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2018/05/27

【緊縛小説】 縄絡み (18-2) 最終回

§18の2 縁

 

いろいろな人との縁が絡んで

自分は縄の世界に

足を踏み入れました。

 

今思えば、若気の至りとも

若き日の思い出とも

言えなくはありません。

しかし、当時は全て

自分の記憶から消し去りたい

自分の 「黒歴史」 でした。

 

過去に、そして現在に

自分に縛られたことのある女性は

この話の延長線上に

存在しています。

 

 

当時、自分がお世話になった方々も

もう、かなりの方が

お亡くなりに、なられています。

上久保ちゃんは、本当に早かったでした。

 

風の噂に、若手とお姉さんが

結婚されたという話も、聞きました。

 

ママの店があったところも

今はもう、街の再開発で、見る影もなく

変わってしまっています。

 

 

人であれ、何であれ

 

時間が流れている以上

出会いがあれば必ず

別れがあります。

 

思い出とは、思い返して楽しんだり

懐かしむための、ものではなく

 

それが涙であれ、哀しみであれ

あるいは、悦びであれ、苦しみであれ

 

人が一生懸命に生きた証し。

それを最終的に 「感謝」 に

還元出来たもののこと。

 

誰が評価するものでもありません。

 

その人が一生懸命に

取り組んだものであれば

それだけで十分

尊いものだと思っています。

 

 

思い出を作るために

人は生きているのではありません。

 

思い出は結果に過ぎません。

 

大事なことは

その日その日、1日を

今を一生懸命に生きること。

 

【終わりに】

どうも、ここまで長々と、ド素人の稚拙な駄文にお付き合い下さり、誠に有難う御座いました。

文章公正時に参考にしたいので、

ご意見やお気付きの点、率直なご感想、ご助言等御座いましたら、忌憚なくお寄せ下さい。

宜しくお願い致します。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/05/26

【緊縛小説】 縄絡み (18-1)

§18の1 違和感の正体

 

今、思い返してみると

 

あのとき、拍手の音で、我に返り、

すごく恥ずかしく感じられたのは

 

きっと

 

自分が、自分を守るために

必死に縛っていたのを

皆に見透かされたように

感じたから。


あのときの縄は
それまでの縛りとは

全く異質のものだった。

 

鬼気迫るものがあったのだとしても

それは、縄に対する姿勢ではなく

あくまでも、自分に纏わりつく、不快な存在。

自分を邪魔する人に対する

防御だった。

 

それは、女性を包み込む縄ではなく

自分を守るための縄だった。

 

自分は、自分を守るために

縛ることに一生懸命で

目の前にいる女性を見詰めることも

微笑むことも出来ずに居た。

 

見ている人には

分からなかったかも知れない。

しかし、自分では

そこに、一番大きな

違和感を感じたに違いない。

 

***

 

見方によっては、

おどろおどろしく見える

「緊縛」 ではあるけれども、

 

それは、あくまでも、行為から受ける

観ている人の印象に過ぎない。

 

しかし、縄で重要なのは

その 「心」 である、愛と慈しみ。

そして、もっともっと奥に眠るのは、

自然の摂理とも言うべきもの。

生物がずっと遺伝子の中に持つ、哀れみ。

 

自分が生きるためには、蝶を食べざるを得ない蜘蛛。

自然界が見せる、生と死のドラマ。

生きる上で、誰もが逃れられない罪。

 

今まで、多くの人から

教わってきたのにも、かかわらず

分かっていなかった自分。

 

「怒り」 や 「目先の欲」 そして

「感情」 で振り回される縄は

「緊縛」 の縄とは違うということ。

 

***

 

あのときの自分は、その違いに

気が付いたのだろう。

 

あの人達が、悪いわけではない。

ましてや、縄や緊縛が、悪いわけではない。

そして、自分も悪いわけではない。

 

この結論に至るまでに

かなりの時間を要した。

 

人を縛り上げる縄

縛り篭める縄ではなく

人を抱き締める縄

でなければいけない。

 

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2018/05/26

【緊縛小説】 縄絡み (17-8)

§17の8 自己嫌悪

 

それから、どうやって家に帰って来たのかは

はっきりと覚えていない。

 

ご一緒した人達と

その後、どういう話をしたのかも

まるで、自分の記憶を何処かに

落としてしまったかのように、覚えていない。

 

多分、待ち合わせの駅にまで戻って

解散にでも、なったのだろう。

アルバイト料も、きっと、上久保ちゃんから

貰ったに違いない。

 

家に帰って、無造作にしまった縄を

泣きながら、何度も何度も

お湯を染み込ませた

きれいな雑巾で拭き取った。

 

縄も、自分も

すごく穢(けが)れてしまった気がした。

 

乾かしては、また雑巾で拭き取り

年配の人に貰った、クリームみたいなのを

塗っては乾かし。

 

しかし、最後は、捨ててしまった。

縄と一緒に、自分も捨ててしまっていた。

それから、自分の中で整理するのに
かなりの年月を要した。
それからは、縄からは、きっぱりと足を洗い
それ以来、ママの店にも
顔を出すことは、なくなっていた。

 

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2018/05/25

【緊縛小説】 縄絡み (17-7)

§17の7 乱交

 

姉妹の姉の方を、縛り篭めて

呆然と立ち尽くしていると


テーブルの方から

パチパチパチという、拍手の音が聞こえて

「はっ!」 と我に返った。

 

汗が、どっと出た。

 

見ている人達には

ショーでも見ているかのように

思ったのだろう。

 

テーブルの方を見ると

上久保ちゃんと、ガールフレンドさんの顔が

目に入る。

 

上久保ちゃんと、ガールフレンドさんは

いつの間にか、テーブル席の方に

戻っていた。

 

三人で来た旦那さんと

物静かな旦那さんの二人が

拍手しながら、全裸でコチラに来て

「迫力があって、良かったよ」 と言うと

 

隣りでまだ寝転んでいる

車屋さんの奥さんの所に行き

自分の目の前で

 

一人が、奥さんの口に

もう一人は、奥さんの下半身に

かなり使い古されているだろう

くすんだ色をした如意棒を

ぶち込んだ。

 

縄を汚されたくはなかったので

慌てて、三人が絡んでいる中

奥さんの縄を解こうとしていると

 

女性の手が

自分の下半身を握ってくる。

 

驚いて振り向くと

姉妹の妹の方が背後から

自分の下半身を握っていた。

 

姉妹の妹の方の向こうでは

先ほど縛った、姉妹の姉の方が

縛られたまま、車屋さんの旦那さんの

餌食になっている。

 

汚されたくないから

 

早く、縄を解きたいのに

 

いつの間にか

その場は、乱れに乱れ

乱交の中心地に、なってしまっていた。

 

解きたくても、解けない

そのやり場のない気持ちを

持って行く場もなく


怒りで、はちきれんばかりに

猛り狂った愚息は

その怒りを吐かんとばかりに

 

目の前に横たわる女性の

貪欲で陰湿な急所目掛けて

次から次へと突きまくった。

 

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2018/05/25

【緊縛小説】 縄絡み (17-6)

§17の6 乱取り


しばらく、車屋さんの奥さんを
もてあそんでいると

また、下半身に、今度は

脚に纏わりついて来るような

違和感を感じ

躓(つまづ)きそうになる。

 

ヒヤッとして、足元を見ると

姉妹の姉の方が

全裸で纏わりついており、

パンツを摺り下げ

今にも、自分の猛り立った愚息を

口に咥えようとしている。

 

   <仕事中なんですけど・・・>

 

まだ学生で

そこまで仕事に執着もないはずの自分が

そんな精神状態になっていることが

とても、不思議だった。

 

これは単に

 

自分がやりたいことを

邪魔されている苛立ち

だったのかも知れないし、

 

大勢の前で縛るのは

初めてだったので

緊張していたのかも知れない。


しかし、さすがに
これには、かなりムカついて

彼女の手と頭を、足で挟んで押さえ込む。

 

奥さんの吊り縄を緩め

一旦、腰を降ろし、

次に胸縄に繋いだ吊り縄を緩め

縄を二本、手に入れると

 

前手だし、菱縄なので、そこまで身体に

負荷は掛かってないと思い

そのまま、奥さんを床の上に放置し、

 

解いた吊り縄で

今度は、姉妹の姉の方を

一気に縛った。

 

 

ちょうど昔

高校時代にやっていた空手などで

昇級試験のときに課せられる

何人抜きみたいな

乱取り組み手に近い感覚だった。

 

自分が女性を縛るときには

蜘蛛の巣に掛かった蝶に

蜘蛛が近寄るように

じっくりと、その蝶が震える振動を身体で感じたい

 

そんなタイプだと、思っていた。

 

緊縛のルーツは

捕縛だと言う人も居るが

自分は、武道の延長で

女性を縄で

縛っているわけではなかった。

 

しかし、このときばかりは

女性の動きを封じるために

縛り篭めた。

 

そこには、女性に対する愛も

女性に対する思い遣りの欠片も

何もなかった。

 

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2018/05/24

【緊縛小説】 縄絡み (17-5)

§17の5 奥さんを吊る


奥さんは、既に
ベルトを外すことに成功し
まさに今、チャックを下ろそうと
しているときだった。

とにかく一方的に
相手のペースで、進んでいることも
自分が、追い込まれているように感じて
不快に思うひとつの原因だと思ったので

自分でズボンを脱ぐと
鞄の中にある縄の束を取り
自分の股間に
奥さんの顔を、おもいっきり押し付けた。

   <ゾワゾワゾワ>

と、快感が込み上げて来る。

奥さんが、パンツの上から
自分の竿の根元をぎゅっと握ると

   <キュン>

とした、高まりを感じる。

 

このまま、自分自身を剥き出しにして
奥さんの口に、そのまま
差し込みたくなる気持ちを、抑えると

   「若いのね・・・

    もうカチカチよ?」

 

とでも言いたげな、奥さんを横目に

奥さんの、動きを封じるべく
奥さんを縛ることにした。


最初は、彼女の腕を

後ろ手で縛ろうとするが

奥さんは、大人しく縛られてくれない。

 

仕方なく、前手の状態で縛って

テーブル席の端に

作ってあった、吊り床の所まで

引っ張って行くと

 

カラビナに引っ掛けて、手を拘束し

吊り上げて、その状態で、菱縄を掛ける。

 

股縄を通すと

縄がアソコに食い込んで、感じるためか

奥さんの勢いが、いくらか

パワーダウンしたかのように感じた。

 

腰縄に、吊り縄を通すと、カラピナに引っ掛け

吊り上げた手を一旦下ろし、解いて

再度、前手の状態で胸縄を這わせ

閂を通すと、横に吊り上げた。

 

取りあえず、吊りあげて、

一通り問題ないことを確認すると、

ようやく、一息をつける感じだった。

 

前手で縛るのは、初めてだったが

特に問題はないはずだ。

 

奥さんは、股縄が利いているのか、

もう縄酔いに入っている感じだった。

ちょっと、追い込まれ気味で

むかついたこともあり、

 

ご主人が居ることも忘れて

胸をいじって、乳首を抓ったり

脚に爪を立てたりしていると

びくびくと反応する。

 

身体を揺らしたり

股縄を締め上げ

アソコに食い込ませたりして

車屋の奥さんの身体を

もてあそんだ。

 

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2018/05/24

【緊縛小説】 縄絡み (17-4)

§17の4 違和感


旦那さんも同じ部屋にいて

もしかしたら、こちらを見ているかも知れない

そんな環境で

車屋の奥さんを抱きしめて

唇を重ねる。


奥さんは、旦那のことには

一切目もくれず

自分の股間を
サワサワしながら

ズボンを脱がそうと

ベルトのバックルを

カチャカチャ鳴らして格闘している。

 

性的には興奮も、していたし

触られれば、気持ち良い。

しかし、何か魚の小骨が

喉に引っ掛かっているような

違和感があった。

 

大勢の人が居るから

恥ずかしいとか

そういうことではない。

 

身体の芯に残る緊張感が

自分を解放してくれないのだ。

自分の気持ちを

女性に集中できないのである。

 

ちょうど、その感覚は、今思うと

学校を卒業して、会社勤めをして

しばらく経ったとき

お客様か誰かの接待の席で

感じた感覚と同じだった。

 

タダ酒で、しかも

美味しいお酒である

にもかかわらず

全く美味しく感じられないのだ。

 

楽しく酔えないのである。

 

この奥さんが悪いわけではない。

 

この奥さんの年齢は聞いていないが

自分も、それまでに

これくらいの年齢の女性と

経験がなかったわけではないし、

 

女性としては、むしろ色気があって

魅力的で、エレガントな感じのする

表情の豊かな、笑顔の美しい女性である。

 

今、考えると、自分の混乱要因は

自分に、心の余裕がなく

ここにアルバイトに来ているんだぞという、自律意識と

パーティーという、ある種お酒にも似た、開放感が

自分の中で、ぶつかり合っていたように思う。

 

スワップの話にしても

聞いていなかったので

心の準備が、出来ていなかったのだろう。

 

ズボンの上から触る

奥さんのイヤらしい手の動きで

息子の性欲は否応無く高まるものの

 

そんな美酒も

これから、縛らなくちゃ・・・と言う

気張りと緊張が邪魔をして

酔いたくても酔えない状態が続く。

 

このとき初めて

そんな消化不良を

経験した。

 

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2018/05/23

【緊縛小説】 縄絡み (17-3)

§17の3 乱れる

 

周りを見廻すと、自然と入り組んだ男女が

お互いに触りあったり

飲み物を口移しで飲んでいたりする。

 

余所見をしていると、奥さんの手が

いつの間にか、自分の脚の上に

置かれているかと思うと

その手が、妖しく股間を刺激する。

 

女性に触られると、勝手に息子が反応して

硬くなってしまうのが、情けない。

 

   「あ・・・・、あんっ・・・」

 

ふと、その声の出所を探すと

姉妹の妹さんが、ワンピースをたくし上げられ

首筋が浮き出るほど、仰け反っていて

物静かな旦那さんが

彼女の胸に、顔をうずめている。

 

その隣りでは

三人で来た旦那さんが、物静かな奥さんを

寝転ばせ、スカートの中に顔を突っ込み

物静かな奥さんは、スカートの上から

男の頭を両手で掴んでいる。

 

車屋さんの旦那さんは、姉妹の姉さんを

背後から抱きしめて、胸を揉みしだき

首筋に唇を這わせている。

両手を上にあげ

車屋さんの旦那さんの頭を

抱えるように腕を廻している

妹さんの姿が艶かしい。

 

こういう、他の人の絡みを目にするのは

若手と女の子の三人で絡んだとき

以来だった。

 

余所見をしていると、車屋の奥さんは

おもむろに、自分の股間に手を這わせてくる。

顔は上気して、既にメスの顔をしていた。

ぷっくりとした肉厚の唇が

とてもイヤらしい奥さんだ。

 

   <もう、こんなにカチカチじゃない・・・

    わたしのこと、好きにしていいのよ?>

 

と言わんばかりである。

 

車屋の奥さんの肩に手を廻して

抱きつくように、

ぎゅっと抱き締めてみると

柔らかい身体に

自分の腕や身体が

ぐにゅっと、のめり込み

吸い込まれていくような

そんな感じがした。

 

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2018/05/23

【緊縛小説】 縄絡み (17-2)

§17の2 鞭打ち

 

ガールフレンドさんは、何処からか

和手拭いとバラ鞭をもって来ると

和手拭いで、上久保ちゃんの口に猿轡をし

上久保ちゃんの足に向かって

何度もバラ鞭を、打ち下ろした。

 

   「いつまでたっても、

    要領の悪いヤツだねぇ」

 

パシン!

 

   「だから、未だに

    平なんだよ!」

 

パシン!

 

   「きちんと最初に

    説明しなきゃいけないに」

 

パシン!

 

   「決まってるだろ!」

 

パシン!

 

ガールフレンドさんは

怒り心頭なのか

結構、辛辣である。

それとも、女王様のスイッチが

入ってしまったのか

責めが止まらない。

 

   「いつも、おでこばかり叩いて

    そんなにおでこを叩くのが

    気持ちいいなら

    わたしが、叩いてやるよ!ホラホラホラ!」

 

と言うと、興奮気味に、今度は、パシパシと

頭に鞭を当て始めた。

 

猿轡とか、ギャグボールは

鼻が詰まっていたり

涎や唾が絡んだりすると

呼吸出来なくなって

パニックを起こす可能性があると

 

以前に、若手が言っていたのを思い出して

上久保ちゃんを確認しに行くと

 

呼吸は問題なかったが

和手拭いは、かなり涎を吸っており

また、上久保ちゃんも、かなり

ボーッとしているようなので

猿轡を解いて

吊り縄を解き、下に降ろすことにした。

 

下に降ろして、後ろ手を解き、閂を抜くと

縄を解くのは

ガールフレンドさんにお願いする。

 

自分の席に戻ろうと思って

テーブル席の方を見てみると

もう、何組かのカップルが抱き合って

キスをしたり、愛撫をしあっているようだった。

 

車屋さんの奥さんは

こちらを見ていたので、目が合ったが

その途端

何処か申し訳のなさそうな顔をする。

 

席に戻ると

 

   「わたし、余計なこと、しちゃったかしら?」

 

と言うので

 

そんなことはありません。

ガールフレンドさんの言われていることは

真っ当ですと言うと

奥さんは、堰が切れたかのように

ワーッと自分に抱きついて来た。

 

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2018/05/23

【緊縛小説】 縄絡み (17-1)

§17の1 男を縛る

 

自分が原因で、

場の雰囲気が壊れたことに

耐えられなかった。

 

自分の席には戻ったものの、奥さんが、

 

   「気にしなくていいのよ・・・」

 

と言う度に、逆に気になってしまう。

 

その 「緊張する」 雰囲気に、

ガールフレンドさんも、気が着いたのか

 

急に、上久保ちゃんの首根っこを

掴んだかと思うと

 

   「コイツを吊って!」

 

と言って、上久保ちゃんを

差し出してきた。

 

いきなり男を縛れと言われて・・・

 

しかも、自分の雇用主。

 

しかし、状況的に

「ノー!」 と言える雰囲気ではない。

 

ガールフレンドさんは

上久保ちゃんのお尻を思いっきり叩くと

ズボンを脱がし

上久保ちゃんは

グンゼの白いパンツ一丁になる。


どういう風に吊ればいいかを聞くと

普通の 「平吊り」 でいい、と言う。

 

モッコリさせた男性の下半身に

縄を這わせるのには

かなり違和感があったが

自分には、仕事だと言い聞かせる。

 

ガッツリと上半身を

後ろ手に固め、吊り縄に掛け、腰縄を結び

太腿の部分に吊り縄を巻き、片足を吊り

それを腰縄に通し、腰を支えるように吊りあげる

もう片方の太腿に、吊り縄を巻く。

 

準備が整い、縄をカラビナに通して

思いっきり体重を乗せて、引き上げると

 

上久保ちゃんの身体が宙に浮き、

縄が 「ギシッギシッ、ギシッギシッ」

と鳴く音をたてながら

上久保ちゃんの身体が、前後に揺れる。

 

縄を、カラビナのところで留め

足を折り曲げて、絡め取ると

ちょっと、逆海老風の 「平吊り」 に仕上がった。

 

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