2ntブログ
2016/05/17

セックスレスと不倫の実態

そもそも、セックスレスと不倫って何か相関関係的なものは、あるんでしょうか?

 

セックスレスで不倫している人もいれば、セックスレスでないにもかかわらず不倫している人もいます。

 

先に自論を言ってしまうと、

 

最近は、日本で急速に進む 「少子化」 に絡めて、何かと日本人の 「セックスレスの増加」 が社会問題として取り上げられますが、しかし、「セックスレス」 という用語自体、セックスの 「質」 ではなく、セックスの回数しか見ていない、無機的な社会的指標に過ぎません。

経済で言えば、「日経インデックス」 みたいなもの。

 

好きな人と、身も心もとろけるくらい求め合うセックスも、1回は1回。

気持ち良くはないけど、半ば義務的に付き合ってるセックスも、1回は1回。

一方的に、入れられたと思ったら、すぐ出されて終わりの 「生物学的生殖」 も、1回は1回です。

 

一方の 「不倫」 は・・・と言うと、セックスも関わりはなくはないけれども、求めているものは、心の満足感や安心感、それから充足感といった 「質」 です。

 

ですので、セックスレスと不倫は、何らかの因果関係はあるとは思いますが、社会的には、「風が吹くと桶屋が儲かる」 みたいな性格のもの。

このため、何らかの相関関係があって、「セックスレスが改善されたから、不倫が減る」 とか、そういう短絡的な関係ではない、と観ています。

 

 

セックスレスに関わる要因

 

セックスレスになる要因は、いろいろあると思います。

既に結婚や交際が破綻している場合もありますし、性的に機能しない場合もあるのかも知れませんが、それ以外にもいろいろあります。

 

自分の精神的な状態も大きく関係してると思います。自分のことで精一杯なとき。溺れかけているような状態のときは、精神的にも余裕がありませんから、多分アドレナリンは出まくり。

はっきり言ってそれどころではありません。

体調が優れないときには、なかなかその気になれないのは、誰しも一緒でしょう。

病気でどこかが痛かったりすれば、その程度にもよりますが、セックスにはなかなか集中できないでしょうし、慢性的な睡眠不足に陥(おちい)っているような場合は、とにかく寝たい。

肉体的な疲労は、適度な疲労であれば健全。性欲も高まりますが、慢性的な疲労で、疲れがどっぷりと溜まっているような場合は、やはり休息を優先したくなる。

家庭環境的には、子供がいたりすると、いろいろと割り込みが入りやすくなります。

乳幼児の場合は、どうしてもそちらが優先されてしまうでしょう。子供が大きくなって多感なお年頃ともなると、子供が寝静まるのをただひたすら待ち続ける家庭も少なくないかも知れません。

また、夫婦の諍(いさか)いが多いと、当然ですが、夫婦間の蟠(わだかま)りも多くなります。

女性は、ただでさえ、妻・母・嫁など役割も多く、その使い分けに振り回されて、女としての自分を見失いがちになりますし、夫婦間に蟠りがあったりすると、男と女の方の関係も 「ぎくしゃく」 してしまって当たり前です。

 

これに加えて、女性には 「生理」 の期間もあります。

 

こうやって、ちょっと考えてみただけでも、結構、いろいろなハードルがあるものです。(^^;)

 

常に機会を見計らっているというのも、大変なものです。

 

タイミングを見計らっているだけで、待ちくたびれてしまいますし、仕舞いにはどうでも良くなってきそうです。

それでも、他に何らかのスキンシップがあるならば、またそれがキッカケになるのかも知れませんが、そういったものがない場合、一度切れてしまうと、なかなか再生するキッカケをつかむのも難しいもの。

 

何かの記事で見かけたことがあるのですが、男性は、何回も女性にお伺いをたてるものの、毎回拒絶される。そうしてるうちに、だんだんと、プライドも傷つけられてきて、セックスレスになる場合もあるそうです。

体調が優れないなら、致し方ないところもあるとは思うのですが、自分中心に考えて、自分が絶好調のときだけ 「追いで」 みたいなことをして、調子にのっていると、いざ、自分が欲しいときに相手にしてもらえなくなる。

SM を愛好してる人間から言わせて貰えば、セックスを 「餌」 に使うのは構いませんが、「罰」 に使うのは良くありません。

結局は、結婚相手に対して思いやりがあるかどうか。大事なのはその辺です。

 

以前、幾つだったか、その方の年齢は忘れてしまいましたが、50代でしょうか、それとも、もう60代だったでしょうか。しかし、未だに夫婦間で仲も良く、普通に夜の営みもあるという方がいたので、話を聞いたのですが、このときに感じたのは、いっしょにお風呂に入る習慣があったこと。

単に毎回一緒に入るというだけの、何気ない習慣ではありますが、それが常にスキンシップを継続する要因に思えてなりませんでした。

 

相手に対する思いやりを忘れず、スキンシップのある生活習慣を築くこと。それがセックスレスに対する特効薬のような気がしてなりません。

 

 

セックスの質を考える

 

セックスは、単に性的欲求を満たす行為ではありません。

セックスは、性的欲求と同時に、心を満たす行為です。

セックスは、性的欲求と同時に、不足している何かを満たす行為です。

理屈ではない安心感。

それは、お互いが向かい合って、見つめ合い、求め合い・・・

そして、お互いがいたわり合うことで始めて生まれるものです。

 

男性が単に一方的に入れて出すだけの性交なんて、言ってしまえば、女性の肉体を借りた自慰のようなもの。

夫婦の価値感は多様ですので、押し付けるつもりはありませんが、しかし、生殖に必要最低限の行為なんていうのは、もはや 「セックス」 ではなく、動物のしているのと同じ、単なる 「生殖行為」。

 

性的な快感だけであれば、簡単に満足できます。

自慰は、謂(い)わば応急処置のようなもの。対症療法です。(笑)

しかし、それだけでは、満足出来なかったりします。心が虚(むな)しく感じたりする。

自慰だから、満足できず虚しく感じたりするのか?

そんなことはないでしょう。

女性であれば、セックスして、身体を重ねあっていても、心が寂しくなった経験のひとつやふたはある筈です。それは、「単なる肉体関係」 にある人だったかも知れませんし、あるいは、「カレシ」 や 「旦那さん」 だったかも知れない。

 

不倫をする女性も、その多くは、性的欲求もあると思いますが、それ以上に 「心」 であったり、「自分が不足に感じる何か」 を満たしたくて、外に出ているのではないでしょうか?

 

家庭では満たされないから、外に求める。

 

まあ、食事であれば、ごく当たり前、日常的なことです。

 

しかし、「旦那さん」 が求めているにもかかわらず、感情的なもつれ等の理由から、「夜の営み」 を断り、自ら 「セックスレス」 の状況を作っておいて、その一方で、自分は外で 「不倫」 を享受するなんていうのは、ちょっと考えてしまいます。

とは言うものの、強引かつ突然に、半ば無理矢理に求められる 「夜の営み」 が苦痛で苦痛で仕方がないと涙で訴える、そんな DV に近いケースもあったりします。

 

ですので、セックスレスであるかないか。

あるいは、月にセックスを何回しているか。

 

それ自体は、参考にはなるかも知れませんが、必ずしも 「幸せ」 のバロメータにはならないのではないか、と思ってます。

 

 

セックスレスと不倫の実態

 

では、現在、セックスレスと不倫の現状はどのようになっているのでしょうか?

 

セックスレスの実態

 

2011年の厚生労働省による調査によると、夫婦によるセックスが、1年以上ない夫婦は、40.8%。その内訳は、1年から10年が 22.7%、11年以上は14.3% です。

調査対象は、16 歳から 49歳ですので、未だにお盛んな自分が調査対象に含まれていないのは、なんとも釈然としませんが、女の花は 35歳から 55歳。そんな魅力あふれる世代のなんと、4割の夫婦が1年以上もセックスレス というのは、驚くべき数値であると言えます。

しかし、この数値は、あくまでも夫婦や自分のパートナーとのセックスです。

 

では、それ以外の人とはセックスしていないのでしょうか?

 

「性欲」 は、「人間の三大欲求」 のひとつ。これは、「第一次欲求」、あるいは、「生理的欲求」 とも呼ばれますが、人として生命を維持し、その種を保存していく上で必要とされる、最も基本的な欲求のひとつな訳です。

欲の皮が突っ張ってる連中の 「金銭欲」 や 「名誉欲」 みたいな 「薄汚い欲望」 とは違います。その証拠に、これらの 「欲求」 には限度があります

際限なく欲しがる 「欲深さ」 とは異なる、「動物に本来備わっている欲求」 と言っても良いかも知れません。

 

不倫の実態

 

さすがに厚生労働省の調査では、その性欲の捌け口までは追跡調査していないようですが、2013年に 47都道府県の20歳から60歳までの男女延べ14,100人を対象に実施された相模ゴム工業株式会社による大規模な調査 「ニッポンのセックス」 によると、

結婚相手・交際相手がいる人で、それ以外の人とセックスがない人の割合は、男性で 73.1%、女性で 83.7%。このアンケートの設問によると、現時点での状況と思われますが、実に、21.3% の人が浮気中と回答しています。

 

実は、こういうアンケートは、その評価が大変難しいので、この数値をそのまま信用することは出来ません。何故ならば、セックスに関するアンケートに回答する時点で、セックスにポジティブな人達とネガティブな人達を選別してしまっている可能性があるためです。

ちなみに、この相模ゴムの調査によると、セックスレスであると認識しているのは、既婚者の 55.2% という結果になっています。設問においてセックスレスの定義が明確に規定されているか。その辺は微妙なのですが、日本性科学会の定義によると、セックスレスは、1ヶ月以上性交渉がない状態 のことを言うそうです。この定義に厚生労働省の調査を換算すると、セックスレスの割合は、49.8% になるということ。

この値からみると、多少の数値の乖離は見られますが、

  • 夫婦やカップルの、5割はセックスレス(1ヶ月以上セックスをしていない)
  • 夫婦やカップルの、2割(男性 26.9% 女性 16.3%)は現在浮気中

ということになります。

もっと興味深いのは、「セックスフレンド、浮気相手とは何処で知り合いましたか?」 という設問。オリジナルの集計結果を再編集していますが、こんな感じ。

 

 同じ学校・同じ会社 31.7% (10.3 + 21.4)
 友人・友人の紹介 30.3% (13.9 + 16.4)
 クラブ・ディスコ・キャバクラ・合コン・飲み屋 14.3%
 風俗店 4.6%
 SNS・ソーシャルゲーム 5.6% (4.4  + 1.2)
 出会い系サイト 6.4

 

リアルな出会いによる不倫・浮気は、風俗店の利用を除くと、全体の 76.3% であるのに対して、出会い系を含めたネットによる出会いは、全体の 12.0% に過ぎないこと。出会い系を排除すれば、全体の 5.6% 程度に過ぎません。

世の中の不倫の大半は、今でもリアルな出会いが中心。

同じ会社・同じ学校・友人や友人の紹介で、全体の 62.0 % が占められているのです。

風俗店の利用は 4.6%、風営法の絡むお酒の世界で 14.3%。両方をあわせても 18.9 %に過ぎません。

 

この統計を見る限り、不倫や浮気相手とは SNS を通じて連絡を取り合ってるかも知れませんが、出会いはリアルが全体の 3/4 を占めており、ネットにおける出会いは 12.0% 。SNS やソーシャルゲームといった直接的な出会いを目的としていない範囲に限定すれば、たったの 5.6% に過ぎません。

 

SNS とかで知り合って、それがキッカケとなって不倫するようになった人達よりも、仕事上で知り合って不倫する人達の方が、4 倍も多い・・・ということになります。

まあ、実際の労働者人口と SNS などのサービスを積極的に使用している人の数を比べれば、その差は歴然としていますので、そんなものかも知れません。

しかし、セックスレスの家庭が 50% で、現在、不倫をしている人達は全体の 20%。

そして、そのうちの 3/4 はリアルな出会いで発生している・・・というのは、大変興味深い結果と言えます。

 

2015年9月の 「女性セブン」 で紹介された 「既婚者の女性300人 『不倫』 アンケート」 に基づき書かれている "まとめ記事" 「妻の浮気実態調査まとめ 【不倫相手・デート頻度・交際期間等】」 もなかなか参考になります。(笑)

 

この記事によると、

 

結婚後、夫以外(アイドルや芸能人を除く)に対して恋愛感情をもったことのある女性は、全体の 34.4%、そして、全体の 20% の人が、浮気や不倫を経験しているということ。

そして、その浮気相手(複数いる場合は、最近お付き合いした人)の内訳は、次のようになっています。

 

 自分の職場

 48.3 %
 夫の職場 1.7 %
 友人・知人の夫 5.0 %
 学生時代の友人・知人 5.0 %
 元カレ 15.0 %
 子供絡みの関係者 0 %
 配達、工事 0 %
 出会い系 15.0 %
 その他 10.0%

 

この調査の母数は 300人ですが、仕事関係が、50%、友人など交流のある人との絡みが 25%、SNS などのネット系は全て出会い系に回答が集約されているのかは不明ですが、それが 15% という結果になっています。

やはりここでもリアルな出会いが、全体の 75% を占めていて、ネットは 15.0% 程度に過ぎないというのは、面白い結果です。

ここで面白いのは、元カレが 15.0 %を占めるというところ。

 

もうひとつ面白いのが、現在浮気中の男女比です。男性は 26.9 %、女性は 16.3 % で、浮気をしている人自体は女性よりも男性の方が多い ことになります。しかし、この調査は、今までに浮気をしたことがある人を聞いているのではありません。現在しているかどうかです。

この調査では、都道府県、性差、世代で偏(かたよ)りが生じないように、男女同数で一定量の母数が確保できるようにスクリーニングされています(1都道府県 300名 性世代均等割付)

しかし、男性だけでは浮気できません。(笑)

 

これは、何を意味しているかというと、全体の 16.3% にあたる女性が、全体の 26.9 % にあたる男性を支えているという現実です。

つまり、浮気男の数は浮気女の数よりも絶対的に多いのですが、こなしている人数、経験した人数については、女性の方が多い ということ。

 

イギリスで、不倫経験のある男女 4000人を対象にしたアンケート調査によると、不倫相手の経験人数は、男性は平均で 1.8 人であるのに対して、女性の平均は、2.3人という結果が出ています。

The UK Adultery Survey 2012 - Female Cheaters More Promiscuous Than Men!

国民性の違いなどはあるかも知れませんが、同じ傾向が出ていることは大変興味深い。

 

自分は多頭飼いであることを自認し公言していますが、複数の男性に触手を伸ばしている女性も少なくない・・・というよりは、このデータからは、女性の方が男性よりも 「お盛ん」 であることを表しています。(笑)

 

しかし、こういう風に書くと、「やりまん女」 と女性を罵(ののし)りたがる 「僻(ひが)み男」 が喜んでしまいそうですが、自分のゴールが見えなくなっていて、とっかえひっかえしている女性も一部にはいるものの、そのような女性は、やはり統計的にみた場合は極少数ですので、統計値を底上げするほどのインパクトはありません。

では、何故女性の方が多いかと言えば、女性を最低限の満足すら与えることの出来ない男性が、一定数存在するからでしょう。

 

***

 

残念ながら、これらの統計値から、セックスレスであるから不倫が増えるということは説明できませんでした。

家庭では、セックスレスでないのにもかかわらず、不倫している人もいます。

面白いのは、相模ゴム工業の調査 「セックスが少ないと答えた方に対して、『もっとセックスをしたいと思いますか?』」 という設問です。

女性では、「思う」 と答えるのは、20代で、約6割(59.7%)ですが、40代になると4割弱(37.5%)に落ち込みます。

セックスが少ないと答えているにもかかわらず、もっとセックスをしたいとは思わない女性がコンスタントに増える一方で、男性は、40代をピークにそれ以降は若干衰えは見えるものの、7割から8割の男性は 「思う」 と回答しています。

この設問は、「非公式らしき他の資料」 を見ると、既婚者または交際相手がいると答えた 11,368人に聞いた 「あなたはご自身のセックスの回数をどう思いますか?」 という設問の回答を受けているようです。

ちなみに回答の選択肢は、多いと思う、まあ多いと思う、普通だと思う、少ないと思う、非常に少ないと思うの5段階評価。

要は、「正規のパートナー」 との性交回数と期待度を確認しているようです。

ちょっと面白いので、キャプチャー画像を添付しておきます。(笑)

 

 

既婚・交際相手がいる人の 約6割 が、セックスの回数を少ないと思っている。

 

既婚・交際相手がいる 11,368人のうち、セックスが少ないと感じている 6,703人に聞きました。もっとセックスをしたいと思いますか?

 

セックスの回数が少ないと思っている人の 約半数 がもっとしたいと思っている。

 

そのうち 男性の方が圧倒的 に 「もっとしたい」 と思っている。     ((((;゚Д゚)))))))

 

女性は30代からセックスをしたいと思わなくなる。  ????

 

このプロジェクトの会議には、女性社員は参加していなかったのでしょうか?(苦笑)

社員一同 「男根」 に被せることしか関心を持っていませんので、どうも皆さん 「男目線」 になってしまっているようです。

 

セックスをしたくない理由。男女間で微妙な差異はありますが、① 面倒くさい、② 性欲がない、③ 仕事や家事などが忙しく疲れている、というのが男女共圧倒的な理由になっています。

あとは、年代があがる毎に、④ 年齢的にもう良い、という回答が増加します。

 

しかし、この回答、女性に関して言えば、授乳期における性欲の消失を除けば、① ただ入れて出すだけのセックスは、全然気持ち良くもなんともないので 「面倒くさい」、② 旦那・パートナーにはときめきを感じない、③ 旦那・パートナーが家事を全然手伝ってくれないばかりか、家事の大変さを全然理解してくれないので、肉体的にも精神的にも忙しく疲れている・・・ということではないのでしょうか?

 

セックスが少ないと答えた 30代の女性では、52.5%、40代の女性では、62.5% がセックスをしたくないと答えています。

しかし、セックス自体もうしたくない、というわけではなくて、旦那やパートナーとは、セックスしたくない のです。(笑)

 

既に家庭生活が崩壊寸前であることを連想させる回答。結婚(交際)相手に愛がない(全く愛を感じないの意か?)という回答や、結婚(交際)相手とのセックスに飽きている(飽きるほどセックスしたの意?)と答えた人はいずれも 10%以下です。

 

既婚者においては、セックスレスが先か、不倫が先かは実に微妙なところです。

30代は、男性も女性も一番社会に家庭に翻弄される時期です。

日常の家庭生活のわだかまりなんかも出てくる頃でしょう。

 

「不倫」 だけを取り出して、叩いたところで、不倫を前提に結婚するひとなんか、そうそういるわけでもありません。

 

皆さんの結婚生活・恋愛の位置付けを確認して、今後の生活を、より豊かにするために、あるいは、自分の不倫の正当化は出来ないまでも、「自分だけじゃない」 ことを確認するために、統計を参考にしてみるのも面白いかと思います。

2016/05/11

不倫のススメ (2)

「不倫中の30代女性 『社内で ”午前中不倫” が流行っています。』」

 

ドラマの 「昼顔」 も知りませんし、最近の不倫は、亀山早苗さんの著書 「妻たちのお菓子な恋」 に擬(なぞら)えて、”おやつ型不倫” って言うんですか?

・・・と思いきや、この記事の出所は 「週間女性 PRIME」。出版社は、「妻たちのお菓子な恋」 と同じ 「主婦の友社」 ではありませんか。テレビの番宣(番組宣伝)のようなもの。(苦笑)

 

主婦の浮気を煽(あお)るとは、まさしく 「主婦の友社」 ではありますが、「旦那の敵社」 とも言えそう。しかし、不倫を謳歌(おうか)している自分的には、「主婦の友社」 を批難することは、即(すなわ)ち、「天(てん)に唾(つば)を吐く」 ようなものですから、ここはひとまず共闘して、自分のことを 「主婦の友」 と呼ぶことにします。(笑)

 

 

この本では、不倫主婦 66人の修羅場と失敗を綴(つづ)っているそうです。

 

普通の ”不倫” は 「男女の関係が対等」 であるだけに、お互いの認識の違いや、思いに温度差が生じると、途端に破滅へと繋がりやすくなります。

 

不倫は甘いものですが、調子に乗ると、思わぬ落とし穴が待っているもの。

既婚者の場合の不倫は、あくまでも、自分の結婚相手では満たされないもの。その一部分を補(おぎな)ってくれる存在として 「割り切れない」 と、自分の気持ちを相手に入れ込んでしまったり、あるいは、家族を省(かえり)みなくなってしまったりと、破滅に向かって突き進んでしまいがちです。

 

世の中は無常(むじょう)であり、人は弱い存在であることを知り、この世に永遠なるものは存在しない。

そんな中で、一時ではあるかも知れないけれども、そこに自分を支えてくれて、お互いに愛を交歓できる人がいる。

しかし、出会いがあれば、別れもあります。

お互いに、相手に対して感謝の気持ちを持ち、お互いの置かれた立場を尊重できる・・・そういう 「大人の考え」 が出来ない人には、向いていない恋愛とも言えます。

 

不倫ですから、当然、許されない恋。お互いに忍ぶことが出来なければ、続かない恋です。

 

不倫の一方が、独身者の場合は尚更(なおさら)です。

 

独身者の多くは、結婚に憧(あこが)れていたりします。また、家庭を共にする男女関係と、一時の逢瀬(おうせ)を楽しむ男女関係の決定的な違い。家庭を共にするということは、苦痛や悩みの共有でもあることを理解出来ていなかったりします。

既婚者と未婚者の決定的な違いは、この 「結婚感」 にあると言っても過言ではありません。

その盲点を突いて、結婚を匂わせて、独身者と不倫するような既婚者は最低。ゲスの極みです。

この場合は、相手も心が浮付いた 「浮気」 ではなく、「本気」 であるだけに、思い通りに進まない場合、関係は極めて不安定になり、拗(こじ)れやすくなります。

 

また、自分自身、過去に実際に経験していますが、一方が、独身者であっても、離婚経験者だから、その辺は十分に解かっているだろう・・・と勝手に思い込むのは禁物です。

一時の逢瀬が楽しいからと言って、家庭を共にしたから、その幸福度が倍増するかと言うと、そうとは限りません。しかし、それをその相手が十分に認識しているかというと、当たり前ではありますが、人それぞれ。盲目的に結婚を期待している人なども、中にはいたりするわけです。

男女の思惑に温度差があると、当然、そこには軋轢(あつれき)が生じます。

最初にお互いが話し合っていたとしても、付き合いが進むにつれて、実態がかい離していく場合も多々あります。

 

不倫が難しいのは、男女の距離感をどれだけ維持できるかによると言っても過言ではありません。

しかし、人の感情は移(うつ)ろいやすいもの。好きになり過ぎてもいけないし、かと言って、どちらかの気持ちが離れてしまったら、それはもう終局以外の何物でもありません。

 

恋愛の鎖が切れて、恋の矢印が一方通行になったとき、相手を思いやる気持ち。そこに 「愛」 があるかどうか。そこに相手に対する 「感謝」 の気持ち。あるいは、自分の 「怒り」 や 「不平」 を抑えようとする気持ちが働くか否かによって、不倫は、人生の甘くて切ない思い出にもなり得るし、また、壮絶な修羅場にもなり得るのです。

 

この本は、軽いタイトルに仕上げてはあるのもの、それは不倫に興味のあるひと、もしくは、現在不倫している人達に本書を読ませるための策であって、この本の狙いは、不倫の修羅場や失敗談を載せているという点では、「不倫に対する警告」 的な意味合いもあるのかも知れません。

 

不倫に限らず、恋愛は、双方の合意によって始まり、双方の合意によって終わりますが、その賞味期限は、あくまでもお互いが見つめ合っている間に限定されます。

賞味期限が過ぎた後は、恋の空回り。恋の一方通行があるのみ。

割り切れない 「恋心」 を割り切る意思と、相手のことを思いやる気持ちがないと、それこそ、「可愛さ余って憎さ百倍」。

 

どんなに祝福を受けた結婚であっても、血みどろの離婚劇を迎える場合があるわけですから、不倫に至っては、それ以上の破壊力を秘めていることを、お互いに認識しておく必要があるわけです。

簡単に自分のエゴを押し通そうとする人にとっては、多分、不倫は実りよりも、弊害のほうが大きい恋愛であること。それを認識するという意味でも、この本にある実例は、不倫に興味をもっている人や、実際に不倫をしている人達にとって、良い教材になるのではないかと思っています。

 

***

 

過去の記事にも何回か書いていますが、巷(ちまた)の不倫は、SM のカップルと比べるとトラブルになる危険がいっぱい。

SM の場合は、その関係の継続を含め、全ては主の裁量次第。おかしな輩もいないわけではありませんが、人によって差異はあるものの、S と M という枠組み自体はある程度固定的です。

これに対して、巷の不倫の場合は、人が変わればそのバリエーションも大きく異なります。また不倫の認識も、不倫相手に対する期待する思いも、人それぞれ。

どちらの場合も、別れに際しては、「お互いの納得」 が必要であることには変わりありません。しかし、SM の場合、S は一方的に関係を断ち切ることが許されています。

M は、全てを S に委(ゆだ)ね、S はそれをしっかりと受け止めるのが SM。

当然、「判断」 も S に委ねられますので、M はそれを受け入れるしかありません。

その関係に 「愛」 があれば、どちらの 「苦しみ」 も一緒です。

しかし、別れに際してのトラブルは、SM では少ないものの、巷の不倫の場合は複雑化する場合も少なくありません。

 

不倫は、「割り切って」 している人もいれば、軽い気持ちで始めたにもかかわらず、ガッツリとのめり込んでしまう人もいます。

自分を取り繕(つくろ)う余り、綺麗事ばかり言う人もいれば、本音が言えない人もいるでしょう。また、自分勝手に 「この人はこうだ!」 と思い込んでる人も、いたりするかも知れません。

そもそも、相手も自分と同じように認識し、自分と同じように考えていると思っているのであれば、それこそナンセンスです。

 性格も、考え方も認識も違うからこそ、相手をより理解しようと、相手の心を見つめる必要があるのです。

 

不倫に勤(いそ)しんでいる人達は、少なくとも、この本に紹介されているような修羅場や失敗を避ける意味で、一度はカップルで、この本に目を通しておいたほうがいいかも知れません。 

2016/05/04

あっぱれ!不埒屋!

「不埒屋(ふらちや)

 

Copyright (C) 2000-2015 akemi. All Rights Reserved.

上の画像をクリックすると、創作漫画サイトに飛びます!

 

漫画を書いてるピグ友さん。ペンネーム 「akemi さん」 が自分の作品を発表している創作漫画サイトです。

自らを 「屋号」 で呼ぶとは、なかなか、お洒落です。(笑)

彼女のピグでの名前は秘密。あんまり彼女の創作活動にプレッシャーをかけたり、邪魔したくないので。

 

彼女の作品は、全般的に、「エロス」 と 「退廃的」 なニオイが交錯する 「男女の切ない恋愛」 が中心。

作品の完成度は、かなり高いです。

これは、お世辞ではなくて、自分の実感です。

 

フランス映画のように、何となく割り切れない 「不条理」「アンニュイ感」 みたいな、そんな空気が底辺に流れています。

そして、そこに描かれている愛は、たまに感情が強く出る部分もあったりするんだけど、基本は、「見守る愛」 だったり、何処となく 儚(はかな)さが漂(ただよ)う愛

舞台となるのは、どれも一癖も二癖もある禁断なものばかり。

そんな愛欲渦巻く世界で、「恋愛」 みたいな 「甘っちょろい気持ち」 を遮断してるかのようにみえる。しかし、そんな中で、お互いがみせる相手を 「労わる気持ち」。

 

彼女の作品の魅力は何なんでしょう?

 

彼女の漫画は、本当に不思議なんですが、ふと 「風」 を感じたり、風にのって運ばれてくる 「ニオイ」 みたいなのを感じたりする。

 

世の中に永遠なものはなく、時には溺(おぼ)れそうになりながらも、世の中捨てたもんじゃない・・・。

 

そんな気持ちにさせる漫画です。

 

アクションものではないので、躍動感があるわけでもない。

むしろ、そこに書かれているものは、男性と女性だけ。

回りくどい会話や説明があるわけでもない。

目立った動きもない分、その 「心理描写」 がアリアリと表現されてるんです。

 

本人は、「絵の旨さ」 とか、そういうのを気にしてるみたいなのですが、自分は、そんな感じはぜんぜんしない。

 

彼女の書く漫画は本当に不思議です。

 

シナリオは根幹がしっかりしているし、熟(こな)れていて、厚みがあって、纏(まと)まっているので、安心して読めます。

そして、構図が素晴らしい。まるで、彼女の脳裏に 「フラッシュバック」 されたシーンが、そのまんま 「ひとつの作品」 に仕上がってるような、そんな錯覚を覚えます。

全体が繋がっているのです。

そして、重要なところは、決して粗雑ではなく、しかし、実にシンプルに、無駄なく、そつなく仕上がっている。

 

Copyright (C) 2000-2015 akemi. All Rights Reserved.

 

主人公の女性が流す 「一縷(いちる)の涙」、

 

Copyright (C) 2000-2015 akemi. All Rights Reserved.

 

女性がのけぞったシルエットひとつで、

 

Copyright (C) 2000-2015 akemi. All Rights Reserved.

 

全てが表現されています。

 

なので、引っ掛かると、最後まで読まないといられなくなる。

そうなると、もうまるで、針に掛かった魚にでもなった気分です。

 

こんなアラフィフのオヤジを釣ってどうするの?(笑)

魚釣りなら、「主級」 かも知れませんが・・・(苦笑)

 

良かったら、読んでみて下さい。

 

「不埒屋」

 

ちなみに 「性的な表現」 を含みますので、お嫌いな方は、行かれないように。

 

2016/05/01

肥後ずいき

60禄に濡れずとも・・・。

 

まあ、今の時代であれは、「潤滑用のローション」 とかがあります。一般のスキンケア用のローションと区別するために 「ラブローション」 とか言われたりすることもありますが、言葉的にはいまひとつ定着していないような気がします。

 

 

潤滑用ローション(ラブローション)

 

当初は、ソープランド等、風俗店で使われていたものです、アダルトショップのような店でしか販売されていませんでしたが、現在は、高齢化を受けてか、普通のドラッグストアなんかでも、一般家庭用の商品が取り扱われていたりします。

 

数あるローションの中でも、評価の高いのがコレ。ぺぺのローションです。

 

 

粘性が高いので、これをぬるま湯なんかに溶いて粘りを調整します。

 

ドラッグストアなんかで置いてあるのは、ボトル入りタイプのものから、チューブ入りのタイプまでさまざまです。

 

***

 

しかし、唄が詠まれたような時代には、どうしていたのでしょうか?

濡れていなければ、そもそも、入りません。では、唾(つば)とかを付けて無理矢理。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」 みたいな精神論で、痛みを我慢させてでもやっていたのでしょうか?

 

いえいえ(笑)

現代よりも、セックスがずっとオープンであった江戸時代などは、下手をすると、現代の日本などよりも、ずっと、豊かであるかも知れません。(笑)

 

 

通和散

 

江戸時代には、既に 「通和散(つうわさん)」 なる 「ぬめり薬」 なるものが存在しています。

これは黄蜀葵(とろろあおい)という植物の根をすりおろし、乾燥したものとのこと。この黄蜀葵という植物は、もともと、和紙の繊維をつなぐ原料として使われているものらしいです。

 

「葛切り」 などに使われる 「葛粉(くずこ)」 は、葛(くず)の根をすりつぶし、それを水で何回も晒(さら)して、沈殿物を乾燥したもの。

片栗粉(かたくりこ)も、今こそ中身は、馬鈴薯(じゃがいも)のでん粉ですが、元々は、カタクリという花の根から、同じような作業で取ったでん粉のことを言いました。

 

この和紙の原料ともなっている 「ぬめり」 を和紙に塗って乾燥したものが、通和散。

 

使うときは、これを口に入れて、ガムのように噛み、唾液含ませて、のり状になったものを、あそこに付けて使ったそうです。

時代劇なんかで、ちょっとワルそうなゴロツキが、チューインガムがない時代なのにもかかわらず、クチャクチャと噛んでいるのは、実はこの通和散。女性の前で、クチャクチャとやってるだけで、

 

「ねーちゃん、どうだい、俺とするかい?」

 

と誘いをかけているようなもの。(笑)

あれを 「噛(か)み煙草」 と言う人もいますが、噛み煙草は、歯茎の横に押し込んだりして吸いますので、通常はクチャクチャと噛んだりはしません。

 

いやいや、江戸時代・・・、やばいっす。(^^;)

 

 

肥後ずいき

 

そして、もうひとつは、本日のラスボスでもある、この 「肥後ずいき」 です。

SM の世界にも、一応、「ずいき責め」 というのがありますが、「肥後ずいき」 自体の知名度が落ちているせいか、極度にマイナー化しつつあります。

 

「ずいき」 は、漢字では 「随喜」 とか 「芋茎」 と書きますが、「蓮芋(はすいも)」 の茎を干したもの。これを飾り結び風に編んだものが、「肥後ずいき」 です。

水やお湯で柔らかくしてから使うのですが、芋ガラに含まれる成分が血行を良くするので、ヌルヌルするだけではなく、体の奥からムズムズするような快感があると言われています。

なので、女性に 「肥後ずいき」 を挿入すれば、女性はそのムズムズ感で溜(た)まらなくなり、身体は火照(ほて)り、欲しくなって、よがり狂うというのが、定説になっています。

 

しかし、かく言う自分も、まだ実際に使用してみたことがないので、それが嘘か誠かは、まだ分かりません。(笑)

 

この、「肥後(ひご)ずいき」。

 

肥後(ひご)の国は、「あんたがたどこさ」 で有名な童謡 「肥後の手毬唄(てまりうた)」 の歌詞にもありますが、今回、地震被害を受けた 「熊本」 のこと。

「肥後ずいき」 は、江戸時代、細川藩が徳川家に献上していた将軍家(大奥)「御用達(ごようたし)」 とされていた品です。

由緒ある日本の伝統ある 「おとなのおもちゃ」。 それが 「肥後ずいき」 です。

 

そんな品ですので、「緊縛は絶対に ”麻縄”!」 とこだわるを見せるなら、それこそ、麻縄には 「肥後ずいき」。 「電マ」 じゃあ ”野暮” でしょ。(苦笑)

 

と、言いたいところではありますが、現代は、酢飯に蟹カマ・アボガド・マヨネーズみたいな組合せも許される時代ですので、そこは目をつぶるとして。

しかし、写真撮影なんかで、和装・麻縄と来るなら、是非そこにもうひとつ 「肥後ずいき」 なんかも仲間に入れて貰いたいところです。

 

「肥後ずいき」 の外観はこんな感じです。

 

 

下の二つは、いずれもずいきで作った張形(はりがた)。今でいうディルドです。

 

 

上の商品バナーは、アマゾンのアフィリエイト・リンクです。

上のリンクからお求めになっても、直接サイトでお求めになっても、お求めになる 「お値段」 自体は変わりませんので、出来れば、上記のバナーをクリックして、お買い求め戴けると、大変助かります。(笑)

 

江戸時代は、「江戸四十八手」 あるいは 「秘儀四十八手」 と呼ばれる体位なんかも有名ですが、これは、性行為の体位を相撲の決まり手の四十八手になぞらえたもの。

しかし、江戸時代は性具。当時は 「笑道具(わらいどうぐ)」 と言ったようですが、今で言うところの 「おとなのおもちゃ」 もいろいろなものがありました。

張形(はりがた)は今のディルド、互形(たがいがた)は女性同士のときに使う双頭ディルド、吾妻形(あずまがた)はオナホール、鎧形(よろいがた)は男性器の中折れ補強みたいなやつ。それ以外にも、海鼠の輪(なまこのわ)や琳の輪(りんのわ)は男性器装着するリング、などなど。(笑)

 

「肥後ずいき」 も、上にあるような張形から、男性器に巻きつけて、あるいはかぶせて使うタイプものまで、いろいろなタイプのものがあります。

 

熊本に災害ボランティアで掛け付けた際には、帰り際に土産物店で、売り子さんに、ひとつひとつの使い方を聞いてみるのも良いかも知れません。(笑)

でも、お店が忙しい場合はほどほどに。後は、売り子さんの反応を楽しんだ場合は、手ぶらで店を出るような野暮な真似だけはなさらぬように。

商品を買えば 「上客」 ですが、買わなければ単なる 「セクハラ」 です。(笑)

 

使い方

 

この 「肥後ずいき」、 どうやって使うのかというと、お湯や水に浸して、柔らかくしてから、使用するそうです。

確かに、どんなに刺激を欲しているとは言え、やはり繊維物です。カラカラに乾いた状態では、水分を吸収してしまいますし、固い繊維で粘膜を傷つけてしまいそうです。

 

水やお湯に浸すと、芋茎に含まれる 「サポニン」 と呼ばれる成分がでて来るそうで、これが女性の膣壁や男性の性器の血行を促進し、男性の持続効果も高めるそうです。

また、サポニンは、界面活性作用があり、古くは石鹸に使われたりしたことから、潤滑剤としての効果もあるようです。

 

以前実際に、熊本出身のアラフォー女性に 「肥後ずいき」 の使用感を聞いてみたくて、

 

「肥後ずいきを使ったことある?」

 

と聞いてみたところ、

 

「私はまだ濡れるわよっ! ||*`Д´*)ノ プンプン」

 

みたいな返事が返ってきてしまいました。(><)

 

どうやら、熊本で、「肥後ずいき」 を使用するのは、もっぱら年配の方に限られるようです。

「肥後ずいき」 あるいは 「芋がら」 というと 「かゆい」 というイメージが先行し、そちらの効能を期待してしまうのですが、地元では、どちらかというと 「濡れる」 あるいは 「潤滑剤」 としての効果から珍重されているようです。

 

ちなみに、この女性の方のお家は無事で、既に電気・ガス・水道も復旧しているそうですが、彼女の友人や知人の方などは、未だに彼女の家に、水を汲みに来たりしているそうです。

本震以降の余震の回数も多く、気の休まらない状態が続いています。また、被害を受けた家屋もかなりの数に上っているようです。

復旧作業の進展も勿論ですが、まずは、一刻も早く、兎に角、揺れが収まって欲しい。安心して眠れる状況になってくれるよう、お祈りします。

 

メンテナンス

 

しかし、この 「肥後ずいき」。 難があるとすれば、それは、使用回数と使用後のメンテの煩(わずら)わしさ。使い終わったら、ぬるま湯で洗い、陰干しが基本。

しかも、張り型(ディルド)タイプは、織り込んでいるだけに、乾きはあまりいい方ではなさそうな気がします。また、自然の素材を使用してますので、サポニンの溶出効果が期待できる回数も自ずと限られてきます。

ちなみに販売者がネットに掲載している 「ご使用の手引き」 みたいなのがコチラ: 「肥後ずいき お取り扱いの説明」

 

こちらを読むと、「ご使用は1回限り」 みたいな書き方をされていますが、まあ、何回か使われる場合は、お客様のリスクで・・・と読むのが適当でしょう。

実際に使用されている方は、腐敗しない限りは、壊れるまで使っているとのこと。また、壊れた場合でも、芋がらを男性器に編みつけるように、あるいは、結び目をつけて巻きつけて、使えるようです。

 

「麻縄」 もそうですが、陰干しを含めて、メンテナンスに若干の手間が掛かるところが、少し厄介な感じです。

 

 

60禄に濡れずとも。

 

「肥後ずいき」 のサポニンは、それ自体に界面活性効果があるばかりでなく、女性の膣壁を刺激し濡れやすくする以外にも、そのムズムズ感から性感度を高めるほか、男性においては、血流を高め、膨張率を高めるようなことみ言われています。

お値段的には、多少の値は張るものの、将軍家御用達。大奥でも愛用されていたアイテムともなれば、生活に余裕のあるミドルやシニアにとっては、ある意味、風情ある、格好の 「大人の遊道具」 と言えなくもありません。