旦那:を 「気持ち悪い」 と思う感覚の謎
男性も、結婚して月日が経つと、
「もう、女房には、ぴくりとも勃たねぇ・・・」
なんて酷いことを言う、デリカシーのないヤツも居たりしますが・・・。
あっ、それは自分かっ。(^^;)
女性にも、似たような現象はあるようで、いろいろな女性とお話していると、たまに自身の 「旦那」 との 「セ☆クス」 を 「気持ち悪い!」 と感じる女性に出会います。
旦那とは、したくない?
「旦那」 に対する否定的な評価は、いろいろです。
① 気持ち悪い!
よくよく話を聞いてみると、「旦那」 に対して 「嫌悪感」 を抱(いだ)いているわけでも、特に関係がギスギスしているわけでもなさそうなのです。そして、突き詰めてみると、そういう女性からは、
「だって家族だよ? 気持ち悪くない??」
といった反応が返ってくることが、ちょくちょくあります。
これらの女性にとっては、もう 「旦那」 は、「家族の一員」 であり、「性の対象」 としては、見れないのだそうです。その女性が言うには、「近親相☆姦」 的な感覚なのだそうです。
② トキメかない!
また、30代から40代の多くの女性からは、実際に最後の一線を越えて 「不倫関係」 になるかどうかは別として、次のようなセリフを良く耳にします。
「旦那のことは、家族としては愛しているし、
仕事も頑張ってくれているので、とても感謝してるけど・・・
でも、もう、トキメキはない。」
③ 臭い!
敏感な女性と、そうでない女性がいると思いますが、「父親」 に 「ベタベタ」 していた 「娘」 が、年頃になった途端、急に 「父親」 の 「洗い物」 を臭がるようになったりすることがあります。
「女房」 の場合は、頻繁に 「洗濯」 をするようになります。特に、「枕(まくら)カバー」 は頻繁に交換されます。(苦笑)
とある女性は、「遺伝子」 が近いため、「近親相姦」 を避けようとして起こる 「生理的」 な現象・・・ みたいなことを言っていましたが、でも、「 『父娘』 は兎も角、女房と自分は、『遺伝子』 近くねーし・・・」 (^^;)
女も勃たない?
男性の場合は、基本 「論理指向」 ですので、これらの現象を別個のものとして理解していましたが、ちょっと視点を変えてみると、これらは全て、感覚の違いや度合いを無視すれば、女性による男性の ”排除表現” であるわけです。
感覚的な鋭さからすると、「臭い!」 というのは嗅覚における ”感覚” であり、「トキメかない!」 のは ”情動” であり、そして、「気持ち悪い!」 と言うのは ”感情” レベルの話ですので、
「臭い!」 > 「トキメかない!」 > 「気持ち悪い!」
という感じもしますが、「認知」 の度合いとしてみると、やはり
「気持ち悪い!」 > 「トキメかない!」 > 「臭い!」
となりそうです。
下手をすると、「トキメかない!」 レベルの女性は、旦那のニオイを 「臭い!」 と認識しているかも知れませんし、「気持ち悪い!」 レベルの女性は、「トキメかない!」 のは当たり前であり、やはり、旦那のニオイを 「臭い!」 と認識しているかも知れません。(><)
何(いず)れにしても、女性に 「家族」 として認識されてしまうと、女性は、その 「男性」 との 「性的な行為」 に対して 「抵抗感」 を感じるようになることだけは、確かなようです。
男性的に言うと、所謂(いわゆる)、「萎(な)える」、もしくは、「勃(た)たない」 ってやつかも知れません。(苦笑)
やはり、原因はにおい?
しかし、いろいろと調べてみると、「汗」 や 「尿」 には、「HLA(Human Leukocyte Antibody): ヒト白血球抗原」 が含まれており、これは無臭らしいのですが、明らかに体臭としては認識されるそうです。
女性は、男性との遺伝子の違いをニオイで感知できる?
これは、1976年に、オスのネズミがメスを選ぶ際に、一番異なる MHC を持つ相手を選ぶことが発見されたことを受けて、1995年に、スイスの動物学者である、ベルン大学のクラウス・ヴェーデキント博士(Claus Wedekind)が行った 「Tシャツ実験」 による結果によるものなのだそうです。
「MHC-dependent mate preferences in humans」, Claus Wedekind et al, June 1995
ちなみに、人間の場合は、女性が男性の MHC の遺伝子タイプの違いを臭いで感知できることは、2005年のブラジルでの研究その他で明らかになっているようです。
これらの研究では、そのような現象が確認できるというだけで、それがどのようなメカニズムによるのかが解明されたわけではありませんし、遺伝子的に遠いだけであれば、他の地域や人種との方が、乖離幅が大きいので、そちらを選択するはずなのですが、必ずしも、そのような傾向が見られるわけではありませんので、あくまでも 「仮説」 に過ぎません。
しかし、これらを覆(くつがえ)すのは、生易しくありません。^^;
年頃の娘が、父親の 「ニオイ」 を嫌う現象は、まあ、この説から説明できるので良いとしても、なぜ、女房も嫌うのでしょう?
生理的に受け付けない。駄目なものは駄目は 「ニオイ」
いろいろと探していると、こんな記事に出会いました。
「『生理的に無理・・・』 男の体臭が気になるのは、私の遺伝子のせい? 愛は匂いを越えられないのか?」
内容を読んでみると、「彼のことが嫌いではないけど、匂いを思い出すと萎える・・・」 とか、「外での食事やデートのときは気にならなかったのに、車や家の匂いに気持ち悪くなった・・・」 とか。
仕舞いには、
いくらそれまで好ましいと思っていた相手でもその人の匂いがダメなら、相手を見る目は“いい人から不快な人”に変わってしまう。結婚の条件がいいとか自分の理想に見合っている相手であったとしてもその人特有の匂い、香りの好き嫌いは理屈じゃない。
とか
悲しいことに相手の体臭が気になると、一緒に居続けるのも一緒に寝るのも苦痛となる。相手の体はもとより、相手の体臭が染み付いた部屋やシーツ、ベットの匂いすべてに馴染むことはできない。
とか、結構 「熾烈(しれつ)」 です。(><;)
何故、旦那のニオイは臭いのか?
初対面で、匂いが駄目なら、この記事にあるように、まだ 「相性が悪かった・・・」 で済むかも知れません。
しかし、紛いなりにも、お互いに好きあって 「結婚」 している夫婦であれば、最初からニオイが駄目だったという可能性は、あまり考えられません。
とすると、体質が変化して、ニオイに敏感になったのか、ニオイに飽きたのか。あるいは、自分が気になるニオイを、無意識に 「ばら撒いている」 ことに対して、何か嫉妬心ではありませんが、不愉快に感じるのでしょうか?
女性のホルモンとニオイの話
ちなみに、「Tシャツ実験」 で、ひとつの例外が指摘されていますが、それは、自分に近い遺伝子タイプを持つ相手を 「好ましい」 として選んだ人たちが居たようなのですが、その女性たちは全員、ピルを服用していたそうなのです。
ピルに含まれるのは、女性ホルモンの 「エストロゲン」 と、黄体ホルモンの 「プロゲステロン」 です。
女性は、妊娠すると 「ニオイ」 に敏感になると共に、食べ物や飲み物、香りの好みが変化しますが、妊娠期には、「エストロゲン」 や 「プロゲステロン」、そして、「プロラクチン」 が大量に分泌されます。
夫婦間のニオイ調査
ちなみに、「旦那のニオイ」 に関するこんな記事がありました。
「どんなときに 『ニオイ』 を感じるか?」 という 「問い」 には、60.9%の女性が、「夫の近くにいるとき」 と回答。「いつから 『ニオイ』 が気になるようになる?」 との 「問い」 には、「結婚後」 と回答した女性が75.6% なんだそうです。
この調査について調べてみると、アンケートを実施したのは、あの男性化粧品の 「株式会社マンダム」 でした。 「マンダム男と女のニオイ白書 Vol.1」
「においの調査と実態 家庭/男女編 夫婦の関係とニオイ問題」 を見てみると、「結婚何年目から気になりだしたか?」 という 「問い」 には、早いひとで結婚すぐ、長いひとでは、20年とばらつきがあるものの、平均して 「6年」 という結果が出ているそうです。
(つづく)
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