2ntブログ
2019/07/14

性欲のスイッチ(11)

昨日の 「性欲のスイッチ(10)」 の続きです。

 

昨日の記事で、「生理前に性欲が強くなるという女性も少なくありません」 と書きましたら、いろいろとご意見を頂戴致しました。これは自分の経験上、そのように表現する女性が多かったということだけなのですが、「女性の性欲」 については、いくつか 「説」 があるようです。

 

女性の月経周期と 「性欲」

 

まずは、「女性の性欲」 は、「排卵」 により高まるという説。

 

確かに、「排卵」 によって性欲が高まるのであれば、女性の 「性」 の衝動で 「セ/ックス」 が行われるのであれば、「妊娠」 する確率は高まるので、理屈としてはあっていそうな気もします。

 

(1) 医学的見解

 

実際に、某女医を含め、医学的には 「排卵期」に男性ホルモンである 「テストステロン」 の分泌が高まることから、女性の 「性欲」 はこの時期に高まると認識されているようです。

 

女性の性欲が最も高まりやすいのは排卵日周辺。性欲はテストステロンという男性ホルモンによるものと、ホルモンに関係なく素敵な男性を見てムラムラする大脳新皮質の働きによるものがあります。

コメント: 産婦人科医 宋美玄先生

「女は30を過ぎると性欲が強くなる」って本当?性欲に関するアレコレに女医がアドバイス

 

また、中には、「生理前に女性の性欲が高まる」 という話は、「都市伝説」 と言い切っている記事なども見掛けます。

 

「女性は生理前に性欲が強くなる」という話は、以前から都市伝説的に語られています。その理由として挙げられるのが、男性ホルモンの一種であるテストステロンの作用です。

テストステロンは男性ホルモンですが、女性の体内でも微量ながら分泌されています。その分泌量が生理前になると増加するため、性欲が強くなるといわれているのです。

生理周期と性欲は関係ある?女性は排卵期で性欲は変化する

 

一応、この記事も医師の 「監修」 を受けていることになっています。

理屈的にはそうなのかも知れませんが、「性欲」 とは人が脳で感じる衝動です。はっきりとここまで言い切ることが出来るものなのか。(^^;

 

(2) 統計的見解

 

それで思い返したように、昔にアクセスしたことのある資料を、ちょっと調べてみました。

それがコチラ。

「【ジェクス】 ジャパン・セックスサーベイ2017」

 

 

有効数が5000件を超える大規模アンケートです。

こちらの調査によると、「女性の性欲が高まる時期」 を回答した中で、最も多かったものは、「月経がそろそろ始まる頃」 という回答で、26.2%

続いて、「月経と月経の間(排卵期)の頃」 という回答が、14.1%

それに、「月経が終わった直後」 6.7%「月経(出血)の最中」 2.3% が続きます。

 

「月経と関係なくいつでも」 というツワモノが、20.1%、そして、「性欲の高まりを感じたことがない」 と回答する 30.5%の女性も、決して少ない数ではありません。

 

統計的には、「実態」 はむしろ、医者が 「都市伝説」 と呼ぶ 「月経がそろそろ始まる頃」 が一番高い結果になっています。

勿論、この 「性欲」 の高まりが、女性を支配する数々の 「ホルモン」 の影響を受けていることは否定しませんし、ホルモン分泌には、個体差があるでしょうから、人と違ってもおかしいことではありません。 

 

しかし、実態から乖離した 「理論」 や 「学説」 に意味などあるのでしょうか。

 

(3) 最近の研究

 

疑問に感じて、さらに最近の動向を調べてみると、ガーディアンに掲載されていたこんな記事を見つけました。

「時代の流れに従う:生理は性欲にどのように影響するか(Going with the flow: how your period affects your sex drive)」

そして、この記事の中で、カリフォルニア大学のサンタバーバラ校より発表されている、次のような論文が引用されていました。

"Hormonal predictors of sexual motivation in natural menstrual cycles", Hormones and Behavior Volume 63, Issue 4, April 2013, Pages 636-645

 

カルフォルニア大のサンタバーバラ校の心理脳科学部の研究者が、43名の女性を採用し、毎日生理周期を確認し、唾液を採取すると共に、問診を渡して、自/慰やセックスの有無など性的な行動を確認すると共に、昨日はセ/ックスをどのくらいしたかったかを1から7の値で答えてもらう調査を行ったところ、「エストロゲン」 と 「プロゲステロン」 という二つの主要なホルモンが確認されたそうです。

そして、「エストラジオール」 という 「エストロゲン」 の一種が 「性欲」 を掻き立てているのに対して、「プロゲステロン」 は 「性欲」 を抑制している可能性が確認されたそうです。

さらに、男性ホルモンである 「テストステロン」 は、女性の 「性欲」 には、強く関与していないことが確認されたそうです。

また、この調査により、女性の 「性欲」 は、前の生理と次の生理の間で、次の生理が来るおよそ14日前の 「排卵時」 にピークを迎えることが確認されたそうです。


 

この調査により、医者の言っていることは、間違いではなかったことが確認されましたが、しかし、女性の 「性欲」 を高めているのは、「エストラジオール」 であって、女性の 「性欲」 に、「テストステロン」 は強く関わっていない可能性が高いという結果を示しています。

 

話は変わりますが、テキサス大学の心理学者である、クリスティナ・デュラント(Kristina Durante)とノーマン・リー(Norman Li)の両氏は、経口避妊薬を飲んでいない17-30歳の女性52人を対象に、月経周期中にエストラジオールの量を2回にわたり測定し、「エストラジオールが多い女性は、自分自身を魅力的だと思うと同時に他人の目にも魅力的に映り、浮気をする傾向も高い」 とする研究成果が、2009年発行の英専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表されているそうです。

"Oestradiol level and opportunistic mating in women", Kristina M. Durante* and Norman P. Li, Department of Psychology, University of Texas 

 

考察 

 

では何故、ジェックスによる日本での調査では、「生理前に性欲が高まる」 とする回答が多いのでしょうか。

 

これは、ガーディアン紙のライターである 「モナ・チャラビ(Mona Chalabi)」 も書いていますが、ホルモンだけではなく、「性欲」 にはさまざまな要素が関わっているということなのだと思います。

 

「月経前症候群(PMS)」 の女性の場合、メンスの期間は気分が揺れ動き、月経の痙攣痛などもあって 「性欲」 が失せたり、「性欲」 が高まりづらかったりしますが、人によっては、メンスの期間は妊娠する確率が低いことから、性的なエネルギーに満ちるような感覚を覚える女性もいるようです。

また、「性/交痛」 がある人の場合は、生理の終わりなどは、まだ膣内に潤いがあることから、自然と好む人もいるようです。

 

結局、「生理」 自体もそうですが、生理や性欲に関わる 「ホルモン」 の分泌も、人によってそれぞれ個人差があります。これらの違いによって、月経周期のどの時点で 「性欲」 を強く感じるかが変わってくるというのが、今のところ一番有力な考え方のようです。

 

「Going with the flow: how your period affects your sex drive」

「Why You're So Horny During Your Period」

 

「ジェックス」 のレポートでは、「月経とは関係なくいつでも」 と回答したのが、60代の女性で 31.6%、「月経と月経の間(排卵期)の頃」 が30代で 20.4%、「月経がそろそろ始まる頃」 と回答したのが、20代から40代で高いなど、年齢によりその特徴が異なっているようです。

 

生理の軽い重いも個人差がありますし、年齢によっても、ホルモンの分泌は変わってくるでしょう。

生理前のイライラする感覚が、もしかしたら、強く 「性欲」 を感じたときの 「悶々」 とする感覚に近く感じられるのかも知れませんし、生理前の鈍い痛みが、疼(うず)く感覚と誤認されているのかも知れません。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/13

性欲のスイッチ(10)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(9)」 の続きです。

 

昨日の記事では、男性は心理的興奮と身体的興奮が連動するのに対して、女性の場合は、心理的興奮と身体的な興奮が必ずしも一致しないこと。

女性の場合は、身体的には興奮していても、心は冷めているという場合があるということを説明しました。

 

そうなると、女性を 「その気にする」 ためにはどうしたら良いのかということになります。どのようにして、女性を心理的に興奮させたら良いのか。

そして、ひとつの方法として 「正攻法」 ではありますが、女性に 「恋」 をさせて、ときめかせる方法をご紹介しました。

 

では、他にも、何か方法があるでしょうか。

 

もうひとつの方法は、もっと 「ストレート」 な方法です。それは、もっと直接的に 「セ/ックス」 をアピールするというもの。

 

(2) 女性に 「セ/ックス」 を意識させる

 

女性にも、「セ/ックスしたい」 という性欲は当然あります。

人によって個人差はありますが、生理前になると、性欲が強くなるという女性も少なくありません。

通常女性は、「好き」 という気持ちが先行しますが、状況によっては、「性欲」 が先行する場合もあります。そのような場合は、どのような条件のもと成り立つのでしょうか。

 

これは 「暗闇効果」 と呼ばれるかなり古い実験ですが、心理学者ケネス・J・ガーゲン(Kenneth J, Gergen)が1973年に、次のような実験を行いました。

お互いに会ったことのない男女6人のグループを二つ作り、一つ目のグループは明るい部屋に、二つ目のグループは真っ暗な部屋に入れ、行動を観察したというものです。

明るい方のグループは、同性同士で固まりやすく、ある程度の距離を保ちながら、自己紹介や当たり障りのない会話をしていたのに対して、真っ暗な部屋のグループは、会話が少なくなる一方で会話の内容はプライベートな内容が多く、また、異性同士でペアになりやすく、お互いの存在を確認するために近づきあい、中には抱き着いたり、キスをしたりといった行為が観察出来たそうです。

 

完全に 「真っ暗」 な部屋は少なからず不安を伴いますが、そのような状況下で、お互いが見ず知らずの関係にあり、顔も分からない同士の男女が、結び付きを深めてしまうわけです。

女性にとって、暗闇は 「不安」 を掻き立てる要素であり、「匿名性」 を作り出す要素になったわけです。

漠然とした 「不安」 によって、女性は無意識に、頼れる異性の存在を求めてしまい、また暗闇の 「匿名性」 が、男女の行動を大胆にしてしまったのでしょう。

 

実社会における実際の人間関係は、いろいろな 「しがらみ」 があります。しかし、そこで 「匿名性」 が確保されることによって、人は 「建て前」 ではなく、「本音」 による会話が出来るように、また 「大胆」 に行動出来るようになります。

勿論、この場合、「匿名性」 だけでなく、女性の 「安全」 が確保されるということが大前提になると思います。

この 「暗闇の実験」 では、お互いの顔が分からないという 「匿名性」 が、「あとで外でバッタリと出会ったら、付きまとわれるのではないか」 といった不安を払拭すると同時に、「きちんと社会的に振る舞わなければならない」 という思いを、緩めたのかも知れません。

 

少なくとも、相手の身体に振れ、身を寄せ合うだけでも、人は 「より近い関係」、「私的な関係」 と錯覚します。

自分の 「素性」 が一切知られることのない状況下において、不安がなければ、女性も大胆になり得るということ。

 

そしてもうひとつ、自分が昔良く、女性とのデートのときに使った手ですが、下ネタ話をしたり、あからさまなことをせず、女性に 「セ/ックス」 を意識させる方法。
それは、お互いに手を繋ぎ合う程度の関係であれば、女性と手を繋ぎ、繋いだ手の中で、女性の指と指の間を、女性の膣に見立てて、自分の指を出し入れしたり、あるいは、指の付け根の股の部分を女性の 「陰/核」 に見立てて、刺激したり。

但し、周囲には大勢の人がいて、会話は普通の日常的な会話をしながらするのが、ポイントです。(笑)

 

女性は、何か自分に触れる指の感覚に 「いやらしさ」 を感じるものの、「もしかしたら、自分の勘違いかも知れない」 と思って混乱するのです。混乱するけども、心の中では思わず 「セ/ックス」 を意識してしまうのです。

公園など人がたくさんいる場所でのデートで、会話は、何気ない良くある 「日常的な会話」 なのですが、繋いだ手の中では、指が卑猥に動いているのです。(笑)

 

その刺激に気が付いていれば、もう女性の心は十分に 「ドキドキ」 していますので、女性の耳元で、女性の耳に息が掛かるように、少し低めの声で 「少しエッチな言葉」 を 「囁(ささや)く」 のも、十分に効果があります。

 

「これからラブホに行こう!」 などといきなり女性に提案し、玉砕するよりは、ずっと効果的なアプローチです。

勿論、脈がない場合は、あきらめる方が無難です。

男の方が心理的にも興奮しまくっていては、女性を心理的に興奮させることは出来ません。

 

とある女性から聞いた話ですが、ネット上で知り合いになり、しばらくはチャットでメッセージ交換する関係になったとのこと。

そして、とある日、二人は実際に会ってみることに。初デートでは、女性は実際にその男性に会ってみて、ひとつひとつ、その男性の人柄を、自分が思った通りか確認していたりするものです。

女性は実際に男性に会ってみて、真面目そうだし、悪くはないかもと思って、その女性は、男性のカラオケへのお誘いに乗ったわけですが、カラオケルームに入った途端、いきなりその男性に襲われるように抱き着かれ、その女性はビックリし、慌ててその場から逃げ帰ってきたそうです。(^^;

 

せめて、カラオケに来る途中、女性と手を繋いでみたり、腕を組んでみたり、あるいは、女性の隣にピッタリと座り、女性の脚に自分の脚をくっつけて座ってみて、相手の反応を見るとか出来なかったのでしょうか。

密室に二人で入った時点で、また一段階、近しい関係が築けるものです。

そもそも、女性に好意すらなかったら、カラオケには行かなかったかも知れません。

 

男は、慌てずに、余裕を以って女性をいたわるように優しく接してあげてください。

いきなり、ガバッ と来られると、女性でなくてもビビります。(苦笑)

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/12

性欲のスイッチ(9)

昨日の 「性欲のスイッチ(8)」 の続きです。

 

昨日の記事で言いたかったことは、人は視覚や触覚の他にも嗅覚や聴覚などの刺激により、「性欲のスイッチ」 が入りますが、それ以外にも人にはもっとパワフルな、「想像力」 という 「性欲のスイッチ」 があるということ。

 

女性の AV の人気検索ワードの第二位が 「痴/漢」 というのも、女性はあくまでも 「空想」 の延長として 「被虐感」 に興奮して楽しんでいるわけであって、実際に見知らぬ人であったり、知ってはいても好きではない人から痴漢されたいわけではないと言うことです。

 

まず、女性の 「性欲」 を理解するためには、男女の 「性欲」 の違いをしっかりと押さえておく必要があります。

 

男女による 「性欲」 の違い

 

男女では 「性欲」 の成り立ちが違うと言われています。

 

男性の場合は、「視覚的」 であり、男性が心理的に性的興奮を覚えるときは、頭と体が常に連動するので、身体的にも興奮を示すのに対して、女性の場合は、頭(心理的性欲)と体(本能的性欲)が分かれていることから、まず脳がまず心理的に興奮しないと火が付かないのだそうです。

 

男女にさまざまなポ/ルノ写真を見せ、「興奮しましたか?」という質問に答えてもらうことで心理的興奮度を調べるのと同時に、そのときの性/器の血流の変化を測定することで身体的興奮度を調べる実験を行ったところ、男性は身体的興奮と心理的興奮が一致しており、ペ/ニスが勃起していれば100%やりたいと思っていることが確認されたのに対して、女性の場合は、全てのポ/ルノ写真で身体的な興奮が確認されたにもかかわらず、動物の交尾の写真で心理的に興奮する人はおらず、身体的興奮と心理的な興奮は必ずしも一致しなかったとのこと。

 

女性では、動物の交尾写真でも身体的に興奮していたというのはある意味驚きですが、逆に言えば、女性が濡れているからと言って、必ずしも気持ちが伴っているわけではないようです。(苦笑)

男が、その気になるためには、一人のセクシーな美女がいれば事足りますが、女性の場合は、イケメンや割れた腹筋を見せられたからといって性欲に火が付くわけではありません。

女性は気分的にも、その気にならないとダメなのだそうです。

 

女性の 「性欲」

 

では、女性はどうしたら、その気になる(心理的に興奮する)のでしょうか。

太古の昔、まだヒトが猿であった頃は、ヒトの 「天敵」 もさぞ多かったことでしょう。

成人男性よりも力の劣る 「女性」 や 「子供」 は、そういった天敵からも狙われやすかったかも知れません。

また、女性は 「セ/ックス」 においても、妊娠、出産、育児という多くの 「リスク」 を抱えています。生まれてくる子供に罪はありませんが、妊娠出産によって女性の生活が大きく左右されることは事実です。

つまりは、女性は太古の昔から、常に 「リスク」 や 「危険」 を意識しながら生きて来ているわけです。

 

そういった女性が無意識に得ようとするものは、やはり 「安全」 と 「安心」 であり、自分を見捨てずに自分を助けてくれる 「男性」 の存在でしょう。

生存能力に長けている強い男を選び、また選ばれることは、自分の種を残すことばかりでなく、女性が生き延びる上でも重要なことだったわけです。

 

ですから、女性は本能的に男性に対して 「強さ」 と 「優しさ」 を求めるわけですし、男性に 「生活力」 を求めるわけです。

しかし一方では、女性には 「母性本能」 というものがあります。そしてどちらが強いかは、その女性のホルモン分泌によるわけです。

 

そして、常に男の本当の気持ちを見極めようとしたり、情報を集めようとするのも、常に自分の身に降りかかる 「リスク」 を最低限にしたいという思いが、無意識のうちに行動に現れているためかも知れません。 

 

女性をその気にさせる方法。

まず一つ目の方法は、くすぐるのは 「女心」 でも、「母性本能」 でも構いません。兎に角、女性を 「ときめかせる」 ことです。

 

(1) 女性をときめかせる

 

女性が男性に 「好き」 と好意を寄せる場合、女性の 「好み」 もあるでしょうが、その男性に対する何等かの思い、それは、「憧(あこが)れ」 の場合もあれば、「尊敬」 だったりする場合もありますし、「何か気になる」 としか表現出来ないような、一種の 「好奇心」 である場合もありますが、ひとつ言えることは、女性からは、「ときめきホルモン」 とも呼ばれる 「フェニルエチルアミン(PEA)」 が漏れ出ているということ。

このホルモンは、芸能人を追っかけていても出ますし、ドラマなどで自分の好きなスターを見ているときにも分泌されます。

そして恋愛の初期段階で 「PEA」 が分泌され濃度が上昇すると、「ドーパミン(快感ホルモン)」 や 「セロトニン(幸せホルモン)」、「エンドルフィン(陶酔感を感じるホルモン)」 といった、高揚感をもたらすホルモンが分泌されるようになります。

 

女性は、どのようにしたら、「その気になる(心理的に興奮する)」 のか。

それは、女性をときめかせ、「フェニルエチルアミン」 を分泌させることです。

単に仲が良かったりするだけでは、女性をときめかせることは出来ません。女性を安心させるだけでは、その女性の 「安全牌(あんぜんぱい)」 にはなれたとしても、「彼氏」 にはなれません。

お目当ての女性の 「憧れ」 になるのは難しいにしても、その女性に 「敬意」 を持たれたり、女性の気になる存在とならなければいけないわけです。 

 

女性に 「セ/ックス」 を意識させることでも構いませんが、大事なことは、相手の女性を 「ドキドキ」 とときめかせること。女性が昔から 「ちょい悪」 系を好むことが多いのは、恋愛において 「冒険」 したい気持ちがあるからです。 

もしかしたら、「ちょい悪」 ゆえに、少し怖い気持ちもあって 「ドキドキ」 しているのかも知れませんが、だからこそ、女性には誠意を以って、優しく接しなければいけないわけです。

誠意もなく優しくもない、怖いだけの 「ちょい悪」 なんて、「リスク」 ばかりで 「メリット」 がありませんから、誰も見向きもしません。(苦笑)

 

「恋」 で大事なことは、男も女も小さな 「冒険心」 を持つということ。

断られることを怖れている 「小心者の男子」 には、いつまでたっても 「春」 は訪れません。

男は 「喧嘩」 と同じで、「玉砕覚悟」 で飛び込んでナンボです。(笑)

女性を口説くときに、自分のことばかり、断られて自分が受ける傷のことばかりを気にしてはいけません。

女性を口説くのであれば、相手を無理強いするのではなく、しかし、「肉を切らせて骨を断つ」 くらいの余裕と 「男気」 が必要です。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/11

性欲のスイッチ(8)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(7)」 の続きです。

 

昨日の記事では、「性癖」 とは、「性」 に限定されるものではなく、また個別の具体的な癖というよりは、その人のパーソナリティに根差し、生活スタイルを方向づけるような行動の傾向のことを言い、これらは、「古い脳」 と呼ばれる 「大脳辺縁系」 の中で 「性欲」 や 「感情」 などと共に結びついていること。

そして、少なからず、人には、「異常性欲」 や 「性的倒錯(フェチシズム)」 とまではいかないまでも、「性」 の嗜好があるということ。

そして、そこまでを男女で共有出来るのが理想ではあっても、現実的には、「リスク」 が高いと考えてる可能性が高いことについて書いたつもりなのですが、文章が解りづらかったようなので、改めて整理してみたいと思います。

 

「性欲」 の発露

 

「性欲」 を担うのは、「視床下部」 にある性的二型核と呼ばれる部分で、「外側視索前野」 と呼ばれる部分が性欲の抑制を、「内側視索前野」 とよばれる部分が性欲の促進を担っています。

「性欲って、いったい何だろう?」

 

 

「性欲」 の根源は、「テストステロン」 の分泌によります。

「ホルモン」 の分泌は人により差がありますが、女性が、35歳から40代に掛けて、強い性的な衝動を感じるのは 「更年期」 に入り、女性ホルモンである 「エストロゲン」 の分泌量が徐々に減り40代後半で急減することで、男性ホルモンである 「テストステロン」 の比率が高まるためだと言われています。

 

しかし、「性欲」 は、視床下部が司っているものの、外部からの性的な刺激はまず、より高度な 「大脳新皮質(だいのうしんひしつ)」 に伝わり、「大脳新皮質」 が刺激を感じ、それが 「視床下部」 や 「大脳辺縁系」 に伝わって 「性欲」 を感じるようになります。

性欲を感じても、性的な行動を起こすかどうかは大脳新皮質が判断しますし、大脳新皮質は記憶や感情など 「思考」 を司る部分ですので、過去の目くるめく体験や、淡い思い出などでも性欲が発生することがあります。

 

発情期にしか発情しない動物の交尾とは異なり、ヒトは脳で興奮し、年中 「セックス」 することが可能です。人は脳で 『セ/ックス』 し、人は脳で 「オーガズム」 を感じるのです。

「性欲」 の根源は、「テストステロン」 にあるわけですが、「性欲のスイッチ」 は、人の場合、視覚に限らず、触覚や聴覚、嗅覚による刺激による場合もありますが、そればかりではなく、「大脳皮質」 に記憶された 「過去の記憶」 や 「想像力」 から入る場合もあるということ。

 

「性欲のスイッチ」 のところで、某女医が患者の女性に 「どんなジャンルに興奮するか」 を聞かれたことを書きましたが、ここで女医が聞きたかったのは、その患者の 「性的嗜好」 でした。つまりは、その患者にとって何が 「性欲のスイッチ」 となり得るか。そのヒントを掴みたかったわけです。

 

そして、そのヒントは、AV好きの男性やレディースコミック好きの女子であれば、好む作品のジャンルやストーリーの展開等に現れてくるのでしょう。

こういった 「性的嗜好」 レベルのものから、「異常性欲」 あるいは 「性的倒錯」 と呼ばれるものに至るまで、人は何等かの 「嗜好」 を持っているわけです。

もしかしたら心理的に見れば、LGB などは、「性対象倒錯」 として 「フロイト」 的な考察対象になるものも、含まれるのかも知れませんが、その人は何に興奮するのかが、まさしくその人の 「性欲のスイッチ」 になり得るわけです。 

 

「S.フロイトの性欲論 -幼児性欲と転移の発見-」

 

ちなみに、「【FANZA REPORT 2018】 今年のエロトレンドは!?「性に関する統計調査」結果発表!」 によると、2018年の人気検索ワードというものが出ていますが、。

① 熟女、② 巨乳、③ 痴/漢、④ 人妻、⑤ 中出し、⑥ ギャル、⑦ 爆乳、⑧ アナル、⑨ レズ、⑩ 素人、⑪ マジックミラー号、⑫ ニューハーフ、⑬ コスプレ、⑭ 媚薬、⑮ 潮/吹き、⑯ 乳首、⑰ 痴女、⑱ マッサージ、⑲ 母乳、⑳ ク/ンニ、㉑ ぽっちゃり、㉒ 催眠、㉓ ロり、㉔ フェ/ラ、㉕ ナンパとなっています。

 

男女別の人気検索ワードは、このようになっています。

 

 

また、年齢別による人気検索ワードは、このようになっています。

 

 

これが、そのままその人の 「性的嗜好」 に繋がるものではないと思いますが、女性の検索一位と二位が、「ク/ンニ」 と 「痴/漢」 であるのには驚きました。(^^;

多くの女性が 「自分が好きな人から痴漢されたい」 的な話を良く聞くように、決して見知らぬ人から自分がされたいわけではないと思いますが、AV などでは半分怖いものみたさで 「ドキドキ」 するということなのでしょうか。

「凌/辱(りょうじょく)」 されたい 「被虐願望」 の女性がこれだけいるということです。(苦笑)

 

(つづく)


―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/10

性欲のスイッチ(7)

昨日の 「性欲のスイッチ(6)」 の続きです。

 

「心の相性」 と 「体の相性」

 

恋愛とか結婚とかを考えると、「心の相性」 とか、「体の相性」 とかを考えるようになりますが、要は、全てが満足出来ないまでも、心がどれだけ満たされているか、体がどれだけ満たされているかということに過ぎません。レディーストークなどで、

 

「わたし今でも、体の相性が最高だった元カレのこと思い出すの・・・」

 

なんて会話を耳にしたりしますが、こんなのは 「相性」 でも何でもありません。その元カレとの 「体の相性」 が良かったと思う女性は、この女性以外にもたくさん転がっているはずです。(笑)

それは単に、その元カレの 「セ/ックス」 の偏差値が高かったというだけの話。(笑)

 

「わたしが特別に感じたのだから、相手もそう感じているはず・・・」 というのは、自己中オンナの自分勝手な思い込みに過ぎません。(苦笑)

 

多くの人は、「心の相性」 や 「体の相性」 が悪くないと思ったからこそ、「結婚」 したはずなのですが、人間ひとりを理解するというのは、簡単なようでなかなか難しいもの。氷山に例えるなら、水上に見えている部分は、氷山のほんの一部に過ぎません。

「心の相性」 がお二人の性格に起因するものであるなら、「体の相性」 は、主に肉体的な要因に起因するもの。

 

そして、もし 「体の相性」 という言葉を 「セックスの相性」 という意味で用いているのであれば、「体の相性」 ばかりではなく、「心の相性」 と 「体の相性」 の間にあるもの。すなわち、「性癖」 や 「性向」、「フェチ」 といった、「性欲」 に関係する水面下に隠れている部分がかなり含まれて来ます。

 

性欲の強さもそうなら、加虐癖に対する被虐癖もそう。「食」 の好みの合う二人の話が弾むように、「セ/ックス」 の嗜好や価値観が合えば、それだけ 「質」 の高い 「セ/ックス」 が楽しめて当然と言えます。

二人が盛り上がる 「タイミング」 というものもありますし、お互いの熱意もあるでしょう。

一般に 「セ/ックスの相性」 が良いと言われる状況があるとすれば、お互いの気持ちとか 「ハート」 はひとまず置いとくとしても、隠された 「嗜好」 や 「性癖」 が無意識のうちに出てしまって、お互いが今までになく、萌えあがってしまった状況を言うのではないでしょうか。

 

自分も 「セ/ックスの相性」 が良いように感じる 「感覚」 自体を否定するつもりは、毛頭ありません。

「スピリチュアル」 風に言えば、気持ち(波動)?が重なりあって、二人が共鳴している状態なんでしょうか?(^^;

女性の 「オーガズム」 も、一種の 「トランス状態」 なわけですから、ある意味、肉体的な行為が感情を超えて、精神的な高まりを生んでいる状態とも言えます。(笑)

 

「食」 の好みなどは、日の目を見ますが、「性」 の好みなどは、なかなか日の当たらない 「闇」 の部分。そして、そこに 「性欲」 も一緒に隠れています。

 

お互いの 「性癖」 を知るということ

 

「性癖」 とは広く、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向などを示す言葉で、性格なども含まれますが、個別・具体的な癖というより、その人のパーソナリティに根差し、生活スタイルを方向づけるような行動の傾向を言います。

そして、「異常性癖」 や 「性的倒錯」 といった場合には、かなり 「性的」 な意味に限定されてきますが、これらも 「性欲」 は覚えつつも、その行動や対象が、本来であれば 「性」 に直接結び付かないものに向けられているわけです。

 

「感性」 や 「性欲」 を含む性的な衝動は、「脳」 の中でも 「古い脳」 と呼ばれる 「大脳辺縁系」 に集中しています。

そして、性的な刺激は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚といった、あらゆる器官から刺激を受けます。

しかし、異性のどんなところに、「セ/ックスアピール」 を感じるかは、どんな異性を好むかと同じで、各人によって全く異なるわけです。

「嗜好」 全般に言えることですが、「食」 の好みと同様、人には少ならからず、それぞれ異性の好みや 「セ/ックスの好み」 があるということです。

そして、それが、先天的であれ、後天的であれ、刷り込まれて、その人に固定化したものが、「フェチ」 なのかも知れません。

 

最近では、「フェティシズム」 をカミングアウトする人も出て来ています。

芸能人では、ニオイフェチを公言している女性もいますし、男であれば、「巨乳フェチ」 や 「脚フェチ」、「尻フェチ」 は誰にでも見られる傾向として受け留められてきていますし、「SM」 などの被加虐性愛なども、未だに多くの誤解はあるものの、以前と比べれば一般にも受け容れられてきているように思います。

 

そして、自分の 「嗜好」 や 「価値観」 といった 「個性」 がその個人の前面に出るものであるとしたら、個人の 「性癖」 というものは、「性」 と同じで、一番 「パーソナル」 な性格の強いところであるだけに、一人で抱えている場合が多い存在です。

何故ならば、人の 「嗜好」 や 「価値観」、「個性」 といったものですら、かならずしも他人が尊重してくれるかどうか分からないのですから、当然と言えば当然です。

 

多くの人が、こういったことを 「自分の最も親しい人」 に打ち明けたいと思いつつ、実は、打ち明けたことで、嫌われてしまったり、あるいは打ち明けた内容を利用されて自分が 「傷付く」 ことを怖れているのです。

 

(つづく)


―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/09

性欲のスイッチ(6)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(5)」 の続きです。


 

では、具体的に 「セ/ックス」 の心技体とは、どのようなものなのでしょうか。

 

「セ/ックス」 における心技体


「心」 とは、男女の気持ちの持ち様であり、相手に対する 「ハート」 や思い遣りと書きましたが、「男女の気持ちの持ち様」 というものはとても大切です。

社会的には、男女は平等に扱われるべき存在ですが、男女の間には、明らかに 「性差」 というものが存在します。男と女は、生物学的にも、解剖学的にも、遺伝学的にも全く異なる存在です。つまり、「セ/ックス」 においては、男は 「オトコ」 に、女は 「オンナ」 にならないといけないということです。正確を期すならば、性自認する 「性」 にならないといけないということ。

 

社会では、男と対等もしくはそれ以上に働いている女性であっても、あるいは、家庭では、家事の分担は旦那と対等であったとしても、「セ/ックス」 のときは 「鎧」 や 「戦闘服」 のみならず、「プライド」 といったものも全て脱ぎ捨て、相手に全てを委ねて、「雌(メス)」 になりきらないといけないのです。

 

男性はと言うと、きちんと女性を守る意識がないといけません。女性を守るとはどういうことかと言うと、「自分本位」 にならないということです。常に女性の存在を意識して、外敵に対峙するということは、自分を 「擲(なげう)つ」 ということです。

 

女性は、男性の自分をなげうつ覚悟を見て、安心して自身を委ねるのです。そして男性の心意気に答えようと自らの死をも厭わず全身全霊で自身の全てを捧げた結果得られるものが、実は女性の 「オーガズム」 です。

女性も、自分だけ助かろうとするような姑息な男には、全身全霊尽くそうとは思いません。

男性は、「やりたい!やりたい!」 と盛って突っ走るのではなく、きちんと女性を受け留めてあげるだけの 「心の余裕」 がとても大事です。

そして女性も、常に 「自分!自分!」 にならないこと。自分に固執し、自分を守ることに固執している限りは、真の 「オーガズム」 を得ることは出来ません。

 

「セ/ックス」 においては、男女共に、相手に対する 「思い遣り」 が求められますが、男には女性をいたわる気持ちが、女性には、プライドも何もかも脱ぎ捨てる気持ちが、とても大切だということです。

 

「技」 は技術。「体位」 も技術のひとつですし、「前戯」 における手、指、唇、舌、腕、足の使い方や動かし方、触れ方や女性の身体の支え方、抜き差しの仕方も技術のひとつです。

「基本の技」 もあれば、「応用技」 もありますし、「複合技」 や 「連続技」 というものもあります。

「SM」 の 「言葉責め」 を含む数々の道具を使った 「責め」 も、そういう意味では一種の 「技」 と言えますし、広義の意味では、「デート」 や 「エスコート」、「話術」 なども 「技」 に含まれます。

 

過去に 「体位の話」 のところでも書きましたが、技」 は全ての 「技」 を身に付ける必要はありません。大切なことは、自分に適した 「技」 を身に付けるということです。

「体位」 もそうですが、男性自身に十分な長さがないとあまり意味のないような体位もありますし、逆に男性自身が長い場合、男性がかなり加減を意識しないと、女性が痛みを感じるような体位もあります。

「体位」 で大切なことは、しっかりと男性自身が女性の気持ち良く感じるポイントに当たっているかどうかということ。

また、相手が変われば当然、攻め方も変わります。「技」 で大事なことは、その 「技」 が相手に合っていなければ、「有効」 とはならないこと。

無闇矢鱈にいろいろな 「技」 を繰り出すのではなく、相手が好む 「技」、相手に効果の高い 「技」 をじっくりと掛けることも大切です。

 

そして、最後が 「体」 です。

「体」 は 「体力」 や 「体格」 の意味もありますが、「セ/ックス」 においては、性に関わる肉体的身体的な特徴。身体全体もしくは各部位の 「見た目(ルックス)」 なども含まれるかも知れませんが、どちらかと言えば、機能性がメインになります。

男性で言えば、「体」 とは、持続時間や竿の硬さや大きさなど。今風に言うと、身体的な 「スペック」 といったところでしょうか。

女性にも、イキやすい人とそうでない人が居ますし、性感帯は、人によってさまざまです。

「ク/リトリス」 も大きさや形状、感度も、人によって異なりますし、膣内の 「性感」 の方が発達している人もいます。

また最近は、剃ってしまったり、脱毛してしまう女性が多いようですが、産毛などの体毛も立派な 「性感帯」 ですし、乳首も、出産・授乳を経験している経産婦と、そうでないひとでは、乳首の刺激に対する耐性が異なってきますが、乳首も授乳時には刺激を受けて 「オキシトシン」 などの分泌を促す 「性感帯」 のひとつです。

 

実技と実践の違い

 

実技と言った場合、それは実際の舌の使い方であるとか、指での触れ方など、実際に技術を自身で体現することを言います。

これに対して 「実践」 とは、「試合」 のように二人で組んで、実際に 「技」 を試し合うことを言います。

実技を繰り返し練習することは勿論大切です。しかし、「実践」 で使えなければ意味ありませんし、上達するためには実際に試してみて、課題をフィードバックすることが何よりも早道です。

 

そして何よりも、実践(実際の 「セ/ックス」)において大切なことは、孫子の 「彼を知り己を知れば百戦殆ふからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず) ではありませんが、実践では、自分の特徴と限界を知り、相手を知ることが重要なわけです。

 

男性も女性も、大枠は同じであるものの、しかし、人によりそれぞれ異なります。

女性も細かく見れば、上付きや下付きといった違いもありますし、膣のアングルも人によってそれぞれ異なります。

男性も、女性の 「Gスポット」 には当てられるかも知れませんが、「ポルチオ(Aスポット)」 には届かなかったり、届いてはいるものの、しっかりと当たりが確認出来ないような場合も、あるかも知れません。

「実践」 でそういった経験を重ねる中で、どのようにしたら、相手の気持ち良いところに自分の男性自身を当てることが出来るか、持久時間があまり持たないようであれば、前戯の比重を高めるなど、いろいろと模索する必要があるわけです。

 

「肉体的」 な部分で 「自分を知る」 というのは、男性であれば、自分のスペックは勿論のこと、性的な能力や技量を限界も含めきちんと認識していることです。

また 「相手を知る」 とは、相手の 「性感帯」 や相手が好む 「刺激」 の具合を知るということです。当然、相手が女性であれば、イキやすいタイプなのか、イキづらいタイプなのかもありますが、感じやすいタイプなのか、性感帯では何処が感じるのか。

 

そして肉体的に、「自分を知り、相手を知る」 こと以上に、「心理的」 に 「自分を知り、相手を知る」 ことの方がもっと大切なのです。何故なら、「セ/ックス」 は最終的に 「脳」 で感じるものだから。

「武道」 も最後は 、宮本武蔵と佐々木小次郎ではありませんが、「心理戦」 です。

それは、男と女もそう。

最後のツボは、相手の 「心の機微」 に触れ、そして有利に進めるためには、相手の 「性癖」 や 「性向」、「フェチ」 を知ることに他なりません。

 

(つづく)


―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/08

性欲のスイッチ(5)

昨日の 「性欲のスイッチ(4)」 の続きです。

 

前回は、「セ/ックス」 を運動競技に例えて、その競技に関わる 「知識」 の重要性について説明しました。

同じ発想で今回は、その運動競技の技能について考えてみることにします。

 

「セ/ックス」 の技能

 

きちんとした 「知識」 を身に付けた上で、実際の 「セ/ックス」 に求められること。それが 「技術(実技)」「実践力」 です。

経験を積み 「技術(実技)」 を習得し、技術を高めていくことも勿論重要です。しかし最後に求められるのは 「実践力」。どんなに知識が豊富でも、どんなに技に長けていても、本番でそれを活かせないなら、意味ありません。

「自分を知り、相手を知る」 ことの大切さ。

自分の力量を知り、相手によって攻め方を変え、どう戦うかというところが、「実践」 ではとても大切になります。

そして、個人の 「セ/ックス」 の技能、すなわち、性的能力や性的な技量は、柔道や剣道、空手などの 「武道」 に例えるなら、「心技体」 で決まります。

 

「心」 とは、 「精神」 や 「理念」、「精神力」 や 「物事の考え方」 を、「技」 とは 「技(わざ)」 や 「技術」、そして 「体」 は、「体格」 や 「体力」 を意味します。

 

「セックス」 においては、「心」 とは、男女の気持ちの持ち様であり、相手に対する 「ハート」 や思い遣り。「技」 は、相手を気持ち良くさせるテクニック、そして 「体」 は、「体格」 や 「体力」 もありますし、身体の 「見た目(ルックス)」 も含まれるかも知れませんが、性的な 「身体的スペック」 と考えて良いかも知れません。

男性が気にする、竿のサイズや形状も、まさしく 「体」 と言えます。(笑)

 

心技体のバランス

 

心技体には、バランスというものがあります。

 

全ての項目において成績が優秀なら、確かにそれに越したことはありませんが、「心(精神)」 は修養出来ますし、「技術」 も磨けば磨くほど上達します。しかし、「体」 は天性のものであるため、鍛えることは可能ですが自ずと限界があります。

 

では、心技体のバランスとは何かと言うと、体格や体形といった、その 「体」 に合わせた 「技」 や 「心」 があるということです。

 

イチローの野球は、清原のようにホームランの数を競う野球ではなく、安打で塁に出て盗塁で稼ぐ野球です。清原のような豪快さはないかも知れませんが、その堅実さもあり、今のイチローがあることは、皆さんもご承知のとおり。

 

恵まれた 「体」 であるに越したことはありませんし、必要であれば、体重を落としたり、あるいは、筋力を付けたりする 「努力」 は大切です。

しかし、「体」 は天性のものである以上、「舞の海」 が 「小錦」 の体格を望んでも始まりません。「千代の富士」 でさえ、あの筋骨たくましい体は、食事で体重を増やすことが出来ない体質だったゆえに、筋トレで体重を増やすしかなかった、その結果に過ぎないのです。

 

小柄で体重の軽い 「舞の海」 が、重量級の力士と同じ 「技」、同じ相撲で勝つことは物理法則的に言っても、なかなか難しい。だからこそ、いろいろな戦法 [心] を考え、自分に適した 「技」 をいろいろと身に付けたわけです。  

 

「セ/ックス」 についても同じことが言えます。


どんなに 「体」 に恵まれていても、「心」 が伴わなければ虚しいだけですし、「技」 が伴わなければ、単なる木偶の坊に過ぎません。

誰しも、「はじめて」 のときはありますし、初めから上手い人はいません。ひとつひとつを経験して、精神的にも、技術的にも熟練していくわけです。

初心者であっても、一生懸命に尽くす 「心」 があれば、「技」 が多少未熟でも満足出来る仕事が出来るかも知れません。

 

逆に、どんなに良い 「逸物(いちもつ)」 を持っていたとしても、相手をいたわる気持ち [心] もなく、それを活かす使い方 [技] を知らなければ、女性は気持ち良いどころか痛いだけでしょう。

だからと言って、「体」 に恵まれていない人が、「体」 に恵まれる人と同じことをしていても、適うはずがありません。その 「体」 の特徴を活かせる 「技」 を、身に付けなければいけないわけです。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/07

性欲のスイッチ(4)

昨日の 「性欲のスイッチ(3)」 の続きです。

 

昨日の記事では、「セ/ックスを深める」 ためには、まず二人で 「セ/ックス」 を話し合う場が必要であり、話し合うための 「空気の醸成」 が大切であることを説明しました。

 

では、その場で何を話し合うのか?

 

それは、お二人が、お二人の 「セ/ックス」 に何を求め、何を期待しているかによります。

双方に 「セ/ックス」 やお相手に対する 「不満」 もあるかも知れませんし、ご自身に心配事や悩み事もあるかも知れません。

また、「もっとこういう セ/ックス をしたい」 といった 「願望」 もあるでしょうし、中には、「セックスがキツイ」 とか 「もっとしたい」 というような話が出てくるかも知れません。

 

二人の仲が良好なときは、まだ良いのですが、体調が優れないときもあれば、結婚生活というもの毎日が薔薇色であるはずもありません。

これは、「セ/ックス」 に限った話ではありませんが、むしろ、お互いの関係が上手くいっていないときこそ、どのように対峙するのかが重要になってきます。

 

そして、「セ/ックスを深める」 上で、二つ目に重要なこと。

それは、「セ/ックス」 をある程度系統付けて把握することです。

 

「セ/ックス」 は、今まで 「秘め事」 として扱われてきました。

学校での性教育は、1992年が 「性教育元年」 呼ばれ以降10年間、内容も充実(過熱)?した時期もありましたが、そもそも、まともな 「セ/ックスの教科書」 もありませんし、「セ/ックス学」 みたいな学問すら存在しないことが問題なのです。

これは残念なことに日本に限らず、米国などでも同じです。米国などでも、「性」 の話となると途端に研究予算の獲得が難しくなるらしいのです。

 

「セ/ックス」 の知識を得る

 

(1) セ/ックス 温故知新

 

日本も、はるか昔 「江戸時代」 には、「閨中紀聞/枕文庫(けいちゅうきぶん/まくらぶんこ)」 など、幕府に禁止されてはいた 「発禁本」 ではありましたが、当時の 「セ/ックス教本」 とも言える、かなり濃厚な内容の 「春画(艶本)」 がいくつも発刊されていました。

 

これらの本は、中国の 「房中術」 の影響を受けているのかも知れませんが、少なくとも、日本にも、インドの 「カーマ・スートラ」 や、中国の 「房中術」 に類する 「性典」 が存在したということ。そして、こういった春画は、大名などの 「嫁入り道具」 として、持たされたりもしたようです。

 

 

 

ちなみに、「性典」 として名高い、インドの 「カーマ・スートラ」 の章立ては、次のような構成になっているようです。

  1. 導入部(全四章) 一般的な愛について。
  2. 性交について(全十章) 接吻、前戯、性的絶頂、 88手の性交体位のリスト、 オーラルセックス、スパンキング、 変態性欲、三人婚、インド版九状(玉茎の動かし方)、性器の種類と大きさ。
  3. 妻を得るには(全五章) 求愛 と 結婚
  4. 妻について(全二章) 妻の適切な行為
  5. 人妻について(全六章) 主に婦女誘惑の方法。
  6. 娼婦(妓生)について(全六章) 妓女必須の64芸に巧み。特に演劇に詳しいことを求める。最高位はガニカー。
  7. 他人を惹き付けるには(全二章)

 

(2) 「セ/ックス」 に関わる知識

 

狭義の意味での 「セ/ックス」 は、単なる大まかな流れや手順だけで終わってしまうかも知れません。

しかし、ここで仮に 「セ/ックス」 をひとつの運動競技と捉えてみると、「セ/ックス」 には相手が存在することから、「二者競技(個人競技)」 ということになり、競技を有利に進めるためには、「セ/ックス」 に関連するさまざまな 「知識」 が求められることが分かります。

 

まずそこには 「暗黙」 ではあるかも知れませんが、「ルール」 が存在します。

昨今は、夫婦においても、「セ/ックス」 を強要出来ないという意識が根付いてきていますし、「セ/ックス」 に際しては、明確な同意を取り付ける必要があると考える新たな風潮も出て来ています。

また、当然ですが、衣類や身体を衛生的に保ち、爪を切り揃えたり、口を衛生的に保つといった 「マナー」 も含まれますし、妊娠を望まない場合は、「避妊」 が前提となります。

 

少なくとも、広義の意味で 「セ/ックス」 を考えると、「社会的」 には、「ルール」 や 「マナー」 が求められますし、(今現在のレベルを知りませんが)学校で習うような 「性教育」 レベルの 「生物学的?」 な知識以外にも、男女の性差など 「生理的」 な話、「恋愛」 や 「人との関係性」 を築くための 「心理的」 な話も必要ですし、週刊誌レベルの話や、「セ/ックス」 指南的なレベルの話。そして今後は、「個人差」 の話として、「LGBT」 の話や 「性癖」 など 「多様性」 の話、また 「オーガズム」 にも個人差が見られることなど、「セ/ックス」 には、いろいろな知識や知見が関わっていることが分かります。

 

「保健衛生」 的な観点からは、単に 「性病」 の怖さやリスクを煽るだけは意味ありません。子供に恐怖を植え付けるのが目的なのであれば、国民病とも呼ばれる 「糖尿病」 や透析を必要とする 「腎疾患」 の怖さこそ煽れと言いたくなります。(苦笑)

大切なことは、「性病」 ばかりでなく、「セ/ックス」 に関わる保健衛生上のリスクと 「予防」 をきちんと教えること。

例えば多くの人が、「自/慰(じい)」 あるいは 「オ/ナニー」 と呼ばれる行為を経験しますが、これにしても、間違ったやり方は、男性であれば 「膣/内射/精障害」 や 「オルガズム障害」、女性であれば 「女性オルガズム障害」 という障害を招く可能性があるわけですから、リスクのある方法を取らないよう、正しい方法をきちんと教える必要があるわけです。

 

また、「道徳的」 には、相手の意思を尊重せず、「セ/ックス」 を無理強いすることがいけないのは当たり前のことですが、しかし、現在の教育は、異性との 「関係性」 を確立するために、具体的にどのようにどのようにアプローチしたら良いのかを、きちんと教えていません。そして、社会には一定数、こういったアプローチが出来ない人や、苦手な人達がいます。

一昔前までは、学校で学ぶことは、ほんの一部分に過ぎず、「社会勉強」 などと称して、いろいろと 「人伝(ひとづて)」 で学んだもんですが、北欧などのように、「愛」 や 「人間関係」 を踏まえて包括的に 「性教育」 を実施している国もあると聞きます。

「セ/ックス」 は、言葉を超えた 「心と身体のコミュニケーション」 であることを理解するためにも、「セ/ックス」 を 「人との関係性」 の構築、「コミュニケーション」 の一環として捉えるような教育が今後は求められると思いますし、理想だと思っています。

 

また女性の 「オーガズム」 についても最近では、「Gスポット」 なども解剖学的には 「スキーン腺」 が確認されたりと、徐々に解明されつつあり、「ク/リトリス」 が、女性を 「オーガズム」 に導く唯一の器官とする 「ク/リトリス神話」 も崩れつつあります。

「ク/リトリス」 の刺激による 「オーガズム」 を 「ク/リイキ(外イキ)」 に対して、膣内の刺激でイクことを 「膣イキ(中イキ)」 と呼ばれています。また、それ以外の部位への刺激もしくは全く肉体的な刺激のない状態でイクことを 「脳イキ」 を呼ばれていますが、こういった 「オーガズム」 は 「都市伝説」 ではなく、現実に存在します。

 

もし、信じられないという方は、アメリカのサイエンス・ジャーナリストである 「メアリー・ローチ」 氏の TED での講演をご覧ください。

 

メアリー・ローチ「あなたの知らないオーガズムに関する10の事実」

 

 

動画再生で、日本語の字幕が表示されない場合は、右下にある歯車のマークをクリックし、メニューにある 「字幕」 で、日本語を選択して下さい。

 

全てが科学的あるいは医学的に解明されるに越したことはありませんが、医学においてでさえ、人の身体は未解明なところだらけです。

非科学的あるいは現在解明されている医学と矛盾がないのであれば、「漢方」 ではありませんが、経験則に基づく方法論や仮説があっても、特段のリスクや副作用がない限りは、似非情報と区別する意味でも 「民間知識」 として持っていても悪くはないと思っています。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/06

性欲のスイッチ(3)

前回の記事 「性欲のスイッチ(2)」 の続きです。

 

前の記事では、70歳のご夫婦の話より、「夫婦の関係性の深まり」 そして 「セ/ックスを深める」 ことが重要であるという話をしました。

 

このケース。全く 「前戯」 すらなく、「セ/ックス」 しているというのも驚きでしたが、自分的には、むしろそれ以上に、70代になっても夫婦で 「セ/ックス」 が続いているという方が驚きでした。

 

医師としては、老夫婦の当初の来院目的でもあった 「オーガズム問題」。そして、それに絡み、ご夫婦の 「セックス改善」 が図れれば、それで良い(必要十分な)わけですが、この老夫婦の場合、今までの 「セ/ックス」 において一切 「前戯」 をしていなかったという事実。そして、旦那は長いこと 「前戯」 をしたいとは思っていたものの、相手が受け容れてくれないと勝手に思い込んでいたという事実から分かること。

それは、それまで 「前戯」 がそれほどポピュラーなことと知らなかったことからも言えることなのですが、自分で積極的に調べようとしていないし、誰にも相談していないということ。

 

女医は、「夫婦の関係性」 や 「セックスを深める」 ことの意義について言及していました。この女医が言っていることは正しいと思います。しかし、このお爺ちゃんの場合はそれ以前の問題だと思いました。それは、思い込みや決め付けが激しく、「問題の自己解決能力」 もないに等しいこと。

 

専門医の立場から、「セ/ックスを深める」 という意識の必要性を説くことは適切だと思いますが、この老夫婦の場合を 「ケーススタディ」 するとしたら、「夫婦関係を深め、セ/ックスを深める」 ことの重要性も大切ですが、もうひとつは、やはり 「信頼のおける第三者」 に相談することの重要性でしょう。

 

上記のいずれも、もう、この70代の夫婦に今更それを求めるのは酷というものだと思います。

このご夫婦に関して言えば、このお婆ちゃんが行動に出たお陰で、「女医」 という信頼できる相談相手と出会うことが出来たわけですから、「結果オーライ」 と言えます。

 

では、この意外と深良い 「セ/ックスを深める」 とは、具体的にどのようにしていったら良いのでしょうか。

 

「セックス」 を深めるということ

 

そもそも、「セ/ックスを深める」 ということは、いったいどういうことなのでしょうか。

 

まず一つ目に言えること。それは 「繁殖活動」 としての 「セ/ックス」、すなわち 「妊活」 ではないということです。

「セ/ックス」 には、もうひとつ、お互いの 「愛を育む」 という意味があります。

 

昔、ヒトがまだ 「鮭」 だった頃、「セ/ックス」 とは、「本能」 に導かれ、そして、ゴールまで生きて辿(たど)り着くことが出来た 「選ばれし番(つが)い」 同士の 「愛の営み」 かつ 「繁殖活動」 でした。

この頃はまだ、「繁殖活動」 と 「愛の営み」 は一対のもので、分離していませんでした。

 

「セ/ックスを深める」 とは、「愛を深める」 という言葉と同じような意味合いを持つように感じます。

ここでは、仮に 「夫婦もしくはカップルの 『より良い関係性』 を目指して、二人で 『より快適なセ/ックス』 を模索すること」 と定義しておきます。

 

「セ/ックス」 を話し合う機会をつくる

 

まず大事なことは、「セ/ックス」 について話し合う場や機会を作るということです。

しかし、何も、堅苦しいものを想像する必要はありません。

女性が 「セ/ックス」 の話をしたり、男性を 「セ/ックス」 に誘うことに、「恥ずかしい」 と感じ、躊躇(ためら)いを感じる女性も少なくありません。

 

お互いの 「セ/ックス」 に対する思いを二人が真摯に話し合える場所、空気の醸成が必要だということです。

 

話し合う場ですから、相手を貶(けな)す場所でも傷付ける場所でもなければ、喧嘩する場所でもありません。どちらか一方の 「我」 を押し付けるのでもなく、お互いに相手が何を考えているかをきちんと受け留めて、二人で寄り添って一緒に考えることが大切なわけです。

 

これは、一番大切なことです。

 

***

 

自分も 「SM」 でではありますが、これと同じような 「場」 を設けています。

 

自分などは、行為中であっても、相手の表情や身体の反応だけでなく、呼吸や脈、血管の膨張度合いで血圧を見るなど、いろいろな観点から、常に相手の女性を観察しています。

しかしそれでも、当たり前ですが、相手の心の中までは、十分には読めないものです。

 

ですから、それを補い、相手の心情の発露を察するために、「調教日誌」 という形で、本人がプレイでどのようなときに、どのように感じたか、何を考えていたかなどを書かせています。

 

確かに、「SM」 における 「調教日誌」 も、目的はさまざまです。

 

女性に自分達の赤裸々なプレイの様子を 「調教日誌」 という形で書かせて公表させ、一種の 「露出プレイ」 目的で使用する人もいれば、主が如何に魅力的で優れているかを 「調教日誌」 に書かせて、愛奴募集のための 「広告」 として利用する人もいます。

勿論、女性が 「露出願望」 もしくは 「承認欲求」 を満たすために自ら書く人もいます。 

 

自分の場合は、相手の気持ちを知るための 「交換日記」 的な運用をしているということ。

相手にきちんと向き合いたいから書かせているので、真実でなければ意味ありませんし、嘘やフィクション、綺麗事は意味がないということ。

 

但し、自分の場合は、「要望」 は書かせません。「要望」 的なことは、別途、SNS などで話をしています。それは何故かというと、相手は 「奴隷」 とは言え 「女性」 ですから、どうしても他の女性と比較して 「クレクレクレ」 になりがち。

そのようなときは、「主」 とは、「奴隷」 に奉仕し、「『奴隷』 を気持ち良くする存在ではない」 と説明しています。当たり前でしょう。(苦笑)

プロの場合は、支払われた 「お金」 の対価としての 「サービス」 ですので、その限りではありませんが、「SM」 とは、必ずしも 「相手が欲っするもの」 を与えるわけではなく、飴と鞭を使い分け、「必要なもの」 を与えるプレイなわけです。

 

話が横道に逸れてしまいましたが、

 

夫婦であれカップルであれ、まずは、きちんとお互いの 「意思疎通」 を図れる場が必要であるということです。「きちんと」 という意味は、恥ずかしがらず、卑下せず、怒らず、感情的にならず、押し付けず、という意味です。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.

2019/07/04

性欲のスイッチ(2)

昨日の記事 「性欲のスイッチ」 の続きです。

 

女性の方であれば、この女医が言っているように、まずはレディースコミックから初めても良いと思います。そして、どんなときに興奮したとか、そういう話を自分のパートナーとすることも悪くないと思っています。

自分のパートナーを理解し、お互いの共通点を探すことはとても大事なこと。

他の家庭と同じかどうか、そんなことはどうでもいいわけです。

二人で一緒に歩むのであれば、「セ/ックス」 であってもひとつの道になると思っています。

 

以前、「ス/ワップ」 パーティーに参加したときに、一組のご夫婦にお会いしました。

その奥さん曰く、自分は セ/ックス は好きではないけど、旦那がやってみたいと言ったので、奥さんも一緒に参加するようになったとのこと。

一瞬、どう返事を返したら良いのか困惑してしまいました。

自分が好きでなかったり、特段望まないことなのであれば、断ることも出来たはず。勿論そこに強要はありません。しかし、彼女は断る方ではなく、旦那と一緒に行動する道を選んだのです。「変態的行為」 であるとはいえ、夫婦で一緒に活動を共に出来るということは、多分 「ス/ワップ」 に限らず、これからも他のことであっても、二人は一緒に歩くんだなと思うと、ある意味羨ましく、微笑ましく思いました。

 

***

 

多くの人がこれを読んだら、もしかしたら 「違和感」 を覚えるかも知れません。

「違和感」 を覚えた読者の方が、今現在、自身の 「セ/ックス」 に十分満足されているのであれば、何も他から情報を仕入れる必要はないわけですし、お隣の家の 「セ/ックス」 と比較する必要もないわけです。

ここでは、自身の 「セ/ックス」 を向上させるために何等かの 「ヒント」 を探されている方や、「セ/ックス」 の問題改善を模索されている方に向けて書いています。

読者の方に、自身の価値観を押し付けるつもりは毛頭ありませんが、「そのような考え方の人もいて、そのような考え方もある」 という視点でお読みください。

 

「セ/ックス」 の軽薄化

 

結婚に際しては、相手の 「性格」 もそうですし、自分との相性も大きな関心事項だと思いますが、「セ/ックス」 はどうなのでしょう。

結婚においては、「セ/ックス」 もとても大事な要素のひとつですし、身体の相性を重要視するひともいますが、「結婚」 の難しさは、決してそれのみで決定するわけではないということ。

 

そして、相思相愛であろうとなかろうと、お互いの 「性癖」 までを理解して 「結婚」 に至ることは全くないとまで断言出来ませんが、あまりないということです。

 

独身者の多くは、やはり 「結婚したい」 という願望があります。

「結婚」 は、プライベートにおける最大の事件である以上に、「公」 としての性格も強い人生における一大事件。

だからこそ、「結婚」 が現実的になりつつある相手に対して、その関係に水を差し兼ねないようなことは、なかなか出来ないのでしょう。

そもそも、英語では自分の伴侶のことを、「(Much) Better Wife」 や 「(Much) Better Husband」 などと呼びます。最良ではないのです。

100点の相手を探そうにも、探せないし見つからないから、80点で決断するのです。

 

ある意味、「セ/ックス」 とはベターな伴侶を見つけた後に、二人が試行錯誤し、模索していくものなのかも知れません。しかし、それは 「夜の時間」 がとても長く、夜にすることと言えば、それしかなかった遥か昔の時代のこと。

今の時代は下手をすると、十分な睡眠時間を確保するのでさえ困難な時代。

昔は 「夜の営み」 と呼ばれた 「セ/ックス」 も、カップヌードルではありませんが、どんどん 「軽薄短小」 化し、貧しくなっているのかも知れません。

 

「日本人」 の 「セックス」 は貧しい?

 

この記事も最近のネット記事ではありますが、元ネタは、2012年に週刊文春に掲載された記事。

 

「オーガズム人体実験でわかった女性の性欲――ヒトは何歳までセックスできるのか?」

 

記事の中には何故か、70代の老夫婦の話が書かれています。

本当か嘘かは分かりませんが、ある日 「レディースクリニック」 に訪ねてきたという70代の女性の話。

 

「世間でいうオーガズムとは、何ですか?死ぬまでに一度でいいから、そういう最高のセックスというものを体験してみたいんですが」

 

そして、その女性はカウンセリングを受けるべく、あらためて夫婦で再診に来たのでしょう。

そして判明したことは、その夫婦は、今まで全く 「前戯」 をしてこなかったという事実。夫は、「前戯をしてみたい」 という思いはあったものの、お互いに意思疎通をはかる手段もなく、まさか妻が前戯をして欲しいと思っていたとは思いもよらなかったそうです。

この記事の出版当時で70代なら、「団塊の世代」 の人達。当時の本屋には、ワニブックスからは奈良林祥著の 「HOW TO SEX」 といったベストセラーの新書が出回っていましたし、川上宗薫や宇野鴻一郎、団鬼六といった官能小説家の全盛期でもあります。

これが事実なのだとしたら、「本当にこの人達は何をしていたの?」 と思ってしまいます。

 

この話題が提議するものがあるとしたら、いみじくも、この女医が言っているように 「問題は、夫婦の関係性の深まり」 にあり、「セックスを深めるということが、夫婦の中の重要事になっていない」 ということ。

ここで大事なのは、「セ/ックスを深める」 という言葉の意味です。

 

この夫婦は、事あるごとに自分達の 「セ/ックス」 については話し合っていたと思います。

しかし、この夫は、きちんと手立てを立てるわけでもなく、その場しのぎで誤魔化してきたのでしょう。

もしかしたら、この妻は長いこと 「専門家に相談しよう」 と夫に相談していたにもかかわらず、いつまでたっても首を縦に振らない夫に痺れを切らして、一人でこのクリニックに訪れたのかも知れません。

 

幾つになっても、「一生に一度はオーガズムを味わってみたい」 という思いが女性にあるとしたら、それは大変感慨深い言葉です。自分はそれは女性としての自然な願望だと思っていますし、決して恥ずかしいことではないと思っています。

 

「三十させ頃 四十はし頃 五十でゴザ掻き 六十碌に濡れずとも」

 

という狂歌がありますが、昔、「大岡越前」 という時代劇で、「加藤剛」 扮する 「大岡越前」 が母親に 「女性は幾つになったら欲求が無くなるのか」 と尋ねると、母親は無言で火鉢の灰をかき混ぜてたのを見て、「灰になる迄」 と察したなんて話もあります。

 

「食」 と 「睡眠」 は、個体の生命を維持する上で必要不可欠なものですし、「性」 も種を存続させる上で必要不可欠なものですが、これらの 「生理的欲求」 は、自分が 「生きている」 という 「生の喜び」 を実感する瞬間でもあるということです。

 

話が横道に逸れてしまいましたが、もう一言付け加えるとしたら、このご夫婦だけではありませんが、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」 ということ。

女性の持つ 「プライド」 が、その女性が 「オーガズム」 に達することを妨げる場合も良くあることですが、この夫婦の場合は、旦那の 「プライド」 が、奥さんの 「オーガズム」 の夢の成就を妨げていたことになります。

 

貧しい日本の 「性教育」

 

そしてこちらも、最近のネット記事ではありますが、元ネタは同じく、2012年に週刊文春に掲載された記事。

 

「性欲のスイッチはこう入る! 解明された『脳の性的メカニズム』――ヒトは何歳までセックスできるのか?」

 

この記事は冒頭で、「『日本人の性欲』に異変が!」 などと煽っていますが、2008年と 2010年の端境期で考えられるのは、若者では、「性教育」 の陳腐化が起こったこと。

性教育では、1992年が 「性教育元年」 と呼ばれ、それから10年は、小学校の段階から 「性」 について本格的に教育が行われたそうですが、2003年に都立七生養護学校の性教育が過激であると政治で取り上げられ、メディアもこれに追従した結果、当時の性教育はバッシングを受け、2004年に指導要綱が委縮的に改訂されて以来、中学においても 「セックス」 や 「性交」 という言葉が用いられなくなったようです。

「日本が性教育の「後進国」になりつつあるのをご存じですか」

 

世代的には、「ゆとり教育」 世代が、ほぼこれに重なります。そして、2004年は、「ゆとり世代」 の初代である 1987年生まれで 17歳。このくらいであれば、まだ小中学校で濃密な教育を受けているので大きな影響はないかも知れませんが、ここから3~4年若いと中学において、6年以上若くなると、小中の時代から陳腐化された性教育の洗礼を受けることになります。

つまり、多くの 「ゆとり世代」 は、具体的な 「性」 については教えてもらえず、性病の怖さやリスクばかりを教わるわけです。

1987年生まれは、2008年で21歳。16~19歳で男性の 「セックスに関心がない+嫌悪している」 の比率が、17.5%から36.1%に異常に増えているのは、どんどん陳腐化された性教育の洗礼を受けた子供が増えていたからに他なりません。

 

 

では、2008年と 2010年でそれ以外の世代でも、「セックスに関心がない+嫌悪している」 人達が増えているのは何故か。

それは、もう 「リーマンショック不況」 の影響であるとしか言いようがありません。(^^;

ストレスはどんどん増え、お金を削られれば、性欲どころではありません。(苦笑) 

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

「くすぐり」 とSM

性の多様性の話

異性を匂いで惹き付ける(1)

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(1)

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

旧ブログのアーカイブ (18/禁 別のサイトにジャンプします)

 

ご意見・質問・お問い合わせ

 

Copyright © 2018-2019 チョビワルおや路(chobie926) All Rights Reserved.