努めよ常に (1)
ボーイスカウトやガールスカウトでお馴染みの言葉は、「備えよ常に」。
オトナの女性には、「努めよ常に」 と説明しています。
ウソ・・・・です。(^^:)
きちんと説明していないから、トラブルになるわけです。(苦笑)
そこで今回は、
漢字の 「努」 の話
良くありそうな 「努力」 の 「努」 の字の、漢字の成り立ちについて、お話します。
「女」の 「マタ」 に「力」と書いて、「努」
というものです。
ドーーーーーン !!
良くあるお話かも知れませんが、今日は、大人しく、学校編と社会編をご紹介します。
1.女の又に力と書いて努 - 学校編 (奴隷初歩編)
これは、学説的にも正しい解釈と言われているものです。
「又(また)」という部首には、象形的に、「手」または「右手」の意味 があるそうです。
そして、「女」に「又」で、奴隷や「奴」の字になりますが、女片は、”両手をしなやかに重ね、ひざまずく女性” の象形なのだそうで、右手を表す「又」は労力を表すということで、「奴」は、労働をするための女性を意味するのだそうです。
このため、「努」の字は、奴隷が力を込める状態を指しているそうです。
ですので、「女の又に力と書いて努」と言うのは、そもそも、造りの構成要素を全部列挙しているに過ぎないということ。
「女の又」を「女の股」にこじ付けているだけなのです。言わば語呂合わせの異色版と言ったところでしょうか。
しかし、多くの大人が、「女の又」=「女の股」 と理解(誤解?)しているようで・・・ (^^;)
次の社会編の話は、それが原因で新聞記事に載った話です。(苦笑)
2.女の股に力と書いて努 - 社会編
「女の股に力と書いて努」を何処まで信じていたのかは、分かりませんが、これが関係して新聞沙汰になった例です。現在は既にアクセス出来なくなっていますが、当時の読売新聞記事からの引用です。
セクハラ園長「努力の“努”は女が股に力を入れると書く」
和歌山市内の児童養護施設の園長(68)が、
職員の20代女性の体を触るセクハラ行為をしていたことが
14日、和歌山県への取材で分かった。
女性はストレス性の難聴となり、その後退職。
県は同日付で施設を運営する社会福祉法人などに文書で是正を求めた。
県によると、女性は8月中旬に採用。
園長は初日の研修で園長室で2人きりになった際
「努力の『努』は女がまたに力を入れると書く」
と言って女性に股を閉じさせ、ズボンの上から膝に手で触れ押し開こうとした。
女性は休みがちになり9月に退職。女性が知人に相談し発覚した。
園長は取材に
「やましい気持ちはなかったが、認識不足と言われれば否定できない。
今後は不適切な行為がないようにする」
と話し、既に運営法人の理事長に辞意を伝えたとしている。
2013年11月14日 読売新聞
まるで、昔の時代劇の悪代官さながらの園長さんです。笑って済ませたい気持ちも分かりますが、しかし、児童擁護施設の園長です。こういった行動が、後に、相手に心理的ストレスを与えることを知らなかったのでしょうか。
68歳ですから、もしかしたら、地方自治体などを一度退官し、再就職した天下り職員OBなのかも知れません。
次回は、同じ 「股」 の字を使ったオトナの会話編。いよいよ本題です。
(つづく)