2ntブログ
2019/07/10

性欲のスイッチ(7)

昨日の 「性欲のスイッチ(6)」 の続きです。

 

「心の相性」 と 「体の相性」

 

恋愛とか結婚とかを考えると、「心の相性」 とか、「体の相性」 とかを考えるようになりますが、要は、全てが満足出来ないまでも、心がどれだけ満たされているか、体がどれだけ満たされているかということに過ぎません。レディーストークなどで、

 

「わたし今でも、体の相性が最高だった元カレのこと思い出すの・・・」

 

なんて会話を耳にしたりしますが、こんなのは 「相性」 でも何でもありません。その元カレとの 「体の相性」 が良かったと思う女性は、この女性以外にもたくさん転がっているはずです。(笑)

それは単に、その元カレの 「セ/ックス」 の偏差値が高かったというだけの話。(笑)

 

「わたしが特別に感じたのだから、相手もそう感じているはず・・・」 というのは、自己中オンナの自分勝手な思い込みに過ぎません。(苦笑)

 

多くの人は、「心の相性」 や 「体の相性」 が悪くないと思ったからこそ、「結婚」 したはずなのですが、人間ひとりを理解するというのは、簡単なようでなかなか難しいもの。氷山に例えるなら、水上に見えている部分は、氷山のほんの一部に過ぎません。

「心の相性」 がお二人の性格に起因するものであるなら、「体の相性」 は、主に肉体的な要因に起因するもの。

 

そして、もし 「体の相性」 という言葉を 「セックスの相性」 という意味で用いているのであれば、「体の相性」 ばかりではなく、「心の相性」 と 「体の相性」 の間にあるもの。すなわち、「性癖」 や 「性向」、「フェチ」 といった、「性欲」 に関係する水面下に隠れている部分がかなり含まれて来ます。

 

性欲の強さもそうなら、加虐癖に対する被虐癖もそう。「食」 の好みの合う二人の話が弾むように、「セ/ックス」 の嗜好や価値観が合えば、それだけ 「質」 の高い 「セ/ックス」 が楽しめて当然と言えます。

二人が盛り上がる 「タイミング」 というものもありますし、お互いの熱意もあるでしょう。

一般に 「セ/ックスの相性」 が良いと言われる状況があるとすれば、お互いの気持ちとか 「ハート」 はひとまず置いとくとしても、隠された 「嗜好」 や 「性癖」 が無意識のうちに出てしまって、お互いが今までになく、萌えあがってしまった状況を言うのではないでしょうか。

 

自分も 「セ/ックスの相性」 が良いように感じる 「感覚」 自体を否定するつもりは、毛頭ありません。

「スピリチュアル」 風に言えば、気持ち(波動)?が重なりあって、二人が共鳴している状態なんでしょうか?(^^;

女性の 「オーガズム」 も、一種の 「トランス状態」 なわけですから、ある意味、肉体的な行為が感情を超えて、精神的な高まりを生んでいる状態とも言えます。(笑)

 

「食」 の好みなどは、日の目を見ますが、「性」 の好みなどは、なかなか日の当たらない 「闇」 の部分。そして、そこに 「性欲」 も一緒に隠れています。

 

お互いの 「性癖」 を知るということ

 

「性癖」 とは広く、人間の心理・行動上に現出する癖や偏り、嗜好、傾向などを示す言葉で、性格なども含まれますが、個別・具体的な癖というより、その人のパーソナリティに根差し、生活スタイルを方向づけるような行動の傾向を言います。

そして、「異常性癖」 や 「性的倒錯」 といった場合には、かなり 「性的」 な意味に限定されてきますが、これらも 「性欲」 は覚えつつも、その行動や対象が、本来であれば 「性」 に直接結び付かないものに向けられているわけです。

 

「感性」 や 「性欲」 を含む性的な衝動は、「脳」 の中でも 「古い脳」 と呼ばれる 「大脳辺縁系」 に集中しています。

そして、性的な刺激は、視覚、聴覚、触覚、嗅覚といった、あらゆる器官から刺激を受けます。

しかし、異性のどんなところに、「セ/ックスアピール」 を感じるかは、どんな異性を好むかと同じで、各人によって全く異なるわけです。

「嗜好」 全般に言えることですが、「食」 の好みと同様、人には少ならからず、それぞれ異性の好みや 「セ/ックスの好み」 があるということです。

そして、それが、先天的であれ、後天的であれ、刷り込まれて、その人に固定化したものが、「フェチ」 なのかも知れません。

 

最近では、「フェティシズム」 をカミングアウトする人も出て来ています。

芸能人では、ニオイフェチを公言している女性もいますし、男であれば、「巨乳フェチ」 や 「脚フェチ」、「尻フェチ」 は誰にでも見られる傾向として受け留められてきていますし、「SM」 などの被加虐性愛なども、未だに多くの誤解はあるものの、以前と比べれば一般にも受け容れられてきているように思います。

 

そして、自分の 「嗜好」 や 「価値観」 といった 「個性」 がその個人の前面に出るものであるとしたら、個人の 「性癖」 というものは、「性」 と同じで、一番 「パーソナル」 な性格の強いところであるだけに、一人で抱えている場合が多い存在です。

何故ならば、人の 「嗜好」 や 「価値観」、「個性」 といったものですら、かならずしも他人が尊重してくれるかどうか分からないのですから、当然と言えば当然です。

 

多くの人が、こういったことを 「自分の最も親しい人」 に打ち明けたいと思いつつ、実は、打ち明けたことで、嫌われてしまったり、あるいは打ち明けた内容を利用されて自分が 「傷付く」 ことを怖れているのです。

 

(つづく)


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