2ntブログ
2019/06/23

性の多様性の話(4)

昨日の 「性の多様性の話(3)」 の続きです。

 

ここでご紹介した記事は、特殊な 「性癖」 のカップルの話と思って読むか、それとも、何処にでもいる普通のカップルの話として読むかで、印象は大きく変わってくると思います。

 

 

性を話し合うことの重要性

 

結果的には 「アセクシュアル」 の旦那と 「ポリアモリー」 の奥さんの話ということになってしまいますが、それは、当初からお二人が自認していたわけではなく、家庭の 「セックスレス」 問題の話し合いを進めているうちに、少しずつ露見して来たことです。

「アセクシュアル」 とか、「ポリアモリー」 なんて言葉の存在すらも知らないカップルが、二人で家庭の 「セックスレス」 や自分の 「性向」 といった 「性」 についての話し合いを通じて、自分達の 「性向」 に気が付いたわけです。

 

日常のストレスが高じて、特殊な行為に惹かれていくことで自認する場合もありますが、全ての人が、自分の 「性癖」 や 「性向」 を自認しているとは限りません。

また、日本人の場合は、本来ならば一番しっかりと受け留めて貰いたい相手な筈なのですが、「これを言ったら嫌われるのではないか」 という心配から、自分の 「性癖」 や 「性向」 を言い出せない人も少なくありません。

 

ストレスによる性癖・性向の発露

 

心理学者に言わせると、「女性の敵」 と言われる 「痴/漢」 や 「露/出狂」 は、性欲を満たすためではなく、「ストレス発散」 が動機になっていると言われ、これは、常習的な 「万/引き」 にも言えるそうです。

ストレスにより、「性癖」 や 「性向」 が強く出て来たことによる、日常における 「非日常行為」 という意味合いもありそうです。

 

SMAP の 「草彅くん」 が、公園で真っ裸になったのも、ミラーマンと称されている経済学者の 「植草一秀」 が女/子高生のスカートを手鏡で覗いた行為も、多分日常的にストレスが蓄積していたのでしょうし、思わず外に干してある洗濯物を集める 「下着泥棒」 も、「下着フ/ェチ」 的な 「性向」 が悪い意味で発露した結果なのかも知れません。

 

だから、このような行為をして良いと言っているのではありません。

犯罪は犯罪です。「草彅くん」 の場合は、まるで銀行強盗か凶悪殺人犯の連行かと思うほどの、大袈裟なマスコミ報道にあきれましたが、人気のない公園での失態。

誰に迷惑を掛けたわけではありませんでしたが、しかし、犯罪は犯罪。

しかし、これらの方々も、自分あるいはパートナーの 「性癖」 や 「性向」 を自認してさえいれば、別のやり方で 「ストレス」 を発散することが出来た筈なのです。

 

何がノーマルで、何がアブノーマルか?

 

自分は 「好き嫌い」 がある以上誰しも、「フェチシズム」 的な傾向であったり、何らかの 「性癖」 や 「性向」 があると思っています。

そもそも、単純に 「ノーマル」 と 「アブノーマル」 に分類し、「ノーマル」 を良しとするような、「横並び意識」 的な 「社会的風潮」 も如何なものかと思います。

 

既に、現代は、「LGBT」 の人達も市民権を確立しています。

これらの方は、「異性愛(=ヘテロセクシュアル)」 な関係が性的に 「マジョリティ」 であるからこそ、性的な 「マイノリティ」 と呼ばれるわけですが、では、マジョリティの 「セ/ックス」 は、「ノーマル」 で、マイノリティの 「セ/ックス」 は、「アブノーマル」になるのでしょうか?

トンネルズの石橋が 「保毛尾田保毛男」 でバカ騒ぎしてた、「LGBT」 がまだ市民権を確立していないような時代であれば、それも許されるかも知れません。

しかし、「LGBT」 が世界的に市民権を確立する中、もう、これらの行為を 「アブノーマル」 と称することは、逆に 「LGBT」 に対する 「偏見」 や 「差別」 と見なされ兼ねません。

 

そもそも、「セ/ックス」 と言うものは極めて 「プライベート」 な個人的性格の強い問題なのです。

自分に 「したい」 という願望があるか、自分に出来るかどうか、あるいは、パートナーが許容出来るかは、自分とパートナーの間で相談することであって、それが世間で一般的であるかないかとは全く関係ないのです。

「SM」 にしても、「3P」 などの 「複数プレイ」 にしても、実際にやってみてしまえば、それが当たり前になってしまい、特別なことではなくなってしまいます。

 

世間一般の人から見れば、「アブノーマル」 に見えたとしても、自分にしてみれば、「SM」 も 「3P」 も、普通に 「ノーマル」 です。

「ニオイフ/ェチ」 の女性に求められれば、履き古す手間は掛かりますが、履き古したパンツをあげたりもします。そんなパンツをクンクンと嗅いで陶酔しているる女性も、潮たくさん吹いて、ベッドをびしょびしょにしてしまう女性も、自分にとっては、普通のかわいい女性に過ぎません。

逆に自分から見れば、「アブノーマル」 と認識する人達は、残念ながら、「社会的規範」 に捉われ過ぎの人達、奥行きの浅いキャパの小さな人達としか映りません。

 

ア/ナルセックスの場合

 

あまり一般的ではないと思われている 「ア/ナルセックス」 にしても、週プレNEWS の調査 「20代OL500人に聞いたアブノーマルセックスアンケート 今の20代女子はここまでやってる!!」 によると、アナルセックスの経験者は 34%。

世界的なコンドームメーカー DUREX 社が 2005年に世界的規模で実施した 「セックスサーベイ」 によると、アナルセックスの経験者は、米国では 47%、日本は 11%だったそうです。

高い方では、イタリアで 50%、ギリシャやチリでは、55%が経験者です。

 

これはあくまでも経験者の数であり、常習者の数ではありませんが、しかし、アナルセックス未経験な方は、ギリシャやチリでは、「マイノリティ」 になるわけです。

アナルセックスで気持ち良くなるか、ならないかは、人によって異なります。

女性の場合は、「Kスポット」 の有無や当たり方で、大きく異なってくると自分は認識しています。

 

夫婦で考えるべきこと

 

昨日紹介した記事は、お二人が家庭での 「セックスレス」 を話し合ううちに、お互いの 「性癖」 や 「性向」 が認識出来た例ですが、「フェチシズム」 を含めると 「性癖」 や 「性向」 は多様です。

 

そしてその人の 「性癖」 や 「性向」 を受け容れられるかどうかは、パートナーの自由であり、強要出来る性格のものではありません。

しかし 「夫婦」 という関係が、「ギブアンドテイク」 で成り立っている以上、自分は一方が 「断る」 という行為は、少なくともその 「副作用」 を意識しておく必要があると思っています。

 

勿論、最悪は 「離婚」 という選択肢もあり得るでしょう。

 

特に 「セ/ックス」 に絡む話は、センシティブな問題だけに、馬/鹿にしたように一方的に無下に断るのは良くないと思っています。

何から何まで、自分の基準、自分の価値観で相手を制しようとすれば、モラハラではありませんが、相手は反発するか、あるいは、次第に心が離れていきます。

昨日紹介した記事のカップルではありませんが、代替案を考えたり、二人で一緒になって考えるというスタンスが、とても大事なように思います。

 

とりあえず終わります。

 

(おわり)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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