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2018/04/12

【緊縛小説】 縄始め 6-3

§6の3 無欲と無力と無気力と


 


結局、最後の入試が終わるまでは、


彼女の家は、出入禁止。


合格したときの、お祝いの旅行は、


最後の入試の合格発表以降、


ということになった。


 


もう、その時期の記憶は、


抜け殻も同然の自分には、


何も残っていない。


 


無欲というよりは、無力。


 


孤独感と空しさで、満たされた自分にとっては、


クリスマスソングも、街頭で売っている、


クリスマスケーキの販売も、みんな他人ごと。


 


入試も、機械的にこなしただけ。


入試の前には、試験会場の下見に行き、


試験前日は、ぐっすり寝て、


試験日には、早めに会場に行き、


そして、坦々と試験をこなすだけ。


 


緊張すら、全く感じない変わりに、


点数を取ろうとする意欲も、何もなかった。


 


機械的に、簡単で確実な、稼げる問題から、解いて行き、


そして、解けた問題と、解けなかった問題をチェックし、


周りを見回して、女の子が居たら、チェックを入れたりも、したけど、


所詮、理系なんで、女子はそんなに多くない。


 


結局は、やることもなくなり、


煙草を吸いたくて、いつも早めに答案を出しては、


外に出て、彼女のことを思い出しては、煙草の煙を、燻らしていた。


 



 


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2018/04/12

【緊縛小説】 縄始め 6-2

§6の2 話し合い


 


翌日、学校の終業式を終えて、早めに帰路に着く。


やはり、彼女の声を聞かないと、スッキリしない。


 


今度また、ご主人が出て来たら、どう返事しようかと


いろいろと、策を巡らす。


 


回覧板は、回覧の順路が違うので、使えないし、


業者のフリも、無理がある。


ようやく編み出したのが、彼女の郵便受けから、


郵便物をつまみ出して、これを、自分の家の郵便受けに、


誤配されたものとして、彼女の家に届ける戦略だった。


 


周囲を確認し、彼女の家の郵便受けから、なんとか、


斜めに引っ掛かっている封筒を、取り出すことに成功する。


 


12月の半ばも過ぎ、街や商店街は、クリスマス一色。


もう、肌寒い時期なのに、冷や汗が出るも、


意を決して、彼女の家のベルを鳴らす。


 


   「どちらさまですか?」


 


良かった、彼女の声である。


○○○号室の緒尾です、と名乗ると、直ぐにドアが開いて、


中に入れられた。


 



 


   「郵便受けに、会えないマークが


    貼ってあるのに、なんで来たの?」


 


彼女が、厳しい顔をして、問い詰めてくる。


仕方なく、会えない理由が分からなくて、いろいろと


気になってしまって、勉強にも、身が入らないことを伝えると、


彼女は、「ふ~っ」 と仕方なさそうな、ため息をついて、


自分を部屋の中に招いた。


 


   「ここに、座って・・・」


 


その声は、いつものように明るく楽しそうな声ではなく、


落ち着き払ったような、事務的な声だった。


 


   「お話があるの・・・」


 


カチャカチャと、いつもと同じように、紅茶を出してくれるものの、


いつもの雰囲気と、全然違う。


 


彼女曰く、前に会ったときに、きちんとお話しなかったのは、悪かったけど、


大学の入学試験も、もうすぐだし、そちらに集中してほしいこと。


そして、うちの家に、入り浸りになるのではなくて、


彼女を作ったりすることも含めて、若者らしい生活を、


楽しんでもらいたいと、思っていること。


 


そして、彼女が自分のことを、嫌いになったから、


こういうことを、言っているのではなく、


むしろ彼女は、自分のことを、好きだし、


大好きだからこそ、言ってるのだ、ということを、伝えられた。


 


自分のことを、好きだからこそ、自分のことを、


考えてくれている彼女と、自分のことしか考えていない


猿同然で、ヤリ目の、ガキンチョ 男子高校生との間で、


意思疎通が図れるはずもない。


 


そんな彼女が、考え出した懐柔策は、


自分が目指している大学に、合格したときには、


お祝いとして、一泊で、一緒に旅行に行こう・・・


というものだった。


 


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2018/04/12

【緊縛小説】 縄始め 6-1

§6の1 彼女と会えない


 


前回の生理日のセックス以来、郵便受けに、


バツ印のシールが張られ、彼女と会えない日が続いた。


不思議なもんで、会えなくなると、


その理由が分からず、気になって仕方がない。


 


生理のときに、あれだけ出血したから、調子を崩して、


しまったのではないか、とか。


生理のときに、押し掛けたので、機嫌が悪そうだったし、


嫌われてしまったのではないか、とか。


 


悪い発想しか、出てこない。


 


バツ印のシールを張られて、一週間が過ぎた頃、


とうとう、自分を抑えきれず、彼女の家のベルを鳴らすと、


 


インターフォンから、太い男の人の声が返ってきた。


 


   「はい、どちらさまでしょうか?」


 


驚いて、身体中から、汗が湧き出て来るのを感じ、


思わず走った・・・・。


 


意図せぬ、ピンポンダッシュである。


 



 


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2018/04/12

【緊縛小説】 縄始め 5-4

§5の4 生理(3)


 


彼女の上に、倒れ込むが、


息が上がってしまい、なかなか、起き上がれない。


 


ようやく、身体を起こして、電気を明るくしてみると、


自分の息子にも、彼女のアソコも、そして、


下に敷いたタオルにも、ベットリと大量の


赤い血が付いていた。


 



 


ティッシュを取りに行こうとすると、これを使いなさいと、


タオルを手渡される。


 


   「ねっ?凄いでしょ?驚いた?」


 


大量の血の量には、驚いたが、出血は、多いときもあれば、


少ないときもあるのだと言う。


 


女性は、生理前が一番したくなるらしく、生理中も、


むらむらするときが、あるらしい。


 


ホルモンの関係で、イライラしたり、頭痛がしたり、


出血で、めまいがしたり、生理痛で、お腹が痛かったり、


人によって、症状が違うことを、教えて貰った。


 


そして、女性としては、体調以外にも、匂いが気になるのと、


あとは、洗濯物の量が増えるのが、厄介の種だと言う。


 


   「だから、生理中の女性には、


    優しくしてあげないとね・・・」


 


彼女は、赤く染まったタオルと、その下に敷いてあった、


ビニールシートを折りたたむと、自分の手を引いて、


風呂場に行き、シャワーを浴びるように促した。


 


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2018/04/12

【緊縛小説】 縄始め 5-3

§5の3 生理(2)




彼女は、自分のバックルを外すと、手際よく、

ズボンを脱がせながら、言った。



   「早く、来て!

    今日は、縄はなし・・・」



ずり落ちたズボンから、足を抜く間もなく、

元気な息子に、武者振りついて来る。



   「すごく、したいのっ・・・

    したかったの!」



あんなに不機嫌だったのに、女性は本当に、良く分からない。

この前とは、全然、比較にならないほど、イヤらしく、咥える彼女。

ほぼ、野獣である。



ほとんど前戯もないままに、求められる。

彼女のアソコに、大きくなった亀を当て、ゆっくりと押し付けると、

ズブズブと、亀が潜り込んで行く。



いつもよりも、ヌルヌルしてて、気持ちがいい。

腰が浮くまで、彼女の脚を抱え込んで、思いっきり奥にまで、

いきりたった息子を打ち付け、彼女の○○○○に、股間を

こすり付けると、「ぬちゃぬちゃ」 とイヤらしい音が聞こえる。


 


   「ああっ、気持ちいいっ、イキそう・・・」




こちらも、頭が 「ボーッ」 としていて、フワフワと浮いているような、

変な気持ちになってきている。


彼女の身体がカクカクと、震えだす。


 


   「中に、ちょうだいっ!」




この言葉に、スイッチを入れられてしまい、

壊れてしまったのか、頭の中に電気が走り、目がチカチカする。



とにかく、堪えられなくなるまで、

遮二無二腰を動かすと、まるで鮭のように、



   「うおおおぉぉぉっ~~~」



と声にならない奇声を発しながら、

一滴残らず、彼女の中に放出した。






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