2ntブログ
2017/07/31

とあるセックスレス相談

旦那ともうかれこれ、6ヶ月はレス・・・という主婦さんからの相談。いろいろとお話を伺ったところ、その旦那さんは、ことあるごとに 「疲れた・・・」 を連発しているとのこと。

 

セックスレスにも、いろいろな原因がありますが、その中のひとつに 「疲労」 があります。

ストレスを発散させる場もなく、疲労も溜まっていると、ちょっと寝ただけでは回復しません。しかし、だからと言って、そうそう仕事を休めるわけではありません。翌日もお仕事。

そんな 「慢性疲労」 の状況ともなると、やはり体力を温存したい・・・というよりは、本人の意識は 「ぐっすりと寝たい」 の一言につきます。

そんな中、「もうかなりご無沙汰よ?」 なんてアピールを女房の方から見せると、夫からは 「今日は勘弁してくれ」 となるわけです。

 

しかし、そんな男性も、性欲はあったりします。しかしセックスをすると、興奮で目が覚めてしまい、そのあとなかなか寝付けなかったりすることから、体力を使うセックスよりも、ちゃちゃっと手軽に自分で処理してしまうことが多かったりする。

そんな旦那を女房が見つけてしまったりすると、女性の気持ちは複雑です。「わたしという存在がいるのに!」 という思いと共に、旦那はキレイで若い子がいいんだ・・・と思ってしまい、自分の体形と比べて、自信をなくしてしまう女性もいれば、旦那への復讐に燃える女性もいたりする。

 

男の自慰は、女性が妊娠しているときの 「乳搾(ちちしぼ)り」 みたいなもの。搾らないと痛いのと、搾ればスッキリするから搾っているようなものです。そして、手っ取り早く興奮して、さっさとスッキリしたいから、一番自分が興奮するものを見ているだけのことです。

まあ、中にはそれだけでない人もいるかも知れませんが。(苦笑)

 

そして、自信をなくした女性は、ただただ旦那のお誘いを待ち、一方、プライドを傷付けられて、仕返しに燃える女性は、旦那からお誘いがあったときに断ることで、復讐を遂(と)げようとしたりしますが、これらは、どちらのアプローチも症状をこじらせるだけです。

 

今までセックスレスの夫婦の話は、いろいろと聞いてきましたし、自分のところもセックスレスです。

某 SNS なんかでは、「旦那には感謝しているし、家族としては愛している。でも、もうときめかない」 という女性の本音を良く耳にします。それを言ってはおしまいよ…とまでは言いませんが、「隣の奥さんには勃つけど、自分の女房には 『ぴくり』 ともしない」 というのが男の本音です。(苦笑)

 

しかし、これはある意味、当たり前のこと。女性であれば、相手のことがどんなに好きでも、二人が出会った頃や新婚時代のペースでセックスをしていたら、身体がいくつあっても身がもちません。

「ときめきホルモン」 と呼ばれ、女性にトキメキ感を感じさせるフェニルエチルアミン(PEA)も、分泌量は6ヶ月目をピークにその後徐々に衰退し4年目には0に近付くようです。

では、その後はどうしたらいいのか?

 

世の中、セックスのヘタな男は5万といます。しかし、だからと言って 「女性は被害者か?」 とは必ずしも言い切れません。そもそも、そんな旦那を選んだのは、当人なわけですし、旦那にときめかなくなったのも、旦那のせいではなくて、女性のホルモンのメカニズムによるわけです。


大事なのは、相手に対する理解と、お互いの性の衝動に応えようとする 「思いやり」 です。お互いが 「大事」 にしようと思っていないと、意志の疎通が出来なくなってしまうんです。あとは、スキンシップです。

そして、日本人に限ったことではありませんが、やはり決定的に不足しているもの。それは、「異性に対する理解」 です。
 

そもそも、男も女も、お互いに ”違う生き物” であることは、薄々気が付いていたりします。しかし、女性は女性で男の性を知らないし、男は男で女性の性を知らなさすぎます。

 

男が 「やりて~っ」 と思う 「性の衝動」 のピークは、10代半ばです。男の性の衝動は、それ以降、緩やかに下がり続けますが、一方の女性の 「性の衝動」 のピークは、30代後半から40代後半にかけて。

女性の 「性衝動」 は、授乳期にはなくなるものの、徐々に強くなってきます。

なので、20代はセックスにまったく興味がなかったという女性が、30代になって、オンナに目覚めてくるなんてことも良くあるのですが、これは、更年期に差し掛かり、女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの分泌比率が増すことに起因しているので、人によって差が出ますし、急に性欲が強くなったと思えば、性欲がなくなったりとさまざま。

 

しかし、男も女も、相対(あいたい)する異性の 「性の知識」 に欠(とぼ)しいので、つい、相手も自分と同じだと思ってしまうのです。

男からすれば、もう、現在は昔ほど、自分の若いときほど、性欲は強くない。なので、自分のパートナーである女性もそうだろう・・・と思い込んでしまう。

逆に、女性の方は、男性は 「やりたい」 種族だと思っているのに、昔のように襲ってこないので、もうわたしに魅力がないの?・・・と疑心暗鬼になってしまうのです。

若い女性にも性欲はあります。しかし、女性は年齢が増すと共に性欲が増す(但し出産後を除く)生き物なのです。そういう女性が、男も一緒だと考えてしまったら 「なんで?」 と思ったとしても仕方ありません。

 

結婚をして子供ができると、女性は育児に追われますし、男性もそのぐらいの年代になると、会社でも責任を負わされ、仕事に追い回されます。

男性も女性も、生活にヘトヘトになって、相手のことを誤解してしまう。

そして、毎日顔を合わせているだけに、その違いや日々の変化に鈍感になってしまうわけです。

 

セックスレスの理由を問うアンケートの集計結果を見ると、セックスをしたくないと思う主な理由に、「疲れている」、「性欲がない」 そして、「面倒くさい」 をあげており、一方、もっとセックスをしたいと考えている人は、その原因を 「相手がその気になってくれない」、「疲れている」、「時間がない」、「キッカケや機会がない」 と認識しています。 (「ニッポンのセックス」 相模ゴム工業株式会社より)

 

では、どうしたらいいのか?

 

セックスレスの態様は、100の家庭があったとしたら、100の理由があったりするものです。

まず大事なのは、きちんと二人で話し合いをすることです。女性が恥ずかしがってしまい、ずっと相手のアプローチを待っていても始まりませんし、「嫌だ!」 と意思表示する相手に強要できるものでもありません。きちんと相手の状況を理解しあい、お互いの妥協点を見つけることです。

そもそも、時間や環境などは自分達で工夫して作り出すものです。時間がないとか、環境が悪いというのは、単なる言い訳にすぎません。

お互いに求め合っていれば、時間がなくても、空き時間を作って行為に及ぼうとする筈ですし、環境が悪かったとしても、車の中でしちゃったりするもんです。(苦笑)

 

慢性的な睡眠不足であるならば、その睡眠時間を確保してあげることも重要でしょう。常に仕事の緊張が抜けない相方であるならば、平日に求めるのは酷と言うものです。

また、ストレスが溜まっており、旦那が自分でしてしまっていたとしても、それは、母乳が溜まってパンパンに張った乳と同じで、出すと楽になるからであって、奥さんを無視しているわけではありません。

むしろ、そんな状況下では、夫婦のスキンシップをはかる上でも、奥さんが旦那のアレを搾(しぼ)ってあげれば良いわけです。

お互いが、「性的な行為」 をタブー視することなく、自分のパートナーとして相手のことを思いやることが出来れば、単なる 「生殖」 のためのカップルから、お互いに楽しむことのできるカップルに変わることが出来るのです。

 

そのためには、結婚に至る過程もそうだったと思いますが、まずは、相手を受け入れること。子供のように、自分の好き嫌いを主張したところで、それは単なる 「甘え」 に過ぎません。

自分の血を分けた子供ですら、思い通りにならないのですから、結婚したからといって、相方が自分の思い通りになると思ったら、大間違いなのです。

女性の意向に100%沿ったセックスは、男性には負担ですし、逆に男性の意向に100%沿ったセックスは、女性にはぜんぜん気持ち良い行為ではありません。

 

そこのバランスを二人でどうやって、上手く取っていくか。

 

それには、まずお互いの状況や思いを相手に伝えるのと同時に、男性は 「女性の性」 を、女性は 「男性の性」 をきちんと学ぶことです。

男と女は、身体の作りばかりでなく、心のメカニズムもまったく異なること。それを理解した上で、お互いが自分の論理で相手を服従させるのではなく、お互いが相手を満足させてあげるということ。

それが、とても重要だと思います。

 

日本の文化、日本の感覚は、とても繊細です。夫婦の和合(わごう)を 「秘め事(ひめごと)」 と呼ぶ感覚は、まず海外の文化圏では理解しづらい感覚だと思います。
しかし、その副作用として、夜の営みの問題を、家庭内の ”恥ずべきこと” として隠してしまう傾向が強すぎるのです。相談できるところがないのです。

いきなり、隣で寝ている奥さんに被(かぶ)さり挿入し、腰を振り出すような男性も未だに居るようで、初めて聞いたときには、驚いたもんですが、そんな 「男性100%」 のセックスは、女性にとっての価値はゼロ以下であるように、「女性100%」 のセックスも、男性にとっては価値はゼロ以下なわけです。
某 SNS においても、こういった原理主義者は、男も女もどちらも健在で、パートナーの方には、ご愁傷さまとしか言いようがないわけですが、まあ、こういった人達の大半は、外食に走っていたりしますので、まだ良い方ですが、そういったパートナーを拒(こば)むことも出来ず、頑張っている主婦さんなんかも居たりするので、本来は、「セックスレス」 が問題なのではなく、夫婦の間のコミュニケーションのあり方自体に問題がある・・・と自分は認識しています。

「結婚」 は、たかが結婚ですけど、されど結婚。

誰であれ、それなりに悩み苦しみ迷い、そして結婚し、ダメになった家庭もあれば、まだ続いてる家庭もある。でも、上手くいっている家庭は、性生活は枯渇(こかつ)していたとしても、衣食住はなんとか足りていて、食事と睡眠はなんとかなってるはずです。
でも、考えてみて下さい。人間の本能的な欲求は、食欲と性欲と睡眠欲なんです。
「食」 も文化なら、「性」 も文化なんです。

今でこそ欧米の TV番組では、何かにつけ 「Umami」 みたいな言葉が飛び交っていますが、つい、10~20年くらい前までは、「日本人は野蛮だから、料理が出来ないので、魚を生で食べる。」 と信じられていたのです。
ちなみに日本の代表的な SM である 「緊縛」 も今は、「Shibari」 という英語になっているくらいです。

大事なことは、「自分さえ我慢すれば上手くいく」 という 「村意識」 ではないということ。
そういう陳腐(ちんぷ)な 「村意識」 を抜け出して、本来の日本がもっていた 「エロ」 を取り戻すということです。「エロ」 は 「色」 です。
日本のオタクの 「二次元文化」 もある意味、そういう硬直した社会に対する本能的な抵抗であり、フランス流に言えば、「改革(Revolution)」 なわけです。
「萌え」 るのは、「エロ」 に対して萌えるのです。(笑)

さっさと 「クソ真面目」 を脱却して、「エロ真面目」 になってみませんか?

ご夫婦でのご相談にも応じます。

2017/07/25

「君の名は」、「君の名は。」 と 「君の縄。」

あまりにも、”馬鹿” っぽいのですが ・・・

”お馬鹿” もここまでくれば、ある意味 ”立派” です。(笑)

 

ちなみに、こちらは昨年話題となった 「君の名は。」

 

まだ会ったことのない君を、探している。

 

 

こちらは、そのタイトルとジャケットをパロッた 「君の縄。」

 

まだ縛ったことのない縄を、望んでいる。

 

 

しかし、「君の名は。」 の方も、甘酸っぱい昭和の青春ノスタルジーのリバイバルか?と思ったら、名前は一緒(注: 但し、アニメの方は最後に 「。」 が付く)ではあるけど中身はまったくの別物らしい。

ちなみに、昭和の戦後の復興から高度成長期に掛けてヒットした本家 「君の名は」 は、コチラ。

銀座の数寄屋橋に、まだ実際に橋があった頃の作品です。

 

こちらが、本家本元の 「君の名は」

 

 

ちなみに、アニメの 「君の名は。」 はというと、中身は、時空を越えて男女の心と身体が入れ替わるという 「男女入れ替わりもの」。

しかし、古い脚本を現代風に焼きなおしたのであれば、「君の名は。」 でも構わないけど、中身が全く違う作品に対してこれだけ類似の名前をつけるのは、なんか旧作を冒涜(ぼうとく)しているようで、あまり良い気はしない。


表の作品もデリカシーがないなら、裏の作品も、デリカシーも何の欠片もないオヤジギャグ。
無粋(ぶすい)には、無粋で応報(おうほう)する感覚は、逆に粋である。(笑)

 

まあ、滅茶苦茶くだらないけど、しかし、ここまで徹底的にやられると、あまりにも馬鹿っぽくて、頭から離れなくなるから不思議。(苦笑)

 

絢音ちゃん。唯一惜しいのは、左足(向かって右)の向き。

ゴルフスイングで、「左には壁を作れ!」 と良く言われますが、もうちょっと脚を内側に搾(しぼ)れれば完璧でした。

 

買う(借りる)のはやはり、オヤジか?

 

君の名は。 君の名は。
 
Amazon

 

君の縄。 君の縄。
 
Amazon

 

2017/07/23

NTR(寝取られ・寝取らせ) 考

最近俄(にわ)かに注目を浴びてきたのが、「NTR (寝取り)」 と呼ばれるジャンル。

状況的には、男女の既成カップルに対して、寝取る男が1人単独参加するカタチを取りますが、カップルの男性が被虐を味わうことを楽しんでいるのか、それとも、寝取る男も含め、場を支配することで満たされるのかによって、それぞれ、「寝取られ」 および 「寝取らせ」 と呼び方が変わるようです。

 

まだ、比較的新しいジャンルであることもありますが、いろいろな趣向や主観的要素が絡み合うためか、きちんとした明確な枠組み規定のようなものは未(いま)だにないようです。

しかし、いずれにしても、「寝取る」 という言葉から、究極は、女性が最初は拒絶していようとも、最終的には、女性がその男に魅了される必要が出てくるわけです。このため、”実際のプレイ” においては、寝取る側の男となる 「間男(まおとこ)」 と女性の間には、多少、女性の意図に反する展開はあったとしても、最終的には、女性が許容する状況であることが前提とされているようです。

では、その女性は、その寝取りの行為が 「プレイ」 であることを知っているか否か。それは、知ってても、知らなくても、あまり関係ないようで、趣向次第といったところでしょうか。

 

では、この比較的新しいジャンルである 「寝取り寝取られ」 あるいは 「寝取らせ」 は、SM なのでしょうか?

性的な行為を介して、主として男性が、それぞれ、精神的な被虐感を味わったり、支配欲を満たしているわけですので、一種の SM プレイと言えるのかも知れません。

 

過去の SM においても、「奴隷市場」 における 「性奴隷売買」 あるいは 「貸し出し」 みたいな 「寝取らせ」 に類似する行為はありました。

自ら手塩に掛けた 「奴隷」 をオークションにかけるのは、調教師としての 「作品」 のお披露目の意味がありました。そして、そこでの高値取引は、調教師に対する評価であるのと同時に、その作品である 「女性」 に対する評価となるわけです。

一方、この 「奴隷市場」 において、売買の取引対象となるということは、「奴隷」 たる M 嬢にとっては、自分が人間以下の存在であることを確認すると同時に、多数の人に晒されることで羞恥を受ける場であります。誰の手に掛かるか解らない恐怖。そして、売れれば売れたで 「絶望」 を味わい、売れ残れば売れ残ったで 「無価値」 である烙印(らくいん)を押されるという点で、結構、心理的にハードルの高い、ハードなロールプレイに分類されています。

「貸し出し」 の場合は、主が貸出す先の相手を確認できるという点において、「奴隷市場」 の前段的なプレイと言えます。

 

では、「寝取られ」 の方は、どうでしょうか?

これも現実的には、「貸し出し」 プレイの一環として実現していたのではないでしょうか?要は、「寝取られ」 行為も 「寝取らせ」 行為もどちらも、カップルと単独男性が存在し、カップルの男性が、相方である女性と単独男性を結びつけるという構図自体は変わらないわけです。

事前に、カップルの男性が、女性と単独男性の双方にそれぞれ、けしかけるような場合もありますし、仕掛ける側であるカップルの男性が気付かないフリをし、当人達には分からないように、二人だけになるような状況を作り出すことで、仕掛けるような場合もあります。

仕掛ける側の男性の狙いが、「寝取られ」 目的なのか、あるいは 「寝取らせ」 目的なのかを、単独男性に一切明かすことなくプレイを楽しめるのが、この 「貸し出し」 プレイであるとも言えます。

 

あとは、「寝取られ」 にせよ 「寝取らせ」 にせよ、これらに類似の感覚が味わえる行為としては、自らもプレイに参加することにはなりますが、「スワッピング(swapping)」 日本語で言うと 「夫婦交換」 と呼ばれる行為なんかがあります。

今もあるのか分かりませんが、「月刊スウィンガー」 なんて雑誌は昔からありましたし、現在のハプバーに相当するものとしては、「同伴喫茶」 なるものもありました。

 

類似する行為は、昔からありました。

しかし最近の 「寝取られ」 や 「寝取らせ」 という区分は、以前は形態的に分類していたため、曖昧(あいまい)に捉(とらえ)えられていた行為が、行為者のスタンスやポジションといった主観的な観点から捉え直されていることによって、性的嗜好が、よりクリアとなり、再構築されているような印象を受けます。

 

***

 

では、「寝取られ」 と 「寝取らせ」 の違いは何か?

 

自分は、この道のマニアではありませんが、某 SNS 内で主宰しているコミュニティのメンバーにひとり、リアルで、どっぷりとはまってる人がいます。

彼曰(いわ)く、「寝取られ」 は、M (被虐的行為)で、「寝取らせ」 は、S (加虐的行為)であるとのこと。

SM では、相手を気持ち良くするにしても、責めるにしても、「使えるものは何でも使う」 みたいなところがあります。

自分に相手を気持ち良くさせる能力がないから、「電動おもちゃ」 を使っているわけでもありません。単に便利だから、合理的だから使っている。相手を心理的に追い込み、完全燃焼するという目的のためには、手段を選ばないし、自分のプライドや自己満足なんかは気にしない。

 

一般の人だと理解は難しいかも知れませんが、そんな境地にある 「責め手」 にとっては、「他人棒」 などと呼ぶらしいのですが、他の男のアソコなんかも、単なる 「肉で出来た道具」 と認識してしまうのです。

自分が支配する空間の中での出来事ですから、そこで 「これはオレのだ」 みたいな縄張り意識があるようでは、それこそ 「野暮」。

自分が所有する広大な土地で、そこを耕(たがや)している小作農に対し、毎回、「ここは俺さまの土地だ」 と念押ししているようなもんで、女々(めめ)し過ぎです(言い過ぎかっ((((;゚Д゚))))))))。

 

「寝取られ」 も 「寝取らせ」 も、ある意味、その 「他人棒」 を道具に使ったプレイと言っても過言ではないでしょう。

「寝取られ」 も 「寝取らせ」 も、自分の愛するパートナーが自分以外の異性と寝るという状況下で、自分の中の湧(わ)き上がってくるいろいろな複雑な感情に強い興奮を覚えるのでしょう。

 

「寝取られ」 であれ 「寝取らせ」 であれ、一番のポイントは、第三者の視点から、自分の愛するパートナーが気持ちよくなっているところを観察しているというところです。そして、もうひとつ重要なポイントは、そのパートナーが当人にとって掛け替えのない相手であるということです。

そこにパートナーを愛する気持ちがなければ、それは、単なる 「乱交」 に過ぎないということ。

 

「寝取られ」 であれ、「寝取らせ」 であれ、どちらも寝取らせているわけです。自(みずか)らを 「寝取られ」 と認識している人は主に被虐的な部分に喜びを、「寝取らせ」 と認識している人は加虐的あるいは支配的な部分に喜びを感じているというだけで、その実態は微妙です。

 

「寝取らせ」 的には、そこに美しさを感じているのかも知れません。あるいは、そのパートナーに快楽を与えていることで支配欲を満足しているのかも知れませんし、「間男(まおとこ)」 役あるいは 「当て馬」 役の 「寝取り男」 ののめり込み具合を実感することで、「そのパートナーを所有している」 という自分の優位性を楽しんでいるのかも知れません。

また、自分が見ているという状況下にある場合は、自分のパートナーに見られていることで羞恥するパートナーの反応を楽しんでいるのかも知れません。

 

「寝取られ」 的には、自分の愛するパートナーが自分以外の他の異性と気持ちよくなっていることによって、自分の嫉妬心を煽(あお)り、屈辱的な羞恥に強い性的興奮を覚えているのかも知れません。

また、中には、スイッチャーではありませんが、「寝取り」 プレイにおいては、被虐性を楽しみ、その後のカップル同士のプレイにおいては、それをネタにして相方を責めるような、加虐プレイを楽しむような人達もいるかも知れません。

 

***

 

歳の差婚の夫婦などで、ご主人はもうダメだけども、まだ奥方は四十路の花盛り。ごく一般的な普通の家庭であれば、男として機能しない自分のことは棚にあげて 「不倫はいかん!」 となりそうなものですが、歳の差の乗り越えてまで繋がっているような夫婦の場合は、男の方も、「女性の性(さが)」 を十分理解しており、奥さんの外食を公認したりする了見の広い人も居たりします。

 

いろいろ夫婦やカップルがいると思いますが、ある意味、自分の都合で、パートナーを縛り付けようとしない思いやり。そういう配慮の出来る二人は、きっと深いレベルで心も繋がっているんだと思います。

 

行為や行動面だけを見て、SM を 「変態」 と片付けてしまうのは、とても容易(たやす)いこと。しかし、動物は道具も使わなければ、SM もしません。(笑)

ある意味、SM は、神の言いつけを破って、アダムとイブが 「禁断の木の実」 を食べたことによって 「知性」 を身に付けたことによる副作用みたいなもの。そして、SM は、肉体を超えて、自分のパートナーをとことん受け入れようとする 「心の行為」 であるように思えてなりません。

2017/07/20

本日、彼女が男とデートします

1: 名無し :2017/07/19(水) 11:55:57.10 ID:30cpsmyw0

本日、彼女が男とデートします。

しかし、彼女も男も、いい大人です。デートといってもどういう展開になるんだか心配です。

 

7: 1v62Y8KFbk :2017/07/19(水) 11:59:36.91 ID:db6d6j5IO

>> 1

彼女の浮気を知りつつ、泳がせ捜査か?

 

8: 名無し : 2017/07/19(水) 12:07:28.60 ID:iyBmyH7U0

>> 1

寝取られか?

 

9: 名無し :2017/07/19(水) 12:12:55.50 ID:30cpsmyw0

とある SNS で彼女が出来たが、遠距離でなかなか都合がつかず、会うことも出来ないので、男を紹介した次第。

 

10: 1v62Y8KFbk :2017/07/19(水) 12:15:15.41 ID:db6d6j5IO

>> 9

随分とキトクなお方だなwww おれにも紹介シレ(笑)

 

12: 名無し :2017/07/19(水) 12:18:02.65 ID:30cpsmyw0

>> 10

まあ、確かにキトク。「ヤリタイ男」 は五万といるけど、女性に男を紹介したりしてるのは、そんなにいないだろうね。まあ、その彼女は、大人の関係前提で、自分が会う予定だったのだが、さすがに自分の都合で実現できないとなると、相手に申し訳ない気持ちになる。

 

****

 

なんつって、大丈夫です(^^)。 この会話は架空です。当然ですが 2ch に晒したりはしてません。ww

しかし、彼女と男がデートするのは本当。

まあ、この男も、とある SNS で知り合った人ですが、チャットで話をしてみて、自己中ではなく、きちんと人と会話する能力はあり、女性を楽しませる素養もありそうなこと。そして大事な点は、女性を蔑視(べっし)せず、リスペクトする視点があることと、素直で好感がもてたので、彼女のリア友候補として 「白羽の矢」 を立ててみました。

 

とある SNS は、当然 「出会い系」 ではありません。しかし、現実の 「心の隙間」 を埋めたくて、ゲームやチャットで気分転換したり、SNS 上で恋人を作って楽しむ人達も少なくありません。

しかし、ここで厄介な人達が 「自己中」 や 「ナンパ厨」 の人達。いきなり見ず知らずの人から、トークやメッセージが飛んできて、「いくつ?」 「何処住み?」 「ラインある?」 と矢継ぎ早(やすぎばや)に質問を繰り返しては消え去る男たち。

まあ、こういう輩は、男に対しては、そういう無作法な会話を仕掛けてきませんが。(苦笑)

自分だったら、そういう輩に対しては、まずこう言うでしょう。

 

「お前は誰だ!」(笑)

 

そうやって、女性にアレコレ聞く男に限って、自分のことは何も話しません。よほど自分に自身がないか、それとも、自分のプライバシーが他人に知られてしまうのが怖いのでしょうか?

そんなに怖いなら、女性に聞くこと自体がナンセンスだとは思いますが、「自己中」 な人達は、自分、あるいは、自分が興味のあることにしか感心を示さないので、他人はそもそも眼中にありません。

口説いている女性も、あくまでも 「自分のターゲット」 でしかないのです。

ここまであからさまだと、よほどのことがない限りは誰でも気が付くのですが、そこまでいかないまでも、「自分だけ、美味しい思いをしてやろう」 と女性のハートに土足であがってくる、デリカシーのない輩は実に多いのです。
そういう 「嫌な思い」 を経験した女性などの中には、視点をかえて、自分のような信頼できる男に、男性を紹介してもらおうと相談してくるひともいます。
当初は、遠距離ゆえに実際にはなかなか会えない状況下で自分に懐いた愛奴のことを考え、やはり近場で、定期的に会えるひとがいる状況の方が彼女のためになると思い、始めたのですが、女性からの紹介依頼も入るようになって、もうかれこれ2~3年くらいたちます。

今回の彼女も、そもそもは自分が会いたいと思っていた相手。しかし、お互いの生活と距離などの制約を考えると、なかなか身動きがとれないまま、時間だけが過ぎていく。特に彼女の方から 「男を紹介して」 みたいな依頼が来たわけでもありません。

彼女が自分と繋がったのも 「縁」 なのだったら、せめて、自分とは肉体的に繋がれなかったとしても、他の誰かと繋げてあげたい・・・。その辺は、もう、こちらの忖度(そんたく)みたいなもんです。(笑)


そんな状況下で、たまたま出会ったのが、この男です。
自分の役割は、その SNS の中で、二人の仲を取り持ってあげるだけ。
「会う」 「会わない」 や、「する」 「しない」 は、最終的には、お二人の意志です。
ただ、紹介する以上は、「オトナの男女」 なわけですから、結婚を望んでいる人には、それにふさわしい人。逆に密会を望んでいるひとには、それにふさわしい人を選んでいます。

今回のケースは、いわずもがな、後者ですが、男に求められるのは、まずは、女性を楽しませるに足る能力。セックスの総合力です。
セックスとは 「心と身体のコミュニケーション」 です。ですので、当人が、どのように認識しているかは勝手ですが、言葉のコミュニケーションすらマトモに出来ない人に、マトモなセックスは出来ません。
イケメンがいいだの、年下がいいだの、身長がどうだの、マッチョがどうだの、面倒臭い条件を言い出すような女性は、最初から相手にしません。
男性に求められることは、ある意味、女性についても当てはまるのかも知れませんが、自分本位、自己中心ではなく、きちんと、人とコミュニケーションが取れること。そして、相手に真摯に接すると共に、相手にきちんと配慮ができるひとです。
自分に都合が悪くなったり、自分の思い通りにならないと、相手のせいにしたり、相手を罵(ののし)ったりする 「お子ちゃま」 も排除します。要は、包容力までは求めないにしても、信用信頼に足るだけの、しっかりとした 「オトナ」 であるかどうか。
道具の良し悪しや持久力などは、その次です。(苦笑)

その男から、今日、「今日会うことになりそう」 というメッセージが。「初対面なんでまずはお茶でもって感じだけど」 ということですが、まあ、女性の方から 「会う」 にあたって、何らかの前提条件が付けられているのであれば、相手から何らかの思わせぶりなモーションをかけてこない限りは、きちんと守りましょう。
まあ、本人から 「女性の扱いには慣れてない」 と自己申告がありましたが、女性の方から条件を突きつけられない限りは、「どちらの可能性もある」 と思って気軽に出掛ければいいわけです。(笑)

まあ、紹介されたものの、意外とシャイで真面目な男なのかも知れません。www

彼にアドバイスがあるとしたら、以下のとおり:

1.ガツガツせず、きちんとエスコートする

 

「やりたい!」 と思っている女性がいたとしても、男が 「やりたい!やりたい!」 とあからさまにガツガツしては、女性の方も冷めてしまうというもの。

女性は、大事にされると、したくなるのですが、大事にされるという意味は、ちょっとした気遣いや配慮だったりするのです。

女性をひとりの人間としてはもちろん、そしてひとりの女性として、きちんと正面から受け止めてあげるような誠意や優しさが大切です。

 

2.自分を売り込まず MC になれ

 

会話も楽しくが基本です。自分のことを話すこと自体は、相手の安心材料になるので構いません。しかし、自分の 「自慢話」 や 「武勇伝」 は野暮というもの。自分の話は、相手を安心させる程度。あとは、女性の話を聞いてあげることが大切です。
会話の主役はあくまでも女性。男は聞き役になるのと同時に MC にならなければなりません。会話でうまく雰囲気を作り、時間も意識しつつ、相手をその気にしなければ意味ないのです。
初対面であろうがなかろうが、二人の距離を徐々に近づけていくリード役は男にあるのです。当然、ベッドの方に女性を誘うのも、男の役割です。
相手がわざわざボケてくれているのに、話に夢中で、突っ込めないようでは余裕なさ杉というもの。(苦笑)

 

3.格好つけない、駆け引きをしない、本音は耳元で

 

 

あとは、男は自分が恥を掻(か)くことを厭(いと)わってはいけません。こういう真面目なタイプは、自分で恥ずかしがってしまうのか、格好つけているのかは解りませんが、延々(えんえん)と仕事ができるアピールをしたり、クソ真面目な話をしたり、意外とエロな話にもっていくのがヘタだったりします。
そもそも、オトナの男と女を前提に会っているのですから、クソ真面目な話も 「野暮」 というもの。しかし、だからと言って、いきなり放送禁止用語を連呼するのも、品がなくて、困りものです。(苦笑)
そのためには、自分が MC となって、適切なときに話を、そちら方面にもっていかなければなりません。
そして、あからさまにではなく、暗にほのめかしたり、徐々に雰囲気を作っていく。
女性を困らせるのが目的ではありませんので、女性の逃げ場をきちんと用意して、言葉で追い込んであげるのです。(笑)
そして、自分善(じぶんよ)がりにならず、必ず、相手の反応を見る。

まあ、その人その人、それぞれスタイルはもっているとは思います。しかし、相手に有無を言わさず…というスタイルは、オトナとしては乱暴です。
オトナ同士ならば、きちんと言葉でキャッチボールをして、徐々に雰囲気を盛り上げて、最後に耳元で本音を囁(ささや)けばいいのです。(笑)
そして、いろいろな努力の甲斐もなく 「玉砕」 したならば、男らしく潔(いさぎよ)く諦(あきら)めること。未練がましいのや、嫌味(いやみ)ったらしいは、みっともありません。

 

***

 

どうやら、本日のデートは、相手の都合が良くなくて、お流れになり、明日に変更になったようです。

デートの前に、この記事をみてくれるかどうかは解りませんが、少しでも参考になって、お二人の楽しい時間を過ごしてくれれば幸いです。

 

追伸

なんと、この北関東のカップルとは別の、中部のカップルも明日が初お目見えとか。

まあ皆さん、楽しんできてください(笑)

2017/07/14

ロウソク、リローデッド

久々に、SM 用ロウソクの作り直し。

 

洋画のタイトル風に 「ロウソク、リローデッド」 と言いたいところですが、「リ・ローデッド」 というと出来上がった状態のものを、入れものとか鞄(かばん)に入れる感覚。「作り直し」 を言うなら 「リ・モールデッド(re-molded)」 みたいな感覚でしょうか。

最近、とある奴隷ちゃんが、「宿題」 をみごとに貫徹(かんてつ)出来たので、さっそく空き時間に、ご褒美のロウソク作りです。(^^)/

 

ちなみに SM で使用する 「ロウソク」 は、以前の記事でもご紹介しましたが、「低温ロウソク」 と呼ばれるもの。実際の融点は、モノによって異なるのですが、40~47℃程度のものです。

ちなみに和ロウソクで、灯芯の部分が40~50℃、上掛(うわが)けする部分が、52~55℃。仏壇用のロウソクが、60℃程度。ケーキ用の細いものは、多分、細身ゆえに強度の確保などもあるのでしょうが、結構、融点は高く80~90℃近いものもあります。

 

 

おおもとのロウソクは、こういったタイプの 「アダルトショップ」 で販売しているものを使用していますが、難点はというと、グリップの大きさなどの見栄えはいいのですが、ロウソクの中空部分が多くて、思ったより使い出が悪いこと。

やはり、この手のロウソクは、女王様のイメージではありませんが、2本を手持ちして、一方のロウソクの火で、もう片方のロウソクを溶かして垂(た)らす・・・みたいに使わないと、持ちが悪いのです。

しかし、これを2本も鞄に入れて持ち運ぶとなると、現実問題、結構、嵩張(かさば)ります。

 

そうやって、使い出の悪くなったロウソクは、適度な大きさに砕いて、「バッ缶(ばっかん)」 などの金属製の深めの角バットに入れて湯煎(ゆせん)します。ロウが溶けたら、それを、中央に芯を固定してある筒状の型に流し込みます。

ちなみに、湯煎した角バットは素手では熱くて火傷(やけど)しますので、「やっとこ」 とか 「プライヤー」 などで挟(はさ)むか、軍手もしくは厚手のタオルで掴(つか)んで、取り出したり、持ち運びます。

 

ちなみに作り直したのが、コチラ。

 

 

ちなみに、ロウソクを使う場合に気をつけることは、「火の取り扱い」 であることがひとつ。そして、もうひとつ気をつけることは、ロウの温度です。低温ロウソクとは言え、ロウの融点が低いだけであって、ロウソクの芯の周辺に溶けて溜まっているロウは、ロウソクの火で熱せられていますので、高い温度になっています。また、ロウを垂らすときの高さによって、「受け手」 が感じるロウの温度が変わります。高い位置から垂らせば、その分冷めますし、低い位置から垂らすと熱いロウが垂れることになりますし、一箇所に集中して垂らす場合は熱く感じますし、まだ完全に冷め切らない部分に重ねて垂らすと、熱さを覚える持続時間が長くなります。

あと気をつけることは、ロウを垂らす場所。当然ではありますが、舌を除き、粘膜部分は厳禁です。それと、人の身体以外にロウを垂らすとなかなか取れません。また、人の身体に付着したロウは取れるものの、あちこちに散らばりますので、後片付けを気にされる方は、事前にブルーシートやレジャーシートを敷いておく方が良いです。

 

ちなみに 「ロウソクプレイ」 に限りませんが、SM の醍醐味は、心理戦にあります。(笑) 虐待ではありません。

 

熱いことは熱いのですが、適切に扱えば、火傷するほどの 「耐えられない熱さ」 ではありません。

それを最大限 「受け手」 に熱く感じさせるためには、まず自分の手にロウを垂らします。そして思いっきり、相手が思わずビクッとするくらい 「アチッ」 とやる。(笑)

あとの進行は、「責め手」 次第ですが、自分の場合は、そこでしばらく間を入れます。沈黙が余計に緊張を生みます。(笑)

そして、しばらくして、「受け手」 が期待するロウソクではなく、あえて、手でやさしく身体を撫で上げてあげます。(苦笑)

そうやって、相手の虚をつき、混乱させて、今度は気持ち良さに身を任せてきたときに、今度はその裏を掻いて、垂らすのです。全身に 「ポタッポタッ」 と分散させるのもよし。乳首とか責めたいところにいきなり 「ボタボタボターッ」 と垂らすのもよし。www

 

自分の場合は、背中側であれば、肩や肩甲骨の部分。表なら 「みぞおち」 の部分など、「受け手」 の子が凝(こ)っているところにも序(ついで)に、少し熱めに垂らしてあげたりします。(笑)

 

ロウソクの効果は、やはり(きっと?)火傷一歩手前の 「ジンジン」 した感覚だと思っていますので、自分の場合は 「受け手」 に神経を集中させたいと思ってるところを中心に狙います。

やはり一番はと言うと、その部分の刺激がアソコに響いてしまう乳首ですが、普段は性感帯が隠れているお尻や背中なども定番です。

そして最後の仕上げはアソコの周辺も。(笑)

しかし、あまり細かく書いてしまうと、また記事を削除されてしまいますし、手の内がバレてしまいますので、このくらいにしておきます。(^^)

2017/07/10

SM におけるリスク回避について(2)

 

前回の記事 「SM におけるリスク回避について」 では、緊縛事故の回避を中心に説明しましたが、SM におけるリスク回避は、こればかりでは足りません。

SM においては、責める技術もさることながら、イザと言うときの対応こそが大切なのです。

プレイで、どんなに強がり、吠えていたとしても、いざアクシデントに直面したときに、他人のせいにして、自分はさっさと尻尾を巻いて逃げてしまうようなヘタレ男には、女性は怖くて自分の身を委ねられません。

 

緊縛に限らず、特に気をつける必要があるのが、「呼吸」 です。

かなり古いツイートではありますが、やはり、これが一番 「言(い)いえて妙(みょう)」 でしょう。

 

 

1.過呼吸

 

過呼吸を起こすのは、もともと 「パニック障害」 などを起こしやすい人である場合もありますが、そうでなくても、極度の緊張や興奮といったストレスで引き起こされる場合があります。

では、放っておくとどうなるか?自分は放置した経験はありませんが、まあ、失神するのがオチです。

「受け手」 が過呼吸になった経験は何度かあります。

過呼吸の 「ハッハッ」 を興奮の 「ハアハア」 と勘違いし、放っておいたあげく、女を失神させたと喜んでいる男がいたとしたら、あまりにも痛くて、苦笑せざるを得ません。(笑)

「縛り手」 であれ 「責め手」 であれ、相手の自由を奪い、「受け手」 は全てを委ねているわけですから、夏樹嬢の言うとおり、「縛り手」 や 「責め手」 が戻してあげなければいけません。

彼女の言っていることは正論です。

 

過呼吸で怖いのは、それに気付かないまま、「受け手」 が 「失神」 したり 「卒倒」 してしまうことです。 

立っている状態であれば、全く受身が効かないまま、倒れることになりますので、頭部や顔面その他に大きな怪我を負いかねないということ。

また、失神すると、自分で意識的に体勢を維持出来ませんので、気が付かないまま、首を圧迫していたり、呼吸が困難な状況におかれたりする場合があり得るということです。

 

ちなみに、「受け手」 が過呼吸を起こし始めた場合。自分で抑えられるか、しばらくは様子を見ていますが、呼吸がエスカレートしていく場合は、しっかりと 「受け手」 の身体を支えるか、あるいは、安全な体勢にして、相手の口と鼻を片手で同時に覆(おお)います。

傍(はた)から見ると、縛られた女性の背後から、片手で喉(のど)を掴み、もう一方の手で、口と鼻を押さえてるように見えるので、「なんて、サディスティックなやつだ!」 と思われるかも知れませんが、口と鼻に関しては、手を被(かぶ)せている程度で、そんなに呼吸できないほど、強く押さえているわけではありません。

背後に立つのは、女性を完全に受けれるのと、女性が安心するためですが、吐瀉物(としゃぶつ)があったり、むせたりする場合は、前傾姿勢を取らせる必要があります。

 

2.失神

 

これも何度か経験していますが、失神の場合は、過呼吸のような前段の症状が見られないので、厄介です。大切なことは、まず転倒による怪我を防ぐこと。続いて、縄や手枷・足枷(あしかせ)・口枷の類は全て外(はず)すと同時に、気道を確保し、脈と呼吸の有無を確認します。口の中に異物がある場合には、それを取り除きます。口から泡(あぶく)を吹いている場合は、唾液(だえき)ですので、全部垂(た)らし流して、気道を確保します。

ほとんどの場合は、普通の 「失神」 ですので、脈も呼吸もあります。その場合は、「受け手」 を座らせて、背中に自分の膝(ひざ)を当てて、両肩を手前に引くようにして 「活」 を入れると、大抵の場合は、回復します。

しかし、活を入れても意識が戻らない場合や、それ以前に身体に硬直等が見られるときは、頭部の打撲や持病の可能性があるので、脈や呼吸がない場合も同様ですが、即、救急車を呼びます。

 

本来であれば、無呼吸時の人工呼吸、呼吸・脈拍がない場合の心肺蘇生も身に付けたいところですが、そこまででなくても、「やりすぎでは?」 と考える人は、いざそのような場面に出くわしたときに、どのような行動に出るかを想像してみて下さい。

 

「受け手」 の方は、次第に気が薄れて行き、気が付いたら 「ここは何処?」 の世界ですが、実は大切なのは、本人が気を失っていた間に、相方がどういう行動を取っていたのか・・・なのです。

 

***

 

また、SM におけるリスクを回避するためには、個々の 「責め」 自体や、あるいは、その責めで使用する 「道具」 や 「責め具」 に内在するリスクをきちんと認識することも大事です。

 

3.火事

 

ロウソクを扱う場合、まず、このリスクを忘れ去ってはいけません。多くの事故は、ロウを垂らした後、火をつけた状態で立たせていたはずのロウソクが、何かの弾(はず)みで倒れたり、あるいは、ちょっと横に置いたまま忘れてしまったり、と言うもの。ロウソクを手放した途端、ロウソクのことが、もう頭の片隅から消えてしまっていることで起こっているものです。

あとは多いのが、一人 SM での事故です。拘束された状態でロウソクを垂らされる状況を、自分で作っているときに、何かの拍子(ひょうし)にロウソクが倒れたりして、火災になり、焼死するケースです。

1年ほど前にも、ニュースで、こんなのがありました。

 

「どこどこで何時頃、火事が発生し全焼。火元と見られる部屋からは拘束された状態の焼死体が発見されました。○○署は、その場の状況から事故の線で捜査中・・・」

 

みたいな内容です。この手のニュースは、聞いていて違和感を覚えるのですが、通常であれば、「事故と事件の両面から・・・」 あるいは 「事故と自殺の両面から・・・」 となるはずのところが、「事故の線で・・・」 と特定されてしまっているあたり。

被害者の名誉を考えての表現なのでしょうが、拘束された状態での焼死を事故と断定できるだけの材料が見つかっており、被害者には被虐性向があり、その状況から、変態的な自慰であることが明らかな場合に限定されることでしょう。

もしかしたら本人は、期待している以上の快感を得ることが出来たかも知れませんが、しかし、残された家族は、居(い)た堪(たま)れたもんじゃありません。

ロウソクなどの火を使う 「熱い系」 や、呼吸を制限する 「苦しい系」 が好きな ドM くんは、お金をケチろうなんて思わず、迷わず、SM クラブなり SM サロンに駆け込んで下さい。

 

自分も、ロウソクを使うときは、常にロウソクを手から離す場合は火を消す習慣をつけている他、自分の注意力が散漫になるような状況下では、ロウソクはやらないようにしています。

 

4.感染症

 

アナ☆調教の場合は、浣腸を施した後、洗浄するほか、器具や指を使う場合は、自分の 「利(き)き手(て)」 とは逆の手指を使ったりして、後ろをいじった手で、絶対に前に触れないようにします。

これは、女性の身体の構造上、尿道から膀胱(ぼうこう)までの距離が短く、大腸菌等が膀胱に侵入して膀胱炎を起こしやすいためです。

また、汚れた指で膣をいじれば、通常の膣内は粘液や膣内に常在している乳酸菌によって酸性が保たれていますが、排卵周期などでアルカリ性に偏(かたよ)ると、それだけ雑菌が繁殖しやすくなり、膣炎を起こしやすくなります。

アナ☆プレイに慣れている人達であっても、完全に防ぐことは難しく、このため、アナ☆プレイの好きな人は、処方薬の抗菌剤を常に準備している人もいたりするほどです。

 

ちなみに、アナ☆調教やアナ☆プレイに絡む事故は、感染症などは序の口で、アナ☆プレイの知識や経験のない人に無理やりされたことによって、裂傷を負ったり、腸管を傷付けてしまったりするトラブルもあります。腸は温度にも刺激にも大変敏感な器官であるだけでなく、腸壁から吸収やアレルギー等も考慮する必要がありますので、無知なプレイは命取りになります。

アルコールを浣腸し、急性アルコール中毒を起こして中毒死させてしまった事件などもあります。

「21歳の体内に液体注入して急性中毒死、男に懲役16年 『人としての尊厳を軽視』」
 

5.電動系おもちゃ使用による神経障害

 

これもあまり多くの人は知りませんが、モーターに鉛の錘(おもり)が付いただけの、昔ながらのローターくらいの緩(ゆる)い刺激ならともかく、最近の強い刺激の 「ローター」 や 「電マ」 は、どんどん女性の身体の感度を鈍(にぶ)くするということです。

イキづらい女性にとっては、これらのおもちゃは、手っ取り早く気持ちよくなる手段でもあります。しかし、使いすぎると、普通の刺激ではどんどん、イキづらくしているようなものです。

では、どういう理由でイキづらくなるのか? スッキリと答えている人を見かけないのですが、これは、抹消循環障害や抹消神経障害といった 「振動障害」 です。振動障害とは、チェーンソーやハンドハンマーなど、常時強い振動を受ける工具を使用する職種の人に見られる職業病の一種ですが、これと同じことが、おもちゃの使用部分で起きるわけです。
ですので、強い刺激に慣れていない人に対して用いた場合は、触覚などの知覚の麻痺を起こしたりすることがあります。

男性の中にも、「電マ神話」 的な思い込みのある人を結構見つけますが、刺激が強ければ強いほど良いというものではありません。女性に言わせれば 「電マ」 で得られる快感は、人で得られる快感とは異質だと言います。
それもそうでしょう。男性だって風俗では、女性との触れ合いが多い行為の方に、多額のお金を支払っているのです。刺激が強いだけで 「満足」 するのであれば、とっくに男性用の 「電マヘルス」 みたいのが林立しているはずです。(苦笑)

軽度な症状であれば、一定期間その刺激を断つことで回復しますが、何度も繰り返しているうちに、人間の身体には耐性が出来てきます。
ちなみに、自分もローターや電マは持ってはいますが、自分が使うのは、おもちゃを使った経験のない人に対しては、背徳的な雰囲気を高める意味で使用したり、あとは、言うことを聞かないワガママな奴隷に対して、「お前みたいなのは、オモチャでイってろ」 的に 「罰」 として使用するのが大半ですが、多様はしません。

女性の身体とは不思議なもんで、一旦スイッチが入ってしまえば、指一本、あるいは、喰い込んだ股縄の擦(こす)れだけでも、イってしまうのです。

 

***

 

SM に対して憧憬(どうけい)の念を抱いている読者には、「興醒(きょうざ)め」 する内容ばかりですが、「縛り手」 「責め手」 と称される S は、常に加虐性欲に突き動かされて、M を貪(むさぼ)っているのではなく、常にこういったリスクを念頭に、冷静に対応しているということ。

逆に言うと、これらのリスクが全く頭の中にない人は、知識も経験もない、自分の 「願望」 を達成したいだけ、もっと簡単に言うと 「やりたい」 だけの 「自称ドS」 に過ぎないということです。

鬼畜あるいはオラオラ的なシチュエーションに萌える ドM 女性もたまに居りますが、それは単なるプレイの趣向に過ぎません。表面的な趣向で相手選びをしていると、痛い思いをしかねません。

 

初心者のみなさんの参考にでもなれば、光栄です。

2017/07/09

SM におけるリスク回避について

縛りで自分が気をつけている部位としては、まずは、①首の骨や②鎖骨(さこつ)、それから③わき腹や④肋骨(ろっこつ)に掛かる負荷。あとは、⑤二の腕部分と⑥手首⑦足首や関節部分、それから、⑧手足の裏側や内側、⑨鼠径部に縄が掛かったり、締まり過ぎないこと。

 

この辺はかなり昔に先輩に習ったり、あとは、経験的に注意している部分ですが、しかし、系統立てて教わったわけではないと言うことと、業者内での反響もあることから、遅ればせながら、アメブロにもブログを書かれていますが、主に 「ツイッター」 で繋がらせて戴いてる 「 ゴールデンリターンズ 氏」 が監修したムック本 「いますぐデキる!縛り方マニュアル【リスク回避編】 @三和出版」 を購入致しました。

 

 

SM 関係の書籍や道具類は、結婚と同時に全て処分してしまいました。

そのとき勤めていた 「会社の独身寮」 の 「新聞雑誌置き場」 にこれらの書籍を置いといたところ、いつの間にか書籍は自然消滅。(苦笑)

今となっては、自称ドSを増殖させるキッカケを作ってしまったかなと、反省したりしております。(笑)

 

中身を読んでみると、結びや留めの名前なんかもきちんと解説されています。

結びは、この本にある 「巴結び」 しか知りませんでしたし、留めについては、名前を知りませんでしたし、「乳房吊り」 は趣味ではありませんので関係ないものの、乳房の危険性については認識できていませんでした。

最近では、もう 「吊り」 はほとんど機会がありませんが、最近?の四点吊りとか、逆さ吊りなんかは、詳しくないので、その辺は大変勉強になりましたし、それ以外の部分も、きちんと注意すべき点とか、配慮することなどが懇切丁寧に書かれているので、緊縛を始めて間もない方だけでなく、ある程度熟練されている方であっても、再点検する意味で読まれても損はないと思っています。

 

あとは、受け手の方にお薦めなのが、ストレッチ系の記述でしょうか。

縛られるときの姿勢なども、初めて縛られる女性の場合は、猫背になって、自分の身を庇(かば)おうとしますので、随時躾けはするものの、準備運動については、自分でするわけでも、相手にわざわざさせるわけでもありませんので、たいへん参考になりました。

 

最近、縄を新調し、運良く 「梁(はり)」 もあって、何年か振りに吊りました。(笑)

但し、「吊り」 に関しては、吊る順序と体重移動、そして最終的には、縄にかかる力の分散とバランスが重要ですし、あとは 「吊り方」 により 「受け手」 が感じる恐怖心は大きく異なりますので、「受け手」 に吊りを慣らしていく順番というものもあります。

ですので、この本に書かれた内容で即、吊れるようになるわけではありません。あくまでも注意点が整理されているものと思って下さい。

 

やはり、一番参考になる部分は、処置方法の部分です。

何か事故が起きたときには、この本に書かれていますが、整形外科の受診が必要です。これは、何のためかと言うと、自分が考えている以上に、ダメージが深刻である場合があるためです。

また、その際には、これは別の症状だろうと勝手に自己判断して、症状を医師に伝えなかったり、嘘を言うのも、いけません。

整形外科であっても、患部をメスで開いて目視するわけでもありませんし、骨に深刻な状態にないかレントゲンや MRI を撮る程度。撮像で異常所見が見られないというのは、それ以下であるという確認・確定をしているに過ぎませんが、これは万が一のリスクを考えてのこと。

実際の治療は、それ以降の身体の稼動範囲などを加味した、医師の鑑別診断によります。

適切な治療を受けるためにも、きちんと信頼のおける医師に、全ての事情や状況を話すことが重要になります。

 

偏見かも知れませんが、一昔前、医大の医局が医学生の進路を采配(さいはい)していた時代は、優秀な生徒は、脳外科や循環器。整形外科や皮膚科は、成績の悪い生徒の行くところでした。

とは言え、しっかりとした医大であれば、やはり、整形外科の先生であろうとも、重篤なものも含め、的確な判断をする医師も多い。

しかし、リハビリともなると、電気をビリビリして、神経の回復と称して 「メチコバール」 を処方されたところで、中身は単なるビタミン剤。それで、筋肉や筋の部分の癒着が回復し、神経麻痺も回復するのであれば苦労しません。

こういった治療には、柔道整復や鍼灸、按摩といった治療が効果を示す場合も少なくありません。

 

ちなみに、緊縛事故の多くは、「吊(つ)り縄」 で起こるそうです。それは、やはり最低でも40kgの体重が、全て縄目に掛かるわけです。一番怖いのは、やはり縄が切れることによる落下や、バランスが崩れた結果、縄に絡んでの締め付け事故なんかです。

では、吊らなければ安心か?と言うと、まあ、亀甲くらいでは問題ありませんが、後ろ手にすると、やはり手首と二の腕は気にしますし、襷(たすき)にする場合などは、鎖骨(さこつ)や首は気にします。

「床縄(とこなわ)」 と言えども、やはり、注意は必要です。

 

過去に、知り合いの女性が、彼氏に 「海老縛り」 をされて首筋を痛めたと言うので、詳しく状況を聞いたことがありましたが、どうやら、胡坐(あぐら)で縛られて、そこから、縄が首に結ばれてたというのです。

「海老縛り」 は、ビジュアル効果を狙って、首に繋がれているように見せたりしますが、胡坐の縄は、実際には、首の脇を通って、胸縄の背中側に繋げます。

首の骨は、横の力に弱いだけでなく、それこそ人の急所中の急所なので、きちんと縛れる人であれば、当然避ける部位です。それだけで、その彼氏が見よう見真似(みまね)で縛っていたということが解ってしまうわけですが、縛った時点では、それなりにテンションを弱めていたとしても、「海老縛り」 のような、不自然な体制で固定する縛りでは、ただでさえ、「受け手」 にも力が入りますし、縛って責めたりする場合は、それ以上の負荷が掛かるわけですが、今回、その彼女は、そうしたストレスの全てを、首の後の部分一点で受けていたことになります。

 

そのカップルは、その後、別れたようです。事前にこの本を読んでいれば、この事故が防げたかどうかは疑問ですが、しかし少しでも、トラブルを未然に防ぐために、この本に書かれていることは、きちんと理解しておくに越したことはないと思います。

 

今まで、こういった切り口の SM 本というのは、ありませんでしたので、縄を志している方は、是非、(以下のリンクから)ご購入されることをお薦めします。(笑)

 

2017/07/08

セックスレスを考える(2)

かなり昔の記事 「セックスレスを考える」 に続く、セックスレストーク第二弾。

 

つい先に、旦那ともうかれこれ、6ヶ月はレス・・・という主婦さんから相談を受けました。いろいろとお話を伺ったところ、その旦那さんは、ことあるごとに 「疲れた・・・」 を連発しているとのこと。

 

セックスレスにも、いろいろな原因がありますが、その中のひとつに 「疲労」 があります。

ストレスを発散させる場もなく、疲労も溜まっていると、ちょっと寝ただけでは回復しません。しかし、だからと言って、そうそう仕事を休めるわけではありません。翌日もお仕事。

そうなると、やはり体力を温存したい・・・というよりは、本人の意識は 「ぐっすりと寝たい」 の一言につきます。

そんな中、「もうかなりご無沙汰よ?」 なんてアピールを女房の方から見せると、夫からは 「今日は勘弁してくれ」 となるわけです。

 

しかし、そんな男性も、性欲はあったりします。しかしセックスをすると、興奮で目が覚めてしまい、そのあとなかなか寝付けなかったりすることから、体力を使うセックスよりも、ちゃちゃっと手軽に自分で処理してしまうことが多かったりする。

そんな旦那を女房が見つけてしまったりすると、女性の気持ちは複雑です。「わたしという存在がいるのに!」 という思いと共に、旦那はキレイで若い子がいいんだ・・・と思ってしまい、自分の体形と比べて、自信をなくしてしまう女性もいれば、旦那への復讐に燃える女性もいたりする。

 

男の自慰は、女性が妊娠しているときの 「乳搾(ちちしぼ)り」 みたいなもの。搾らないと痛いのと、搾ればスッキリするから搾っているようなものです。そして、手っ取り早く興奮して、さっさとスッキリしたいから、一番自分が興奮するものを見ているだけのことです。

まあ、中にはそれだけでない人もいるかも知れませんが。(苦笑)

 

そして、自信をなくした女性は、ただただ旦那のお誘いを待ち、一方の復讐に燃える女性は、旦那からお誘いがあったときに断ることで、復讐を遂(と)げようとしたりしますが、これらは、どちらのアプローチも症状をこじらせるだけです。

 

今までセックスレスの夫婦の話は、いろいろと聞いてきましたし、自分のところもセックスレスです。

女性は女性で、「旦那には感謝しているし、家族としては愛している。でも、もうドキドキしない」 という女性の本音も聞きますが、「隣の奥さんには勃つけど、自分の女房にはもう勃たない」 という男の本音も聞こえてきます。(苦笑)

大事なのは、相手に対する理解と、お互いの性の衝動に応えようとする 「思いやり」 です。お互いが 「大事」 にしようと思っていないと、意志の疎通が出来なくなってしまうんです。

 

それは何故かといったら、女性は女性で男の性を知らないし、男は男で女性の性を知らなさすぎる。

 

男が 「やりて~っ」 と思う 「性の衝動」 のピークは、10代半ばです。男の性の衝動は、それ以降、緩やかに下がり続けますが、一方の女性の 「性の衝動」 のピークは、30代後半から40代後半にかけて。

女性の 「性衝動」 は、更年期に差し掛かり、女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの分泌比率が増すことに起因しているので、人により差がありますし、急に性欲が強くなったと思えば、性欲がなくなったりとさまざまです。

しかし、男も女も、異性の 「性の知識」 がないので、相手も自分と同じだと思ってしまうのです。

男からすれば、もう、現在は昔ほど、自分の若いときほど、性欲は強くない。なので、自分のパートナーである女性もそうだろう・・・と思い込んでしまう。

逆に、女性の方は、男性は 「やりたい」 種族だと思っていますから、昔のように襲ってこないのは、もうわたしに魅力がないの?・・・と疑心暗鬼になってしまうのです。

若い女性にも性欲はあります。しかし、女性は年齢が増すと共に性欲が増す(但し出産後を除く)生き物なのです。そういう女性が、男も一緒だと考えてしまったら 「なんで?」 と思ったとしても仕方ありません。

 

結婚をして子供ができると、女性は育児に追われますし、男性もお仕事をしている女性も、その頃になると仕事にも追い回されます。

男性も女性も、生活にヘトヘトになって、相手のことを誤解してしまったり、あるいはお父さんやお母さんの役割に追われた挙句に、男や女としてのセックスは、家庭の中では 「恥ずかしい行為」 あるいは 「隠れてする行為」 として、一番有線順位が低く扱われてしまっていたりします。

 

男の性と女の性は同じである。あるいは、若い頃も今も変わらないと、勝手に思い込んでしまうことによる 夫婦の性のすれ違い。
これを防ぐためには、やはり、欠かせないのは、夫婦間の思いやりと、そして、コミュニケーションとスキンシップです。

 

某 SNS でいろいろと女性の話を聞いているうち、レスでない家庭に見られたひとつの共通点。それは、夫婦で一緒に入浴するという習慣があることでした。

一緒に入浴するからといって、風呂場で乳くりあっているわけではないでしょうし、お互いの裸を見たからといって欲情するわけでもないでしょう。

単なる習慣と言えばそれまでです。しかし、一緒に狭いお風呂場?に居ても、お互いに自然に居られるからこそ、その習慣が続いているわけです。

「おまえ(あなた)の顔なんか見たくない!」  「あっち行って!」 みたいな関係になれば、時間をずらして入ればいいわけです。

全く喧嘩や諍(いさか)いのない夫婦っていうのも、ないのではないでしょうか?

一緒に入浴する習慣のある夫婦は、もしかしたら、一緒にお風呂で顔をあわせることによって、うまくそこで二人きりになることで、お互いの気持ちを慮(おもんぱか)る場になっているのかも知れません。

 

家庭には、いろいろな事情があります。子供がまだ小さくて、子供と一緒に入浴しているので、旦那とは一緒に入れないという家庭もあるでしょうし、旦那の仕事の帰りがいつも遅いという家庭もあるでしょう。

大事なことは、恥ずかしいことと思わずに、相手に自分の思いをきちんと伝えることです。

「言わなくても解ってくれる」 「自分もこうだから、相手も同じはず」 というのは間違いです。

また、子供と同じ 「何故?」 は禁物です。

 

「なぜ、最近はわたしを抱いてくれないの?」

 

「わたしのどこが好きなの?」 という女性お決まりの文句もそうですが、こういう質問に対して、男は 「論理」 で問題分析をしだします。ましてや、唐突にこんな質問を喰らったら、男は混乱するばかりです。

無骨で照れ屋の男だったら意図に反して、

 

「いまさら、女房に誰が立つかいっ!」

 

と返されて玉砕するのがオチです。(苦笑)

 

女房: 「最近してないわねぇ?」

旦那: 「そう言えばそうだな」

女房: 「こんなになっても、わたしはオンナなのよ♪」

旦那: 「え”っ」

女房: 「ひさしぶりに、ほしいわ」

 

みたいな会話があるのかどうかは、盗聴しているわけではないので、解りませんが、自分の思ったことを単に口からポンポンと吐き出すのではなく、言葉で誘導するのも大事ですし、相手に強要するのではなく、しかし、きちんと自分の希望を相手に伝えるのも大事だと思います。

今回の相談者のように、旦那がお疲れであったなら、スキンシップを兼ねて、マッサージなんかをしてあげるのもひとつの手です。

 

そもそもは、男性も女性も、種(しゅ)は同じであっても、お互いに 「心」 も 「身体」 も全く異なる違う生き物。女は女で、男心も男の生理を解らないし、男は男で、女心も女の生理も解りません。

そんな男と女が結婚して同居しているわけですから、感情的にならずに、きちんとした、良好なコミュニケーションや快適なスキンシップが取れるかどうか。それに尽きるように思います。

2017/07/06

フェ☆ラの話(5)

「フェ☆ラの話(3)」「フェ☆ラの話(4)」 では、「おしゃぶり」 のトレーニングについて説明してきましたが、今回は、口による吸い込みと舌遣い、そして、手の動きを複合させた実践動作について説明します。

巷で言われる 「バキュームフェ☆ラ」 と呼ばれているものですが、口による吸い込みを弱めれば、普通の オーソドックスな 「フェ☆ラ」 になります。

 

準備   手で筒を作り、竿の根元に手を添える (定位置)

①     手でしごき落とす (定位置→根元)OK

②     亀の頭を咥え、竿の根元の方まで徐々に咥え込む

┌→ ③ 竿を唇で咥え込むか、もしくは、舌を裏筋にあて、ゆっくりと竿を口から引き抜く

│  ④ 手をしごきあげる (根元→定位置:OK 定位置→雁:筒)
│  ⑤ 亀の頭を咥える

│  ⑥ 手をしごきおろす (雁→定位置:筒 定位置→根元:OK)

└─ ⑦ 竿の根元の方まで徐々に咥え込む

 

この基本動作さえ、マスター出来れば、あとは、ハーモニカを吹くように、竿の裏の裏筋の部分を唇と舌で刺激する 「ハーモニカ」 や、あるいは、竿の根元から裏筋の部分を舐め上げる 「舐め上げ」 を組み合わせることで、いろいろなバリエーションをもたせることも出来るようになります。

しかし、最終的に大切なことは、ゆっくりとした動きからはじめて、相手の興奮具合に合わせてストロークのピッチを早めていったり、相手がどういった動作に反応しているかをきちんと見極めて、徐々にその相手にあったコンビネーションや、強弱のつけ方を調整することなのです。

 

自分の好きな相手にとって、もし、自分が本当に 「一番」 でありたいのであれば、「ここまで、自分のツボを理解して、ここまで気持ち良くしてくれる女は、お前しかいない・・・」 と言われるくらいにまで、技を身に付けて、磨きをかけましょう。(笑)

2017/07/05

フェ☆ラの話(4)

多分、この記事は、前の記事以上に掲載は無理っぽいんで、運営さんを 「忖度(そんたく)」 して、「自主規制」 的に、他のメディアからアップさせて戴きます。

しかし、AbemaTV が意外と良い 「ツボ」 を突いているだけに、ブログの柔軟性を上手く作って貰いたいというのが本音です。

それは何かというと、現在表示を禁止しているものに対しては 「18禁のアラート」 を出すということ。

悪いけど、御社の 「法務」 はきちんと、コントロールできていません。

ある意味、企業法務の業界で生きている 「コンサバ」 な人を雇ってるからでしょうけど。(苦笑)

 

大事なことは、正しいこと。そして必要なことは、子供にも伝えるべきであるということです。

セカンドオピニオンが必要なら、仕事くださいwwww

 

ということで、自主規制により、最初っから、この記事はこちらの外部リンク 「フェ☆ラの話(4)」 の方にだけ、掲載しておきます。