2ntブログ
2019/05/06

一緒にイクために(2)

昨日の記事 「一緒にイクために(1)」 の続きです。

 

好きな人との 「セックス」 で、「一緒にイキたい」 と願うのは、人類共通の願い。

しかし実際には、実に多くの人達が 「夢半ば」 で諦めているのが実情です。

この状況を少しでも改善すべく、前回の記事では、二人で 「一緒にイク」 ための 「必要条件」 を整理し、そのために、お互いは何をしなければならないのかを整理してみました。

 

要は、簡単な理屈ですが、二人で 「一緒にイク」 ためには、どちらも 「相手でイケること」 が前提条件として求められるのです。その条件を満たさない限りは、現実的に無理であるにもかかわらず、イケない女性が 「イキそう・・・」 となった途端、「二人でイこう」 とするから、いつまで経っても女性はイケないわけです。


まずは、そこをきちんと理解して納得して貰うために、「アキレスと亀のパラドックス」 というお話をご紹介します。

 

アキレスと亀のパラドックス


「アキレスと亀のパラドックス」 というのは、「ギリシャ神話」 に登場する、足が最も速いアキレスと、足が最も遅い代表である 「亀」 とが競争をするお話です。

 

あるところにアキレスと亀がいて、2人は徒競走をすることとなった。しかしアキレスの方が足が速いのは明らかなので亀がハンディキャップをもらって、いくらか進んだ地点(地点Aとする)からスタートすることとなった。

スタート後、アキレスが地点Aに達した時には、亀はアキレスがそこに達するまでの時間分だけ先に進んでいる(地点B)。アキレスが今度は地点Bに達したときには、亀はまたその時間分だけ先へ進む(地点C)。同様にアキレスが地点Cの時には、亀はさらにその先にいることになる。この考えはいくらでも続けることができ、結果、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけない。

 

この話は、実際であれば、アキレスは簡単に亀を追い越すはずなのに、数学的に考えると、アキレスは、いつまでたっても亀に追いつけないという矛盾(パラドックス)が生じることを表す逸話なのですが、まだ男性のアレでイった経験のない女性が、男性と一緒にイこうとする姿が、この話と凄く似ているように感じてしまうのです。

 

現実には、亀はあっさりとアキレスに抜かれ、抜かれた後は、アキレスの視界には亀は存在しません。

この話は、常に 「亀」 に追い付く時点を追い求めているがゆえに、永遠に追い付かないように見えるだけで、それは、1を3で割った値が、「0.333・・・」 と、小数点以下に 3の数字が無限に続いているから、1を3で割った数値は少数では永遠に書ききれないと言っているのと同じことなのです。

 

「セックス」 において、女性は、男性を追い掛けてはいけないのです。

女性が 「セックス」 において、男性を追い掛けて、男性に追い付こうとしている限りは、この 「アキレスと亀のパラドックス」 ではありませんが、永遠にイケないのです。

 

それは、何故なのでしょう。

 

以前にも、「女性がイケるようになる」 ことを、「補助輪なし自転車」 の練習に例えて説明したことがありますが、今回もその 「例え」 で説明してみたいと思います。

 

「補助輪なし自転車」 の例え

 

最近 「中イキ」 に絡み、「本ブログ」 にある 「補助輪なし自転車」 の例え話を 「自説」 が如く吹聴されている人を見掛けますが、「中イキ」 を 「補助輪なし自転車」 に例える表現は、少なくとも 2017年3月来の 「本ブログ」 の完全なる 「オリジナル表現」 です。

許諾も引用も何もなく、まるであたかも自説、もしくは、通説/定説であるかのように表現されるのは、著作物における人格を無視した 「大変不愉快」 な行為ですので、ご遠慮下さい。

 

今までも、「中イキ」 が出来るようになるプロセスを、「補助輪付き自転車」 に乗れる子供の、「補助輪なし自転車」 に乗る練習に例えて説明してきました。

 

何故今回、この 「アキレスと亀のパラドックス」 が、「女性がイケない」 ことや 「補助輪なし自転車」 の例えに結び付いたのか。その共通点は、乗り手の 「意識」 です。

 

「アキレスと亀のパラドックス」 の話では、「亀」 への到達を意識したことで、「いつまで経っても、アキレスが亀に追い付かない」 という、何とも不思議なパラドックスに陥ってしまいましたが、「女性がイケない」 のも、「補助輪なし自転車」 の練習で、なかなか乗れるようにならないのも、どちらも、それは補助者の存在を意識してしまっているからなのです。

 

いつまでも 「補助輪」、あるいは、自転車を支えてくれている人の 「手」 を頼っている限りは、まだ、「補助輪なし自転車」 には乗れないのと同じように、いつまでも相手を意識している限りは、永遠にイケないのです。

 

大事なこと。

 

それは、お父さんなり、お母さんなり、自分が信頼を寄せるひとが、「自分の自転車をしっかりと支えてくれている」 ことを 信じ【①】、「転ぶ」 という 「恐怖」 を乗り越え【②】自分自身の感性に集中【③】 し、自転車の傾きに合わせて、ハンドルの向きを微妙に調整し、怖気(おじけ)づくことなく、自転車を漕(こ)ぐことが出来たとき、初めて、自分が風を切って、「補助輪なし自転車」 を漕いでいる実感が得られるのです。

 

ですので、いつまでも、自転車を支えてくれている人の 「手」 の存在を意識している限り、子供は無意識のうちに、その 「手」 に頼っているので、「補助輪なし自転車」 に乗ることが出来ないのです。

 

何とかなく乗れそうな気がしてきて、その感覚に集中し、自転車を支えてくれている人の 「手」 を意識しなくなったとき、その子供は、「補助輪なし自転車」 を一人で運転出来るようになり、しばらくすると、その子供は、人が押さえていなくても一人で 「補助輪なし自転車」 に乗れていることに気が付くのです。

 

女性がイクために

 

女性がイクためには、まず自分を信じること。そして、自分の 「補助輪なし自転車」 を支えてくれている 「手」 を信じ、自転車に乗っている自身の感覚に集中して初めて、「補助輪なし自転車」 に乗れるようになるのと同じように、相手の男性を信じて、自身の身も心も相手に委ね、自身の中に押し寄せてくる快感に集中すること。

目を瞑(つむ)り、神経を自分のアソコに集中して、自分の身体で耳を澄ますような感覚で、相手を感じ取ってみて下さい。

 

そして、まだ女性を自分の男性自身でイカせた経験のない男性に対する 「アドバイス」 は、ズバリ、

 

「男は、女を先にイかせなければならない。」 

 

ということ。

そのためには、男性は女性とは逆に、自身の快感に身を委ねてしまっては、いけないのです。

 

女性は、「マルチプル・オーガズム」 を経験すると、それこそ1回の 「セックス」 で、何十回もイケるようになります。

そこまでいかなかったとしても、女性の 「オーガズム」 は男性のそれと違い、刺激も強く、時間も長いのです。女性がイったのを確認してからダッシュを掛けたとしても、十分 「一緒にイク」 ことが出来ます。

 

そして、男の男性自身でまだイったことのない女性に対する、「アドバイス」 は、


「女は余計なことは考えず、自分の感覚に集中しなさい。」 
 

ということ。

 

まだ、補助輪の取れない 「坊や」 と 「お嬢ちゃん」 が、「補助輪なし自転車」 でスイスイと、二人並んで走るためには、まずは二人とも、「補助輪なし自転車」 に乗れるようにならないといけないのです。

 

「セックス」 は楽しむもの


「イキたくても、なかなかイケない女性」 にとっては、「二人でイク」 ことは、夢のまた夢なわけです。独りででさえ、好きな男の男性自身で 「イったことがない」 わけですから、いきなり 「二人でイク」 なんてことは、女性にとっては、少々 「ハードル」 が高過ぎるわけです。

 

そして、あまりに 「二人でイク」 ことを意識し過ぎると、女性は次第に 「セックス」 自体に重圧(プレッシャー)を感じてしまったり、緊張してしまったり、あるいは、「自分がイケない」 ことを引け目に感じて、相手に申し訳なく感じてしまいます。

そんな精神状態で、「自分の身体の感覚に神経を集中しろ」 と言われても、逆に集中できるはずもありません。

 

ただでさえ、女性は 「セックス」 のときに集中が切れると、「セックス」 とは関係のないことが頭に思い浮かんでしまう 「生き物」 ですので、「今回もイケなかったら、どうしよう」 みたいに、心配ごとで頭がいっぱいになってしまっても、全然おかしくないのです。

 

「二人でイク」 ことは二人の究極の夢であるかも知れませんが、女性にいきなりその目標を突き付けるのは酷と言うもの。

まずは、女性が毎回 「セックス」 で確実にイケるようにするのが先です。


お相手の女性が、「セックスでイケるようになる」 になるために、男性が 「練習台」 になってあげるのも大切でし、一緒に挑戦してみようという 「思い」 を女性に伝えるのも大切です。

女性がプレッシャーを感じることなく、二人で楽しみながら、「セックス」 出来るような環境づくりを一緒に考えてみて下さい。

 

また男性は男性で、自分がイクための 「セックス」 と、女性の練習台となる 「セックス」 を明確に区別する必要があります。「練習台」 となる場合は、イクのを徹底的に堪える必要がありますし、また、自分達の進捗を確認するための何等かの 「マイルストーン」 も必要です。

「コーチ」 と 「選手」 のように、一緒に問題に取り組み、解決策を模索し、そして、励まし合う関係で必要になってきます。

 

男性とは異なり、いろいろな心理的要因の影響を受けるのが、女性の 「セックス」 なのです。

大事なことは、二人で楽しい雰囲気の中で、女性の性感を開発することにあります。

そうした中で、二人で新たな発見をし、それを継続し、ひとつひとつを積み重ねていけば、女性は最終的には誰でもイケるようになると思っています。

 

(つづく)

 

―――

 

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