2ntブログ
2017/07/08

セックスレスを考える(2)

かなり昔の記事 「セックスレスを考える」 に続く、セックスレストーク第二弾。

 

つい先に、旦那ともうかれこれ、6ヶ月はレス・・・という主婦さんから相談を受けました。いろいろとお話を伺ったところ、その旦那さんは、ことあるごとに 「疲れた・・・」 を連発しているとのこと。

 

セックスレスにも、いろいろな原因がありますが、その中のひとつに 「疲労」 があります。

ストレスを発散させる場もなく、疲労も溜まっていると、ちょっと寝ただけでは回復しません。しかし、だからと言って、そうそう仕事を休めるわけではありません。翌日もお仕事。

そうなると、やはり体力を温存したい・・・というよりは、本人の意識は 「ぐっすりと寝たい」 の一言につきます。

そんな中、「もうかなりご無沙汰よ?」 なんてアピールを女房の方から見せると、夫からは 「今日は勘弁してくれ」 となるわけです。

 

しかし、そんな男性も、性欲はあったりします。しかしセックスをすると、興奮で目が覚めてしまい、そのあとなかなか寝付けなかったりすることから、体力を使うセックスよりも、ちゃちゃっと手軽に自分で処理してしまうことが多かったりする。

そんな旦那を女房が見つけてしまったりすると、女性の気持ちは複雑です。「わたしという存在がいるのに!」 という思いと共に、旦那はキレイで若い子がいいんだ・・・と思ってしまい、自分の体形と比べて、自信をなくしてしまう女性もいれば、旦那への復讐に燃える女性もいたりする。

 

男の自慰は、女性が妊娠しているときの 「乳搾(ちちしぼ)り」 みたいなもの。搾らないと痛いのと、搾ればスッキリするから搾っているようなものです。そして、手っ取り早く興奮して、さっさとスッキリしたいから、一番自分が興奮するものを見ているだけのことです。

まあ、中にはそれだけでない人もいるかも知れませんが。(苦笑)

 

そして、自信をなくした女性は、ただただ旦那のお誘いを待ち、一方の復讐に燃える女性は、旦那からお誘いがあったときに断ることで、復讐を遂(と)げようとしたりしますが、これらは、どちらのアプローチも症状をこじらせるだけです。

 

今までセックスレスの夫婦の話は、いろいろと聞いてきましたし、自分のところもセックスレスです。

女性は女性で、「旦那には感謝しているし、家族としては愛している。でも、もうドキドキしない」 という女性の本音も聞きますが、「隣の奥さんには勃つけど、自分の女房にはもう勃たない」 という男の本音も聞こえてきます。(苦笑)

大事なのは、相手に対する理解と、お互いの性の衝動に応えようとする 「思いやり」 です。お互いが 「大事」 にしようと思っていないと、意志の疎通が出来なくなってしまうんです。

 

それは何故かといったら、女性は女性で男の性を知らないし、男は男で女性の性を知らなさすぎる。

 

男が 「やりて~っ」 と思う 「性の衝動」 のピークは、10代半ばです。男の性の衝動は、それ以降、緩やかに下がり続けますが、一方の女性の 「性の衝動」 のピークは、30代後半から40代後半にかけて。

女性の 「性衝動」 は、更年期に差し掛かり、女性ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンの分泌比率が増すことに起因しているので、人により差がありますし、急に性欲が強くなったと思えば、性欲がなくなったりとさまざまです。

しかし、男も女も、異性の 「性の知識」 がないので、相手も自分と同じだと思ってしまうのです。

男からすれば、もう、現在は昔ほど、自分の若いときほど、性欲は強くない。なので、自分のパートナーである女性もそうだろう・・・と思い込んでしまう。

逆に、女性の方は、男性は 「やりたい」 種族だと思っていますから、昔のように襲ってこないのは、もうわたしに魅力がないの?・・・と疑心暗鬼になってしまうのです。

若い女性にも性欲はあります。しかし、女性は年齢が増すと共に性欲が増す(但し出産後を除く)生き物なのです。そういう女性が、男も一緒だと考えてしまったら 「なんで?」 と思ったとしても仕方ありません。

 

結婚をして子供ができると、女性は育児に追われますし、男性もお仕事をしている女性も、その頃になると仕事にも追い回されます。

男性も女性も、生活にヘトヘトになって、相手のことを誤解してしまったり、あるいはお父さんやお母さんの役割に追われた挙句に、男や女としてのセックスは、家庭の中では 「恥ずかしい行為」 あるいは 「隠れてする行為」 として、一番有線順位が低く扱われてしまっていたりします。

 

男の性と女の性は同じである。あるいは、若い頃も今も変わらないと、勝手に思い込んでしまうことによる 夫婦の性のすれ違い。
これを防ぐためには、やはり、欠かせないのは、夫婦間の思いやりと、そして、コミュニケーションとスキンシップです。

 

某 SNS でいろいろと女性の話を聞いているうち、レスでない家庭に見られたひとつの共通点。それは、夫婦で一緒に入浴するという習慣があることでした。

一緒に入浴するからといって、風呂場で乳くりあっているわけではないでしょうし、お互いの裸を見たからといって欲情するわけでもないでしょう。

単なる習慣と言えばそれまでです。しかし、一緒に狭いお風呂場?に居ても、お互いに自然に居られるからこそ、その習慣が続いているわけです。

「おまえ(あなた)の顔なんか見たくない!」  「あっち行って!」 みたいな関係になれば、時間をずらして入ればいいわけです。

全く喧嘩や諍(いさか)いのない夫婦っていうのも、ないのではないでしょうか?

一緒に入浴する習慣のある夫婦は、もしかしたら、一緒にお風呂で顔をあわせることによって、うまくそこで二人きりになることで、お互いの気持ちを慮(おもんぱか)る場になっているのかも知れません。

 

家庭には、いろいろな事情があります。子供がまだ小さくて、子供と一緒に入浴しているので、旦那とは一緒に入れないという家庭もあるでしょうし、旦那の仕事の帰りがいつも遅いという家庭もあるでしょう。

大事なことは、恥ずかしいことと思わずに、相手に自分の思いをきちんと伝えることです。

「言わなくても解ってくれる」 「自分もこうだから、相手も同じはず」 というのは間違いです。

また、子供と同じ 「何故?」 は禁物です。

 

「なぜ、最近はわたしを抱いてくれないの?」

 

「わたしのどこが好きなの?」 という女性お決まりの文句もそうですが、こういう質問に対して、男は 「論理」 で問題分析をしだします。ましてや、唐突にこんな質問を喰らったら、男は混乱するばかりです。

無骨で照れ屋の男だったら意図に反して、

 

「いまさら、女房に誰が立つかいっ!」

 

と返されて玉砕するのがオチです。(苦笑)

 

女房: 「最近してないわねぇ?」

旦那: 「そう言えばそうだな」

女房: 「こんなになっても、わたしはオンナなのよ♪」

旦那: 「え”っ」

女房: 「ひさしぶりに、ほしいわ」

 

みたいな会話があるのかどうかは、盗聴しているわけではないので、解りませんが、自分の思ったことを単に口からポンポンと吐き出すのではなく、言葉で誘導するのも大事ですし、相手に強要するのではなく、しかし、きちんと自分の希望を相手に伝えるのも大事だと思います。

今回の相談者のように、旦那がお疲れであったなら、スキンシップを兼ねて、マッサージなんかをしてあげるのもひとつの手です。

 

そもそもは、男性も女性も、種(しゅ)は同じであっても、お互いに 「心」 も 「身体」 も全く異なる違う生き物。女は女で、男心も男の生理を解らないし、男は男で、女心も女の生理も解りません。

そんな男と女が結婚して同居しているわけですから、感情的にならずに、きちんとした、良好なコミュニケーションや快適なスキンシップが取れるかどうか。それに尽きるように思います。

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