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2019/07/09

性欲のスイッチ(6)

昨日の記事 「性欲のスイッチ(5)」 の続きです。


 

では、具体的に 「セ/ックス」 の心技体とは、どのようなものなのでしょうか。

 

「セ/ックス」 における心技体


「心」 とは、男女の気持ちの持ち様であり、相手に対する 「ハート」 や思い遣りと書きましたが、「男女の気持ちの持ち様」 というものはとても大切です。

社会的には、男女は平等に扱われるべき存在ですが、男女の間には、明らかに 「性差」 というものが存在します。男と女は、生物学的にも、解剖学的にも、遺伝学的にも全く異なる存在です。つまり、「セ/ックス」 においては、男は 「オトコ」 に、女は 「オンナ」 にならないといけないということです。正確を期すならば、性自認する 「性」 にならないといけないということ。

 

社会では、男と対等もしくはそれ以上に働いている女性であっても、あるいは、家庭では、家事の分担は旦那と対等であったとしても、「セ/ックス」 のときは 「鎧」 や 「戦闘服」 のみならず、「プライド」 といったものも全て脱ぎ捨て、相手に全てを委ねて、「雌(メス)」 になりきらないといけないのです。

 

男性はと言うと、きちんと女性を守る意識がないといけません。女性を守るとはどういうことかと言うと、「自分本位」 にならないということです。常に女性の存在を意識して、外敵に対峙するということは、自分を 「擲(なげう)つ」 ということです。

 

女性は、男性の自分をなげうつ覚悟を見て、安心して自身を委ねるのです。そして男性の心意気に答えようと自らの死をも厭わず全身全霊で自身の全てを捧げた結果得られるものが、実は女性の 「オーガズム」 です。

女性も、自分だけ助かろうとするような姑息な男には、全身全霊尽くそうとは思いません。

男性は、「やりたい!やりたい!」 と盛って突っ走るのではなく、きちんと女性を受け留めてあげるだけの 「心の余裕」 がとても大事です。

そして女性も、常に 「自分!自分!」 にならないこと。自分に固執し、自分を守ることに固執している限りは、真の 「オーガズム」 を得ることは出来ません。

 

「セ/ックス」 においては、男女共に、相手に対する 「思い遣り」 が求められますが、男には女性をいたわる気持ちが、女性には、プライドも何もかも脱ぎ捨てる気持ちが、とても大切だということです。

 

「技」 は技術。「体位」 も技術のひとつですし、「前戯」 における手、指、唇、舌、腕、足の使い方や動かし方、触れ方や女性の身体の支え方、抜き差しの仕方も技術のひとつです。

「基本の技」 もあれば、「応用技」 もありますし、「複合技」 や 「連続技」 というものもあります。

「SM」 の 「言葉責め」 を含む数々の道具を使った 「責め」 も、そういう意味では一種の 「技」 と言えますし、広義の意味では、「デート」 や 「エスコート」、「話術」 なども 「技」 に含まれます。

 

過去に 「体位の話」 のところでも書きましたが、技」 は全ての 「技」 を身に付ける必要はありません。大切なことは、自分に適した 「技」 を身に付けるということです。

「体位」 もそうですが、男性自身に十分な長さがないとあまり意味のないような体位もありますし、逆に男性自身が長い場合、男性がかなり加減を意識しないと、女性が痛みを感じるような体位もあります。

「体位」 で大切なことは、しっかりと男性自身が女性の気持ち良く感じるポイントに当たっているかどうかということ。

また、相手が変われば当然、攻め方も変わります。「技」 で大事なことは、その 「技」 が相手に合っていなければ、「有効」 とはならないこと。

無闇矢鱈にいろいろな 「技」 を繰り出すのではなく、相手が好む 「技」、相手に効果の高い 「技」 をじっくりと掛けることも大切です。

 

そして、最後が 「体」 です。

「体」 は 「体力」 や 「体格」 の意味もありますが、「セ/ックス」 においては、性に関わる肉体的身体的な特徴。身体全体もしくは各部位の 「見た目(ルックス)」 なども含まれるかも知れませんが、どちらかと言えば、機能性がメインになります。

男性で言えば、「体」 とは、持続時間や竿の硬さや大きさなど。今風に言うと、身体的な 「スペック」 といったところでしょうか。

女性にも、イキやすい人とそうでない人が居ますし、性感帯は、人によってさまざまです。

「ク/リトリス」 も大きさや形状、感度も、人によって異なりますし、膣内の 「性感」 の方が発達している人もいます。

また最近は、剃ってしまったり、脱毛してしまう女性が多いようですが、産毛などの体毛も立派な 「性感帯」 ですし、乳首も、出産・授乳を経験している経産婦と、そうでないひとでは、乳首の刺激に対する耐性が異なってきますが、乳首も授乳時には刺激を受けて 「オキシトシン」 などの分泌を促す 「性感帯」 のひとつです。

 

実技と実践の違い

 

実技と言った場合、それは実際の舌の使い方であるとか、指での触れ方など、実際に技術を自身で体現することを言います。

これに対して 「実践」 とは、「試合」 のように二人で組んで、実際に 「技」 を試し合うことを言います。

実技を繰り返し練習することは勿論大切です。しかし、「実践」 で使えなければ意味ありませんし、上達するためには実際に試してみて、課題をフィードバックすることが何よりも早道です。

 

そして何よりも、実践(実際の 「セ/ックス」)において大切なことは、孫子の 「彼を知り己を知れば百戦殆ふからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず) ではありませんが、実践では、自分の特徴と限界を知り、相手を知ることが重要なわけです。

 

男性も女性も、大枠は同じであるものの、しかし、人によりそれぞれ異なります。

女性も細かく見れば、上付きや下付きといった違いもありますし、膣のアングルも人によってそれぞれ異なります。

男性も、女性の 「Gスポット」 には当てられるかも知れませんが、「ポルチオ(Aスポット)」 には届かなかったり、届いてはいるものの、しっかりと当たりが確認出来ないような場合も、あるかも知れません。

「実践」 でそういった経験を重ねる中で、どのようにしたら、相手の気持ち良いところに自分の男性自身を当てることが出来るか、持久時間があまり持たないようであれば、前戯の比重を高めるなど、いろいろと模索する必要があるわけです。

 

「肉体的」 な部分で 「自分を知る」 というのは、男性であれば、自分のスペックは勿論のこと、性的な能力や技量を限界も含めきちんと認識していることです。

また 「相手を知る」 とは、相手の 「性感帯」 や相手が好む 「刺激」 の具合を知るということです。当然、相手が女性であれば、イキやすいタイプなのか、イキづらいタイプなのかもありますが、感じやすいタイプなのか、性感帯では何処が感じるのか。

 

そして肉体的に、「自分を知り、相手を知る」 こと以上に、「心理的」 に 「自分を知り、相手を知る」 ことの方がもっと大切なのです。何故なら、「セ/ックス」 は最終的に 「脳」 で感じるものだから。

「武道」 も最後は 、宮本武蔵と佐々木小次郎ではありませんが、「心理戦」 です。

それは、男と女もそう。

最後のツボは、相手の 「心の機微」 に触れ、そして有利に進めるためには、相手の 「性癖」 や 「性向」、「フェチ」 を知ることに他なりません。

 

(つづく)


―――

 

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