男性の場合

 

この記事にも書いてありますが、相手が 「一般男子」 の場合、相手に 「イキそう・・・」 と伝えることと、多くの男性は、ラストスパートを掛け始めるのです。全てのピッチが速くなり、堪えながらもピークを目指し、ラッシュを掛けるが如く動き出すのです。

これは、男性の 「イキそう・・・」 という感覚と、女性の 「イキそう・・・」 という感覚が、異なることにより生じます。

 

女性が 「イキそう・・・」 と表現するのは、身体の中に波のような強い 「うねり」 を感じたとき。しかし、これは、女性が高まる予兆に過ぎず、まだ ほんの入り口に過ぎない のです。

それに対し、男性が理解する 「イキそう・・・」 という感覚は、もうまさしく、射/精寸前の状態にあり、あと一歩踏み込むと、もう自分ではコントロール出来なくなる(射/精する)状態 を言います。

 

同じ 「イキそう・・・」 という言葉も、女性と男性では、その感覚が全く異なるのですが、多くの男性はそのことを知らないので、女性の 「イキそう・・・」 という言葉を、男性が 「イキそう・・・」 になる感覚で受け留めてしまい、「追い込み」 に入ってしまうのです。

 

そもそもの状態認識が異なり、タイミングがあっていませんので、その結果は、火を見るよりも明らか。男性は先にイってしまい、女性はイケないまま 「置いてけぼり」 で、ひとり後に取り残されることになるのです。

 

余程 「セックス」 慣れしている男性でもない限りは、このように、相手に男性特有の誤解を招くだけですので、「イキそう・・・」 という事前告知は、確かに 「百害あって一利もない」 と言えるかも知れませんので、このような誤解を招かぬよう、女性が 「イキそう・・・」 と感じたら、この著者が実践しているように、「それ、そのまま続けて」 と言うのも、ひとつのテクニックかも知れません。

 

SM の場合

 

ご参考までに、「SM の世界」 の場合をご紹介します。

とは言っても、「SM」 の場合は、「こうでなければならない」 という、堅い決まりがあるわけではありませんが、「命令」 と 「服従」 という形式はとるものの、心と身体のコミュニケーションを大事にする世界ですので、「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」 は、基本中の基本です。

 

気持ち良くなったら、「気持ち良い」 と言う。イキそうに感じたら、「イキそうです」 と言う。但し、主の許可なく勝手にイクことは禁止されていて、イクときは、「イク!」 と言うのが、決まりです。

「嘘イキ」 は当然許されませんが、黙って勝手に 「イク」 ことも許されてはおりません。

イクときには、きちんと主に許可を貰ってから、イカなくてはなりません。

これは、「自分が感じたこと」 を相手に伝える調教もしくは訓練(トレーニング)のようなもの。

 

「SM」 では、主は必ず奴隷をイカせなければならない、というものでもありませんが、しかし、非日常的な世界で、通常では味わうことの出来ない 「快感」 を味わいたくて 「隷属」 しているわけですから、「主」 ばかりが気持ち良くなっていたら、そんな 「主」 は 「奴隷」 に見放されます。(苦笑)

ある意味、「奴隷」 に何度も何度も 「気持ち良さ」 を味わわせることが出来て、「一人前」 という世界。

 

逆に今にも 「イキそう・・・」 になるところまで 「追い込み」、本人は 「イキたくてイキたくて」 これ以上堪えらきれない状態で、なかなか許可を出さず、難癖をつけては、許可を出し渋る。

「奴隷」 は 「主」 の許可が出なければ、自分で勝手に 「イク」 わけにはいきませんので、込み上げて来ては身体の中に渦巻く刺激に耐え、我慢に我慢を重ね、焦(じ)らしまくった後、ようやく 「ご褒美」 として、許可が貰える世界なのです。

 

ですので、完全にイケるようになった女性は、もう1ラウンドで何十回でもイケるようになるのです。

 

***

 

「SM」 の世界では、「奴隷」 である女性は、「主の存在、主の命令は絶対」 であるがゆえに、主たる男性の 「言いつけ」 に盲従します。

「奴隷」 は囚われた時点で、自分の頭で物事を考えるのをやめ、自分で自分の身を守ることを諦め、全てを主に委ね、主の全て受け容れているのです。

服従する 「奴隷」 の 「メンタリティ」 そのものが、女性の脳の 「前頭前野」 と 「扁桃体」 を弛緩させ、女性が 「イキやすい環境」 を整えていると言っても過言ではないのです。


「SM」 の 「世界観」 や 「メンタリティ」 が好きで自ら足を踏み入れたような 「女性」 を別にして、「SM」 の世界に入ったばかりの 「女性」 であったり、表面的にしか 「SM」 を捉えていない女性は、まだこの 「主に従うこと」 の意義や重みを十分理解出来ていません。

結果、「主」 の 「命令」 や 「言いつけ」 をきちんと守らず、自分の好き勝手をする 「頑(かたく)なな女性」 や 「エゴマゾ」 と呼ばれるような人達は、逆にそこまでの 「深い快感」 を味わうことが出来ないまま、終わったりするのには、このような理由が隠れているのです。

 

「一緒にイク」 ことの実際

 

「女性」 の性的な 「開発」 が進めば、女性は簡単に何度でもイケるようになりますし、男性が女性の 「練習台」 となっていた 「男性のスタイル」 が、二人の 「セックス」 の中核へと変化してくるはずです。何故なら、

 

「男性は女性を喜ばせてナンボ」  であり、

「男性は女性をイカせてナンボ」  だからです。

 

自分の性欲に負けて、「女性」 をかぶりつき、さっさと先に果てるなんて言うのは、「自分のことしか考えてない」 からこそ出来る 「芸当」 なのです。

女性の 「練習台」 となり、女性の開発に貢献した 「コーチ」 のことは、先日亡くなられた 「マラソン・コーチ」 の小出義雄氏ではありませんが、「選手」 はその人の恩を一生忘れないでしょう。

 

男は、いつでもイケるからこそ、自分が 「イク」 のを我慢し、女性に対してどれだけの 「機会」 を与えられるかが、「ポイント」 になってくるのです。

 

そして、何度も 「オーガズム」 を迎えることが当たり前になった女性は、男性が 「イク」 兆候を決して見逃しはしません。

男性が 「イク」 兆候を感じたら、男性が 「イク」 よりも先に 「オーガズム」 を迎えるようになります。

 

何故だか、わかりますか?

 

「鮭」 の交尾ではありませんが、まだ 「ヒト」 が 「おサカナ」 だったとき、メスの方がオスの 「放/精」 よりも先に、卵を 「排卵」 しないといけなかったからなのです。

 

だから、実際にリアルに 「二人が一緒にイク」 とき。

 

そのときは、「イケ」 るようになった女性が、男に合わせて、男に先回りして、先にイってくれるのです。

 

 

(おわり)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/05/06

一緒にイクために(2)

昨日の記事 「一緒にイクために(1)」 の続きです。

 

好きな人との 「セックス」 で、「一緒にイキたい」 と願うのは、人類共通の願い。

しかし実際には、実に多くの人達が 「夢半ば」 で諦めているのが実情です。

この状況を少しでも改善すべく、前回の記事では、二人で 「一緒にイク」 ための 「必要条件」 を整理し、そのために、お互いは何をしなければならないのかを整理してみました。

 

要は、簡単な理屈ですが、二人で 「一緒にイク」 ためには、どちらも 「相手でイケること」 が前提条件として求められるのです。その条件を満たさない限りは、現実的に無理であるにもかかわらず、イケない女性が 「イキそう・・・」 となった途端、「二人でイこう」 とするから、いつまで経っても女性はイケないわけです。


まずは、そこをきちんと理解して納得して貰うために、「アキレスと亀のパラドックス」 というお話をご紹介します。

 

アキレスと亀のパラドックス


「アキレスと亀のパラドックス」 というのは、「ギリシャ神話」 に登場する、足が最も速いアキレスと、足が最も遅い代表である 「亀」 とが競争をするお話です。

 

あるところにアキレスと亀がいて、2人は徒競走をすることとなった。しかしアキレスの方が足が速いのは明らかなので亀がハンディキャップをもらって、いくらか進んだ地点(地点Aとする)からスタートすることとなった。

スタート後、アキレスが地点Aに達した時には、亀はアキレスがそこに達するまでの時間分だけ先に進んでいる(地点B)。アキレスが今度は地点Bに達したときには、亀はまたその時間分だけ先へ進む(地点C)。同様にアキレスが地点Cの時には、亀はさらにその先にいることになる。この考えはいくらでも続けることができ、結果、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけない。

 

この話は、実際であれば、アキレスは簡単に亀を追い越すはずなのに、数学的に考えると、アキレスは、いつまでたっても亀に追いつけないという矛盾(パラドックス)が生じることを表す逸話なのですが、まだ男性のアレでイった経験のない女性が、男性と一緒にイこうとする姿が、この話と凄く似ているように感じてしまうのです。

 

現実には、亀はあっさりとアキレスに抜かれ、抜かれた後は、アキレスの視界には亀は存在しません。

この話は、常に 「亀」 に追い付く時点を追い求めているがゆえに、永遠に追い付かないように見えるだけで、それは、1を3で割った値が、「0.333・・・」 と、小数点以下に 3の数字が無限に続いているから、1を3で割った数値は少数では永遠に書ききれないと言っているのと同じことなのです。

 

「セックス」 において、女性は、男性を追い掛けてはいけないのです。

女性が 「セックス」 において、男性を追い掛けて、男性に追い付こうとしている限りは、この 「アキレスと亀のパラドックス」 ではありませんが、永遠にイケないのです。

 

それは、何故なのでしょう。

 

以前にも、「女性がイケるようになる」 ことを、「補助輪なし自転車」 の練習に例えて説明したことがありますが、今回もその 「例え」 で説明してみたいと思います。

 

「補助輪なし自転車」 の例え

 

最近 「中イキ」 に絡み、「本ブログ」 にある 「補助輪なし自転車」 の例え話を 「自説」 が如く吹聴されている人を見掛けますが、「中イキ」 を 「補助輪なし自転車」 に例える表現は、少なくとも 2017年3月来の 「本ブログ」 の完全なる 「オリジナル表現」 です。

許諾も引用も何もなく、まるであたかも自説、もしくは、通説/定説であるかのように表現されるのは、著作物における人格を無視した 「大変不愉快」 な行為ですので、ご遠慮下さい。

 

今までも、「中イキ」 が出来るようになるプロセスを、「補助輪付き自転車」 に乗れる子供の、「補助輪なし自転車」 に乗る練習に例えて説明してきました。

 

何故今回、この 「アキレスと亀のパラドックス」 が、「女性がイケない」 ことや 「補助輪なし自転車」 の例えに結び付いたのか。その共通点は、乗り手の 「意識」 です。

 

「アキレスと亀のパラドックス」 の話では、「亀」 への到達を意識したことで、「いつまで経っても、アキレスが亀に追い付かない」 という、何とも不思議なパラドックスに陥ってしまいましたが、「女性がイケない」 のも、「補助輪なし自転車」 の練習で、なかなか乗れるようにならないのも、どちらも、それは補助者の存在を意識してしまっているからなのです。

 

いつまでも 「補助輪」、あるいは、自転車を支えてくれている人の 「手」 を頼っている限りは、まだ、「補助輪なし自転車」 には乗れないのと同じように、いつまでも相手を意識している限りは、永遠にイケないのです。

 

大事なこと。

 

それは、お父さんなり、お母さんなり、自分が信頼を寄せるひとが、「自分の自転車をしっかりと支えてくれている」 ことを 信じ【①】、「転ぶ」 という 「恐怖」 を乗り越え【②】自分自身の感性に集中【③】 し、自転車の傾きに合わせて、ハンドルの向きを微妙に調整し、怖気(おじけ)づくことなく、自転車を漕(こ)ぐことが出来たとき、初めて、自分が風を切って、「補助輪なし自転車」 を漕いでいる実感が得られるのです。

 

ですので、いつまでも、自転車を支えてくれている人の 「手」 の存在を意識している限り、子供は無意識のうちに、その 「手」 に頼っているので、「補助輪なし自転車」 に乗ることが出来ないのです。

 

何とかなく乗れそうな気がしてきて、その感覚に集中し、自転車を支えてくれている人の 「手」 を意識しなくなったとき、その子供は、「補助輪なし自転車」 を一人で運転出来るようになり、しばらくすると、その子供は、人が押さえていなくても一人で 「補助輪なし自転車」 に乗れていることに気が付くのです。

 

女性がイクために

 

女性がイクためには、まず自分を信じること。そして、自分の 「補助輪なし自転車」 を支えてくれている 「手」 を信じ、自転車に乗っている自身の感覚に集中して初めて、「補助輪なし自転車」 に乗れるようになるのと同じように、相手の男性を信じて、自身の身も心も相手に委ね、自身の中に押し寄せてくる快感に集中すること。

目を瞑(つむ)り、神経を自分のアソコに集中して、自分の身体で耳を澄ますような感覚で、相手を感じ取ってみて下さい。

 

そして、まだ女性を自分の男性自身でイカせた経験のない男性に対する 「アドバイス」 は、ズバリ、

 

「男は、女を先にイかせなければならない。」 

 

ということ。

そのためには、男性は女性とは逆に、自身の快感に身を委ねてしまっては、いけないのです。

 

女性は、「マルチプル・オーガズム」 を経験すると、それこそ1回の 「セックス」 で、何十回もイケるようになります。

そこまでいかなかったとしても、女性の 「オーガズム」 は男性のそれと違い、刺激も強く、時間も長いのです。女性がイったのを確認してからダッシュを掛けたとしても、十分 「一緒にイク」 ことが出来ます。

 

そして、男の男性自身でまだイったことのない女性に対する、「アドバイス」 は、


「女は余計なことは考えず、自分の感覚に集中しなさい。」 
 

ということ。

 

まだ、補助輪の取れない 「坊や」 と 「お嬢ちゃん」 が、「補助輪なし自転車」 でスイスイと、二人並んで走るためには、まずは二人とも、「補助輪なし自転車」 に乗れるようにならないといけないのです。

 

「セックス」 は楽しむもの


「イキたくても、なかなかイケない女性」 にとっては、「二人でイク」 ことは、夢のまた夢なわけです。独りででさえ、好きな男の男性自身で 「イったことがない」 わけですから、いきなり 「二人でイク」 なんてことは、女性にとっては、少々 「ハードル」 が高過ぎるわけです。

 

そして、あまりに 「二人でイク」 ことを意識し過ぎると、女性は次第に 「セックス」 自体に重圧(プレッシャー)を感じてしまったり、緊張してしまったり、あるいは、「自分がイケない」 ことを引け目に感じて、相手に申し訳なく感じてしまいます。

そんな精神状態で、「自分の身体の感覚に神経を集中しろ」 と言われても、逆に集中できるはずもありません。

 

ただでさえ、女性は 「セックス」 のときに集中が切れると、「セックス」 とは関係のないことが頭に思い浮かんでしまう 「生き物」 ですので、「今回もイケなかったら、どうしよう」 みたいに、心配ごとで頭がいっぱいになってしまっても、全然おかしくないのです。

 

「二人でイク」 ことは二人の究極の夢であるかも知れませんが、女性にいきなりその目標を突き付けるのは酷と言うもの。

まずは、女性が毎回 「セックス」 で確実にイケるようにするのが先です。


お相手の女性が、「セックスでイケるようになる」 になるために、男性が 「練習台」 になってあげるのも大切でし、一緒に挑戦してみようという 「思い」 を女性に伝えるのも大切です。

女性がプレッシャーを感じることなく、二人で楽しみながら、「セックス」 出来るような環境づくりを一緒に考えてみて下さい。

 

また男性は男性で、自分がイクための 「セックス」 と、女性の練習台となる 「セックス」 を明確に区別する必要があります。「練習台」 となる場合は、イクのを徹底的に堪える必要がありますし、また、自分達の進捗を確認するための何等かの 「マイルストーン」 も必要です。

「コーチ」 と 「選手」 のように、一緒に問題に取り組み、解決策を模索し、そして、励まし合う関係で必要になってきます。

 

男性とは異なり、いろいろな心理的要因の影響を受けるのが、女性の 「セックス」 なのです。

大事なことは、二人で楽しい雰囲気の中で、女性の性感を開発することにあります。

そうした中で、二人で新たな発見をし、それを継続し、ひとつひとつを積み重ねていけば、女性は最終的には誰でもイケるようになると思っています。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/05/05

一緒にイクために(1)

 旦那や彼氏との 「セックス」 で、「一緒にイキたい」 

    あるいは、

 女房や彼女との 「セックス」 で、「一緒にイキたい」

 

「自分が好きなひととの セックス で、一緒にイキたい!」 という願いは、人種の違いや老若男女の別に関係なく、誰しもが望む人類共通の 「ファンタジー」 ではないでしょうか。

 

しかし現実には、実に多くの人が 「夢半ば」 で諦めているのです。

 

自分はまだ未達であることをきちんと認識されている男性は、まだ希望があります。

何故なら、「自分は既に達成した」 あるいは 「自分は何度も達成している」 と思っている男性の大半は、奥さんや彼女の 「演技力」 で、夢を見させて貰っているためです。

実に 「良い妻」 であることには変わりありませんが、「オンナの華」 を諦めたその女性が可哀想でなりません。

まあ、その 「良妻」 も今は 「悪女」 と化し、外に 「カレシ」 でも作って 上手いこと 「気持ち良く」 なっていれば、まだ、「めでたしめでたし」 と言えるのですが。

 

今回の記事は、そんな 「人類共通のファンタジー」 を諦めきれない男女に向けて、書いていきます。

 

一緒にイクための最低要件

 

まず、自分が好きな相手と 「一緒にイク」 ためのコツ。「一緒にイク」 ための、最低要件について説明します。

 

それは、男性が 「女性をイかせられるだけの 能力 を持っているか」、あるいは、女性が既に 「イケるようになっているか」 のいずれかです。

「セックス」 で 「イケた経験のない」 女性を、今までに 「セックス」 で女性を 「イカせた経験のない」 男性が、実際にイカせられるようになるのは、やはり、かなり難儀なことだと思います。

何故なら、その男性は、能力以前の問題として、まだ客観的に 「女性がイク」 状態を経験していないからです。

「AV」 などは特に 「玉石混合」 ですので、間違ったイメージを抱いている時点で、もうその男性は、 「オワコン」 なのです。

 

一番良いのは、やはり、男性であれ女性であれ、女性を何人もイかせたことのある 「経験者」 に教わることなのですが、ここでも注意する必要があるのは、女性の演技を真に受けて 「自分は出来る!」 と思い込んでいる男に幾ら教えを乞うたところで、全く意味がないということ。

仲の良い友人に相談したところで、下手をすると同じことで悩んでいたりしますので、一般的な答えしか返ってこなくて当たり前なのです。

 

教えて欲しい人から 「対価」 を頂けるのであれば、自分も日本全国何処へでも参りますが、お金は出来れば一銭も払わずに、二人でイケるようになりたいという、リスクもお金も払いたくない方が多勢でしょうし、そもそもは、この記事も、出来るだけ多くのひとに正しい知識を身に着け貰い、出来るだけ多くのひとが、気持ち良くなる 「セックス」 を味わって欲しいと願って書いているわけですので、耳が痛いことではあっても言うしかありません。そのような読者の方に 「アドバイス」 するとするならば、

 

そもそも、「一緒にイこう」 とする前に 「ヤルべきこと」 があるのにもかかわらず、一緒にイこうとすること自体が、「おこがましい」。

 

という一言に尽きます。

 

「ヤルべきこと」 とは何か

 

何をするべきか?

 

それはまず男性が、自分がイクよりも先に、女性を 「イかせる」 ことが出来るようになることであり、女性はまずは、ひとりで先にイっても構わないので、男性自身で 「イケるようになる」 ことです。

要は、あなた方二人が目標に置く 100%を達成したいのであれば、あわよくば 120%を達成できるだけの能力 が求められているということ。そしてそのためには、攻める側(男性)の能力を飛躍的に高めるか、守る側(女性)のハードルを出来るだけ低くするか が必要だ、と言っているわけです。

 

男は男で女性に対する 「サービス能力」 の向上に努め、女性は女性で、自分の抱えるハードルを出来るだけ低くするために、いろいろと方策を練る必要があります。

 

自分でしてイケるようなら、今度は、旦那なりカレシに練習台になって貰う。ク/リでイケるようになったら、今度は中に挑戦する。人類共通の 「二人で一緒にイク」 ファンタジーの具体像は、「中イキ」 だからです。

そして女性は、全てを男性に丸投げするのではなく、ある程度は自分でイこうとする努力も必要です。「男性に身も心も委ねる」 のと、「丸投げ」 とでは、意味が全く異なります。

 

***

 

何故、男女それぞれが努力を払う必要があるのか。それは、男女はそれぞれ役割が違うということに他なりません。

細かいポイントは、今までにも 「オーガズムとは」 といった記事や 「女性が中でイクために」 といった記事の中でも説明してきましたが、役割が違えば当然、努力を払うポイントも自ずと変わってきて当たり前。

同じビジョン同じイメージを共有し、女性は自分のことに集中し、男性は女性のサポートに徹することが大切です。

自分のことに集中できない女性は、それが自分の 「ハードル」 を高めており、また、「サポート役」 に徹することの出来ない男性は、それが自分の能力不足と認識して下さい。

 

そしてもうひとつ大切なこと。それは、男女が同じ情報にアクセスし、試してみてら、その後でお互いに情報を交換するということです。

女性は女性で、どのようにされたとき、どのように感じたか。男性は男性で、何をしたときに、相手もしくは相手の何処の部分が、どのような反応を示し、どのような感じだったのかを相手に伝え、二人で自分達のセックスについて話し合ってみて下さい。

 

お互いに自分の持つ情報を相手に伝え、パズル合わせをしていくうちに、もしかしたら、どちらかが間違って解釈していたことに気が付いたり、自分が記事に書いていることの本当の意味を理解する場合もあるかも知れません。

そして、二人のイメージの擦り合わせをした上で、課題を整理して、再度改めてチャレンジするのです。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/05/04

セックスレスの話(3)

昨日の記事 「セックスレスの話(2)」 の続きです。


そもそも、「セックスレス」 という用語は、用語の定義として、単に 「一ヶ月以上セックスしていない状態」 を指すだけですので、「セックス」 の質や喜びといった満足度も考慮されている指標ではありません。

ですから、夫婦の間に 「愛」 がなくても、妻が仕方なく、 「イヤイヤ」 夫を受け容れている状況であっても、「セックス」 している以上、「セックスレス」 ではなくなりますし、逆に夫婦仲が良く、お互いの心は十分満たされていたとしても、相手に性欲を感じず 「セックス」 がなければ、それは 「セックスレス」 として評価されてしまうのです。

 

しかし現実の生活において、「うちの家はレスなの・・・」 と言った場合、他の家と 「セックス」 の 「質」 を比較しているわけではなく、実際の性交渉の機会や頻度と期待を相対的に評価しているわけです。

ここが難しい点なのですが、「セックスレス」 を意味的に捉える上では、やはり、質と回数だけでなく、回数の増減に関わる心理的な要因や環境的な要因を見て行かないと、具体的な実像が見えてきません。

 

「セックスレスの話(1)」 では、一緒に住むことにより、「日常生活」 と 「二人の時間」 の切り分けが難しくなることを、そして、「セックスレスの話(2)」 では、「性」 を支配する 「ホルモン」 の違いにより起こる、男女の性差を説明しました。

 

これらの要因を考えると、ある意味、「夫婦」 はすれ違って当たり前。

 

では、具体的には、どのような要因が 「セックスレス」 を引き起こしてくるのでしょうか。

 


「セックスレス」 になる要因

 

「セックスレス」 の中には、「産後レス」 のように 「ホルモン」 に乗っ取られたような状態でなってしまう 「レス」 もありますが、多くは、「日常生活」 による圧迫と、「エロティシズム」 の欠如、そして、「コミュニケーション不足」 に原因があると思われます。

 

(1) 「エロティシズム」 の欠如

 

「セックスレスの話(1)」 では、「ハレとケ」 の話を持ち出し、「ハレの日」 が 「日常生活」 である 「ケ」 に駆逐された結果が 「セックスレス」 であると説明しました。

 「セックス」 に必要なものは、「エロティシズム」 です。それが欠如しているからこそ、夫は妻に勃たなくなり、また、妻は夫に、ときめかなくなるのです。

 

多くの 「不倫」 実践者が、「家庭を壊してまで不倫するつもりはない」 と言っているのは、家庭は家庭で大事であるけれども、これ以上 「愛やトキメキのない生活、セックスのない生活は耐えられない」 と言っているように、「セックス」 の発動は、「エロティシズム」 によるのです。

 

睡眠不足で時間的余裕のない人でも、「性欲」 が刺激されれば、男はどんな手段を取ってでも、女性と会おうとしますし、セックス出来る機会があれば、どんなに体力的にきつくても、寝ようとします。

「セックス」 を含め、「日常生活」 の 「マンネリ」 が、「エロティシズム」 の欠如を招いているわけです。

 

では、どういう部分に気を付けたら良いのでしょうか。

 

男性に限らず女性にもあると思うのですが、相手が自分を気に入ってくれている 「ポイント」 があると思います。誰にでも、多かれ少なかれ、「フェティシズム」 的な要素を持っています。

男性であれば、「巨乳好き」 とか、胸は普通でも良いんだけど、「脚フェチ」 だとか、形の良い 「大きなお尻」 が好きとか、逆に 「太った女性」 が好きであるとか、幼い雰囲気が好きだとか、性的にグッと来るポイントは、人によってさまざまです。

そして、少なくとも、相手が自分を好いていてくれる 「急所」 となるポイントは、出来るだけ、相手の好みに合わせるように、努力する必要があると思っています。

 

自分の価値観で何かをするのは、単なる 「自己満足」 に過ぎません。相手の価値観を通して、自分を見る必要があると思っています。

 

(2) 「日常生活」 の圧迫

 

仕事や育児、家事が忙しかったり、健康上の問題や家庭内の問題などが起こると、「日常生活」 に必要な時間が圧迫され、その結果、寝不足になったり、疲労が抜けない状態になります。

これが一過性の場合はまだ良いのですが、これが長期に渡って続くと、寝不足も重なって、疲労も蓄積されるため、睡眠時間を確保したり、体力を温存するために、「セックス」 を遠ざけたりするほか、相手を気遣ったり、思い遣ったり、相手のことを構うだけの時間的精神的な余裕も、なくなってきたりします。

 

それでも、「夫は一人でやって、出している」 と言う奥さんも居るかも知れません。

 

しかし、「マスタベーション」 は、「セックス」 と比べると、使うエネルギーの消費量が少なくて済むのです。また、神経が高ぶらないので、すぐに寝ることも出来ます。

時間を節約するために、ササっとして、ササっと寝る。男は 「性欲処理」 と言ったりしますが、丁度、授乳時の女性の乳房が張るのと一緒で、男は出さないと不快な状態が続くためです。

夫が AV などを見ていてたとしても、その AV 女優が好みなのかも知れませんが、時間短縮が目的であって、サッサと興奮して、サッサと抜くための道具に過ぎないのです。

 

そんな変なところで、ヤキモチを焼くぐらいなら、下手なプライドは捨て、「お手伝い」 を申し出て、手とかお口で、してあげれば良いのです。

そうやって相手を思い遣って、二人の間で 「性」 の機会を継続的に持つことこそが、「セックスレス」 にならずに、関係を長続きさせる秘訣なんだろうと思います。

 

(3) コミュニケーション不足

 

そして最後の関連要因が、「コミュニケーション不足」 です。時間的な余裕がなくなることで、「コミュニケーション不足」 が引き起こされる場合もありますし、そもそも 「コミュニケーション」 は得意でないという人もいるでしょう。

そうでなくても、男女間の会話は難しいものです。女性の会話、女性の気持ちを理解出来ない男性も悪ければ、男性に女性の会話への理解を求める女性も悪いのです。「コミュニケーション」 とは、お互いが歩み合うものです。

 

女性は、男女の会話は、女同士の会話と同じようには行かないことを認識するべきですし、自分の話をただ聞いて貰いたいときと、共感を示して貰いたいとき、そして、家庭内もしくは家族に関わる問題が起きて、きちんとした対応が求められるときを区別して話さないと、男性には分かりませんし、あまりに主語を省略し過ぎた状態で、いろいろと話が飛ぶと、何のことを話しているのか、混乱して、話に付いていくことすら出来ません。

また、睡眠時間もまともに取れない状況で、終わりの見えない話を聞くのは、苦痛以外の何者でもありません。

 

男性は男性で、女性的会話の心理くらいは知っておくべきでしょう。

女性が、その日あったことを夫などに話す感覚は、昔、その女性がまだ小さかった頃、父親にその日あったことを話しているのに近い感覚があると思います。

娘がひとつひとつ思い返して父親に報告する様子を、愛しそうに眺めながら、聞いてくれている父親に、その小さな娘は、お父さんに見守られているような、そんな安心感を感じていたはずです。

女性はそうやって、自分の話を聞いて貰えることで安心し、心が満たされ、自分に対する愛を確認するのです。

ですので、時間的に毎日は厳しくても、女房の話をただ聞いてあげる時間を作ることは、愛を育んでいく上では、とても大切なことなのです。

また、女性は話をすることで、ストレスを発散している部分もありますので、身近に話相手がいないような環境では、ストレスをため込み易くなりますし、女性は、こういった 「コミュニケーション」 が不足してくると、「寂しい」 気分になり、その心を何処かで満たしたくなりますので、やはり定期的に話を聞いてあげる機会を作るのは、とても重要だと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/05/04

セックスレスの話(2)

昨日の 「セックスレスの話(1)」 の続きです。

 

前回の記事では、「同棲カップルに起こるレス現象」 を題材に、「セックスレス」 が起こる心理的なメカニズムについて考えてみました。

しかし、「セックスレス」 が比較的単純な心理的現象ならば、まだ、何等かの対策も取れそうなものなのですが、男女の問題において難しいのは、男性と女性は、男心女心だとか、価値観や物事の考え方が異なるだけでなく、身体のメカニズムからして大きく異なっているところです。

 

特にホルモン分泌を含めた、男女の 「生理的な違い」 は、男女の 「すれ違い」 を起こさせる大きな要因となっています。

生理的な違いによって起こる 「男の常識」 や 「女の常識」 といったものも、同性であれば人種の枠を超えて共通ですが、異性だと通じませんし、なかなか理解されません。

遺伝子的には、人種の違いよりも遠いのが、「性」 の違い。

 

まあ、それもそうです。女性は、XX ですが、男性は、XY。そこからの違いは、やはり大きいのです。

 

今回は、この 男女の 「生理的な違い」 の側面から、「セックスレス」 を考えてみたいと思います。

 

***

 

 

「クーリッジ効果」

 

「セックスレス」 は、そもそも、ヒト以外にも、哺乳類などでも見られる現象であり、「クーリッジ効果」 と呼ばれています。

これは、性的なパートナーがずっと同じである場合、月日が経つに連れて性交渉の回数が次第に減っていくものの、新しいパートナーと出会うと性的欲求が回復するというもの。

哺乳類のオスに顕著に見られる現象らしいのですが、オスほどではないものの、メスにもやはり、「クーリッジ効果」 は確認されているそうです。

 

大事なのは、「セックスレス」 と 「浮気や不倫」 は表裏一体で、微妙に関連しているいうこと。

 

これは、ウィキベディアからの引用ですが、動物を用いた実験の概要が書かれています。

 

ラットを用いた最初の実験内容は次のようなものである[7]。閉じた大きな箱の中に、一匹のオスが4-5匹の発情中のメスと共に置かれる。オスは直ちに全てのメスと繰り返しつがって、疲れ果てるまで続ける。そうなるとメスたちがオスを小突いたり舐めたりしても、オスは反応しなくなる。ここで別の新しいメスを箱の中に入れると、オスは我に返り、その新しいメスと今一度つがい始める。この現象はドブネズミに限ったものではない[8]。クーリッジ効果は、ドーパミンの分泌増加が動物の大脳辺縁系に作用することで引き起こされる[9]

クーリッジ効果は通常、オスに見られる。要するに、オスは新しいメスに対して興奮の回復を示す。レスターとゴルザルカは、メスにもクーリッジ効果が起こるのか否かを見極めるため新しい実験モデルを考案した。ラットの代わりにハムスターを使った彼らの実験によると、オスほどではないもののメスにもクーリッジ効果が見られることが分かった[3][4]

 

この実験は、倫理もへったくれもない 「ネズミ」 の世界の話ではありますが、ヒトと同様のことが起きているということ。そしてこの現象には、神経伝達物質のひとつで 「脳内麻/薬」 とも言われる快楽物質 「ドーパミン」 が関与しているということです。

 

こうなると、男的には、「セックスレス」 にならないように振る舞えるなら、男のする 「浮気や不倫」 は、「オトコの甲斐性」 のようなもの。

「身体がそのように出来ているのだから、仕方がない」 と言われてしまいそうです。(苦笑)

 

こんなことを書くと、「サレ妻」 から猛攻撃を喰らってしまいそうですが、言いたかったことは、男の 「浮気や不倫」 は、女性の 「嫉妬」 と同じ次元、同じレベルの話であると言いたいのです。 

 

「嫉妬」 も、本来は、弱者が自分の身を守るための 「防衛本能」 の発露による 「感情表現」 なわけですが、だからと言って 「出せば良い」 と思って開き直ってしまったら、男の 「浮気や不倫」 と同一レベルの話、「鶏と卵」 になってしまうわけです。

 

社会的には、「不貞行為」 となる分、若干 「浮気や不倫」 の方が不利ではありますが、しかし、どちらも 「本能に逆らって自制する」 必要があるという意味においては同じ。

男性の 「浮気や不倫」 も、女性の 「嫉妬」 も、社会的には、どちらも抑えるところは抑えないといけない代物というわけです。(苦笑)

 

しかし、女の 「嫉妬」 は、あくまでも男の 「浮気や不倫」 の結果であって、同じレベルのものではない、と言われる方もいらっしゃるかも知れません。

それならば、出産経験のある女性の場合は、出産後に性欲が全くなくなったときのことを思い出してみて下さい。

 

 

「オキシトシン」 と 「プロラクチン」

 

女性は妊娠以降、乳腺の分化や発達を促すために、「プロラクチン」 の分泌が盛んになりますが、出産によって、それまでは、母乳を作ることを抑制していた 「プロゲステロン」 というホルモン分泌が低下することにより、母乳が作られるようになります。

 

「プロラクチン」 は、子供を守ったり授乳させたりなど、女性の 「母性本能」 を呼び起こすホルモンで、「性欲」 を減退させるのも、「プロラクチン」 の作用だと言われています。

男性も、微量ではあるものの、射/精直後にこの 「プロラクチン」 が分泌すると言われています。

 

 

 

そして、授乳時に、乳/児が乳腺を刺激することで 「オキシトシン」 が分泌され、この作用により母乳が出されると同時に、子宮収縮が起こり、子宮からも 「オキシトシン」 が分泌されるそうなのですが、この 「オキシトシン」 は、別名 「幸せホルモン」 とも呼ばれ、女性はこの 「オキシトシン」 の分泌により、 「多幸感」 を感じると言われています。

 

女性の産後の 「セックスレス」 は、女性から 「性欲がまったくなくなる」 ためであり、この 「プロラクチン」 と 「オキシトシン」 の分泌による 「相乗効果」 によるものなのです。

 

***


「男女同権」 や 「男女平等」 といったものも、あくまでも、「社会的扱い」 を言っているだけであって、「レディーファースト」 といった 「社交マナー」 や、「席を譲る」 といった 「思い遣り」 とは全く違う次元の話なのですが、最近は誰も若者に、こういうことを教えないようです。

 

男と女と言うものは、考え方も価値観も、そして、生物学的機能から、こういった身体のメカニズムに至るまで、大きく異なる同士であるということ。

男の 「浮気や不倫」 も、女の 「産後レス」 も、その根源は、「ホルモン分泌」 にあるということで、ヒトの 「遺伝子」 に組む込まれた、ヒトの行動原理の根幹とも言える部分。

そこで働く 「ホルモン」 のメカニズムからして、男女は大きく異なるのです。

 

そもそも、ヒトがまだ植物だった頃から、オスは花粉をばら撒き、メスは種を作り続けてきたわけです。ばら撒くのが、男の性(さが)なら、子を宿し育てる喜びこそが、女の性。

 

「セックスレス」 の問題も、まずは、こういった相手の 「性」 の本質をしっかりと理解して、読み解くことも大切なように思います。

 


ニオイの問題?

 

そして、最後にご紹介するのが、これも 「ホルモン」 が関与していそうなんですが、まだ全体像は解明されていない、女性の 「嗅覚問題」 です。

 

「女性は遺伝子の近い遠いをニオイで嗅ぎ分ける」 という 「都市伝説」 があります。

確かに女性の嗅覚は、男性と比べると鋭いようですが、この 「都市伝説」 も半分は正しくて、半分は誤り。そもそも、遺伝子の違いと臭いの間にどのような相関関係があるのかすら、明らかになっていません。

 

しかし、この 「都市伝説」 が、わざわざ 「遺伝子」 という言葉を持ち出してきているのには、実は訳があります。それは何かと言うと、年頃の娘が、お父さんの下着や靴下などを異様に臭がり嫌悪する現象です。

 

女性の嗅覚とニオイとの関係については、以前にも旧ブログの方に書いた記憶があります。

 

「旦那:を 『気持ち悪い」 と思う感覚の謎」

「旦那:を 『気持ち悪い』 と思う感覚の謎(2)」

 

女性には、生理周期で感じ方に違いの出るニオイがあることが報告されています。

これは、ヒトに限らず、また男女を問わず、汗などに含まれる 「アンデロステロン」 と呼ばれる揮発性の 「ステロイド」 なのだそうです。

 

また、株式会社ライオンが調査した 「夫に対する意識と洗濯物のニオイに関する意識調査」 によると、

夫の洗濯物のニオイを ”不快” に感じる」 妻の割合は、夫とのコミュニケーションが良好な場合は、5.6% であるのに対し、夫婦間のコミュニケーションが取れておらず、夫に魅力を感じなくなり、夫との会話や一緒の外出も疲れると感じる 「結婚生活ネガティブ型」 の妻の場合は、60.6%と6割にも達している。

 

のだそうです。

 

少なくとも、これらの報告により、遺伝的な繋がりのないはずの 「妻」 までもが、「夫」 のニオイに反応していることから、先ほどの 「都市伝説」 にある 「遺伝子の違いを嗅ぎ分ける」 という表現は(感覚的に言いたくなる気持ちは分からなくもないけど)、適切でないことがわかります。

 

しかし、同じ家に暮らす 「妻」 が、「夫」 のニオイに敏感に反応するのは、これは事実であり、そして、株式会社ライオンの調査によると、夫に対する好感度によって、洗濯物のニオイを 「不快」 と感じる割合が顕著に表れていること。

また、株式会社ライオンは、これとは異なる調査で、「揮発性ステロイド」 の中で、「アンドロステロン」 に対してのみ、女性は 「明らかに不快」 という反応を示すことを確認しているのだそうです。

 

これらの結果から言えることは、女性は、生理周期によって感じ方は変わるものの、明らかに、「アンドロステロン」 に反応を示しており、好感度の度合いによっても、感じ方にも変化が見られる。

つまりは、「アンドロステロン」 に対する感受性は、さまざまなホルモンの影響を受けている可能性が高いということになります。

 

ちなみに、この 「アンデロステロン」 というのは、豚の 「性ホルモン(フェロモン)」 です。

 

単体では、「明らかに不快」 な臭いと感じる 「アンドロステロン」。しかし、夫婦のコミュニケーションが出来ていて、夫に対する好感度が高いと、「娘」 は不快に感じても、「妻」 は、不快には感じていないということになります。

明らかに、その臭いの 「持ち主」 を意識しているように思われます。

 

単体で、「明らかに不快」 なのは、その 「持ち主」 が匿名だからでしょう。

「アンデロステロン」 が、女性に対して無意識のうちに 「セ/ックス」 を臭わせているとするならば、単体の 「アンデロステロン」 が、誰だか分からない発情した男を連想させるからではないでしょうか。

好感度の高い 「夫」 の 「アンデロステロン」 を、妻が 「不快」 に感じないのは、無意識のうちに、自分に対する 「セックスアピール」 と認識しているためかも知れませんし、「娘」 が 「お父さん」 の 「アンデロステロン」 に対して、異様なほど 「不快感」 を示すのは、お父さんの自分に対する 「セックスアピール」、すなわち 「近親相/姦」 的な印象を受けるためかも知れません。

 

臭いは、鼻で嗅ぎ分けますので、直接、その人の臭いを嗅ぐのであれば、それが誰かは視認出来ているはず。

つまり、視認であったり認識が最初にあって、感覚的には、そこで特定された人の臭いとして認識されているのではないでしょうか。そして 「ヤコブソン器官」 を通して、思わず身体が勝手に反応してしまうわけです。

 

ヒトに、「性フェロモン」 の分泌があるのかどうかは、未だに証明されておりません。

しかし、株式会社ライオンの実験では、夫に対する好感度によって、「アンドロステロン」 の臭いの感じ方が異なることが、明らかになっています。

 

もし、この仮説が正しいとすると、夫婦仲の変遷は、はじめは、夫婦間の諍(いさか)いや、蟠(わだかま)りといったものに過ぎないのかも知れませんが 【Ⅰ】、お互いのコミュニケーションがうまく取れずにいると、次第に旦那に対する魅力を感じなくなり 【Ⅱ】、女性の気持ちが旦那から離れた結果、女性は、旦那の臭いを不快に感じるようになる 【Ⅲ】 のかも知れません。

 

【Ⅰ】 や 【Ⅱ】 といった状態であれば、まだ回復の見込みもあるかも知れませんが、【Ⅲ】 の状態ともなると、日々の暮らしでは平静を保ち、一緒には暮らしてはいるけど、「セ/ックスは無理」 と言われ兼ねない状態にあるのかも知れません

 

肥溜(こえだ)めの臭いがするところで、食事を取るようなものですから、臭くて食欲が失せてしまったとしても、何も不思議ではありません。

 

旦那がお年頃の自分の娘に 「クサイ!」 と言われるのは、ある意味致し方ないのかも知れませんし、自分も 「クサイ」 と思うなら、誰しもが 「クサイ!」 と感じて当たり前。

しかし、そうでもないのに、女房から 「クサイ」 と思われているようなら、かなりの 赤信号 と思われます。

 

***

 

「ホルモンの世界」 から 男女の性差を眺めてみると、男性と女性は、全く違う生き物ではないかと思いたくなるほど、メカニズムが大きく異なるのです。

性的な特徴である 「性徴」 を形作るのも 「ホルモン」 なら、「性」 の衝動や快楽をコントロールしているのも 「ホルモン」 ですし、女性の妊娠・出産・育児に大きく関わっているのも、この 「ホルモン」 です。

 

特に、女性の場合は、初潮から閉経まで常にホルモンのシャワーを浴びて、ホルモンに翻弄され続けているのです。

個人差はありますが、女性は30代の半ばから、女性ホルモンの分泌量が徐々に減り、相対的に男性ホルモンの比率が高まることで、それまで感じたことのない 「強い性欲」 を覚えるようになりますが、これも 「ホルモン」 の作用。

 

「男は頭でモノを考え、女は子宮で考える」 みたいな言葉がありますが、この言葉の意味は、男と女の本質を比べてみたときに、女性は、長きに渡って余りにも多くの 「ホルモン」 の影響を受けており、先ほど話をした 「ニオイの話」 ではありませんが、不可思議な能力を持っている、その例えのような気がしてなりません。

「子宮」 は、「安心ホルモン」 と呼ばれる 「オキシトシン」 を分泌し、子を宿し子を産み、「母性本能」 を司(つかさど)る 「シンボル」 的器官。

 

「無理なものは無理」 ですし、「ダメなものはダメ」。

 

女性の言う 「生理的に無理」 という言葉の裏には、女性にしか分からない、言葉では表現出来ない奥深い感覚が隠れていそうです。

 

(つづく)

 

―――

 

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体位の話(1)

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2019/05/04

セックスレスの話(1)

当ブログ(旧ブログも含む)では、今までにも 「セ/ックスレス」 の問題について、いろいろと考えて来ました。

 

「セ/ックスレスを考える」

「セ/ックスレスと不倫の実態」

「セ/ックスレスを考える(2)」

「とあるセ/ックスレス相談」

「セ/ックスレスの対処法」

「『ス/ワッピング』 の遊び方」

「セ/ックスレスの対処法(2)」

「とあるセ/ックスレス相談 (2)」

「とあるセ/ックスレス相談 (3)」

「とあるセ/ックスレス相談 (4)」

「とあるセ/ックスレス相談 (5)」

 

しかし、なかなかコレと言った、効果的な 「解決策」 が見当たりません。

個々の家庭の数だけ、個々の問題があるのかも知れません。

しかし、本質的には同じ問題です。

そもそも、「セ/ックスレス」 とはいったい何なのか。

そこからもう一度考えてみる必要がありそうです。

 

 

セ/ックスレスを考える

 

 

「セックスレス」 は、「マンネリ」 か

 

「セ/ックスレス」 の原因は、良く 「マンネリ」 だと言われます。

しかし果たして、本当にそうなのでしょうか。

 

巷(ちまた)には、「付き合ってるカップルが、同棲を始めると、セ/ックスの回数が減る」 という、それらしい 「噂」 があります。某記事によると、「同棲」 を始めてから 「セ/ックス」 が減ったと回答したカップルは 40% にものぼるとのこと。

しかし、いったいこのうちのどれだけのカップルが、「マンネリ」 になるほど、「セ/ックス」 をしてるというのでしょう。

 

確かに 「同棲」 することにより、いつでもセ/ックス出来る状況になりますので、「別に今日でなくてもいいか」 という気持ちになることは否定しません。

毎日顔を合わせることによって、トキメキが少なくなることも否定しませんし、一緒に暮らすことによって、今までは目につかなかった相手の粗(あら)に気が付くことも否定しません。また、距離感が近づくことで、当然言葉や気持ちの行き違いが生じる可能性も否定はしません。

 

ここで言えるひとつのこと。それは、「セ/ックス」 の 「マンネリ化」 によって、「セ/ックス」 の回数が減っているわけではないということです。

 

 

同棲により起こる二人の意識の変化

 

「同棲」 する前は、二人はいつもお互いの予定を確認しあい、次のデートの予定を決めていたはずです。恋人同士の場合、「デートの日」 は、まさしく 「ハレの日」 であり、「ジョルジュ・バタイユ」 が言うところの、「祝祭」 であり、「蕩尽(とうじん)」 があり、そして 「セ/ックスの日」 であったわけです。

 

しかし、二人が 「同棲」 を始めると、二人は毎日顔を合わせるようになります。好きあっている同士が、毎日顔を合わすのですから、これ自体が 「セ/ックスレス」 の直接的な原因とはなり得ません。

 

「同棲」 を始めたことにより、二人の関係に、意識的にも、何かの変化が起きたはずなのです。

 

「同棲」 する前のカップルは、二人が会えるときは決まって 「ハレの日」 でした。しかし、「同棲」 した後のカップルは、顔を合わすことが 「日常」 となるのです。

「同棲」 により、「生活」 を共にし始めたことで、今までは、「ハレの日」 一色だった関係に、「日常生活」 が入り込んできたわけです。

 

今まで 「デート」 中心すなわち 「ハレの日」 ばかりだった二人の世界に、「日常生活」 という新しい要素が入り込んだ結果、「日常生活」 という 「ケ」 と、「セ/ックス」 という 「ハレ」 の間で何等かの ”折り合いを付ける必要” が生じ始めた、のではないかと思うのです。

 

それでも、自分たちで 「セ/ックス」 をする 「ハレの日」 を決めて、オンとオフ、メリとハリを区別出来れるようになれれば、まだ良かったのかも知れません。しかし、「同棲」 とは、いつでも 「セ/ックス」 をしようと思えば出来る環境であるだけに、お互いの気分次第と 「成り行き」 に任せてしまうわけです。

 

始めの頃は、「同棲」 のメリットを享受しようと、毎日するかも知れません。多少体力的にキツくても、相手の要望に応じるべく努力もするでしょう。
しかし、それでは体力が持ちませんし、「生活」 も疎(おろそ)かに成りがち。

無理を重ねていれば、当然そこには、睡眠不足であるとか、明日の仕事であるとか、体調不良など無理が祟ってくるわけで、いずれは、どちらかが誘いを断わざるを得なくなるわけです。

 

「同棲」 することによって、カップルは全てが 「ハレの日」 の感覚では 「生活出来ない」 ことを学ぶのですが、そうやって二人の 「ハレの日」 は、次第に 「日常生活」 に浸食されていくわけです。

 

 

「セ/ックス」 をする上で大切なこと

 

「セ/ックス」 で大事なことは、二人が同じときに 「その気」 になることです。

 

「セ/ックスレス」 とは、体調を含め、生活上のさまざまな問題やトラブルによって、そのタイミングが合わなくなったり、お互いの気持ちにブレが生じて来たり、あるいは、相手に対する 「愛情」、「敬意」 あるいは 「性欲」 といったものが失われてくること、だと思っています。

 

一緒に住んでいることで、相手に対する 「敬意」 を忘れてしまったり、相手のことを考えずに、自分の願望や欲求を押し付けたり、つい 「日常生活」 においても、相手の存在に甘えてしまう。

日常生活の 「マンネリ」 が引き起こしたもの。それが、「セ/ックスレス」 なのではないでしょうか。

 

 

「セックスレス」 の裏にあるもの

 

そのように考えてみると、「セ/ックスレス」 とは、二人にとっての 「ハレの日」 が、「日常生活」 という 「ケ」 の浸食をうけて、まさしく、二人の恋愛が崩壊寸前の状況と言えるのではないでしょうか。

むしろ、「ハレの日」 の行事である 「セ/ックス」 がなくなったわけですから、「ケ」 によって 「ハレ」 が完全に駆逐された状態こそが、「セ/ックスレス」 です。

同棲もしくは同居前に二人で会ってラブラブしていた頃、二人で会うときはいつもが 「ハレの日」 だったあの頃とは、まったく正反対の、対局にある状況にあると言えます。

 

「同棲」 もそうですし、結婚もそうですが、生活を共にすることで、「ハレの日」 一辺倒の世界に、「日常生活」 という 「ケ」 が入り込み、そして次第に 「ハレ」 が 「ケ」 に飲み込まれ、「ケ」 に溺れている世界。その世界に見られるひとつの症状が 「セ/ックスレス」 なわけです。

ここで、言っている 「世界」 とは、「関係」 や 「家庭」 など、他の言葉でも置き換え可能です。

 

結婚し子供が出来ると出産があり、そして出産のあとは育児があります。 

仕事が忙しくなってくると仕事に追われ、一方の家庭では、家事に追われ、育児に追われる毎日。子供が少し大きくなっても、教育だ何だと悩みは尽きません。

「日常生活」 で手一杯の状況にあるわけです。

 

***

 

「セ/ックスレス」「ハレ」「ケ」 のような 「聖俗二元論」 で考察している人は、全くと言って良いほど見掛けません。

しかし、「セ/ックスレス」 に陥(おちい)るということは、その関係に 「エロティシズム」 を見出(みいだ)せないからなのです。だから、「セ/ックスレス」 の家庭の夫婦であっても、パートナーさえ交代すれば、夫婦のどちらも 「セックス」 するようになります。(笑)

 

では何故、「セ/ックスレス」 の家庭からは、「エロティシズム」 が消失してしまったのか。

そこを考える上では、どうしても 「ジョルジュ・バタイユ」 的な思考で、問題を 「心理的」 に紐解いていかないと、分からないのです。

 

「セ/ックスレス」 問題は、「愛情」 や 「愛欲」 といった 「エロティシズム」 の問題です。

そのような機微(きび)な問題を、「資本主義」 的な観念や価値観、あるいは、「社会システム」 的な視点から、いくら問題を探ったところで、何も問題の本質を理解できません。

何故なら、その問題の本質こそ、「ジョルジュ・バタイユ」 の言う 「呪われた部分」 に隠されているからです。

   

しかし、「セ/ックスレス」 問題の難しさはこれ以外にもあります。

それは、男女の 「性欲」 もそうですし、「性的行動」 から、性的な 「満足」 を得られるに至るまでのプロセスまで、全て異なることです。

「ジョルジュ・バタイユ」 の世界が、「心理的な世界」 であるとするならば、こちらの方は、全てが 「ホルモン」 の分泌に支配される 「生理的な世界」 なのです。

 

 

うまいこと話がまとまるかどうか、今の時点では分かりませんが、ここしばらくは、「セ/ックスレス」 問題について、考えてみたいと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/05/04

「愛撫」の話

この記事は、主として 「男性」 の読者の方に読んで頂ければと思い、書いています。

 

***

 

幾ら年を重ねても 「難しいなー」 と思うのが、「焦(じ)らし」 です。

多分、この 「焦らし」 こそが、異性を惹き付け、恋愛を成就させる最大の 「テクニック」 でしょう。

良い例が、「何であの子が、そんなにモテる?」 と周囲を人を驚かせる 「ツンデレ」 です。

 

そして、「愛撫」 の真骨頂も実はこの 「焦らし」 にあります。

 

男性が認識する 「セックス」 と、女性が認識する 「セックス」 が違うことは、以前にも説明致しました。

多くの男性が認識する 「セックス」 は、単なる肉欲的な 「セックス」。簡単に言えば、硬くなったら入れて、腰を振って、出たら終わりというものであるのに対して、女性が認識する 「セックス」 とは、前戯と後戯を含めた、心と身体の両面からの 「セックス」 なのです。

 

「そんなことは、何回も言われているから、分かってるよ」 と言われてしまいそうなので、今回は、「愛撫」 という点から、女性が求める、女性が認識する 「セックス」 というものを、語ってみたいと思います。

 

前戯とは?

 

多くの人は、「前戯」 と言うと、「始めにキスをして、次にボディタッチをしたり、アソコに手/淫や口/淫をしたりして・・・」 などのように手順として認識しているように思います。

これはこれで無難であり、間違いではないのですが、「前戯」 では、「これを、しなければならない」 といった 「決まり」 があるわけではありません。

 

二人が二人の世界に没頭し、二人で楽しくいちゃついていれば、それはもう 「前戯」 なのです。ですので当然、「会話」 だけでも、「前戯」 は可能なのです。

SM においては、「露出プレイ」 や 「痴漢プレイ」 などは、もう一般の方々の想像を超えるかも知れませんが、これも 「前戯」 ですし、「ノーパン」 での 「待ち合わせ」 などと言うのも、もう 「前戯」 なのです。SM では、家を出る前から、「プレイ」 は始まっているのです。

 

逆に、どんなにマニュアルの 「手順通り」 であったとしても、おざなりで、気持ちがこもっていなければ、それは 「前戯」 にはなっていません。

「前戯」 とは、漢字にあるとおり、「セックス」 の前段としての 「戯(たわむ)れ」 です。

相手が楽しめていなければ、二人が楽しめていなければ、それは 「前戯」 になっていないのです。

 

風俗で、まともに教育を受けていない 「嬢」 にあたった経験のある男性なら、分かると思います。

ここで教育というのは、学校教育ではなくて、お店のサービス指導のこと。

心は此処(ここ)にあらず。余所見をしながらの片手間で、いくら 「男性自身」 をしごかれたところで、気持ちは冷めるばかりで、何も気持ち良いもんではありません。

 

ある意味、男女の 「前戯」 もそうなら、男女の 「愛撫」 も同じです。

単に 「建て前」 としてする 「前戯」 は、意味ありません。

マニュアルなどにある 「前戯」 の流れは、あくまでも、参考としての手順に過ぎません。

大事なのは、「ハート」 であり、相手を 「愛(いつく)しむ」 気持ちです。

 

前戯としてのキス

 

前戯としての 「キス」 は、ある意味、相手の心に探りを入れる行為に良く似ています。

「キス」 という行為は、相手に対して愛情を確認する行為です。

相手を尊重するタイプの人であれば、その人は、相手の気持ちがまだ不確かなときは、いきなり 「ぶちゅー」 とはいきません。そういう人は、「デリカシーのない人」 もしくは 「自分本位」 な人としか、受け留められません。

 

最初は軽く唇を重ね、間を置いて相手の反応を観察し、もしくは、ちょっと鎌を掛けるように先制したり。お互いの気持ちを徐々に確認しあい、次第に相手の心を引き出す行為なのです。

 

ですので、キスの中にも、儀礼的な 「挨拶」 のキスと、好意を寄せる 「キス」。そして、舌を絡めあったりする、濃密な関係を許容する 「キス」 があります。

そして、相手の反応が芳しくない場合は、間をとって声を掛け、話をしたりします。

女性は、「話を聞いて貰いたい生き物」 ですので、何か不安や不満があるときには、きちんと話を聞いてあげて、わだかまりを解いてあげたり、甘えさせてあげるのも 「前戯」 のうちです。

 

心がスッキリして、お互いが積極的に、相手の舌と絡め合うようであれば、もう、それは、「早くそうなりたい!」 という気持ちの表れ以外の何者でもありません。

 

前戯としての愛撫

 

お互いの気持ちが確認出来れば、実際に手で相手に触れたくなるものです。

抱き合ってキスをして、思わず自分の衝動から、強く相手のお尻を掴んだりしてしまうことはあります。また、自分の気持ちを伝えるために、敢えて相手を強く抱きしめたり、強く掴んだりすることはあります。

しかし、こういった 「ボディタッチ」 は 「愛撫」 とは言いません。

 

「愛撫」 の基本は、文字通り、相手を優しく愛(いと)おしみながら、撫でることです。

そして、「愛撫」 においては、「焦らし」 こそが、一番大事な 「スパイス」 なのです。

 

「焦らし」 がなければ、「愛撫」 は単なるマッサージ。「焦らし」 こそが、欲と欲との攻防なのです。

女の身体の奥で用心深く息を潜(ひそ)めている 「性欲」 という名の 「姫」 を表に連れ出すためには、女性の強い生存欲求(防衛本能)を攪乱(かくらん)しつつ、女性の 「セックス」 に対する期待をどんどん高めていかないといけないのです。

 

「焦らし」 のない 「愛撫」 は、気持ち良くても、健全過ぎて興奮がありませんし、焦らし過ぎて、相手のやる気を挫(くじ)いてもいけません。

焦らしというのは、ある意味、主導権を賭けた男と女の 「心理戦」

セックスの 「前哨戦」 とも言える 「前戯」 では、焦らしに焦らして、相手の性欲を高め、相手の降伏や投降を待ちたいところですが、それはある意味、自分の 「性欲」 との闘いでもあります。

 

「前哨戦」 で自爆してしまっては元も子もありませんが、かと言って、「前哨戦」 なく突撃しても、返り討ちにあって玉砕するのがオチ。勝てる戦すらも逃してしまいます。(苦笑)

 

「前戯」 における 「愛撫」 の意味は、女性を焦らしに焦らして、「性欲」 を解放してあげること。

女性は、優しくゆっくりと触れられることによって、自分がとても大切にされているように感じて、とても幸せな気持ちになるのです。

そして、優しくゆっくりとした指の動きに 「焦れったさ」 を感じるがゆえに、逆に、愛撫している指の動きに、自然と神経が集中してしまうのです。


後戯としての愛撫

 

「前戯」 はともかく、「後戯」 を重視している人は、あまりいないのではないでしょうか。

「後戯」 の目的は、女性に 「セックス」 の余韻を十分に味わわせてあげることにあります。しっかりと 「後戯」 をすることによって、自分との 「セックス」 の評価が、より高くなるわけです。

 

「アフタープレイ(後戯)」 の意義は、と言えば、剣道の用語で言うと 「残心」

勝敗を決めた後も、気を緩めず、相手の気配から意識を逸らさないこと。

女性をイカせたあとも、自分がイったあとも気を抜かず、その余韻を二人で楽しむことです。

 

「セックス」 の 「後戯」 では、むしろ自分の気配を女性の隣に置くことこそが 「メイン」 です。

女性に寄り添って腕枕をし、足を絡め合うのでも良いですし、うつ伏せに寝ている女性の横に横たわり、女性の背中を優しくゆっくりとしたタッチで、触れるか触れないかの感覚で撫でてあげるのも悪くありません。

「セックス」 が終わっても、女性の身体の細胞は、まだ緊張が残っていますので、産毛はまだ逆立ったままなのです。その肌の産毛に触れるか触れないかの感覚で、ゆっくりと女性の身体の撫でてあげるのです。

 

女性の 「オーガズム」 は、男と違って後を引きますので、むしろ、愛撫することで、その余韻を強く残してあげるのです。これもある意味 「焦らし」 なのです。

 

愛撫の基本
 

「セックス」 と言うと、「高速ピストン」 を始め、何もかも 「高速」 が良いと思っている 「勘違い男」 も少なくないように思いますが、「前哨戦」 もなく、直ぐに総攻撃を仕掛けては玉砕する男性の結果が 「三擦(みこす)り半」 では、女性は泣くにも泣けません。(苦笑)

 

女性に対する愛撫は、触れるか触れないかの感覚で、しかも優しく 「ゆっくり」 と動かすのが基本です。もし、相手への刺激を強くしたいのであれば、① 触れる面積を増やすか、② 女性の肌に少し強目に押し付けるようにします。

 

何故ゆっくりが良いのか。

 

それは、ゆっくりだからこそ、もっと早く動かして欲しいと、女性の気持ちが高まり、そして、そのゆっくり動く手の感覚がもどかしく、逆に女性の気持ちが集中するのです。

そして、ゆっくりと優しく触れれば触れるほど、女性は 「自分のことを大切に扱ってくれている」 ような気がして、心が満たされ、女性はとても幸せな気持ちに浸れるのです。

 

また、少し趣向を変えて、「ゆっくり」 かつ 「ねっとり」 とイヤらしく触れてみるのも、悪くないかも知れません。

 

例えがあまり適切ではないかも知れませんが、「痴/漢が欲望をみなぎらせて女性に触(ふれ)る」 ような感覚で、触るのです。

女性の中には、「痴/漢願望」 や 「レ/イプ願望」 といった 「被虐願望」 のある女性も少なからずいます。

但し、ここできちんと理解しておいて欲しいのは、これらの女性は、見ず知らずの人から実際に 「痴漢」 や 「レイプ」 されたいわけではない、ということです。

女性は、相手は誰でも良いのではなくて、「自分の好きな特定の相手」 に、されたいのです。

 

しかし、そんな 「痴/漢」 でさえ、実際に観察したことは今までに一回しかありませんが、多分、この 「痴/漢」 の類(たぐい)も、あまり高速に触れたり触ったりはしないのではないでしょうか。

 

自分の目の前で堂々と? 「痴/漢」 しようとしている、その男の阿呆さ加減にムカついて、そいつが触る前に、女の子を起こして自分の席の隣に移してしまいましたので、現場を押さえてはいないのですが、自分が唯一目撃したその 「痴/漢」 は、ガラガラの電車の中で、わざわざ女性の隣席に座り、寝たフリをして、自分の膝の上に抱えたコートの下から、そっと女性の太腿の方に手を伸ばしていくタイプの 「痴/漢」 でした。

 

***

 

キャンプとか屋外BBQのときに、しっかりと木炭に火をつけないと、なかなか燃え広がらないのと一緒で、女性の心の奥底にある 「性欲」 を十分に引き出して、火を付ける行為が 「前戯」 です。

そして、今まで経験したこともないほど、燃え上がることの出来た女性の記憶には、しっかりと確実にその 「種火」 が残るのです。(笑)

 

終わりに

 

「愛撫」 とは、おざなりに、単に女性に触れれば良い、というものではありません。

 

人とは不思議なもんですが、気持ちがこもっている手の接触と、気持ちが全くこもっていない、形式ばかりの手の接触の違いが分かるのです。

おざなりの愛撫は、いくらして貰えたからと言って、それほど気持ち良いものではありません。

大事なことは、触れる方の人、施す方の人の 「気持ち」 であり、「思い」 です。

 

***

 

偉そうなことを書きましたが、そんな自分も、まだまだです。(^^;

 

自分が 「愛撫」 と言うと、今も思い起こすのは、ショーン・コネリーが演じた映画 「007」 シリーズのベッドシーン。

 

「007 サンダーボール作戦」 の中で、主人公ジェームズ・ボンドがうつ伏せに寝ているボンドガール(モーリー・ピーターズ)の背中を、さわさわと触れては女性が恍惚を楽しんでいるシーンです。

 

 

「007シリーズ」 も多くの役者が演じていますが、やはり、「女性との触れ合い」 において、一番優れていたのは、「ショーン・コネリー」 でした。

他の役者は、ベッドシーンにおいて、女性に気持ちを込め過ぎてしまうきらいがあるのですが、ショーン・コネリーの場合は良い意味で、まるで猫を扱うように女性を手玉に取り、手の上で転がす感覚、それと併せて、男が女性を包み込むような感覚もあって、とても秀逸だったように記憶しています。

 

 

「たかが愛撫、されど愛撫」

 

愛しさを込めて撫でて、はじめて 「愛撫」 なのです。

女性を 「愛撫」 するときは、やさしく、ゆっくりと、気持ちを込めて、を心掛けてみてください。

きっと女性の 「評価」 が変わると思います。

 

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