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2017/11/21

とあるセックスレス相談 (2)

「セ☆クスレス」の諸事情

 

一言で 「セックスレス」 と言っても、その実態は家庭によって、実に様々。
しかし、実際に 「セ☆クスレス」 の事情を聞いてみますと、やはり、幾つかのパターンが見えてきます。

自分が直接相談に乗っただけでも、子供が産まれて以来10数年の間、セ☆クスレスであるという、出産子育てが契機になっている家庭もあれば、パートナーを性的な対象として見ることが出来ず、近親相☆姦的な違和感を感じるという人もいますし、夜の営み自体が一方的で気持ち良くなく、毎回不愉快という女性もいれば、性欲を感じない人もいます。

また、「セ☆クス」 をパートナーに拒絶され、傷付いたことで、その後セ☆クスレスになる、といったケースも見られます。

 

「セ☆クス」 を断わるのも、女性の方からもあれば、男性の方からもありますし、原因も、どちらか一方にあると言うよりは、お互いに誤解があったり、心のすれ違いがあったりする場合も少なくありません。

また、結婚生活に完璧を求め過ぎるあまりに、パートナーに対しても完璧を求めてしまっていたり、あるいは、自らを追い詰め、そして、自分に手助けしてくれないパートナーに対して、苛立(いらだ)ちや嫌悪感を募(つの)らせるようなケースも見受けられます。

 

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前記事 「『夫婦関係』 と 『発達障害』」 でご紹介致しました 「読売新聞社」 が運営する Yomiuri Online のヨミドクターには、結構考えさせられる 「優良記事」 が多く掲載されています。

今回は、その中から、以前の記事 「とあるセックスレス相談」 の続編として、「セ☆クスレス」 に関連する幾つかの記事について、ご紹介致します。

 

セ☆クスを拒否される側の苦悩

 

(1) 夫婦生活を拒否されている妻の苦悩

「夫婦生活を拒否されている妻の苦悩(上) 夫が 『外で相手を探せ!』」

「夫婦生活を拒否されている妻の苦悩(下) 『性欲なんて、なくなればいいのに...』」

 

本人の手記がベースになっているのか、インタビューを手記調に纏めているのか、分かりませんが、読んでいて、とても女性の切なさが伝わってきます。

 

多分、この旦那は、出産後の女性のセ☆クスの拒否を受けて、奥方に自分に対する愛が無くなったと解釈した可能性があります。

しかし、それでも、奥方のメンタルな問題に理解を示しつつ、奥方に寄り添っているからこそ、不仲な義父母から離れたわけですし、奥方からの求めにも応じているわけです。

奥方が受けた拒絶は、かなりショックだったと思いますが、これは、緊急入院の出来事と相殺されてしまったのかも知れません。

 

旦那からすると、かなり、奥方に振り回されている感覚があったことでしょう。

一方、旦那の方は、持病を抱えつつ、仕事も激務なようですから、慢性的に疲労は溜まっているでしょうし、歳の差は10歳あるわけですから、ED などの問題も抱えていたのかも知れません。

 

いずれにしても、旦那は 「もう、勘弁してくれ」 と言っているわけで、男性が女性に対してセ☆クスを無理強い出来ないように、女性も男性に対して無理強いは出来ないわけです。

あとは、旦那とオープンに話をして、公認で外食するか、それとも、分からないように、非公認で外食するかだけの話。

このケースは、結局は、自分では決められない、意思の弱いタイプの女性に良くあるパターンと言えます。

 

(2) セ☆クス求める夫、一切拒む妻の一言に心折れる

「セ☆クス求める夫、一切拒む妻の一言に心折れる」

「夫婦生活拒否され 『心折れた』 男性、子猫に救われる」

 

このケースは、20年近くセ☆クスレスであったのにも関わらず、家庭における夫婦関係の情景描写がないことに大変違和感を感じます。

出産後のセ☆クスレスは、女性の体内にプロレクチンが分泌され、母性本能に支配されているためで、それ以降は、女性は子育てに翻弄(ほんろう)されるためですので、これは女性の生理のようなもの。仕方ありません。

しかし、ここまで、拗(こじ)れるには、少なくとも、奥方から旦那に対する何かしらの重大なコミュニケーションがあった筈なのですが、自分のこと以外には、一切関心がないように見受けられます。

奥方には、少なくとも家族の一員ではあるけども、もう、セ☆クスの対象としては見られていないようです。「旦那を、家族としては感謝しているけど、もうトキメキの対象としては見られない・・・」 という主婦は世の中にたくさん居ます。

穿(うが)った見方をするならば、この次男が本当にこの旦那の子供なのかすら、疑わしい状況にあるわけですが、その辺は確認しようもありません。
家族の認識と本人の認識の落差を考えると、かなり微妙なケースと言えますが、

仕事人間で、ただ真面目に働いてきた感じの典型例とも言える旦那なのでしょうか?

 

(3) 夫婦生活を拒否された40代男性

「夫婦生活拒否された40代男性、妻に出した手紙(全文)」

「夫婦生活拒否された40代男性(2) 関係修復求め7年間...我慢も限界に」

「夫婦生活拒否された40代男性(3) ついに...妻が 『お風呂一緒に入ろうか』」

 

こちらの旦那は、奥方と常に諍(いさか)いが耐えない感じだったのでしょうか?

出産と子育てに翻弄されてきた奥方は、気持ち良くないからなのか、それとも、性欲を感じないのか、そもそもセ☆クスは、あまり好きではないようです。

しかし、この旦那が取った 「手紙」 という手段は、感情的な会話に走ることがないため、夫婦間で、きちんとコミュニケーションを取る上では、得策だったと思います。

 

(つづく)

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