「新・フェラの話(1)」 の続きです。
前回の記事では、男性自身の各部名称を説明して、男性器の構造や、感じ方について説明しました。
そして男性が特に気持ち良く感じる4つのポイント。
鈴口の下(亀頭小帯)、雁、亀頭、そして裏筋を紹介し、それぞれ、気持ち良く感じる方向や刺激があることを説明しました。
今回は、まず、おくちでするフェラ。日本語では「口淫」と言いますが、英語では「BJ (blowjob)」と言ったりします。これに対して、手ですることは、日本語では「手淫」と言いますが、こちらは英語では「handjob」。
第二回目の今回は、男性が感じるポイントの刺激方法について整理してみます。
刺激の仕方
(1) 鈴口の下(亀頭小帯)
多分、雁(亀頭冠)の部分と並んで、ココが一番感じる部分です。
ココに対する刺激は、裏筋の終端部に位置するためか、常に下から上です。おくちで刺激する場合は、舌先を尖らせて突いたり、舐め上げるように。
手で刺激する場合は、親指の腹で刺激すると良いかも知れません。
ここはかなり敏感な部分ですので、強い刺激を「痛く」感じる部分です。オイルやローションをつけていない場合は、包皮で包んで間接的に刺激するようにします。
しかし敏感なだけに、一番「速度」を感じる部分です。他の部分は触覚と、方向性の違いによる快/不快しか感じませんので、もしかしたら、速度加速度的な「動き」を認識できる唯一のところかも知れません。
ここは、親指と人差し指で輪っかを作り、上下に動かすことで雁の部分を刺激します。
竿自体は、強く握っても痛くはないのですが、ここの部分をあまり強く握り過ぎると、竿を掴んでしまい、いくら手を上下に動かしても、竿の中身を伸縮させるばかりで、雁自体に刺激を与えられませんので、ふんわりと握るようにします。
動きを感じることが出来る部分ですので、早く動かすことで刺激を強くすることが出来る部分ですが、口でする場合は、唾液で濡れる分、摩擦が減りますので、手で触るときよりも、刺激が少なくなります。
なので、どうしても、口と併せて、手のサポートが重要になってくるわけです。
ココの部分に対する刺激は、手や口を動かすストロークの長さには無関係です。あくまでも、男性が感じるのは、雁(亀頭冠)という亀の外側のエッジの部分だけです。
ですので、刺激を倍にしたいのであれば、そこを小刻みに倍の速度で上下させるだけで十分です。
雁への刺激は一番の基本です。そして、刺激を与えるのは、口でも手でも OK ですし、速さを変えるだけで調整が可能なので、ちょっと合間に休んだり、刺激が途絶えそうなときに、刺激の補完ができるので、常に意識すべき基本のポジションと言えます。
女性が一息入れる場合もそうですし、例えば、裏筋を舐めあげて、もう一度、下から舐めあげようとすると、どうしても、そこに刺激の空白が出来てしまうのですが、上手いひとは、その間に空白を作らないように、手で雁の部分を刺激したり、あるいは、鈴口の下の部分を刺激したりしています。
(3) 裏筋
裏筋は、根元は玉の下の方から続いていますが、男性自身が勃起しているときに、中央にぷっくりと膨らんでいる部分です。
この解剖図を見ると解りやすいと思いますが、玉よりも下の方から、海綿体の根元が走っています。
玉は圧迫を受けると痛いのですが、この竿の部分は、強く握られても押されても痛くない部分です。むしろ、タチが悪い場合は、竿の付け根の部分を強く握られると、血液の循環が阻害されるためか、硬くなりますw
この竿の裏筋に対する効果的な刺激方法は、下から上へ、強めにしごきあげるようにします。
ハーモニカあるいはフルートをのように、唇で滑らせるようにされるのも気持ち良い部分ですし、舌先を尖らせたり、舌を押し付けるようにして、舐めあげるのも気持ち良いところです。
指で刺激する場合は、親指の腹で、下の方からしごきあげるように動かします。
ここの部分を効果的に刺激するならば、ゴルフのグリップではありませんが、竿を握ったときに親指の腹が何処にきているかを確認してみて下さい。
親指の腹が、ちょうど裏筋に当たっているひとは、やはり異性からの評価が高いはずです。
裏筋に対する刺激は、玉の下の部分から、鈴口の下に至るまで下から上、です。
(4) 亀頭
亀頭冠よりも上の部分です。ここは弱い粘膜ですので、雁と同様敏感なところですので、直接刺激を与える場合は、おくちがメインになります。
鈴口から亀頭部分に掛けて、下をヘリコプターのように、口の中で回して刺激するような高度なことが出来る女性もいますが、これは、それをアシストするだけの手技があって、はじめて生きるテクニックであって、それだけ出来てもあまり効果はありません。
むしろ、亀頭への刺激は唇をうまく使える方が反応が良いと思います。
どういうことかというと、多くの女性は、男性のアレを咥えようとすると、大きく口を開こうとするかも知れませんが、むしろ、咥えるときは、歯が当たらないように、中では大きく口を開けますが、唇を「おちょぼ口」のように狭めてる方が気持ち良いのです。
唇も亀頭も、同じくらいセンシティブで柔らかい組織ですので、唇での刺激の場合は、突っ張っても全く痛くありません。
入れるときは、おちょぼ口にして、戻すときは、最後に吸引する。
このときは、ヨダレが垂れようと、全く気にする必要はありません。
むしろ、口にたまったヨダレは飲む必要はなく、全部、垂れ流してください。
吸引するときに、少し口を開き気味にして、空気が入るようにすると、ちょうど「お蕎麦」をすすったときのような音が出ます。
これがいわゆる「バキュームフェラ」というやつです。
バキュームフェラの真骨頂は、吸引による減圧よりも、どちらかと言えば、お蕎麦をすするときのような「音響効果」と、その空気の振動が、男性自身に伝わることによる快感なのです。
海外では、あまりしませんので、やはりこれは日本人独特の「江戸前」的センスなのかも知れませんw
相対的に強い刺激が欲しいのは、亀頭部分だけで、お口の奥まで竿を咥えるときに意識するべきところは、口に入れるときは、上唇の接触であり、これ以上無理なところから引き戻すときに意識するのは、舌や下唇でどれだけ裏筋をしごきあげるかだけです。
吸引するときは、むしろうまく周辺から空気も一緒に吸い込み、如何に美味しそうな音をたてて、その空気の振動で雁を刺激するかです。
自分の今までの認識と「違う」と感じたなら、まずは試してみて下さい。
(5) 全体
男性自身の触感としては、全体も感じると言いましたが、これは、ちょうど男性自身が女性の中に入って、女性の膣壁に包み込まれたような安心感というか、受け容れられた快感、あるいは、目標を達成した快感とでも言うのでしょうか。
もしかしたら、快感というよりは、幸福感という表現の方が適切かも知れません。
この刺激は、とにかく男性自身全体を包み込むように、上から下。
亀頭部分の皮はどうしても、めくりあがってしまいますから、両手にオイルやローションをつけて、やさしく交互に手を使って刺激してみると良いと思います。
どうしようもなく濡れていない限りは、オイルやローションといった道具がないと出来ませんが、男性に「性感」ではなく「幸福感」を与える、数少ない刺激法ですので、一度は試されてみると良いと思いますし、セックスの経験が少ないひとは、まずは、ココから入って貰いたいと思います。
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それぞれの要点について簡単に説明してきましたが、男性自身の中でも特にセンシティブな亀頭部分に対する刺激について、補足説明をしておきます。
やはり、男性自身の中で、特に敏感なのは、クリトリスと同じく、皮に守られた亀頭部分なわけです。
そして、この粘液部分では、他の部分以上に摩擦による刺激を強く受けます。
そこで思い出してもらいたいのが、高校時代の物理です。
ニュートン力学的には、F=ma であり、F=μN ですので、加速度 a が強い方が刺激は強く、また垂直抗力 N が強ければ強いほど刺激は強くなるわけです。
乾いている状態と、濡れている状態では、摩擦係数が違います。
刺激を減らすためには、垂直抗力を減らすということは、緩く握ったり、あるいは、フェザータッチで触れるということ。
あるいは、速度/加速度を減らす。つまり、ゆっくりと動かすということ。
敏感なところを刺激する場合は、常に i) 摩擦係数と、ii) 触れる度合いと、そして iii) 動かす速度を意識することが大事なわけです。
(つづく)