2019/05/31

縁縄と縄縁（１１）－第一部あとがき

１１．第一部あとがき

そもそもがゲスの不倫

この「小説」を読まれて

大変気を悪くされた方も少なからず

いらっしゃることでしょう

こんなに美化してところで意味ないと

不愉快に感じる方もいれば

自分の愛され方との違いに

複雑な憤りを

感じるひともいるかも知れません

そもそも「縁」というものは

善悪問わず全てのひとに等しく備わるもの

善人のみが享受できるものでもなければ

必ずしもひとつの「縁」において

双方が得をする「互恵」の関係ではありません

どちらか一方が働きかけ

他方が目的の場所に導かれたり

あるいはどちらか一方が他方を助けたり

一方向の関係も少なくありません

人が異なれば「縁」も異なり

そして接し方も異なるのも

人との関係性はそれぞれ異なるので必然の理

「縁」はひとに等しく備わりながらも

その「縁」の中身は

それぞれ異なるのです

そんな不可思議な人の「縁」

だからこそ自分は少なくとも

「縁」あるひとに対しては

全てのひとに誠意を以って

真摯に接するよう

努めるようにしています

この話の続きは

いつになるかは分かりませんが

また話に進展が見られた時点で

書いてみたいと思っています

それが何かはまだ「現実」になっていないので

詳しく書くわけにはいきませんが

既に最初に受けた「啓示」がありますので

進展が見られることは

間違いないと確信しています

そのときに改めて

最初の「啓示」を受けたときの過去に遡り

現在進行する「現実」と併せて

この「不思議」体験を

書き記してみたいと思います

―――

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が「性について」話す時間も生まれますし、お互いの「性」に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくはコチラからお問い合わせ下さい。イイねやコメントは大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

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2019/05/30

縁縄と縄縁（１０）－「奇跡」の意味

１０．「奇跡」の意味

後日彼女と話をしました

彼女は自分が日程の調整を持ち掛けたとき

彼女は一瞬「女性」に勝てるかも

と思ったそうですが

その瞬間

背筋が「ぞおおっ」とするような

寒気を感じたのだそうです

それで

――この日に会ってはいけない

と感じたそうなのです

――会えないのは悲しいし

――なんか「女性」に負けたようで悔しい

――だけど日程調整を持ち掛けてくれたので

――自分を優先してくれているような気がして

――満足できた

彼女は言いました

彼女は自分と会うために

わざわざ自分の気持ちを損ねるようでは

まったく意味がないことに

気が付いたのでしょうか

それとも

自分も「違和感」しか

覚えませんでしたが

彼女の旦那の出張の真意を

天性の勘で察知出来たのでしょうか

多分彼女はどちらの試練も

上手く乗り越えたのでしょう

常に不貞妻の行動を監視する

粘着サレ夫が

何の対策も取らず

出張に出掛けるはずもありません

当日に会う約束をしていたなら

自分も彼女も粘着サレ夫の

餌食になっていたことでしょう

しかしこれで

二人が直ぐに会えるかは

別の話

職場が変わる話もありますし

同居の家族がいなくなる

という話もまだ残っています

心が折れるほど

大きな試練であるからこそ
多分その試練を

乗り越えるために

あれだけあからさまな

「証（あかし）」が示されたのでしょう

旦那の束縛にどう対峙するのかは

それは自分自身の話

旦那と彼女の間の話です

自分で解決策を

見つけるほかありません

現実には「あり得ない」

そんな「出会い」の意味

それが何を意味するのか

それは誰にも分かりません

しかし「縁」は

切れさえしなければ

延々と続いていくものです

最初の試練が自分に与えられ

そして彼女にも試練が与えられていたことを

このときはじめて知らされました

そして今あらためて振り返ってみると

あの「奇跡」的な出来事の意味は

明らかに彼女に対する「諦めるな！」

というメッセージなのでしょう

＊＊＊

思い返してみるとそう言えば

今までにもこういう不可思議な出来事が

度々自分の周囲で起こりました

あるときは

これから苦しい時期を迎えるにあたり

「今の選択は間違いではない」ことを

自分に示唆しているようでした

この先に何があるのか

それは誰にも分かりません

だからこそ

「いつか逢えること」を信じて

いつでも会えるように準備して

人に対する

「感謝」の気持ちを忘れず

「縁」を大事にして

今日を楽しく毎日を生きてゆく

何故なら

今を楽しめないひとに

楽しい未来は

永遠に来ないのだから

（第一部完）

―――

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2019/05/29

縁縄と縄縁（９）－続・試練

９．続・試練

６月では遅いのかと聞くと

彼女から意味深な答えが返ってきました

５月末で今の勤め先を辞め

６月からは既に別の職場で働くことが決まっており

どうやら旦那が勤める会社の近くに

配属されるようなのです

今にも増して監視の目がきつくなるのは必定

――もうこの先会えるかどうかわからない

どうも旦那との同居は息が詰まるようで

同居の家族も家を出ることを考えてるらしいのです

そして彼女の家にはもう彼女の味方は

一人もいなくなってしまうようなのです

――縁なんてないじゃん

これから彼女を待ち受けている大きな試練に

今にも折れてしまいそうな彼女の心

彼女は捨て鉢になってそう言いました

そこまで言われては

致し方ありません

自分は彼女に時間を作るべく

日時を提示しました

その日に会う意思があるのなら

仕事の時間を調整すると伝えましたが

仕事ではなく「女性」とのデートでしょと

勘繰る彼女

自分は彼女を「女性」に

優先させるつもりは毛頭ありません

何故ならつい先日に

それを試されたばかりだから

しかしライバル視する

「女性」に対して感情的になり

返事をしぶる彼女

それともやはり

なかなか自分の

思い通りにはならない現実に

心が折れてしまいそうだったのでしょうか

仕事をキャンセルするわけでもなく

結局は彼女の沈黙で

その日の逢瀬は流れることになりました

（つづく）

―――

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2019/05/28

縁縄と縄縁（８）－誘惑

８．誘惑

そんな彼女から

月末の最後の週のこの辺りの日はどうか

というお誘いが来ました

話を聞いてみると

どうやらその辺りに

旦那が出張に出掛けるとのこと

しかし彼女は過去に

旦那に不倫がバレている

不貞妻の不倫再発を恐れる

粘着気質のサレ夫

そんな旦那が何の対策も立てず

出張に出掛けるはずもありません

頻繁な居場所確認や

職場への在席確認は

粘着男の常套手段

むしろ全くその兆候がないのなら

その出張自体が怪しいと

考えるべきでしょう

もしかしたら

出張自体がフェイクで

何処からか不貞妻の行動を

監視している可能性も

考えられなくもありません

感じられるのは「違和感」のみ

なんか危ない予感しかしませんでした

（つづく）

―――

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2019/05/27

縁縄と縄縁（７）－必然の出会い

７．必然の出会い

袖すり合うも多生の縁

しかし世の中には

すり抜けてしまう「縁」もあれば

繋がらない「縁」も五万とあります

彼女との縁

彼女は実に心は真っ直ぐな子であるのに

感情的になるともう

止まりません

吠える吠える吠える

今このままの状態で会ってもしも

そのような状況になったとしたら

二人の関係は

そのまま跡形もなく

「霧消」しそうな気がしてなりません

果たして彼女とは

どんな「縁」があるのか

それは

そのときになってみないと

分かりませんが

「ああっ、このために、自分はこの人に出会ったんだ・・・」

と思えるような「出会い」を

誰しも一生に何度かは

経験したりするものです

しかし

その「出会い」が

吉と出るか凶と出るかは

それは誰にも分かりません

であるからこそ

大事なことは

自分と「縁」がある人に対しては

悪意を持たず真摯に接すること

その心掛けが大事だと

自分は考えています

彼女との関係がこの先

どのように進展していくのか

それは自分にも

さっぱり分かりませんし

彼女との「出会い」が

自分や彼女自身

そして周囲の人達に

どのような影響を及ぼすのかも

皆目見当が付きません

これを「啓示」と呼んでしまっては

「神をも恐れぬ不届き者」と

お叱りを受けてしまいそうですが

前回の事象といい

今回の事象といい

あまりにも大きな「前兆」に

いったいどういった意味が

隠されているのでしょうか

自分に出来ること

一介のゲスなエロオヤジに

出来ることと言えば

それは「今」を精一杯楽しみ

流れに身を任せ

人には真摯に接すること

そして

「ご縁」のあった人には

どんな結末であろうとも

「感謝」の気持ちを忘れないこと

（つづく）

―――

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2019/05/26

縁縄と縄縁（６）－「縁」を紡ぐ

６．「縁」を紡（つむ）ぐ

絶対に起こる筈のない「現実」の中で

「どちらも最悪」と言える状況には陥らず

事無きを得ました

彼女にとっても

まるで「奇跡」とでも言えるような

「縁」を実感させる「時間」であったのは

確かなようです

縁縄と縄縁（５）－生涯うなされる悪夢

５．生涯うなされる悪夢

そして実際には現実とはならなかった

もうひとつの未来

これには自分が当日その場所で

待ち合わせをしていた「女性」と

その「ご主人」

そして彼女の家族が関係してきます

実はその当日

待ち合わせ時間はもっと早い時間でした

しかし

その「女性」は急遽「ご主人」に

お弁当を用意しなければなくなり

家を出る時間が遅くなってしまったのです

そのため

実際の待ち合わせ時間は

少し遅れることになりましたが

もし予定通りの時間に到着していたら

あるいは

彼女の家族が

彼女を呼びに来るのが

もう少し遅れたとしたら

彼女は自分だけではなく

自分とその女性の二人を

目撃することになるのです

そもそも昔のことも

まるで昨日のことかのように

思い出す能力に長けている彼女

そんな子が実際に

他の女と逢っている自分を

目撃したとしたら

その光景は彼女にとっては

忘れることのできない悪夢となり

彼女を苦しめることになったでしょう

そんな彼女が自分との関係を

維持できるはずもありません

二人の縁は「悪縁」となり

断ち切られたとしても

その後も長きに渡り

彼女を悩ませることに

なったことでしょう

彼女と自分は

「女性」とその「ご主人」の

お二人に助けられていたのでした

（つづく）

―――

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2019/05/24

縁縄と縄縁（４）－不倫の発覚

４．不倫の発覚

実際には

現実とならなかった

ひとつの未来

それは自分と彼女がもし

当日にそこで会っていた場合

何が起きたかということです

もし自分が彼女のメッセージを読み

そして急遽その用事をドタキャンし

彼女と会っていたら

あるいは

彼女の仕事先の同僚が昨晩

彼女に連絡をして

シフトの交代を相談していたら

自分も予定を調整できた可能性が有ります

試されていたのは

どちらにしても自分の態度であり行動でした

自分がもしこのとき

実際に会う予定だった「女性」に対し不誠実で

無下に断っていたとしたら

もしあのとき

その「小さな駅」で

自分と彼女が二人で待ち合わせしていたとしたら

どんな結果になったか

天気の良い日でしたので

彼女の家族はひとりで出掛け

親戚を訪ねたかも知れません

そしてそのときは

彼女の家族が

親戚の住むこの「小さな駅」に立ち寄り

そこでバッタリと

駅前で待ち合わせをしている

自分と彼女に遭遇することになるのです

そこで声を掛けられれば

「不倫」ではなく

まだ「密会」の段階ではあるものの

その「小さな駅」は「不倫」を示唆するには十分

余りあるほどの場所なのです

そしてそこで声を掛けられなかったとしても

家族が不信に思わないはずはありません

最初のデートが最後のデートとなり

そして彼女の「不倫」が発覚していた可能性が高いのです

この場合

二人の「縁」は完全に断ち切られていたはずです

＊＊＊

もし「彼女」とその「女性」の二人を

自分が薄汚れた天秤に掛け

損得計算ではありませんが

上手く立ち廻ろうと欲を掻いていたら

歯車がひとつズレて危うく

二人の未来を破局に追い遣るところでした

（つづく）

―――

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2019/05/23

縁縄と縄縁（３）－試練

３．試練

細かく事情を聞くに連れ

おぼろげながらも

次第に状況が

見えて来ました

彼女は特に自分を試そうと　

ハッタリを言っているわけでは

なさそうでした

淡々と事情を説明する彼女

その彼女曰く

その駅は

初めて降りた駅

であったとのこと

そしてその駅は

彼女の遠い親戚が住んでいる

最寄りの駅だったこと

久し振りに

同居している家族と一緒に東京に出掛け

東京に来たついでにと

立ち寄った場所だったこと

駅前のコーヒーショップで

待ち合わせ

話を楽しむ家族とその親戚に

気を利かせ席を外して

銀行でお金を下ろそうと外に出たこと

ドラッグストアに立ち寄ってみたら

以前ブログで見たことのある

ドリンク剤を見つけ

不思議な面持ちで

駅の方を見てみたら

そこに自分らしき人を見つけたこと

駅前で偶然自分を見掛けたものの

それでも確信出来ないので

何回も素通りしては

確認しようとしていたところ

家族が店の外に出て

自分を探しに来たので

あきらめて

店にすぐ戻ったこと

そして再び駅に戻ったときには

自分は既に立ち去った後で

自分の影は既に

そこにはなかったこと

この状況を聞いて自分には

そのときはまだ確定していなかったであろう

その時点での「複数の未来」が見えました

どの未来も実に微妙なバランスで

成り立つ因果があり

三つの可能性がありました

（つづく）

―――

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2019/05/22

縁縄と縄縁（２）－偶然の出会い

２．偶然の出会い

それはいきなりでした

彼女の方から

その日の朝に

――今日逢いたい

という連絡が入りました

連絡が入っていることに気が付いたのは

用事があって

出掛けている最中のこと

本人も

まさか「当日」いきなりの連絡で

「当日」に会えるとは期待すら

していなかったことでしょう

「ダメ元」で送ったであろう

彼女のメッセージに

どう返事を返そうか

悩んでいる

まさかそのときに

そんな二人が

実は　同じ「小さな駅」の駅前で

偶然遭遇しているとは

地方の数少ない

「待ち合わせ場所」での話なら

いざ知らず

都会では

たくさんの電車が乗り入れるような

大きな駅であっても

偶然知り合いに会うなんてことは

まずありません

彼女曰く

その駅は

彼女もそのとき

はじめて降りた駅とのこと

そしてその彼女は

初めて訪れた

その駅の駅前で

「待ち合わせ」している自分を

発見してしまった

ようなのです

彼女は今までに

たった一度だけ

自分の顔写真を

見ているだけ

普通なら

たったの一枚の写真で

人を見分けるのは

かなりの困難を伴います

しかも

その時にその場にいることは

前以って知らされてはいないのです

何回も何回もメッセージで

――　今日はデートだったんでしょ？

と問い詰める彼女に

しらばっくれる自分

しかし話を聞いていくうちに

確かに「その駅」であることに

間違いないことが分かってきます

彼女はひとつひとつ

何故その駅に行くことになったのか

その経緯を説明しはじめます

その駅のその場所で

偶然バッタリと出会うのも

かなりの低い確率なら

まだ実際には会ったことのない人を

その場で認識出来るというのも

極めて稀な能力

彼女に「当日会おう」と言われ

「会えない」と答えた男

その二人が偶然にも

そこでバッタリと「出会って」しまうわけです

そんなことあり得ない

そんなのを「ドラマ」にしたら「ブーブー」と　

たくさんのクレームが来るのは必定

それだけでも

あり得ないのに

一回も会ったことのない男女が

約束してもいない場所で

相手を見つけ出すことなんて

本当に絶対あり得ません

しかも

こんな「小さな駅」の駅前で

待ち合わせしている人も

決して多くはない

「小さな駅」の駅前で

です

約束場所と

待ち合わせの時間を

きちんと決めておいても

会えないなんてことは

ザラにあるのに

こんなこと

本当に絶対あり得ません

（つづく）

―――

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