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2017/11/22

とあるセックスレス相談 (3)

前記事 「とあるセックスレス相談 (2)」 の続き。

 

セックスを拒否する側の苦悩


(1) 夫婦生活を拒否する側の苦しみ

「夫婦生活を拒否する側の苦しみ(上) 妊娠きっかけ、外国人夫と 『地獄の日々』」

「夫婦生活、拒否する側の苦しみ(下) ストレス頂点、電話から夫の泣き声」

 

この記事は、一人目の産後初のセ☆クスで二人目が懐妊してしまったケース。

自分が以前に相談に乗った10数年間セ☆クスレスの女性も、ほとんどこれと同じような展開でしたので、セ☆クスでは、常に神経質なほど避妊を確認していた記憶があります。

このお二人は国際結婚ですので、言語・宗教・文化、国民性や価値観の違いなど環境が異なることによるストレスも、かなり大きいものと思われますが、やはり、出産・育児と仕事そして生活の疲れもあって、自分が被害者であるという意識が強くなってしまっており、そのストレスを旦那に向けてしまって、自分の気持ちの余裕がなくなってしまっています。

 

前記事にあった例も、女性からの求めではありましたが、相手に対する心遣いを忘れてしまい、「セ☆クス」 するのが当たり前であり、相手を気持ち良くしてあげるという思いよりも、常に自分が気持ち良くなりたいという 「エゴ」 が強く出てしまっているように思います。

 

やはり、「セ☆クス」 は、心と身体のコミュニケーションなんだと。ひとつの家庭で常に顔を合わせている存在であるからこそ、その辺の使い分けがとても難しいわけですが、拒否する方は、既に 「いっぱいいっぱい」 になっており、また、拒否された方は、裏切られたような、突き放されたような感じに感じてしまうのでしょう。

 

ここでは、本人も書かれていますが、「自分だけが大変な思いをしている。夫はわかってくれない。」 という被害者意識があり、そして、それゆえに 「意地でもセ☆クスをさせてたまるものか。」 という思いもあったと吐露(とろ)しています。
「セ☆クス」 を 「取引材料」 とすることは、一番良くないことです。

この例では、「カウンセラー」 を間に入れたことが、ひとつの気付きと修復のキッカケとなっています。これは、ひとつの良いやり方です。
 

同じ屋根の下で毎日顔を合わせていると、相手を理解したような気になってしまいますし、文化や価値観の違いもあり、どちらも自分を悪いとは思っていません。

相手にいくら期待しても、不満を言っても、自分の思い通りになることはまずありません。夫婦の場合、結局は、お互いに寄り添いつつも、何処で折り合いを着けるのか、しかありません。


「自分」 を守りに入ってしまうと、自分を害する人は全てが 「敵」 になってしまいます。
自分を大事にすると共に、相手のことも考える 「優しさ」 が、「愛」 の根底になります。
夫婦の間に会話はあっても、そこに通じている心がなければ、単なる 「業務連絡」 に過ぎません。
どちらが一方的に悪いわけではありませんが、お互いに余裕がなくなり、相手のことを考えることが出来なくなっていったことが、どんどん拗(こじ)れた結果、ひとつの症状として、「セ☆クスレス」 が現われた・・・という感じでしょうか。

何処の家庭でも良くあることだけに、考えさせられます。

 

 

(2) 夫の求めを拒否することに悩む女性

「夫の求めを拒否することに悩む女性(上) 子連れで再婚」

「夫の求めを拒否することに悩む女性(下) 熱出しても、介護中でも...」

 

この夫婦の場合も、女性は性欲があまり強くなく、セ☆クスを気持ち良いと思っておらず、セ☆クスをしても翌日身体が痛くなり、仕事がきつくなることから、セ☆クスが苦痛になっているケースです。自分が気持ち良くなく苦痛でしかないことから、義務で応じているという感覚があることから、本人は全く楽しめていませんし、それ以上に、週に1回は絶対にしようとする旦那に対して、一種の 「脅迫観念」 さえも感じているように思われます。

 

***

 

どちらのケースも、「夜の営み」 に限定して言えば、女性は 「オーガズム」 には至っておらず、楽しめている気がしません。

女性の方は、夫婦の「義務」 として 「夜の営み」 をしているに過ぎませんし、男性は男性で、単なる性欲処理的な、男性的なセ☆クスになってしまっている気がします。

 

(つづく)

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