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2019/07/14

性欲のスイッチ(11)

昨日の 「性欲のスイッチ(10)」 の続きです。

 

昨日の記事で、「生理前に性欲が強くなるという女性も少なくありません」 と書きましたら、いろいろとご意見を頂戴致しました。これは自分の経験上、そのように表現する女性が多かったということだけなのですが、「女性の性欲」 については、いくつか 「説」 があるようです。

 

女性の月経周期と 「性欲」

 

まずは、「女性の性欲」 は、「排卵」 により高まるという説。

 

確かに、「排卵」 によって性欲が高まるのであれば、女性の 「性」 の衝動で 「セ/ックス」 が行われるのであれば、「妊娠」 する確率は高まるので、理屈としてはあっていそうな気もします。

 

(1) 医学的見解

 

実際に、某女医を含め、医学的には 「排卵期」に男性ホルモンである 「テストステロン」 の分泌が高まることから、女性の 「性欲」 はこの時期に高まると認識されているようです。

 

女性の性欲が最も高まりやすいのは排卵日周辺。性欲はテストステロンという男性ホルモンによるものと、ホルモンに関係なく素敵な男性を見てムラムラする大脳新皮質の働きによるものがあります。

コメント: 産婦人科医 宋美玄先生

「女は30を過ぎると性欲が強くなる」って本当?性欲に関するアレコレに女医がアドバイス

 

また、中には、「生理前に女性の性欲が高まる」 という話は、「都市伝説」 と言い切っている記事なども見掛けます。

 

「女性は生理前に性欲が強くなる」という話は、以前から都市伝説的に語られています。その理由として挙げられるのが、男性ホルモンの一種であるテストステロンの作用です。

テストステロンは男性ホルモンですが、女性の体内でも微量ながら分泌されています。その分泌量が生理前になると増加するため、性欲が強くなるといわれているのです。

生理周期と性欲は関係ある?女性は排卵期で性欲は変化する

 

一応、この記事も医師の 「監修」 を受けていることになっています。

理屈的にはそうなのかも知れませんが、「性欲」 とは人が脳で感じる衝動です。はっきりとここまで言い切ることが出来るものなのか。(^^;

 

(2) 統計的見解

 

それで思い返したように、昔にアクセスしたことのある資料を、ちょっと調べてみました。

それがコチラ。

「【ジェクス】 ジャパン・セックスサーベイ2017」

 

 

有効数が5000件を超える大規模アンケートです。

こちらの調査によると、「女性の性欲が高まる時期」 を回答した中で、最も多かったものは、「月経がそろそろ始まる頃」 という回答で、26.2%

続いて、「月経と月経の間(排卵期)の頃」 という回答が、14.1%

それに、「月経が終わった直後」 6.7%「月経(出血)の最中」 2.3% が続きます。

 

「月経と関係なくいつでも」 というツワモノが、20.1%、そして、「性欲の高まりを感じたことがない」 と回答する 30.5%の女性も、決して少ない数ではありません。

 

統計的には、「実態」 はむしろ、医者が 「都市伝説」 と呼ぶ 「月経がそろそろ始まる頃」 が一番高い結果になっています。

勿論、この 「性欲」 の高まりが、女性を支配する数々の 「ホルモン」 の影響を受けていることは否定しませんし、ホルモン分泌には、個体差があるでしょうから、人と違ってもおかしいことではありません。 

 

しかし、実態から乖離した 「理論」 や 「学説」 に意味などあるのでしょうか。

 

(3) 最近の研究

 

疑問に感じて、さらに最近の動向を調べてみると、ガーディアンに掲載されていたこんな記事を見つけました。

「時代の流れに従う:生理は性欲にどのように影響するか(Going with the flow: how your period affects your sex drive)」

そして、この記事の中で、カリフォルニア大学のサンタバーバラ校より発表されている、次のような論文が引用されていました。

"Hormonal predictors of sexual motivation in natural menstrual cycles", Hormones and Behavior Volume 63, Issue 4, April 2013, Pages 636-645

 

カルフォルニア大のサンタバーバラ校の心理脳科学部の研究者が、43名の女性を採用し、毎日生理周期を確認し、唾液を採取すると共に、問診を渡して、自/慰やセックスの有無など性的な行動を確認すると共に、昨日はセ/ックスをどのくらいしたかったかを1から7の値で答えてもらう調査を行ったところ、「エストロゲン」 と 「プロゲステロン」 という二つの主要なホルモンが確認されたそうです。

そして、「エストラジオール」 という 「エストロゲン」 の一種が 「性欲」 を掻き立てているのに対して、「プロゲステロン」 は 「性欲」 を抑制している可能性が確認されたそうです。

さらに、男性ホルモンである 「テストステロン」 は、女性の 「性欲」 には、強く関与していないことが確認されたそうです。

また、この調査により、女性の 「性欲」 は、前の生理と次の生理の間で、次の生理が来るおよそ14日前の 「排卵時」 にピークを迎えることが確認されたそうです。


 

この調査により、医者の言っていることは、間違いではなかったことが確認されましたが、しかし、女性の 「性欲」 を高めているのは、「エストラジオール」 であって、女性の 「性欲」 に、「テストステロン」 は強く関わっていない可能性が高いという結果を示しています。

 

話は変わりますが、テキサス大学の心理学者である、クリスティナ・デュラント(Kristina Durante)とノーマン・リー(Norman Li)の両氏は、経口避妊薬を飲んでいない17-30歳の女性52人を対象に、月経周期中にエストラジオールの量を2回にわたり測定し、「エストラジオールが多い女性は、自分自身を魅力的だと思うと同時に他人の目にも魅力的に映り、浮気をする傾向も高い」 とする研究成果が、2009年発行の英専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表されているそうです。

"Oestradiol level and opportunistic mating in women", Kristina M. Durante* and Norman P. Li, Department of Psychology, University of Texas 

 

考察 

 

では何故、ジェックスによる日本での調査では、「生理前に性欲が高まる」 とする回答が多いのでしょうか。

 

これは、ガーディアン紙のライターである 「モナ・チャラビ(Mona Chalabi)」 も書いていますが、ホルモンだけではなく、「性欲」 にはさまざまな要素が関わっているということなのだと思います。

 

「月経前症候群(PMS)」 の女性の場合、メンスの期間は気分が揺れ動き、月経の痙攣痛などもあって 「性欲」 が失せたり、「性欲」 が高まりづらかったりしますが、人によっては、メンスの期間は妊娠する確率が低いことから、性的なエネルギーに満ちるような感覚を覚える女性もいるようです。

また、「性/交痛」 がある人の場合は、生理の終わりなどは、まだ膣内に潤いがあることから、自然と好む人もいるようです。

 

結局、「生理」 自体もそうですが、生理や性欲に関わる 「ホルモン」 の分泌も、人によってそれぞれ個人差があります。これらの違いによって、月経周期のどの時点で 「性欲」 を強く感じるかが変わってくるというのが、今のところ一番有力な考え方のようです。

 

「Going with the flow: how your period affects your sex drive」

「Why You're So Horny During Your Period」

 

「ジェックス」 のレポートでは、「月経とは関係なくいつでも」 と回答したのが、60代の女性で 31.6%、「月経と月経の間(排卵期)の頃」 が30代で 20.4%、「月経がそろそろ始まる頃」 と回答したのが、20代から40代で高いなど、年齢によりその特徴が異なっているようです。

 

生理の軽い重いも個人差がありますし、年齢によっても、ホルモンの分泌は変わってくるでしょう。

生理前のイライラする感覚が、もしかしたら、強く 「性欲」 を感じたときの 「悶々」 とする感覚に近く感じられるのかも知れませんし、生理前の鈍い痛みが、疼(うず)く感覚と誤認されているのかも知れません。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/07/13

性欲のスイッチ(10)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(9)」 の続きです。

 

昨日の記事では、男性は心理的興奮と身体的興奮が連動するのに対して、女性の場合は、心理的興奮と身体的な興奮が必ずしも一致しないこと。

女性の場合は、身体的には興奮していても、心は冷めているという場合があるということを説明しました。

 

そうなると、女性を 「その気にする」 ためにはどうしたら良いのかということになります。どのようにして、女性を心理的に興奮させたら良いのか。

そして、ひとつの方法として 「正攻法」 ではありますが、女性に 「恋」 をさせて、ときめかせる方法をご紹介しました。

 

では、他にも、何か方法があるでしょうか。

 

もうひとつの方法は、もっと 「ストレート」 な方法です。それは、もっと直接的に 「セ/ックス」 をアピールするというもの。

 

(2) 女性に 「セ/ックス」 を意識させる

 

女性にも、「セ/ックスしたい」 という性欲は当然あります。

人によって個人差はありますが、生理前になると、性欲が強くなるという女性も少なくありません。

通常女性は、「好き」 という気持ちが先行しますが、状況によっては、「性欲」 が先行する場合もあります。そのような場合は、どのような条件のもと成り立つのでしょうか。

 

これは 「暗闇効果」 と呼ばれるかなり古い実験ですが、心理学者ケネス・J・ガーゲン(Kenneth J, Gergen)が1973年に、次のような実験を行いました。

お互いに会ったことのない男女6人のグループを二つ作り、一つ目のグループは明るい部屋に、二つ目のグループは真っ暗な部屋に入れ、行動を観察したというものです。

明るい方のグループは、同性同士で固まりやすく、ある程度の距離を保ちながら、自己紹介や当たり障りのない会話をしていたのに対して、真っ暗な部屋のグループは、会話が少なくなる一方で会話の内容はプライベートな内容が多く、また、異性同士でペアになりやすく、お互いの存在を確認するために近づきあい、中には抱き着いたり、キスをしたりといった行為が観察出来たそうです。

 

完全に 「真っ暗」 な部屋は少なからず不安を伴いますが、そのような状況下で、お互いが見ず知らずの関係にあり、顔も分からない同士の男女が、結び付きを深めてしまうわけです。

女性にとって、暗闇は 「不安」 を掻き立てる要素であり、「匿名性」 を作り出す要素になったわけです。

漠然とした 「不安」 によって、女性は無意識に、頼れる異性の存在を求めてしまい、また暗闇の 「匿名性」 が、男女の行動を大胆にしてしまったのでしょう。

 

実社会における実際の人間関係は、いろいろな 「しがらみ」 があります。しかし、そこで 「匿名性」 が確保されることによって、人は 「建て前」 ではなく、「本音」 による会話が出来るように、また 「大胆」 に行動出来るようになります。

勿論、この場合、「匿名性」 だけでなく、女性の 「安全」 が確保されるということが大前提になると思います。

この 「暗闇の実験」 では、お互いの顔が分からないという 「匿名性」 が、「あとで外でバッタリと出会ったら、付きまとわれるのではないか」 といった不安を払拭すると同時に、「きちんと社会的に振る舞わなければならない」 という思いを、緩めたのかも知れません。

 

少なくとも、相手の身体に振れ、身を寄せ合うだけでも、人は 「より近い関係」、「私的な関係」 と錯覚します。

自分の 「素性」 が一切知られることのない状況下において、不安がなければ、女性も大胆になり得るということ。

 

そしてもうひとつ、自分が昔良く、女性とのデートのときに使った手ですが、下ネタ話をしたり、あからさまなことをせず、女性に 「セ/ックス」 を意識させる方法。
それは、お互いに手を繋ぎ合う程度の関係であれば、女性と手を繋ぎ、繋いだ手の中で、女性の指と指の間を、女性の膣に見立てて、自分の指を出し入れしたり、あるいは、指の付け根の股の部分を女性の 「陰/核」 に見立てて、刺激したり。

但し、周囲には大勢の人がいて、会話は普通の日常的な会話をしながらするのが、ポイントです。(笑)

 

女性は、何か自分に触れる指の感覚に 「いやらしさ」 を感じるものの、「もしかしたら、自分の勘違いかも知れない」 と思って混乱するのです。混乱するけども、心の中では思わず 「セ/ックス」 を意識してしまうのです。

公園など人がたくさんいる場所でのデートで、会話は、何気ない良くある 「日常的な会話」 なのですが、繋いだ手の中では、指が卑猥に動いているのです。(笑)

 

その刺激に気が付いていれば、もう女性の心は十分に 「ドキドキ」 していますので、女性の耳元で、女性の耳に息が掛かるように、少し低めの声で 「少しエッチな言葉」 を 「囁(ささや)く」 のも、十分に効果があります。

 

「これからラブホに行こう!」 などといきなり女性に提案し、玉砕するよりは、ずっと効果的なアプローチです。

勿論、脈がない場合は、あきらめる方が無難です。

男の方が心理的にも興奮しまくっていては、女性を心理的に興奮させることは出来ません。

 

とある女性から聞いた話ですが、ネット上で知り合いになり、しばらくはチャットでメッセージ交換する関係になったとのこと。

そして、とある日、二人は実際に会ってみることに。初デートでは、女性は実際にその男性に会ってみて、ひとつひとつ、その男性の人柄を、自分が思った通りか確認していたりするものです。

女性は実際に男性に会ってみて、真面目そうだし、悪くはないかもと思って、その女性は、男性のカラオケへのお誘いに乗ったわけですが、カラオケルームに入った途端、いきなりその男性に襲われるように抱き着かれ、その女性はビックリし、慌ててその場から逃げ帰ってきたそうです。(^^;

 

せめて、カラオケに来る途中、女性と手を繋いでみたり、腕を組んでみたり、あるいは、女性の隣にピッタリと座り、女性の脚に自分の脚をくっつけて座ってみて、相手の反応を見るとか出来なかったのでしょうか。

密室に二人で入った時点で、また一段階、近しい関係が築けるものです。

そもそも、女性に好意すらなかったら、カラオケには行かなかったかも知れません。

 

男は、慌てずに、余裕を以って女性をいたわるように優しく接してあげてください。

いきなり、ガバッ と来られると、女性でなくてもビビります。(苦笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/07/12

性欲のスイッチ(9)

昨日の 「性欲のスイッチ(8)」 の続きです。

 

昨日の記事で言いたかったことは、人は視覚や触覚の他にも嗅覚や聴覚などの刺激により、「性欲のスイッチ」 が入りますが、それ以外にも人にはもっとパワフルな、「想像力」 という 「性欲のスイッチ」 があるということ。

 

女性の AV の人気検索ワードの第二位が 「痴/漢」 というのも、女性はあくまでも 「空想」 の延長として 「被虐感」 に興奮して楽しんでいるわけであって、実際に見知らぬ人であったり、知ってはいても好きではない人から痴漢されたいわけではないと言うことです。

 

まず、女性の 「性欲」 を理解するためには、男女の 「性欲」 の違いをしっかりと押さえておく必要があります。

 

男女による 「性欲」 の違い

 

男女では 「性欲」 の成り立ちが違うと言われています。

 

男性の場合は、「視覚的」 であり、男性が心理的に性的興奮を覚えるときは、頭と体が常に連動するので、身体的にも興奮を示すのに対して、女性の場合は、頭(心理的性欲)と体(本能的性欲)が分かれていることから、まず脳がまず心理的に興奮しないと火が付かないのだそうです。

 

男女にさまざまなポ/ルノ写真を見せ、「興奮しましたか?」という質問に答えてもらうことで心理的興奮度を調べるのと同時に、そのときの性/器の血流の変化を測定することで身体的興奮度を調べる実験を行ったところ、男性は身体的興奮と心理的興奮が一致しており、ペ/ニスが勃起していれば100%やりたいと思っていることが確認されたのに対して、女性の場合は、全てのポ/ルノ写真で身体的な興奮が確認されたにもかかわらず、動物の交尾の写真で心理的に興奮する人はおらず、身体的興奮と心理的な興奮は必ずしも一致しなかったとのこと。

 

女性では、動物の交尾写真でも身体的に興奮していたというのはある意味驚きですが、逆に言えば、女性が濡れているからと言って、必ずしも気持ちが伴っているわけではないようです。(苦笑)

男が、その気になるためには、一人のセクシーな美女がいれば事足りますが、女性の場合は、イケメンや割れた腹筋を見せられたからといって性欲に火が付くわけではありません。

女性は気分的にも、その気にならないとダメなのだそうです。

 

女性の 「性欲」

 

では、女性はどうしたら、その気になる(心理的に興奮する)のでしょうか。

太古の昔、まだヒトが猿であった頃は、ヒトの 「天敵」 もさぞ多かったことでしょう。

成人男性よりも力の劣る 「女性」 や 「子供」 は、そういった天敵からも狙われやすかったかも知れません。

また、女性は 「セ/ックス」 においても、妊娠、出産、育児という多くの 「リスク」 を抱えています。生まれてくる子供に罪はありませんが、妊娠出産によって女性の生活が大きく左右されることは事実です。

つまりは、女性は太古の昔から、常に 「リスク」 や 「危険」 を意識しながら生きて来ているわけです。

 

そういった女性が無意識に得ようとするものは、やはり 「安全」 と 「安心」 であり、自分を見捨てずに自分を助けてくれる 「男性」 の存在でしょう。

生存能力に長けている強い男を選び、また選ばれることは、自分の種を残すことばかりでなく、女性が生き延びる上でも重要なことだったわけです。

 

ですから、女性は本能的に男性に対して 「強さ」 と 「優しさ」 を求めるわけですし、男性に 「生活力」 を求めるわけです。

しかし一方では、女性には 「母性本能」 というものがあります。そしてどちらが強いかは、その女性のホルモン分泌によるわけです。

 

そして、常に男の本当の気持ちを見極めようとしたり、情報を集めようとするのも、常に自分の身に降りかかる 「リスク」 を最低限にしたいという思いが、無意識のうちに行動に現れているためかも知れません。 

 

女性をその気にさせる方法。

まず一つ目の方法は、くすぐるのは 「女心」 でも、「母性本能」 でも構いません。兎に角、女性を 「ときめかせる」 ことです。

 

(1) 女性をときめかせる

 

女性が男性に 「好き」 と好意を寄せる場合、女性の 「好み」 もあるでしょうが、その男性に対する何等かの思い、それは、「憧(あこが)れ」 の場合もあれば、「尊敬」 だったりする場合もありますし、「何か気になる」 としか表現出来ないような、一種の 「好奇心」 である場合もありますが、ひとつ言えることは、女性からは、「ときめきホルモン」 とも呼ばれる 「フェニルエチルアミン(PEA)」 が漏れ出ているということ。

このホルモンは、芸能人を追っかけていても出ますし、ドラマなどで自分の好きなスターを見ているときにも分泌されます。

そして恋愛の初期段階で 「PEA」 が分泌され濃度が上昇すると、「ドーパミン(快感ホルモン)」 や 「セロトニン(幸せホルモン)」、「エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)」 といった、高揚感をもたらすホルモンが分泌されるようになります。

 

女性は、どのようにしたら、「その気になる(心理的に興奮する)」 のか。

それは、女性をときめかせ、「フェニルエチルアミン」 を分泌させることです。

単に仲が良かったりするだけでは、女性をときめかせることは出来ません。女性を安心させるだけでは、その女性の 「安全牌(あんぜんぱい)」 にはなれたとしても、「彼氏」 にはなれません。

お目当ての女性の 「憧れ」 になるのは難しいにしても、その女性に 「敬意」 を持たれたり、女性の気になる存在とならなければいけないわけです。 

 

女性に 「セ/ックス」 を意識させることでも構いませんが、大事なことは、相手の女性を 「ドキドキ」 とときめかせること。女性が昔から 「ちょい悪」 系を好むことが多いのは、恋愛において 「冒険」 したい気持ちがあるからです。 

もしかしたら、「ちょい悪」 ゆえに、少し怖い気持ちもあって 「ドキドキ」 しているのかも知れませんが、だからこそ、女性には誠意を以って、優しく接しなければいけないわけです。

誠意もなく優しくもない、怖いだけの 「ちょい悪」 なんて、「リスク」 ばかりで 「メリット」 がありませんから、誰も見向きもしません。(苦笑)

 

「恋」 で大事なことは、男も女も小さな 「冒険心」 を持つということ。

断られることを怖れている 「小心者の男子」 には、いつまでたっても 「春」 は訪れません。

男は 「喧嘩」 と同じで、「玉砕覚悟」 で飛び込んでナンボです。(笑)

女性を口説くときに、自分のことばかり、断られて自分が受ける傷のことばかりを気にしてはいけません。

女性を口説くのであれば、相手を無理強いするのではなく、しかし、「肉を切らせて骨を断つ」 くらいの余裕と 「男気」 が必要です。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/07/11

性欲のスイッチ(8)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(7)」 の続きです。

 

昨日の記事では、「性癖」 とは、「性」 に限定されるものではなく、また個別の具体的な癖というよりは、その人のパーソナリティに根差し、生活スタイルを方向づけるような行動の傾向のことを言い、これらは、「古い脳」 と呼ばれる 「大脳辺縁系」 の中で 「性欲」 や 「感情」 などと共に結びついていること。

そして、少なからず、人には、「異常性欲」 や 「性的倒錯(フェチシズム)」 とまではいかないまでも、「性」 の嗜好があるということ。

そして、そこまでを男女で共有出来るのが理想ではあっても、現実的には、「リスク」 が高いと考えてる可能性が高いことについて書いたつもりなのですが、文章が解りづらかったようなので、改めて整理してみたいと思います。

 

「性欲」 の発露

 

「性欲」 を担うのは、「視床下部」 にある性的二型核と呼ばれる部分で、「外側視索前野」 と呼ばれる部分が性欲の抑制を、「内側視索前野」 とよばれる部分が性欲の促進を担っています。

「性欲って、いったい何だろう?」

 

 

「性欲」 の根源は、「テストステロン」 の分泌によります。

「ホルモン」 の分泌は人により差がありますが、女性が、35歳から40代に掛けて、強い性的な衝動を感じるのは 「更年期」 に入り、女性ホルモンである 「エストロゲン」 の分泌量が徐々に減り40代後半で急減することで、男性ホルモンである 「テストステロン」 の比率が高まるためだと言われています。

 

しかし、「性欲」 は、視床下部が司っているものの、外部からの性的な刺激はまず、より高度な 「大脳新皮質(だいのうしんひしつ)」 に伝わり、「大脳新皮質」 が刺激を感じ、それが 「視床下部」 や 「大脳辺縁系」 に伝わって 「性欲」 を感じるようになります。

性欲を感じても、性的な行動を起こすかどうかは大脳新皮質が判断しますし、大脳新皮質は記憶や感情など 「思考」 を司る部分ですので、過去の目くるめく体験や、淡い思い出などでも性欲が発生することがあります。

 

発情期にしか発情しない動物の交尾とは異なり、ヒトは脳で興奮し、年中 「セックス」 することが可能です。人は脳で 『セ/ックス』 し、人は脳で 「オーガズム」 を感じるのです。

「性欲」 の根源は、「テストステロン」 にあるわけですが、「性欲のスイッチ」 は、人の場合、視覚に限らず、触覚や聴覚、嗅覚による刺激による場合もありますが、そればかりではなく、「大脳皮質」 に記憶された 「過去の記憶」 や 「想像力」 から入る場合もあるということ。

 

「性欲のスイッチ」 のところで、某女医が患者の女性に 「どんなジャンルに興奮するか」 を聞かれたことを書きましたが、ここで女医が聞きたかったのは、その患者の 「性的嗜好」 でした。つまりは、その患者にとって何が 「性欲のスイッチ」 となり得るか。そのヒントを掴みたかったわけです。

 

そして、そのヒントは、AV好きの男性やレディースコミック好きの女子であれば、好む作品のジャンルやストーリーの展開等に現れてくるのでしょう。

こういった 「性的嗜好」 レベルのものから、「異常性欲」 あるいは 「性的倒錯」 と呼ばれるものに至るまで、人は何等かの 「嗜好」 を持っているわけです。

もしかしたら心理的に見れば、LGB などは、「性対象倒錯」 として 「フロイト」 的な考察対象になるものも、含まれるのかも知れませんが、その人は何に興奮するのかが、まさしくその人の 「性欲のスイッチ」 になり得るわけです。 

 

「S.フロイトの性欲論 -幼児性欲と転移の発見-」

 

ちなみに、「【FANZA REPORT 2018】 今年のエロトレンドは!?「性に関する統計調査」結果発表!」 によると、2018年の人気検索ワードというものが出ていますが、。

① 熟女、② 巨乳、③ 痴/漢、④ 人妻、⑤ 中出し、⑥ ギャル、⑦ 爆乳、⑧ アナル、⑨ レズ、⑩ 素人、⑪ マジックミラー号、⑫ ニューハーフ、⑬ コスプレ、⑭ 媚薬、⑮ 潮/吹き、⑯ 乳首、⑰ 痴女、⑱ マッサージ、⑲ 母乳、⑳ ク/ンニ、㉑ ぽっちゃり、㉒ 催眠、㉓ ロり、㉔ フェ/ラ、㉕ ナンパとなっています。

 

男女別の人気検索ワードは、このようになっています。

 

 

また、年齢別による人気検索ワードは、このようになっています。

 

 

これが、そのままその人の 「性的嗜好」 に繋がるものではないと思いますが、女性の検索一位と二位が、「ク/ンニ」 と 「痴/漢」 であるのには驚きました。(^^;

多くの女性が 「自分が好きな人から痴漢されたい」 的な話を良く聞くように、決して見知らぬ人から自分がされたいわけではないと思いますが、AV などでは半分怖いものみたさで 「ドキドキ」 するということなのでしょうか。

「凌/辱(りょうじょく)」 されたい 「被虐願望」 の女性がこれだけいるということです。(苦笑)

 

(つづく)


―――

 

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2019/07/10

性欲のスイッチ(7)

昨日の 「性欲のスイッチ(6)」 の続きです。

 

「心の相性」 と 「体の相性」

 

恋愛とか結婚とかを考えると、「心の相性」 とか、「体の相性」 とかを考えるようになりますが、要は、全てが満足出来ないまでも、心がどれだけ満たされているか、体がどれだけ満たされているかということに過ぎません。レディーストークなどで、

 

「わたし今でも、体の相性が最高だった元カレのこと思い出すの・・・」

 

なんて会話を耳にしたりしますが、こんなのは 「相性」 でも何でもありません。その元カレとの 「体の相性」 が良かったと思う女性は、この女性以外にもたくさん転がっているはずです。(笑)

それは単に、その元カレの 「セ/ックス」 の偏差値が高かったというだけの話。(笑)

 

「わたしが特別に感じたのだから、相手もそう感じているはず・・・」 というのは、自己中オンナの自分勝手な思い込みに過ぎません。(苦笑)

 

多くの人は、「心の相性」 や 「体の相性」 が悪くないと思ったからこそ、「結婚」 したはずなのですが、人間ひとりを理解するというのは、簡単なようでなかなか難しいもの。氷山に例えるなら、水上に見えている部分は、氷山のほんの一部に過ぎません。

「心の相性」 がお二人の性格に起因するものであるなら、「体の相性」 は、主に肉体的な要因に起因するもの。

 

そして、もし 「体の相性」 という言葉を 「セックスの相性」 という意味で用いているのであれば、「体の相性」 ばかりではなく、「心の相性」 と 「体の相性」 の間にあるもの。すなわち、「性癖」 や 「性向」、「フェチ」 といった、「性欲」 に関係する水面下に隠れている部分がかなり含まれて来ます。

 

性欲の強さもそうなら、加虐癖に対する被虐癖もそう。「食」 の好みの合う二人の話が弾むように、「セ/ックス」 の嗜好や価値観が合えば、それだけ 「質」 の高い 「セ/ックス」 が楽しめて当然と言えます。

二人が盛り上がる 「タイミング」 というものもありますし、お互いの熱意もあるでしょう。

一般に 「セ/ックスの相性」 が良いと言われる状況があるとすれば、お互いの気持ちとか 「ハート」 はひとまず置いとくとしても、隠された 「嗜好」 や 「性癖」 が無意識のうちに出てしまって、お互いが今までになく、萌えあがってしまった状況を言うのではないでしょうか。

 

自分も 「セ/ックスの相性」 が良いように感じる 「感覚」 自体を否定するつもりは、毛頭ありません。

「スピリチュアル」 風に言えば、気持ち(波動)?が重なりあって、二人が共鳴している状態なんでしょうか?(^^;

女性の 「オーガズム」 も、一種の 「トランス状態」 なわけですから、ある意味、肉体的な行為が感情を超えて、精神的な高まりを生んでいる状態とも言えます。(笑)

 

「食」 の好みなどは、日の目を見ますが、「性」 の好みなどは、なかなか日の当たらない 「闇」 の部分。そして、そこに 「性欲」 も一緒に隠れています。

 

お互いの 「性癖」 を知るということ

 

「性癖」 とは広く、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向などを示す言葉で、性格なども含まれますが、個別・具体的な癖というより、その人のパーソナリティに根差し、生活スタイルを方向づけるような行動の傾向を言います。

そして、「異常性癖」 や 「性的倒錯」 といった場合には、かなり 「性的」 な意味に限定されてきますが、これらも 「性欲」 は覚えつつも、その行動や対象が、本来であれば 「性」 に直接結び付かないものに向けられているわけです。

 

「感性」 や 「性欲」 を含む性的な衝動は、「脳」 の中でも 「古い脳」 と呼ばれる 「大脳辺縁系」 に集中しています。

そして、性的な刺激は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚といった、あらゆる器官から刺激を受けます。

しかし、異性のどんなところに、「セ/ックスアピール」 を感じるかは、どんな異性を好むかと同じで、各人によって全く異なるわけです。

「嗜好」 全般に言えることですが、「食」 の好みと同様、人には少ならからず、それぞれ異性の好みや 「セ/ックスの好み」 があるということです。

そして、それが、先天的であれ、後天的であれ、刷り込まれて、その人に固定化したものが、「フェチ」 なのかも知れません。

 

最近では、「フェティシズム」 をカミングアウトする人も出て来ています。

芸能人では、ニオイフェチを公言している女性もいますし、男であれば、「巨乳フェチ」 や 「脚フェチ」、「尻フェチ」 は誰にでも見られる傾向として受け留められてきていますし、「SM」 などの被加虐性愛なども、未だに多くの誤解はあるものの、以前と比べれば一般にも受け容れられてきているように思います。

 

そして、自分の 「嗜好」 や 「価値観」 といった 「個性」 がその個人の前面に出るものであるとしたら、個人の 「性癖」 というものは、「性」 と同じで、一番 「パーソナル」 な性格の強いところであるだけに、一人で抱えている場合が多い存在です。

何故ならば、人の 「嗜好」 や 「価値観」、「個性」 といったものですら、かならずしも他人が尊重してくれるかどうか分からないのですから、当然と言えば当然です。

 

多くの人が、こういったことを 「自分の最も親しい人」 に打ち明けたいと思いつつ、実は、打ち明けたことで、嫌われてしまったり、あるいは打ち明けた内容を利用されて自分が 「傷付く」 ことを怖れているのです。

 

(つづく)


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