2ntブログ
2019/06/30

「くすぐり」とSM(6)

昨日の記事、「『くすぐり』 とSM (5)」 の続きです。

 

「『くすぐり』 とSM」 の記事で、現時点で確認されている、くすぐられたときの脳科学的な現象を整理し、「『くすぐり』 とSM(2)」 では、「くすぐり」 より派生する 「フェチズム」 や刑罰の存在について、「『くすぐり』 とSM(3)」 では、そもそもこの記事を書こうと思った動機付けについて。そして、「『くすぐり』 とSM(4)」 および 「『くすぐり』 とSM(5)」 では、「くすぐりフェチ」 の実態と実情について調べてみました。

 

最終的には、「『くすぐり』と SM(3)」 の動機付けのところにも書きましたが、「くすぐり」 という手段が、「くすぐりフェチ」 あるいは 「くすぐりマニア」 のような人以外にも使えるものであるか否か。

具体的には、触覚神経の感度を高めた状態、すなわち、触覚に神経が集中し、緊張している状態を維持したまま、身体をリラックスさせる手段として、この 「くすぐり」 を応用出来ないかということを考えています。

 

「くすぐり」 の効能

 

「くすぐり」 という行為を、気持ち良いと感じるか、不快と感じるかは、受け手の 「くすぐられフェチ」 度次第なわけですが、くすぐられた後に 「すっきり」 するのは、くすぐられる刺激から反射的に逃げようとする、神経や筋肉の極度な緊張状態からの解放感です。

前者は、体性感覚に対する内臓感覚の弛緩に繋がり、後者は体性感覚を含む筋肉の弛緩を促します。

 

身体をリラックスさせる方法のひとつに 「漸進(ぜんしん)的筋弛緩法(PMR: Progressive muscle relaxation)」 という方法がありますが、これは、リラックスさせる筋肉に力を入れ、5~10秒間、力を入れた状態を維持し、その後、15~20秒掛けて、ダラーっと脱力を意識しながら筋肉を弛緩させるのを繰り返すことで、不安やストレスなどにより無意識に身体に力が入っている身体の緊張をほぐす方法です。

 

くすぐると筋肉は強く緊張し、くすぐりが止まる度に筋肉の脱力が起こりますので、「くすぐり」 は半ば強制的に、この 「漸進(ぜんしん)的筋弛緩法」 が行われているようなものですから、身体のリラックス効果は十分期待できそうです。

一方で、「くすぐり」 後の触覚神経の興奮はしばらくは続くでしょうから、パートナーを 「オーガズム」 を迎え易い状態に持っていくのに、「くすぐり」 は適しているのです。

 

課題

 

問題は、「雰囲気」 の持って行き方。

緊張感、テンションの持って行き方です。

 

二人が 「くすぐりフェチ」 同士であれば、「くすぐり行為」 自体が 「性欲」 を刺激する 「エロ行為」 となりますので、雰囲気を切り替える必要もないのですが、「くすぐりフェチ度」 の低い人の場合はそうも行きません。

 

当然、人によって 「くすぐったがり度」 は異なりますが、「笑い声」 が漏れるのは、相手と親密で気持ちがリラックスしている証拠。

しかし、「セ/ックス」 の場合は、性的な緊張を高める行為ですから、心理的な緊張が求められるわけです。

 

「くすぐり」 の場合は、心理的にリラックスしているけど、肉体的には緊張している状態であるのに対して、「セ/ックス」 の場合は、心理的にも肉体的にも緊張している状態と言えます。

そして、心理的な緊張から肉体的な緊張に派生し、そしてどちらも限界まで緊張し、最後に心理的にも肉体的にも、いっぱいいっぱいになって機能停止に陥るのが、「オーガズム」 です。

 

そして、もうひとつの問題は、くすぐるときのタッチと、愛撫のタッチのメリハリの利かせ方。

相手の身体に触れるときの 「触れ方」 次第で、相手に対して異なるメッセージを送ってしまうわけですから、「手を置く行為」 と 「擦(さす)る行為」、「叩く行為」 そして 「くすぐる行為」 はきちんと明確に区別できるようにする必要がありそうです。

 

「手を置く行為」 は、其処に神経を集中させる意味があり、「擦る行為」 は、相手に安心する心地良い刺激を与え、「叩く行為」 は、相手を緊張させるのと同時に、強いインパクトのある刺激を与えます。

これは、SM に限らず、通常の 「セ/ックス」 においてもリードを取る上でとても大事なこと。
ここに新たに 「くすぐり」 を加えるとすると、「くすぐる行為」 は、ゾクゾクする刺激を与えたり、神経を高ぶらせる半面、心理的な緊張を緩めてしまう副作用がありますが、具体的にそれをどのように使ったら良いのか。

例えば、コンビネーションで使ったりしたときに、それによってどのような効果が生まれるのかが、まだ良くわかりません。 
 

***

 

そのヒントは、もしかしたら、「『くすぐり』 とSM (2)」 のところで紹介した 刑罰としての 「くすぐり」 に、吉田町の夜鷹宿などで 「私刑」 として行われていたとされる、縛って鳥の羽でくすぐるという 「くすぐり責め」 に隠されているかも知れないとも思いましたが、当てがはずれました。

ちなみに、この吉田町は、本所吉田町 のことで、現在の墨田区石原四丁目あたり。

江戸時代末期、法恩寺橋の西の両側50m程の吉田町は、夜鷹の巣窟として有名だったそうです。

 

何故なら、この 「くすぐり責め」 は、少なくとも、このような夜鷹宿における 「私刑(リンチ)」 として行われた 「責め」 ですので、親しい同士の 「くすぐり合い」 のように 「和気あいあい」 としたものではなく、かなりの 「緊張感」 を伴ったものと推測されます。

 

少なくとも状況的には、くすぐられて、笑える状況にも、感じたり濡れる状況にもないわけです。

このような場合、触れているものが 「鳥の羽」 であることが分かっていても、「危険」 を表すシグナルが、そのまま恐怖感や不安が増幅されたのではないでしょうか。

ちょうど、誰が発しているか分からない 「アンドロステノン」 のニオイを嗅いで、「不快」 と感じるように、痴漢や自分の嫌いな人の手が、自分の身体を撫でるときに感じる、寒く身震いするような感覚に感じられるのかも知れません。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/06/29

「くすぐり」とSM(5)

昨日の記事 「『くすぐり』 とSM(4)」 の続きです。

 

実際に 「くすぐりフェチ」 系の動画を見てみると、くすぐられる方が、女性であろうと男性であろうと、声をあげたり、のたうち回ったりと、とにかく 「笑い声」 と 「大騒ぎ」 の連続。

中には、「電マ」 を女性のアソコに押し付けるような類のものもありますが、「笑い声」 が響くので、見た目にはあまりエロさを感じません。(苦笑)

 

一般的には、「くすぐり」 という物理的肉体的な刺激を 「危険」 を表すシグナルと認識して、反射的に 「逃げよう」 とする肉体的に生じる緊張に対して、「危険」 な状況にはなく安全であるとして、脳が肉体的な緊張を緩和すべく生じるのが 「くすぐり笑い」 ですが、しかし、「くすぐり」 の刺激が 「危険」 を表すシグナルとしてではなく、「愛撫」 的な刺激として伝わる場合も、中にはあるようです。

 

友達のくすぐりについて

  • 質問日時:
  • 回答数:3件

高2の女子です。
友達が 私の反応をおもしろがって
毎日体中をくすぐってくるんですけど、
わき腹や脚は我慢できるんですが、
気持ち良くなってしまって
なんかすごく恥ずかしい
です。
特に、首、耳、ひざの裏側、脚の内側がだめです。
相手は女の子たちだし、自分が卑わいな変態みたいで…
だめって言うんですが、余計おもしろがっちゃって、
反応しないと余計くすぐってくるし…
気持ち良くなっちゃうのは
しょうがない
かなぁと思うので、
自分の中で、割り切りたいのですが、
どうやって割り切ったらいいでしょうか??
他の方にしてみれば くだらない質問だと思うのですが、
かなり切実で、かなり恥ずかしいので、
誰かアドバイスをお願い致します。

 

くすぐり・・・コチョコチョ・・・

 

  • 質問者:minako-16
  • 質問日時:
  • 回答数:5件

高校生の女です。
私はくすぐりが好きです。
わきの下とかおなかとかコチョコチョされて笑い転げるのが気持ちよくってたまんないです。男の子や女友達をくすぐるのもすっごい興奮します。
前にHビデオで女の人が大の字に縛られてくすぐり責めされてるシーンを見て、あんな風にコチョコチョされたくてたまりませんオナる時はいつもくすぐられることを想像してます
HなことやSEXももちろん興味あるけど、私はくすぐりの方が興奮するんです。
くすぐりで快感を覚えるのはちょっとアブノーマルってゆーか特殊な趣味だとは自分でも思うけど皆さんはどうなんでしょうか?
誰でも少しはくすぐられた経験はあると思います。それはみなさんにとってどんな感覚なんですか?
私はコチョコチョされるともうすっごい笑っちゃって、我慢できなくて「やめてー」って言っちゃうけど、それは嫌なんじゃなくすごい快感なんです。下もすごい濡れます。くすぐったがりで我慢できないくらい笑っちゃうけどそれがたまんないんです。
みなさんにとってくすぐる・くすぐられるってのはどんなことなんですか?気持ちよくはないですか?私にはくすぐりがいやって感覚はわかんないけど、くすぐりが嫌いな人は何がどう嫌いなのか教えてください。
あと男の人へ、もし彼女が私のような趣味があって、笑い狂うほどくすぐってほしいって求めてきたらどう思いますか?

 

くすぐりフェチなのですが

  • 質問者:chihaya-EX
  • 質問日時:
  • 回答数:1件

私はくすぐりフェチです。
性交の際相手をくすぐらないと興奮せず勃起できません
しかし恋人が超がつくほどのくすぐったがりなのでそのことを言い出せずにいます。
将来のことも考えるとうまく彼女をくすぐれるようになりたいのですが、何かよい方法はないものでしょうか?

 

これらの質問が 「釣り」 でないとしたら、明らかに、「くすぐり」 で性欲が刺激されている人達がいる、ということでしょうか。

先日の記事でリブログした 「うみさち氏」 の記事には、「性欲」 や 「性の衝動」 のような記述は全く見られませんでしたので、「うみさち氏」 も勃/ってたし、Aさんも濡らしていた?かどうかが全く以って不明。(^^;

 

まあ、アソコが硬くはならない男性も居りますし、「SM」 においても、「セ/ックス」 の有無はあまり重大な問題ではなく、興奮し、そして気持ち良くなることが大切ですので、やはり、「ぐり」 と 「ぐら」 お二人の満足度を含め、其処が重要視されるのかも知れません。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/06/28

「くすぐり」とSM(4)

昨日の記事、「『くすぐり』 と SM(3)」 の続きです。

 

「くすぐり」 における、ひとつの関心事は、「くすぐり」 を 「性欲」 に繋げられるのかどうかということでした。

 

「フェチズム」 も、以前 「性の多様性の話(5)」 でご紹介したように、いろいろありますが、「脚フェチ」 や 「尻フェチ」、「巨乳フェチ」 や 「筋肉フェチ」、「巨根フェチ」 など、異性の身体や性的な特徴に固執するものや、異性が身に着けているものに固執する 「下着フェチ」 や 「ナイロンフェチ」 などはまだ理解しやすいですし、「ニオイフェチ」 や 「音響フェチ」 (音響フェチは声フェチ的なものを想像しています) は、感覚に直接訴え掛けるものとして、まだ認識しやすいのですが、「機械フェチ」 や 「鉄道フェチ」 まで来ると、もうその人の 「好き」 という感情が高じ過ぎてしまっていて、自分の好きな対象と自分が融合することを夢見たり、そんな妄想から抜けられなくなっているとしか思えないのですが、それで性的に興奮するのであれば、その人にとっては、それがツボなわけで、分かる人には分かるけど、分からない人にとっては分からないのが 「フェチズム」 なわけですが、しかし、「くすぐり」 という行為や刺激が、どう 「性欲」 に結び付いているのか、そこが一番の疑問点でした。

 

それで、いろいろな 「くすぐりモノ」 を見てみたものの、性的に興奮している素振りを見せるものは、明らかに 「くすぐり」 とは別の 「性的」 な刺激を与えているものが大半でした。

「フェチズム」 とは、「性的倒錯」 という言葉の通り、やはりモノや行為などが、性的な興奮や性的行為に結び付く必要があるわけで、そこの部分がどうしても謎でしたが、いろいろと調べていくうちに、「アメブロ」 内で次のような記事に出会いました。

 

まさか、「アメブロ」 内に、「くすぐりフェチ」 マニアの方がいらっしゃるとは。(^^;)

 

ということで、早速勝手に 「リブログ」 させていただいたわけですが、どうも、このお方も似たようなことを考えておられたようで、リブログさせていただいた記事には、それが次のような 「ダイアグラム」 で表されています。

 

 

これによると、やはり 「くすぐり」 と 「セックス」 は、異なる軸のものではあるものの、双方を共有しているのが、「いちゃいちゃ系のくすぐり」 というもの。

 

「SM」 も、必ずしも 「性行為」 を伴う必要はなく、叩いたり叩かれたり、虐めたり虐められたりすることで、双方の 「性欲」 が充足されれば、それはもうある意味純粋な 「SM」 と言えるわけですので、この 「くすぐりフェチ」 も、どうやら、お互いが十分に満足出来れば良いと考えれば良いようです。(笑)

 

***

 

そして、この方の記事を読み進めていくと、出てくる出てくる。(笑)


どうやら、このお方は、10年来の 「くすぐりフェチ」 の方だそうです。

「好きこそ物の上手なれ」 という言葉がありますが、未経験ながらも、これだけのこだわりと自覚があれば、十分に 「フェチ」 で通用するということでしょうか。

 

くすぐりと性感の相性

 

そして、とうとう念願の 「オフ会」 が開催されたようです。全員男性?

「拘束」 とか、「ぐり」 とか 「ぐら」 って言うのは、「くすぐりフェチ」 の用語なんですか。(笑)

ちなみに 「ぐり」 は、くすぐりの 「ぐり」 で、「ぐら」 は、くすぐられの 「ぐら」

英語だと、それぞれ、「Tickler(ティックラー)」 に 「Ticklee(ティックリー)」 .なので、感覚的には同じです。(笑)

 

オフ会を開きました

オフ会のこぼれ話と感想を少し

 

足の裏に対する 「くすぐり」 が、一番ディープであることは、何となく、「くすぐりフェチ」 系の動画を見ていても感じたことでしたが、「手の指をワキワキと動かす」 という表現には、ついていけませんでしたので、早速調べてみると、どうやらこういう動きを言うそうです。

 

 

そして、とうとう実体験することが、出来たようなのです。

下手なラブホだと、男2人は断られてしまいそうですし、「年下なのに大人びた感じの美人」 だとか、「ジャケットの下はノースリーブ」 とか、このときの、お相手は女性?(苦笑)

 

体験談1-1 体験談1-2

 

しかし女性なのだとしたら、胸を揉んだり、乳首をくすぐったりみたいな発想はないのか。(笑)

「くすぐりフェチ」 を 「性癖」 と呼びつつも、性行為をすることは目的ではない、ということなのでしょうか。「くすぐり」、「くすぐられる」 ことで性欲が満たされるのだとしたら、「くすぐりフェチ」 の 「ぐり」 と 「ぐら」 の間には、もう性別による境界などはないのかも知れません。
 

恐るべし、「ぐり」 と 「ぐら」。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/06/27

「くすぐり」とSM(3)

昨日の記事、「『くすぐり』とSM(2)」 の続きです。

 

 

「くすぐり」 を考えるようになったキッカケ

 

そもそも何で 「くすぐり」 を SM と交えて記事を書いてみたくなったのか。

それは、多分 「くすぐり」 と 「SM」 の双方に共通する何かについて考えてみたかったのだと思います。

ひとつは、「極度の緊張からの弛緩」 という現象。そしてもうひとつは 「背反性」 のようなもの。「くすぐり」 による笑いは、「危険」 と察知し反射的に逃れようとする身体と、「安全」 と認識している頭が、共鳴しているようなもの。

身体は常に緊張状態にあるものの、脳は身体に対して弛緩すべく指令を発し続けている状態です。

 

少なくとも、「笑い」 が発現することによって、「セロトニン」 神経が活性化し、副交感神経が優位になり、脳は身体にストレスを解消し、鎮静化するように働きます。

また、くすぐられた際の 「笑い」 がこれに当てはまるのかどうかは不明ですが、「笑い」 によって、「エンドルフィン」 や 「ドーパミン」 の分泌が高まることもあるようです。

 

「SM」 という行為自体も、その行為の真骨頂は、物理的刺激による身体の緊張と、愛と信頼に基づく心の弛緩といった情動の落差にあります。

「縄酔い」 と呼ばれる緊縛による 「オーガズム」 も不思議な現象ですが、縄で縛られるときの緊張、拘束されて自分では何も出来ない状態下で、もがいているときの緊張と、身体も心も自分の全てを縄に委ね、身体の力が完全に抜き切ったときに感じる、執着をあきらめたときの 「解放感」 と、その情動の落差。

 

信頼する相手に委ねて、撫でたりされることは、誰しもとても心地良いものなのですが、それは気持ち良くて、思わず寝入ってしまいそうな心地良さ。

これに対して、「セ/ックス」 の気持ち良さとは、欲求を貪る快楽。

「セ/ックス」 による 「オーガズム」 は、生き物が 「生きよう」 とするエネルギーの先に 「死」 が待ち合わせているような、強い快感に苦しみが混ざっている、清濁併せ吞むような不思議な気持ち良さで、快感の路線は違うものの、何処か、苦しいのに可笑しい 「くすぐられた」 感覚に近いものがあります。

 

 

「オーガズム」 に必要なこと

 

女性の 「オーガズム」 を迎えるにあたって大事なことは、まずは 「集中」、そしてもうひとつは 「リラックス」 です。

 

(1)集中と緊張

 

「セ/ックス」 しているときに目を開いている女性は、それだけで 「セ/ックス」 に集中出来ていない可能性が高いように思います。

唇を重ねて、唇を触れ合わせるようなときは、無意識にではありますが、女性は唇に神経を集中するために、自然に目をつむります。目をつむって余計な情報を遮断することで、相手と触れ合うところの神経に耳を澄ませているのでしょう。

 

男性に触れられたら、そこに、神経を集中する。

その感覚は、どちらかというと、親しい人にくすぐられたり、あるいは、嫌いな人に触られている感覚で感じる必要があります。何故なら、その方が、小さな刺激にも敏感に反応するからです。

「SM」 は、何故あんなに 「おどろおどろしい」 のか?

それは、緊張させることで、触れたりする刺激の感度を高めているわけです。

「セ/ックス」 のときは、身体を緊張させ、神経を研ぎ澄ませないといけないのです。

 

(2) リラックス

 

そしてもうひとつ、求められるのは 「リラックス」 なのですが、これは 「セ/ックス」 のときに 「リラックス」 している必要がある、という意味ではなく、「リラックス」 したときと 「緊張」 している状態に、十分な落差が求められるということ。

 

要は、常に身体の何処かが緊張しており、本当の意味で 「身体から力を抜く」 ことが出来なくなっている人が多いという意味です。

 

子供の頃は、完全に脱力して寝てた筈なのですが、大人になると、本人は気が付いてないけど、身体の何処かに余計な力が入ってしまっているように思います。

 

目を閉じてゆっくりと鼻から空気を吸い、ゆっくりと細く口から息を吐きながら、頭の先から手の指先足のつま先に至るまで、自分の身体の至るところに気持ちを集中させて、脱力するように念じることが出来れば一番良いのですが、もしかしたら、「くすぐって」 思いっきり笑い転げたあとは、身体の緊張が抜けた状態にならないだろうか、というのが、「くすぐり」 を考えるそもそもの発端でした。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/06/26

「くすぐり」とSM(2)

昨日の 「『くすぐり』 とSM」 の記事の続きです。

 

昨日の記事では、「くすぐり」 による笑いが、原始的な脳とも呼ばれる 「大脳辺縁系」、その中でもかなり深い部分にある 「視床」 という部分で処理され、そこから大脳皮質の感覚野に伸びたところで 「笑い」 と結び付けられていること。

そして、ヒトの男性が放つ性フェロモンの可能性が高い 「アンデロステノン」 に対する女性の官能試験の反応は実は、「くすぐり」 に対する笑いと似たような関係にあるのではないかという仮説を立ててみました。

 

そして、昨日の記事への補足ですが、昨日の記事の要約をここまで書いていて、実は、やはり脳の深いところであるだけに何等かの 「ホルモン」 も関与しているのではないかという思いに駆られました。

と言うのも、体性感覚は 「視床」 という部位に入っていますが、ホルモン分泌は 「視床」 に隣接する 「視床下部」 が司令塔を担っているためです。

 

 

そこで早速調べてみたところ、「くすぐり」 に対しては、前頭皮質と海馬における 「セロトニン」 が活性化されているらしいことが解りました。

 

「『くすぐったい』感覚の脳内情報処理機構の解明」

「補完代替医療としての笑い - J-Stage」

 

「くすぐり」 に対して 「笑い」 を返す行動の意味は、まだ十分には解っていません。

しかし、「笑い」 が精神衛生的にも良く、良好な人間関係を構築する上でも大きく寄与していることは広く知られています。

 

また、ヒトの場合も同じですが、人がくすぐる仕草に対しても、ネズミが 「笑う」 反応を示したというのは驚きでした。


「くすぐり」 がネズミにとっても、一種の 「遊び感覚」 なのか分かりませんが、「くすぐられたねずみは、もっとくすぐって欲しいといわんばかりに、くすぐる手に近寄ってきて、笑いながらその手を高速で追いかけて遊ぶ」 というのですから、明らかに興奮状態にあることは間違いないようです。

 

当初は、「危険」 を表すシグナルを受け、身体は 「危険」 に対応するために否応なく 「緊張」 するものの、大脳皮質が 「安全」 であることを確認し、その身体の緊張を緩和するために 「笑い」 を発生させているのかも知れません。その笑いは、「安堵」 の 「笑い」 かも知れませんが、ネズミが、その刺激が親しい人による 「フェイク」 であることを認識した後、人がくすぐる仕草を示したとき、ネズミはそのひとの意図を感じ取り、「遊び」 と認識したのかも知れません。

 

 

くすぐりフェチ

 

くすぐられると、「笑い」 は漏れ出るものの、身体は明らかにその刺激から逃げようとしますし、その刺激は、あまり 「心地良い」 ものではありません。

しかし、くすぐられて 「笑い」 が漏れるためには、「くすぐる人」 と 「くすぐられる人」 が 「親しい関係」 にあることが求められるためか、くすぐられて笑う行為を、「性愛」 に結び付けて認識する人達もいるようです。

 

そのような、「くすぐり行為」 に対して 「フェティシズム」 を覚える人達は、一般的には、「くすぐりフェチ(Tickling Fetishism)」 と呼ばれているようですが、これも 「くすぐり方(Tickler)」 と 「くすぐられ方(Ticklee)」 で 「性的倒錯(paraphilia)」 上の分類も異なるのか、「くすぐりフェチ」 は、「ティティラグニア(Titillagnia)」、「くすぐられフェチ」 は、「ニスモラグニア(Knismolagnia)」 と呼ばれるのだそうです。

 

「Tickling Fetishism Explored」

 

このような 「くすぐりフェチ」 を見てみると、女性を拘束した上でくすぐる場合も多いようですが、拘束は必ずしも必須ではなさそうです。

また、「くすぐり責め(Ticling Torture)」 のように、多生 「SM 色」 を煽った表現もあるようです。

 

 

刑罰としての 「くすぐり」

 

この刑罰としての 「くすぐり」 は、当初は疑念を感じていましたが、いろいろと調べると江戸時代の取り調べ時の拷問や刑罰といった類のものではなく、吉原などの遊郭で女郎が逃げようとしたり、粗相をした際の 「私刑」 として行われたという説が有力です。

 

「くすぐり責め - 私立拷問電脳図書館」

 

この私立拷問電脳図書館の記事によると、この著者は 「日本拷問刑罰史」 という書籍を引用していますが、

“吉田町の夜鷹宿やメッタ町の比丘尼長屋では、縛って鳥の羽でくすぐるというくすぐり責めが私刑として行われていた”

という記述が見られます。

 

この書籍の著者名が書かれていないので、特定は出来ませんが、コチラの本なのでしょうか。

 

 

江戸時代、幕府が定めた公娼(公認の遊郭)は、江戸の吉原、京都の島原。そして大阪の新町遊郭が三大遊郭と呼ばれますが、これ以外にも全国で20数ヶ所にものぼる遊郭があったそうです。

しかし、ここで言われている夜鷹とは 「立ちんぼ」 のことで、「比丘尼(びくに)」 と呼ばれているのは、尼僧の姿をした私娼のこと。

公娼である遊郭は、堀に囲まれ、門を通過しないと外に出られないなど、簡単には抜け出せないような場所でしたが、私娼ともなると、まだ逃げること自体は、たやすかったのかもしれません。
 

そして、「くすぐり責め」 という私刑を与えたのは、殴る蹴るといった行為は、その女性の商品としての価値を落としてしまいかねないためだったそうで、「くすぐり責め」 以外の刑としては、「とうがらし責め」 というのがあり、拘束して身動き出来ない女性に、とうがらしをいぶした煙を浴びせたようです。

これなどは、今で言うと、痴漢撃退用の 「催涙スプレー」 を掛けられているようなものですから、やはりたまりません。

 

「くすぐり責め」 では、“鳥の羽” を使っているというのは実に面白いところです。

ちなみに、「くすぐりフェチ」 の中には、鳥の羽を使うことにこだわる人達もいるようなのです。

 

どなたか、くすぐらせて貰えますか?(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/06/25

「くすぐり」とSM

くすぐりを理解する

 

2018 年のディスカバリチャネルのによると、「くすぐられる」 と笑ってしまうメカニズムは、まだ科学的に解明されていないそうです。

 

「これが解けたらノーベル賞もの?!実は謎が多い『くすぐり』の不思議」

 

脳科学的な分析

 

しかし、ドイツのフンボルト大学ベルリンの神経科学者、ミヒャエル・ブレヒト教授と石山晋平氏によるネズミを使ったくすぐりと笑いの研究によると、ネズミが笑うときには、脳の中で、接触、温度、圧力、触感といった 「触覚」 を扱う部位である体性感覚皮質のニューロンが活発になっていることが確認されており、実際にはくすぐっておらず、くすぐる素振りをしただけでも、同じ部位が活発に活動していたことや、不安を強く与えた場合には笑い声が抑制され、体性感覚皮質の活動も抑えられていたこと。

そして、「くすぐったさ」 と 「笑い」 の関係について調べるために、体性感覚皮質を直接電気で刺激してみたところ、ネズミの笑いが確認されたそうです。

 

ちなみに、体性感覚は、皮膚から脊髄(せきずい)の後ろ側から脊椎(せきつい)に入り(一次ニューロン)、脳の視床に向かって上行し視床に入り(二次ニューロン)、視床から別のニューロン(三次ニューロン)で大脳皮質の感覚野に繋がっているようです。

 

 

【特別寄稿】なぜくすぐられると笑うのか? 脳内にくすぐったい場所を発見

S. Ishiyama & M. Brecht, Neural correlates of ticklishness in the rat somatosensory cortex. (2016) Science

ラットの体性感覚皮質におけるくすぐったさと相関する神経の活動

 

そして、くすぐられると笑うのは、ヒトだけではなく、チンパンジーやオランウータンといった猿や、ネズミなども、笑いを表現するのだそうです。

 

この実験では、ネズミが不安な状態にある場合、体性感覚の刺激がどこで活発になるかが調べられていないので、「くすぐられた」 ときに回避しようとする身体の反射や、「くすぐられた」 ときに感じる苦しさなどの不快感を説明出来ませんので、ここまででは、まだ完全に解明されたとまでは言えないのかも知れません。

 

しかし、もし、これらの回避行動が 「危険」 というシグナルを受けての反射行動であるとするならば、身体は反射的に 「危険」 を回避する行動を取りつつも、大脳皮質の方は、この刺激が 「危険でないもの」 として認識しているため、緊張を緩和する目的で 「笑い」 が生じているのかも知れませんし、身体は 「危険」 と認識しているにもかかわらず、大脳皮質では 「安全」 という錯覚が、「安堵」 としての 「笑い」 を生じているのかも知れません。

 

強く 「くすぐったい」 と感じる場所は、「うなじ」 や 「腋(わき)」、「内腿」、「脇腹」 といった皮膚の近くに動脈や静脈が通っている急所以外は、「手のひら」 や 「足の裏」 など感覚神経が敏感な部分に集中しています。、

くすぐったいと 「笑い」 が漏れるものの、「くすぐったい」 ときに感じている感覚は、本来は 「危険」 を察知する信号であるとすると、身体の反応は 「緊張」 であるなら、大脳皮質の指令による 「笑い」 は、弛緩であり緩和です。

 

***

 

以前、「異性を匂いで惹き付ける(1)」 の記事のところで、株式会社ライオンが行った意識調査の結果を紹介しましたが、揮発性ステロイドの中で、豚の性フェロモンである 「アンドロステノン」 に対してのみ 「明らかな不快感」 を示し、また、夫の洗濯物のニオイを不快と感じるのは、夫婦間の愛情、夫婦間のコミュニケーションの良否に大きく影響を受けることが解っています。

 

くすぐったときの 「笑い」 の有無も、くすぐった人との親密性や、くすぐられた人や動物の精神状態が大きく影響を及ぼすことが解っています。

 

自分の体調が優れない場合は、「くすぐり行為」 に怒りを覚える場合もありますし、自分の親しい人による 「くすぐり行為」 は、どうしても 「笑い」 が出てしまいがちですが、全く知らない人による 「くすぐり行為」 は、不安を掻き立てられるばかりで 「笑い」 は出ないでしょう。

 

多くの女性が示した 「アンドロステノン」 のニオイも、そのニオイの元が、その女性の好きな男性であることが明らかなときは 「好意的なニオイ」 として感じられるのでしょうし、そうでない場合は、「自分が性の対象として狙われているのかも知れない」 という不安を駆り立てるニオイとして認識されるのかも知れません。

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/06/24

性の多様性の話(5)

昨日の記事 「性の多様性の話(4)」 の補足です。

 

「性癖」 や 「性向」 は、人の 「性格」 のようなもので、誰しも多かれ少なかれ固有の 「性癖」 や 「性向」 を持っています。

 

異性同性を問わず 「性欲」 を感じない 「アセクシュアル」 と呼ばれるのも、ひとつの 「性向」 です。また、「異常性愛」 も現代で 「精神疾患」 と判断されるものは、① 健全な生活を営むことが出来るかどうか、また、② 社会的に受け入れられない行動を抑制出来るかどうかの観点から、判断されます。

要は、合意のない相手に強要したり、「犯罪行為」 を引き起こすなど、社会の枠組みを逸脱した時点で、「病気」 として扱われるようになるということです。

 

では、この 「異常性癖」 には、どのようなものがあるのでしょうか。

滅茶苦茶あります。(笑)

 

過去に 「変態性欲」 と呼ばれたものや、いろいろな 「フェティシズム」 の属性も出て来ますが、あくまでも 「犯罪行為」 に走らず、「社会的良識」 の範囲でコントロール出来るのであれば、「性癖」 や 「性向」 の範囲に留まりますが、それを超えると 「ビョウキ」 と言うことになります。

 

中には、「列車性愛」 や 「機械性愛」、「音響性愛」 や 「説教性愛」 みたいなのまであります。

もしかしたら、自分の 「性癖」、「性向」 に近いものが見つかるかも知れませんので、眺めてみて下さい。(笑)

 

 

1.人が対象となるもの

 

オートエロティシズム 【自体愛】 (Autoeroticism)
アベイショフィリア 【身体障害性愛】 (Abasiophilia)
ノソフィリア 【病症性愛】 (Nosophilia)
ディスモーフォフィリア 【奇形・異形性愛】 (Dysmorphophilia)
 

2.外見が対象となるもの

 
アナスティーマフィリア 【身長差性愛】 (Anasteemaphilia)
オートネピオフィリア 【幼児行動性愛】 (Autonepiophilia)
メイシオフィリア 【妊婦性愛】 (Maiesiophilia)
ミクロフィリア 【矮人性愛】 (Microphilia)
マクロフィリア 【巨人性愛】 (Macrophilia)
ゼノフィリア 【他人性愛】 (Xenophilia) 外人好き
 
インセスト 【近親性愛】 (Incest)
ジィネミメトフィリア 【女子性転換性愛】 (Gynemimetophilia)
アンドロミメトフィリア 【男子性転換性愛】 (Andromimetophilia)
トランスヴェストフィリア 【性転換性愛】 (Transvestophilia)
ステノラグニア 【筋肉性愛】 (Sthenolagnia) 筋肉フェチ
ファット・フェティシズム 【肥満性愛】 (Fat fetishism) デブ専
 
3.内面が対象となるもの
 
サディズム 【加虐性愛】 (Sadism)
マゾヒズム 【被虐性愛】 (Masochism)
サドマゾヒズム 【加虐被虐性愛】 (Sadomasochism)
 
4.年齢が対象となるもの
 
ネピオフィリア 【幼児性愛】 (Nepiophilia)
ニンフォフィリア 【小児性愛】 (Nymphophilia)
ペドフィリア 【少女性愛】 (Pedophilia)
ジェロントフィリア 【老人性愛】 (Gerontophilia)
クロノフィリア 【年齢差性愛】 (Chronophilia)
エフェボフィリア 【青年性愛】 (Ephebophilia)
ペデラステ 【少年性愛】 (Pederasty)
へべフィリア 【少年性愛】 (Hebephilia)
 
5.部位が対象となるもの
 
ナソフィリア 【鼻腔性愛】 (Nasophilia)
オキュロフィリア 【眼球性愛】 (Oculophilia)
オードントフィリア 【歯牙性愛】 (Odontophilia)
ポドフィリア 【脚性愛】 (Podophilia) 脚フェチ
マノフィリア 【手淫性愛】 (Manophilia)
ピゴフィリア 【臀部性愛】 (Pygophilia) 尻フェチ
トリコフィリア 【毛髪性愛】 (Trichophilia)
グレイブラスネス 【無毛性愛】 (Glabrousness)
メイシオフィリア 【巨乳性愛】 (Maiesiophilia) 巨乳好き
ファロフィリア 【巨根性愛】 (Phallophilia)
フォレスキン・フェティシズム 【包皮性愛】 (Foreskin fetishism)
 
6.分泌物が対象となるもの
 
オルファクトフィリア 【体臭性愛】 (Olfactophilia) ニオイフェチ
ハイグロフィリア 【分泌物性愛】 (Hygrophilia)
コプロフィリア 【糞便性愛】 (Coprophilia)
ウロフィリア 【尿性愛】 (Urophilia)
エメトフィリア 【嘔吐性愛】 (Emetophilia)
メノフィリア 【月経性愛】 (Menophilia)
ラクトフィリア 【母乳性愛】 (Lactophilia)
ヘマトフィリア 【血液性愛】 (Hematophilia)
 
7.傷・自虐行為が対象となるもの
 
アクロトモフィリア 【身体欠損性愛】 (Acrotomophilia)
アポテムノフィリア 【肉体切除性愛】 (Acrotomophilia)
アベイショフィリア 【身体障害性愛】 (Abasiophilia)
アルゴフィリア 【苦痛愛好】 (Algophilia)
ハイポクシフィリア 【窒息性愛】 (Hypoxyphilia)
アクアフィリア 【溺水性愛】 (Aquaphilia)
 
8.死体・自殺行為が対象となるもの
 
ネクロフィリア 【死体性愛】 (Necrophilia)
ライヒェンシェンドゥング 【屍姦症】 (Leichenschaendung)
タナトフィリア 【死性愛】 (Thanatophilia)
カニバリズム 【食人性愛】 (Cannibalism)
ヴァンピリズム(ヴァンパィャリズム) 【吸血性愛】 (Vampirism)
オートアサシノフィリア 【恐怖性愛】 (Autassassinophilia)
 
9.状態・状況が対象となるもの
 
ノーモフィリア 【普通への偏愛】 (Normophilia)
アクロフィリア 【高所愛好】 (Acrophilia)
アゴラフィリア 【広場愛好】 (Agoraphilia)
クラストロフィリア 【閉所愛好】 (Claustorophilia)
ポリテロフィリア 【性行為連続性愛】 (Polyterophilia)
カンダウリズムorカンダリズム 【寝取らせ性愛】 (Candaulism) NTR
トロイリズム 【三者性愛】 (Troilism)
オクロフィリア 【群衆性愛】 (Ochlophilia)
シンフォフィリア 【災害性愛】 (Symphorophilia)
ティモフィリア 【財産性愛】 (Timophilia)
ゼロフィリア 【嫉妬性愛】 (Zelophilia)
ボラレフィリア 【丸呑性愛】 (Phagophilia)
ボレアフィリア 【殺戮嗜好】 (Vorarephilia)
エストペクトロフィリア 【鏡像投影性愛】 (Espectrophilia)
エキシビショニズム 【露出性愛】 (Exhibitionism) 露出
デフロランティズ厶 【処女性愛】 (Deflorantism)
エンドソーマフィリア 【体内進入性愛】 (Endosomaphilia)
 
10.行為・行動が対象となるもの
 
ハーマトフィリア 【失態性愛】 (Harmatophilia)
スコポフィリア 【窃視性愛】 (scopophilia) 覗き
スコプトフィリア 【性器窃視性愛】 (Scoptophilia)
スコポフィリー 【脱着窃視性愛】 (Scopophilia)
スコプトラグニア 【性行窃視性愛】 (Scoptlagnia) 出歯亀
ミクソピック・ズーフィリア 【窃視獣姦性愛】 (Mixosopic zoophilia)
ハイブリストフィリア 【犯罪者性愛】 (Hybristophilia)
ペックアティフィリア 【罪科性愛】 (Pecattiphilia)
ハーラパークソフィリア 【強盗・怪盗性愛】 (Harpaxophilia)
クレプトフィリア 【窃盗性愛】 (Kleptophilia)
フィジャフィリア 【逃亡性愛】 (Phygephilia)
ソムノフィリア 【睡眠性愛】 (Somnophilia)
タフェフィリア 【埋葬性愛】 (Taphephilia)
バイストフィリア 【強姦性愛】 (Biastophilia)
クリスマフィリア 【浣腸性愛】 (Klismaphilia)
アノレクタル 【異物肛虐性愛】 (Anorectal)
フロツーリズム 【接触性愛】 (Frotteurism)
フェルチング 【異種挿入性愛】 (Felching)
メディカル・フェティシズム 【医療性愛】 (Medical fetishism)
ワンダーラスト 【旅行中毒】 (Wanderlust)
 
11.疑似行為が対象となるもの
 
スードゥズーフィリア 【疑似獣姦】 (Pseudozoophilia)
オートネピオフィリア 【幼児行動性愛】 (Autonepiophilia) 幼児プレイ
アムロフィリア 【疑似盲目性愛】 (Amaurophilia)
シュードネクロフィリア 【擬似死体性愛】 (Pseudonecrophilia)
エオニズム 【異装性愛】 (Eonism)
トランスヴェスティズム 【異性装性愛】 (Transvestism) 女装(男の娘)
ホメオヴェスティズム 【同性装性愛】 (Homeovestism)
オートガイネフィリア 【女性化自己暗示性愛】 (Autogynephilia)
 
12.生物が対象となるもの
 
ディスモーフォフィリア 【奇形性愛】 (Dysmorphophilia)
ズーセクシャリティ(ズー・セクシャリズム) 【動物性愛】 (Zoosexuality,Zoosexualism)
ズーフィリア 【獣姦性愛】 (Zoophilia)
ズー・サディズム 【動物加虐性愛】 (Zoo sadism)
アラクネフィリア 【蜘蛛愛好】 (Arachnephilia)
フォーミコフィリア 【昆虫性愛】 (Formicophilia)
オフィディシズム 【爬虫類性愛】 (Ophidicism)
アヴィソドミー 【鳥獣性愛】 (Avisodomy)
 
13.モノが対象となるもの
 
エグアルマトフィリア 【彫像性愛】 (Agalmatophilia)
コーリオフィリア 【舞踏性愛】 (Choreophelia)
デンドロフィリア 【樹木性愛】 (Dendorophilia)
ドーラフィリア 【皮革性愛】 (Doraphilia)
ヒエロフィリア 【聖物性愛】 (Hierophilia)
ペディオフィリア 【偶像性愛】 (Pediophilia)
アガルマトフィリア 【人形愛】 (Agalmatophilia)
ピグマリオニズム 【彫像愛】 (Pygmalionism)
ピグマリオン・コンプレックス 【彫像観念複合体】 (Pygmalion Complex)
ピロフィリア 【火炎性愛】 (Pyrophilia)
サイダロドロモフィリア 【列車性愛】 (Siderodromophilia)
シトフィリア 【食物性愛】 (Sitophilia)
ミソフィリア 【汚損性愛】 (Mysophilia)
アンダーウェア・フェティシズム 【下着性愛】 (Underwear fetishism) 下着フェチ
メカノフィリア(またはメカフィリア) 【機械性愛】 (Mechanophilia / Mechaphilia)
クロッシング・フェティシズム 【衣服性愛】 (Clothing fetishism)
シュー・フェティシズム 【靴性愛】 (Shoe fetishism)
スモーキング・フェティシズム 【喫煙性愛】 (Smoking fetishism)
バルーン・フェティシズム 【風船性愛】 (Balloon fetishism)
ピクトフィリア 【画像性愛】 (Pictophilia)
ユニフォーム・フェティシズム 【制服性愛】 (Uniform fetishism)
ラバー・フェティシズム 【ゴム性愛】 (Rubber Fetishism)
ビブリオフィリア【書籍性愛】 (Bibliophile)
 
アコースティッコフィリア 【音響性愛】 (Acousticophilia)
コプロラリア 【猥語性愛】 (Coprolalia)
ナレートフィリア 【口述性愛】 (Narratophilia)
ハミロフィリア 【説教性愛】 (Homilophilia)
ダクライフィリア 【泣哭性愛】 (Dacryphilia)
 
14.精神・魂・心霊が対象となるもの
 
セオフィリア 【聖依性愛】 (Theophilia)
スペクトロフィリア 【心霊性愛】 (Spectrophilia)
デモノフィリア 【悪魔性愛】 (Demonophilia)
デモノラトリー 【悪魔崇拝】 (Demonolatry)
ディアボリズム 【悪魔主義】 (Diabolism)
サタノフィリア 【魔王性愛】 (Satanophilia)
サタニズム 【魔王崇拝】 (Satanism)
メサイアルドフィリア 【魔界性愛】 (Messiah fieldPhilia?)
 

―――

 

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一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/06/23

性の多様性の話(4)

昨日の 「性の多様性の話(3)」 の続きです。

 

ここでご紹介した記事は、特殊な 「性癖」 のカップルの話と思って読むか、それとも、何処にでもいる普通のカップルの話として読むかで、印象は大きく変わってくると思います。

 

 

性を話し合うことの重要性

 

結果的には 「アセクシュアル」 の旦那と 「ポリアモリー」 の奥さんの話ということになってしまいますが、それは、当初からお二人が自認していたわけではなく、家庭の 「セックスレス」 問題の話し合いを進めているうちに、少しずつ露見して来たことです。

「アセクシュアル」 とか、「ポリアモリー」 なんて言葉の存在すらも知らないカップルが、二人で家庭の 「セックスレス」 や自分の 「性向」 といった 「性」 についての話し合いを通じて、自分達の 「性向」 に気が付いたわけです。

 

日常のストレスが高じて、特殊な行為に惹かれていくことで自認する場合もありますが、全ての人が、自分の 「性癖」 や 「性向」 を自認しているとは限りません。

また、日本人の場合は、本来ならば一番しっかりと受け留めて貰いたい相手な筈なのですが、「これを言ったら嫌われるのではないか」 という心配から、自分の 「性癖」 や 「性向」 を言い出せない人も少なくありません。

 

ストレスによる性癖・性向の発露

 

心理学者に言わせると、「女性の敵」 と言われる 「痴/漢」 や 「露/出狂」 は、性欲を満たすためではなく、「ストレス発散」 が動機になっていると言われ、これは、常習的な 「万/引き」 にも言えるそうです。

ストレスにより、「性癖」 や 「性向」 が強く出て来たことによる、日常における 「非日常行為」 という意味合いもありそうです。

 

SMAP の 「草彅くん」 が、公園で真っ裸になったのも、ミラーマンと称されている経済学者の 「植草一秀」 が女/子高生のスカートを手鏡で覗いた行為も、多分日常的にストレスが蓄積していたのでしょうし、思わず外に干してある洗濯物を集める 「下着泥棒」 も、「下着フ/ェチ」 的な 「性向」 が悪い意味で発露した結果なのかも知れません。

 

だから、このような行為をして良いと言っているのではありません。

犯罪は犯罪です。「草彅くん」 の場合は、まるで銀行強盗か凶悪殺人犯の連行かと思うほどの、大袈裟なマスコミ報道にあきれましたが、人気のない公園での失態。

誰に迷惑を掛けたわけではありませんでしたが、しかし、犯罪は犯罪。

しかし、これらの方々も、自分あるいはパートナーの 「性癖」 や 「性向」 を自認してさえいれば、別のやり方で 「ストレス」 を発散することが出来た筈なのです。

 

何がノーマルで、何がアブノーマルか?

 

自分は 「好き嫌い」 がある以上誰しも、「フェチシズム」 的な傾向であったり、何らかの 「性癖」 や 「性向」 があると思っています。

そもそも、単純に 「ノーマル」 と 「アブノーマル」 に分類し、「ノーマル」 を良しとするような、「横並び意識」 的な 「社会的風潮」 も如何なものかと思います。

 

既に、現代は、「LGBT」 の人達も市民権を確立しています。

これらの方は、「異性愛(=ヘテロセクシュアル)」 な関係が性的に 「マジョリティ」 であるからこそ、性的な 「マイノリティ」 と呼ばれるわけですが、では、マジョリティの 「セ/ックス」 は、「ノーマル」 で、マイノリティの 「セ/ックス」 は、「アブノーマル」になるのでしょうか?

トンネルズの石橋が 「保毛尾田保毛男」 でバカ騒ぎしてた、「LGBT」 がまだ市民権を確立していないような時代であれば、それも許されるかも知れません。

しかし、「LGBT」 が世界的に市民権を確立する中、もう、これらの行為を 「アブノーマル」 と称することは、逆に 「LGBT」 に対する 「偏見」 や 「差別」 と見なされ兼ねません。

 

そもそも、「セ/ックス」 と言うものは極めて 「プライベート」 な個人的性格の強い問題なのです。

自分に 「したい」 という願望があるか、自分に出来るかどうか、あるいは、パートナーが許容出来るかは、自分とパートナーの間で相談することであって、それが世間で一般的であるかないかとは全く関係ないのです。

「SM」 にしても、「3P」 などの 「複数プレイ」 にしても、実際にやってみてしまえば、それが当たり前になってしまい、特別なことではなくなってしまいます。

 

世間一般の人から見れば、「アブノーマル」 に見えたとしても、自分にしてみれば、「SM」 も 「3P」 も、普通に 「ノーマル」 です。

「ニオイフ/ェチ」 の女性に求められれば、履き古す手間は掛かりますが、履き古したパンツをあげたりもします。そんなパンツをクンクンと嗅いで陶酔しているる女性も、潮たくさん吹いて、ベッドをびしょびしょにしてしまう女性も、自分にとっては、普通のかわいい女性に過ぎません。

逆に自分から見れば、「アブノーマル」 と認識する人達は、残念ながら、「社会的規範」 に捉われ過ぎの人達、奥行きの浅いキャパの小さな人達としか映りません。

 

ア/ナルセックスの場合

 

あまり一般的ではないと思われている 「ア/ナルセックス」 にしても、週プレNEWS の調査 「20代OL500人に聞いたアブノーマルセックスアンケート 今の20代女子はここまでやってる!!」 によると、アナルセックスの経験者は 34%。

世界的なコンドームメーカー DUREX 社が 2005年に世界的規模で実施した 「セックスサーベイ」 によると、アナルセックスの経験者は、米国では 47%、日本は 11%だったそうです。

高い方では、イタリアで 50%、ギリシャやチリでは、55%が経験者です。

 

これはあくまでも経験者の数であり、常習者の数ではありませんが、しかし、アナルセックス未経験な方は、ギリシャやチリでは、「マイノリティ」 になるわけです。

アナルセックスで気持ち良くなるか、ならないかは、人によって異なります。

女性の場合は、「Kスポット」 の有無や当たり方で、大きく異なってくると自分は認識しています。

 

夫婦で考えるべきこと

 

昨日紹介した記事は、お二人が家庭での 「セックスレス」 を話し合ううちに、お互いの 「性癖」 や 「性向」 が認識出来た例ですが、「フェチシズム」 を含めると 「性癖」 や 「性向」 は多様です。

 

そしてその人の 「性癖」 や 「性向」 を受け容れられるかどうかは、パートナーの自由であり、強要出来る性格のものではありません。

しかし 「夫婦」 という関係が、「ギブアンドテイク」 で成り立っている以上、自分は一方が 「断る」 という行為は、少なくともその 「副作用」 を意識しておく必要があると思っています。

 

勿論、最悪は 「離婚」 という選択肢もあり得るでしょう。

 

特に 「セ/ックス」 に絡む話は、センシティブな問題だけに、馬/鹿にしたように一方的に無下に断るのは良くないと思っています。

何から何まで、自分の基準、自分の価値観で相手を制しようとすれば、モラハラではありませんが、相手は反発するか、あるいは、次第に心が離れていきます。

昨日紹介した記事のカップルではありませんが、代替案を考えたり、二人で一緒になって考えるというスタンスが、とても大事なように思います。

 

とりあえず終わります。

 

(おわり)

 

―――

 

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2019/06/22

性の多様性の話(3)

昨日の 「性の多様性の話(2)」 の続きです。

 

昨日は、夫婦の会話の難しさとその重要性について説明しました。

性の不一致や性格の不一致も 「離婚」 の原因となり得ますが、しかし、夫婦の 「セックスレス」 を 「ポリアモリー」 というカタチで乗り越えた夫婦もいるようです。

 

ただでさえ、「男心」 と 「女心」 は大きく異なりますし、「男性の性」 と 「女性の性」 も大きく異なるのに、異性にも同性にも性欲を感じない 「アセクシュアル」 や 「ポリアモリー」 と呼ばれる 「複数性愛」 などは、ある意味、社会的にも 「未知の世界」 と言っても過言ではない世界です。

 

しかし、「セックスレス」 という形で露見した、夫婦のいろいろな性的な問題を、特殊な形ではありますが、解消された夫婦が居ります。

この結論に落ち着くまでに、どのような話し合いがなされてきたのか、想像には絶しますが、お互いが自分なりに相手の性を受け留め、お互いを尊重しながら、感情的にならず冷静に話が進められてきた結果だと思います。

 

今から1年ほど前の記事ではありますが、遅ればせながらご紹介致します。

 

「妻の彼氏は「夫公認」、家族の新しいカタチ」

 

この記事のコメント欄には、この夫婦に 「生計」 の概念がないことを批難する意見も少なくないのですが、それはまた 「同居」 を選んだことによる副作用であって、 「ポリアモリー」 とは異なる話だと、自分は割り引いて読んでいます。

 

「LGBT」 の 「B(バイ)」 の人が 「ポリアモリー」 になると、相手が男性も女性も、といった形に複雑化するようです。

このケースでは、彼女の旦那は、「アセクシュアル」 もしくは 「無性愛」 と呼ばれる、性的な欲求のない男性ですが、それでもこの記事にあるように、奥さんに 「恋愛感情」 はないものの、当初は 「嫉妬」 を感じたり、奥さんに対する 「独占欲」 はあったと言いますから、現実は、かなり複雑です。

 

「ポリアモリー」 とは

 

「ポリアモリー(Polyamory)」 とは、日本語では 「複数性愛」 と呼ばれるようですが、最近は 「ポリアモリー」 と書かれる場合が多くなりました。

 

「ポリアモリー」 の類義語としては、婚姻形態を表す言葉で 「ポリガミー(一夫多妻・一妻多夫制)」 がありますが、これは婚姻制度としての意味になります。「ポリガミー」 の対義語は 「モノガミー(一夫一婦制)」。

これに対して、「ポリアモリー」 とは全員の合意に基づく 「複数性愛(恋愛も含む)」 で、「グループ婚(Group Marriage)」 の一種。この対義語は、「モノアモリ―」 となります。

 

ちなみに、自分の 「多頭飼い」 スタイルは、女房の合意も、既存の愛奴の合意も取り付けておりませんので、これは単なるゲスの 「浮気」 あるいは 「不倫」。

単なる 「性向」 のみを表す概念ではなく、「性的なポリシー」 とも言えそうです。

 

「複数人と同時に性愛関係を築く『ポリアモリー』とは? 浮気や不倫と異なる3つの理由」

「ポリアモリーとは?〜モノアモリーとは違う、新しい愛の形〜」

「ポリアモリーという生き方 浮気・不倫とは異なる『非一夫一婦制』」

 

「コンパージョン」?

 

「ポリアモリスト」 だからと言って、他の人に 「嫉妬」 しないわけではないようで、「嫉妬心」 の発露により、関係性を見直ししたり、嫉妬をうまく付き合おうとしているのだそうです。

そして面白いのが、「ジェラシー」 の対義語として 「ポリアモリスト」 に使用されている造語が 「コンパージョン(Compersion)」 という言葉。

「自分の愛する者が、自分以外のパートナーを愛しているときに、それを微笑ましく感じる感覚」 を言うのだそうです。

この感覚は、もしかしたら、「NTR(寝取られ・寝取らせ)」 系男子も、同じような感覚を味わっているのかも知れません。

 

「オープン・リレーションシップ」 ?

 

性的関係のある人全員の合意を得ていないという意味では、「ポリアモリー」 ではないのですが、自分の性的なパートナーに対して、他の人との関係を束縛しない関係を 「オープンリレーションシップ(Open Relationship)」 と呼ぶようです。

ある意味、「浮気公認」 がこの 「オープン・リレーションシップ」 になるでしょう。

 

新しい恋愛のカタチ?

 

これらの 「複数性愛」 は、結局のところ、ひとりのパートナーでは満たされない部分を、他の人に埋めて貰っている関係にあると言って良いと思います。

「浮気」 や 「不倫」 も同じことですが、それぞれのパートナーの合意を得ることなしに、隠れてコソコソとするのが、「不倫」 や 「浮気」。

きちんと 「浮気公認」 を貰って堂々とお付き合いするのが、「オープン・リレーションシップ」 であり、その上で関係者全員の合意を取り付けるものが 「ポリアモリー」 ということになりそうです。

但し、全員の合意を取り付けても、その関係が永続的に続くかどうかは、どうも流動的な印象を受けます。

 

しかし、「結婚」 にしても、気が変わることがあるわけですし、当初は大好きだから結婚したはずの旦那を一番嫌っている女性は、日本には少なくありません。(苦笑)

 

明治から実質的には昭和の初期から中期?まで続いた 「妾(めかけ)」 も、昔の場合は、後家として生計が成り立たず、生活の面倒を見る意味で 「妾」 にする場合も多かったと言われています。

「背に腹は代えられない」 というのが本音ですから、これも当時の時代的な背景を考えれば、致し方のないことでしょうし、今は 「パパ活」 と称して 「愛人契約」 をし、複数のパパから援助を引き出すと言うのは、ある意味、今の時代背景を表しているような気がします。

 

所見

 

昨今の 「浮気」 や 「不倫」 もそうですし、性的な関係にはなくても、「婚外恋愛」 と称して 「彼氏」 を作ったりする場合があるようです。

公認されているなら別ですが、性的関係になければ問題ないかと言えば、やはり問題はあるでしょう。

しかし、家庭内で満たされなければ、お外で満たしたくなるのが人間です。

 

そして外で、婚外で1対1で楽しんでいる男女が大半ではありますが、こっそりと複数の相手を確保して楽しんでいる男女もいれば、公言して複数の相手と楽しんでいる男女も居たりするわけです。

そして相手が複数になれば、当然そこには、「嫉妬」 や 「独占欲」 といった感情が介入して来るのは、「ポリアモリー」 と同じです。

 

「ポリアモリー」 というものも結局のところは、全員の合意を取り付けるということで、トラブルを最小限に留めようとする 「複数性愛フレームワーク」 といったところなのでしょうか。

全員の合意を取り付けるという意味においては、イスラムの 「一夫多妻制」 に近いものがありますが、しかし、イスラムの一夫多妻制の場合は、やはり厳格な 「婚姻制度」 であり、複数の妻を同居させることは許されず、それぞれに住居を用意しなければなりませんし、複数の妻を公平に扱わなければならないなど、やはり子育てや家族の生計を重視した制度になっています。

 

ご紹介した記事のコメントにも、子育てを含めた生計に対する非難が多く書き込まれていました。これらの問題は、このカップル固有の問題とは言え、自分達の 「性」 を優先し、結婚による家族や家庭のあり方、生計や責任といったものが軽視されている印象を受ける人も多いような気がします。

 

しかし、その問題は 「ポリアモリー」 というスタイル、もしくは、この夫婦を含めた同居の形態に難があるだけのことであり、この夫婦が自分達の 「性」 の問題に対して、簡単に 「離婚」 という選択をすることなく、前向きに取り組んできたという姿勢は、強く評価されて良いと思っていますし、この夫婦にとっては、「ポリアモリー」 というライフスタイルが解決の一助となっていることは、ひとつの参考になると思っています。

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

体位の話(1)

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/06/21

性の多様性の話(2)

昨日の 「性の多様性の話」 の続きです。

 

いきなりの金融庁の 「老後資金2000万円不足」 事件。(笑)

 

国会での与野党の討議も、もうハチャメチャ。

不足するなら不足するで、きちんと冷静かつ論理的に議論しなければならないことなのですが、問題のひとつにあるのは、役人(財務官僚)の暗躍が隠されているというところ。

この辺りをきちんと説明しているのは、元財務官僚の高橋洋一氏くらいのもの。

 

「世にも奇妙な『老後2000万円』報告書… 金融庁の『不都合な事実』とは 」

 

昨日の記事でご紹介した 「エスター・ペレル(Esther Perel)」 女史も、「長寿化」 について言及していましたが、人の人生が長くなりつつある中、ひとりの異性と出来るだけ長い時間、楽しい時間を過ごすためには、どうしたら良いのか。

彼女は、その答えについては言及していませんが、「ひとりの人間に、あれもこれも求め過ぎても無理でしょ!」 と言いたげです。(苦笑)

そして多くの場合、無理だと分かったとき、あるいは、「自分が求めていたものはコレジャナイ!」 と分かったときに、選択する選択肢のひとつが 「離婚」 です。

 

離婚という選択肢

 

欧米と比べるとまだ低い日本の離婚率ですが、日本は中国と同じ1.8%であるのに対して、アメリカの離婚率は2.8%。

世界の離婚率 Divorces and crude divorce rates by urban/rural residence: 2009 - 2013

 

ちなみに、この離婚率は婚姻率と併せて評価するのだそうです。

世界の婚姻率 Marriages and crude marriage rates, by urban/rural residence: 2009 - 2013

 

ドイツの場合は、2011年の場合、婚姻率は人口1000人に対して、4.6人であるのに対して、離婚率の方は人口1000人に対して、2.3人。

この場合、ほぼ半数の50%のカップルが離婚すると評価するようです。

 

アメリカの場合は、婚姻率6.8人に対して、2.8人ですから、約40%。

日本の場合は、婚姻率5.2人に対して、1.8人ですから、約35%ということになります。

 

夫婦の間で大事なこと

 

感情的に縺(もつ)れてしまったり、冷静な議論すらも出来ないようなら、行き着く先は 「離婚」 しかないのかも知れません。

夫婦やカップルにおいて大事なことは、まずきちんとそこにある問題を共有し、感情的にではなく冷静に問題を解決すべく、話し合うこと。

しかし、男が 「論理的」 に解決しようとすると、女性は 「感情的」 に 「そうではない」 と反発し

、男女の間で繰り広げられるのは、哀しみと怒りの応報。

人と人との距離が近いだけに、男も女も甘えや感情が出易く、なかなか難しいものです。

 

そして旧態の家族であれば、そこには他の世代の家族も居たりしますが、核家族の場合は、男と女の二人だけ。他の家族が居ない分、諍(いさか)いが減ることもありますが、逆に二人の不満や対立は増加します。

 

そして、それは 「セ/ックス」 の問題もそう。

 

「セ/ックス」 について身近に相談出来る人がいる人なんて、そう多くはないでしょうし、相談出来たところで、十分に 「セ/ックス」 の知見がある人とは限りません。

日本と比べると、アメリカなどは、彼女のような 「セックス・カウンセラー」 のような職が存在するだけ、まだ良い環境であるように思います。 

 

今迄 「セックス」 をして、一度も気持ち良いと感じたことがないという人もいれば、そもそも 「セックス」 したいと思わないという人もいますし、自分の性欲を持て余してしまっている人もいます。

どんなに努力しても、堪えることが出来ず、漏らしてしまう男性もいますし、それに不満を感じている女性もいるでしょう。

カップルが星の数ほどいれば、そこでの問題も、星の数ほどあります。

 

パ-トナーの期待や希望の全てを100%満たせる人は、この世にはいないでしょうし、そもそも、お互いに背反あるいは矛盾する希望を満たせてあげれる人なんて、この世にはいないでしょう。

「セ/ックス」 は 「結婚」 においても大変重要な要素ではありますが、しかし、「結婚」 にはそれよりも多くの要因が絡みます。いわゆる 「セ/ックス」 の相性だけで、結婚相手を決めている人は少ないでしょう。

 

満たされない欲求を、如何に満たしてあげれるかは、重要なことなのですが、しかし世の中には決して満たされることのない 「欲求」 もたくさんあります。

やはり大事なのは、三大欲求と呼ばれる 「生理的」 な欲求。快適な生活を営む上で大切なのは、「食欲」 と 「性欲」 そして 「睡眠欲」 です。

 

無理強いはダメ

 

自分がまだ幼少だった頃は、学校などでも、まだ 「躾(しつ)け」 と称して、女児がパンツを下ろされ、細い棒のようなもので 「ペシン!」 と叩く先生が居たりしてもおかしくない時代でしたので、学校で、飲めない牛乳を、泣きながらも飲まされている光景などは、当たり前の時代でした。

 

しかし、アレルギー問題は置いておくとしても、泣かせてまで無理矢理食べさせる意味が何処にあると言うのでしょう。

無理強いしたところで、訳もなく突然それが 「好物」 になることは、絶対にありません。

 

自分は、好き嫌いがある人に対しては、その食材の 「どのようなところ」 が嫌いなのかを始めに聞きます。

そして、その嫌いなところが目立たないように調理すると、何かの理由があって 「嫌い」 な人は食べれたりするのです。

 

そんな感じで今迄にも、ネギ嫌いにはネギを食わせ、レバー嫌いにはレバーを食わせ、多くの人に嫌いな食材を使った食事を提供してきました。

少なくとも、これらの人はお客としてお金を払って食べていくわけですから、当然ですが無理強いしているわけではありません。

 

長葱も玉ねぎも駄目な 「ネギ嫌い」 の若い男性客が、パクパクと 「玉ねぎ」 を食べているのを見て、「ネギ嫌いなのに、何でそれは食べれるの?」 と聞いても、本人は 「わからないけど食べれる」 としか答えません。(苦笑)

 

「セ/ックス」 も無理強いするものでないのは、「食」 と同じです。

自分から自分の好みを列挙する人もいますが、それは自分的に言わせて貰えるならば、「食の好み」 を列挙しているのと大して変わりません。

中には、「食べず嫌い」 の人や食材もあるでしょうし、どうしても 「無理なものは無理」 というものもあるでしょう。

 

自分は、強烈な臭気を放つ 「ドリアン」 は大好物ですし、嫌いな人の多い 「パクチー(香菜)」 や 「鯨(くじら)の刺身」 なども大好きです。

しかし、今では珍味とされる 「スズメの丸焼き」 も、頭からボリボリとは食べれませんでしたし、イナゴのような虫系は不得意です。昔、お隣の 「面倒臭い国」 に行って、屋台で 「蚕(かいこ)のさなぎ」 にトライしてみまたこともありましたが、蚕のさなぎは日本では、フナや鯉を釣るときの餌。

口に入れて咀嚼(そしゃく)すると、口の中にまさしくあの 「餌」 のニオイが充満し、「おえーっ」 となって以来、挑戦は諦めましたし、香港や台湾で良く見掛ける 「臭豆腐(しゅうどうふ)」 も何回かトライしようと屋台には近づくものの、近づけば近づくほどに香る強烈な 「肥溜(こえだ)め」 のニオイに毎回撃沈。(苦笑)

 

「セ/ックス」 も毎回痛みを感じるなど、「セ/ックス」 が好きではない人には、それなりの理由がある場合もありますし、今迄一度も気持ちの良い思いをしたことがないなど、食べず嫌いの場合もあるかも知れません。

 

「食」 であれば、「外食」 も可能ですが、「セ/ックス」 は 「秘め事」 であるだけに、なかなか他の人に相談したりするのが難しいものです。

また、「食」 も 「セ/ックス」 も、どちらも 「質」 にさえ目を瞑れば、素人でも出来ることなだけに、世の中にカップルが星の数ほど居るのだとすれば、星の数ほどの 「セ/ックス」 があるということ。

 

とあるカップルにすれば、いきなり男が抱き着いてきて、アソコを唾(つば)を付けたかと思うと、無理矢理入れて来て、腰を振っていたかと思ったら、いきなりビクビクして終わりみたいな行為が、そのカップルにとっては、現実の 「セ/ックス」 だったりするわけです。

そして、その当事者の女性が、「セ/ックスは嫌い」 あるいは 「セ/ックスは好きではない」 と言ったところで、それはある意味当然のこと。 

 

くそ不味い 「ラーメン屋」 のラーメンしか食べずに、「ラーメンは嫌い」 と言っているようなものですが、しかし頑(かたく)なに 「ラーメンは嫌い!」 という人に、無理矢理 「ラーメン」 を食べさせることは出来ません。(苦笑)

 

個人の感覚問題

 

「セ/ックス」 の問題は、「食」 の問題以上にセンシティブで、直感的感覚的な世界です。

それ故に、なかなか自分の常識と相手の常識が噛み合わない。そもそも、男性の性と女性の性は全く違うものなのです。

多くの人は、学校の授業で受けた貧しい 「性教育」 くらいの知識しかありませんし、「セ/ックス」 自体をそんなに多くの人と経験出来るものでもありません。

それ故に、「セ/ックス」 という行為に対する認識も、人によってさまざまであるわけです。

 

「LGBT」 に絡む 「性自認」 の話も、異性を好むか同性を好むかも、あるいは、「アセクシャル」 のように、如何なる相手にも性欲を感じないのも、個人差として存在するわけですし、「フェティシズム」 のように、まるで 「触媒(しょくばい)」 のように、性欲を炊き付けたり、性欲を倍増したりする特定の物があったり、性欲を感じる際に何等かの媒体が介在するような場合もあるわけです。

 

「性癖」 も 「性向」 も、人の 「性格」 と同じで人それぞれということ。

 

そして、人の嗜好が、年と共に変わるように、特に女性の 「性」 は、ホルモン分泌の変化によって大きく変化します。

「セ/ックスは好き」 ではなく、むしろ 「嫌い」 だったという女性が、突如 「性」 に目覚めたりすると思えば、今迄ずっと感じていた 「性欲」 が、突如消えるみたいな経験をするのです。

四十路を迎えて、無性に男性を襲いたくなるほどの 「強い性欲」 を感じたという女性もいますし、かと思えば、なかなかイケない体質であるためか、「承認欲求」 で満たそうとする女性もいます。

 

女性は特に複雑です。

「トキメキ」 も欲しければ、「オーガズム」 も欲しいのです。

「トキメキ」 で分泌するホルモンは、「オキシトシン」 ですし、「オーガズム」 で分泌されるのは、「オキシトシン」 以外にも、「ドーパミン」 や 「プロラクチン」 が放出されます。

 

 

家庭のセックスレス問題

 

いろいろと 「セ/ックスレス」 問題が取り上げられる機会が増えています。「エスター・ペレル」 女史は、講演の中で、むしろその質の方が重要だと言っていますが、それはその通りでしょう。

奥さんは嫌であるのにもかかわらず、単にやりたいだけの旦那に無理強いされる 「セ/ックス」 が、気持ち良いわけもありません。早く終わって欲しくて、AVさながらに喘ぐ女性も少なくないようですが、碌な愛撫もなく、勃ったものに 「ぺぺっ」 と唾(つば)を付けて、無理矢理ねじり込み、腰を振ったと思ったら、ブルブルと震えて出して終わりみたいな、男の 「排泄欲求」 を満たすだけの 「セ/ックス」 も、1回は1回なわけですし、女性の記憶が全て飛び、身体がとろけて時間が止まったように感じる甘い 「セ/ックス」 も、1回は1回なわけです。

 

男と女の間で重要なことは、やはり回数ではなくて、その 「質」 であるわけです。

そして、大事なことは、お互いがそれぞれ相手の 「性欲」 をきちんと受け留めて、相手を気持ち良くしてあげることです。

自分ばかり気持ち良くなる、自分本位の 「セ/ックス」、独り善がりの 「セ/ックス」 をしている人達は、いずれ破綻します。

 

一方的な 「セ/ックス」 は、男性主導であろうと、女性主導であろうと、最終的にはひとつの疑問に帰結します。それは、どちらか一方が負担に感じたときに生じる、

 

   「何故自分ばかりが、相手を気持ち良くしてあげなければならないのか」

 

という疑問です。「セ/ックス」 はお互いさまであるからこそ、継続出来るのです。

しかし、ふとそのような感情が頭を過ぎったとき、既にその 「セ/ックス」 はとても退屈な行為に見えているのです。

 

どちらかの一方的な 「セ/ックス」 に陥らないためにも、やはり夫婦の間での会話は重要です。どちらか一方だけが努力するものでもありませんし、お互いが楽しみにする、お互いが楽しめる 「セ/ックス」 でなければいけないのです。

 

男女の会話の重要性

 

男心と女心、男の性と女の性の違いを意識した上で考えてみると、男女が 「セ/ックス」 を話し合うのも、なかなか難しいことなのかも知れません。

男性にとって 「イク」 ということは多くの場合難しいことではありませんが、女性の 「オーガズム」 は、男性と比べると喜びは大きいものの、そうそう簡単なことではありませんし、女性にとっての前戯は、デートなども含めて大切なことですが、男性はその重要性を全く感じておりません。

 

結局、「結婚」 というものは、男は、女性の心と女性の身体を理解することであり、女性は、男の心と男の身体を理解することのような気がします。

そして、男も女も相手に多くを求めますが、相手に多くを求めたところで、相手に変化を求めたところで、相手を自分の好きなように変えることは出来ないということ。

下手をすると、まともな 「話し合い」 すら出来ないのが、男と女です。

 

男も女も、世の中の社会的規範で以って相手を縛り付けようとか、自分の価値観を通そうとしても、上手くは行きません。

大切なことは、相手の価値観や考え方、個性をお互いに尊重するということ。

自分の常識や、自分の家の常識が常に正しいわけでもありませんが、愛着もあったりします。

どうでも良ければ相手のやり方を受け容れれば良いわけですが、こだわりのある部分や、好き嫌いが絡む部分は、適度に折り合いを付けることも必要になります。

相手にして欲しいこともあれば、して欲しくないこともあります。

しかし基本は、相手を束縛することは出来ませんし、相手に強要することも出来ません。全てが自分の思う通りにはならないのです。

 

(つづく)

 

―――

 

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