2ntブログ
2018/04/26

【緊縛小説】 縄絡み (5-1)

§5の1 薄汚いアパート


若手の後に付いて行くと、

 

通りから奥まったところにある、

一軒の薄汚いアパートの一階の、

一番奥の部屋に入った。

 

部屋の入口の前には、

通路を隔てて直ぐに、倉庫の壁があり、

如何にも、日当りの悪そうな、部屋だった。


   「汚いけど、勘弁ね・・・」

 

部屋の中に入ると、

工事現場で見掛けるような、

金属のパイプが張られていて、

洗濯物が、掛けれられいる以外は、
汚くも、散らかってもいない。

玄関を入ると直ぐ、

キッチンで、風呂とトイレがあり、
奥に、狭い6畳間が一間あるだけの、

一般的な造りのアパートだ。

家には、電話もなかった。
考えてみれば、一人住まいで、

普段は、仕事に出ているわけである。
電話が掛かってきても、

電話を取る人は、
家には居ないわけである。

自分に電話をくれたのも、

外の公衆電話からだったそうだ。

   「ほらっ」

そういうと、若手は自分に、
いくつかの 「SM本」 を、

投げて寄越した。

   「ちょっと出掛けてくるから、
    すぐ戻るんで、それでも見てて、
    待ってて・・・」


そう言うと、若手は、出掛けて行った。

 

***


しばらくすると、若手は、

何処かで、買出しでもしてきたのか、
たくさんのレジ袋を手に提げて、

部屋に戻ってきた。

そして、その後ろには、

一人、自分と同じ年くらいの、
若い女の子を、連れていた。

女の子は、若手と一緒に

部屋に上がると、

レジ袋を開けては、
冷蔵庫に仕舞ったり、

片付けをし始めた。

着ているものは、

まるで、風呂上りのような、
Tシャツに、ショートパンツだけの、

ラフな井出達だった。

 

しゃがんだときの、

ムチムチとした太腿が、

なんか、とても、いやらしい。

 

青白い太腿に、

まだ薄っすらと、

毛並みの良さそうな、

体毛の筋を感じさせるところが、
実に色っぽい。

   「こいつは、俺の愛奴・・・」
   「だよな?」

   「は、はいっ・・・
    富永(仮名)サマの性奴隷の、沙織(仮名)と申します・・・」

 

そういうと、女の子は、

わざわざ、こちらの正面に、身体を向け、

両手をつくと、深々と自分にお辞儀をした。


   「はじめまして、緒尾(仮名)です。よろしくお願いします・・・」

 

部屋の中は、

若手が支配する空間だった。

 

意図せぬ、女の子の登場で、

また別の ”気まずい” 緊張感が、

部屋の中を覆った。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/26

【緊縛小説】 縄絡み (4-3)

§4の3 職人の性癖

 

若手によると、

話の内容は、

こんな感じだった。


自分と同じような経験は、

程度の差こそあれ、

今までにも、何人ものアルバイトが、

経験している、ということ。

職人は、

アルバイトで、

自分の気に入った、

若い男を見つけると、

 

「鑑賞会」 と称しては、

家に来るように、
声を掛けているらしく、

若手も、会社に入りたて、の頃、

誘われたそうだ。

 

どうやら、職人は、

「美人の奥さん」 が、

自慢で仕方なく、

奥さんを、見せびらかしたいようで、

 

奥さんの方も、

満更ではないのか、

どうやら、二人でそれを、

楽しんでいるらしく、

 

奥さんも、あったこと全てを、

詳(つまび)らかに、
職人に報告している、

らしかった。

 

そもそも、若手が、
自分の話を知ったのも、

 

職人が仕事場で、

そういった話を、

面白可笑しく、若手に話すのが、

日課となっていたから、だそうだ。

若手が、職人から聞いた話では、

自分のモ☆ノが、普通よりも、大きかったことと、

若いのに、セックスが上手だったこと。

 

あとは、

 

いきなり縛られて驚いたことと、

いつもとは違う、気持ち良さを、

感じたこともあって、

怖くなった、ということだった。


当時は、”そういう人達” の存在を、知らなかったが、今で言うと、二人は、「NTR」 系の人達だったのかも、知れない。
職人が、「寝取らせ」 だったのか、それとも、「寝取られ」 だったのかは、今となっては、もう、それを知る由もないが、しかし、職人の奥さんの、美貌と品の良さは、以前、銀座のクラブで働いていた、と聞けば、誰もが納得するほど、レベルが高かったので、職人が、見せびらかしたくなる気持ちも、分からなくはなかったし、奥さんは奥さんで、あれだけの美貌で、肉感的な女性なので、若いツバメを食べるのが好きだったとしても、決して不思議ではなかった。

 

そして、一通りの事の顛末を、

教えてくれると、

若手は最後に、ポツリと一言、


   「俺も今、師匠に付いて、

    縛りを習ってるんだ・・・」

 

と、自らの性癖を、告白した。

 

   <なんてこった・・・>

 

どうやら、今までの

職人との会話は、単なる前置きに過ぎず、

要は、若手は単に、

 

   「同じ趣味だから、仲良くしたい」

 

ということを、言いたかっただけ、

のようだった。

 

***

そこの店は、

若手のツケが利く、

そうなので、

ご馳走になった。

 

店を出ると、若手は、

まだ時間も早かったので、


   「良かったら、これから、

    ウチの部屋に来る?」

 

と言って、自分を家に誘った。

 

話を聞くまでは、

トラブルばかりを

想像していて、

全くと言っていいほど、
生きた心地がしなかった、

自分にとっては、

 

どんなお誘いも、

心地良いものだった。

   「はい・・・」

当時は、バイクを駅前に、留めておいても、滅多なことでは、切符を切られない、時代だった。

 

バイクを、そのまま放置すると、

 

もう、日が短くなった、

まだ早い時間の夜道を、

 

若手に付いて、歩いて行った。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/26

【緊縛小説】 縄絡み (4-2)

§4の2 待ち合わせ


電話を切ると、

直ぐに準備をして、

待ち合わせ場所に向かった。

もしかしたら、

職人とか奥さんも、

一緒に同席するのかな?

 

とか、

 

お金で解決とか、

そういう面倒な話に、

なるのかな?

 

とか、

 

いろいろな不安が

頭の中を過ぎった。

しかし、現実は、既に、

自分の思考能力を、

遥かに超えていた。

バイクで、

待ち合わせ場所に

到着すると、

既に、若手は
待ち合わせ場所に

立っていた。

自分の不安そうな顔を見ると、

若手は、苦笑いをして、

   「そんな、不安そうな顔、
    する必要ないから・・・」


とだけ言うと、

 

行きつけの居酒屋が、

近くにあると言うので、

バイクを駅前に止めて、

徒歩で一緒に、

その店に向かった。

***

駅前から、4~5分の距離にある、

薄汚い居酒屋に入ると、

まだ、早い時間だったからなのか、

お客も疎らな状態だった。

一番奥にある、座敷のテーブルに

二人で座る。

 

若手が、「酎ハイ」 を頼んだので、

自分も同じものを頼んだ。

とりあえず、再会に乾杯し、

しばらく沈黙すると、

若手は、ようやく、意を決したように、
たどたどしく、話し始めた。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/26

【緊縛小説】 縄絡み (4-1)

§4の1 電話


職人の家で、

奥さんと交えた日。

 

実は、

二回戦目に

突入したあたりから、

 

奥さんの、自分を見る目が、

何処か悲しげで、

 

そして、

自分に対する態度が、
何処か余所余所しく

なったような、

そんな気がしていた。

 

   「また、逢いたい・・・」

 

と何度言っても、

 

何処か上の空だったり、

話を、すり替えかえられたり。

 

結局、あの日は、

 

次に逢う約束を、

取り付けることが出来ず、

すごすごと、

帰って来たのだった。

 

あの日のことを、思い出しては、

 

   <いきなり縛ったので、

    怖がらせちゃったかな?>

 

などと、反省しきりの日々を、

過ごしていると、

 

あるとき、

 

職人と一緒にいた、若手から、

家に、一本の電話が入った。

 

電話を受けたときは、
既に、名前すら、全く覚えておらず、

誰なのかさえも、検討が付かない。

 

おそるおそる、

電話に出てみると、

職人と仕事を組んでいた、

例の若手だった。

 

どのような用事かを、聞いてみると、

若手は、電話口で、いきなり、

   「親方の奥さんと、したんだって?」

と聞いて来た。

 

   <こんなことは、あるはずがない!>


奥さんが自ら、「浮気しました・・・」 と、

職人に告げる筈もない。

 

いやいや、それ以前の話として、

そもそも何故。
何故、若手が、「そのこと」 を、

知っているのか。


様々な疑念が、瞬時に

自分の、頭の中を過(よ)ぎっては消え、
返事すら、出来ないでいると、

 

若手は一言、


   「だから、あのとき、やめとけ・・・
    ってサインを出したじゃん。」

と言って、ため息をついた。

全く話の意味が、理解出来ず、

沈黙を続けていると、
電話では、説明が難しいからと、

外で直接会って話す、ことになり、

 

若手が住んでいる

最寄駅の駅前で、

待ち合わせすることになった。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/23

【緊縛小説】 縄絡み (3-4)

§3の4 縛る


ソファーの上に倒れ込むも、

なかなか、呼吸が戻らない。

 

奥さんは、自分を抱きしめると、

 

   「若いから、すごい量ね・・・」

などと、ケラケラと笑いながら、

 

頭を撫で、首や乳首に、舌を這わせて来た。

ようやく呼吸も落ち着いて、
冷めたコーヒーを、ひとくち飲み、
煙草を吸おうとすると、

 

奥さんは、

自分が口に咥えた煙草を、

とりあげると、さっと、それを口に咥え、

 

マッチを擦って、
煙草に火をつけ、

一服吹かし、

 

そして、そっと、

その火の付いた煙草を、
自分の口に戻して、

咥えさせた。

 

   「イイわね、このなんか、硫黄くさい匂い・・・」

 

白い煙が棚引く、

吹き消された

マッチを見詰めながら、

奥さんは、ぽそっと

ひとり呟いた。


奥さんは、昔、

銀座のクラブで、

ホステスをしていた。

 

そこの先輩が独立し、

自分のお店を持ったときに、

一緒にお店を移って

手伝っていたらしい。

 

どうやら、その店で、

奥さんを一生懸命に

口説いていたのが、
若き日の職人だったようだ。

   「若いから、まだまだ、出来るでしょ?」

   「一晩中でも、出来ます・・・」

 

自分は、と言えば、

奥さんとの間の、

「もどかしい感覚」 が解消され、
ようやく、

自分を取り戻せたような、

そんな、至福のひと時だった。

   「今度は、自分のやり方で、いいですか?」

 

と聞くと、彼女は、

 

   「どんなかしら?」

 

と、まるで、半分は楽しみ。

そして、残る半分は、

自分を挑発するような、

そんな、眼差しで、見詰めてきたので、

 

奥さんに、

目をつむって、

後ろを向いているように
お願いすると、

 

鞄の中から、何本かの

縄を取り出した。

 

***


昔、縛りを教わった女(ひと)に、

練習用として貰った、

綿ロープの縄だった。

 

彼女の手を背後に廻し、

後ろ手に縛って、

胸に縄を廻す。

奥さんが目を開けて、

ちょっと驚いたような

顔つきを見せたので、

すぐさま、自分の口を

彼女の唇に重ねる。

グラマーで、

型崩れのしない、

張りのあるおっぱいが、

胸縄に挟まれて、

すごく美しい。

縛り終えると、

ソファーに腰掛けさせて、

大きく股を開かせ、

 

熱く火照った場所に、

手のひらを上に返して、
中指を奥まで差し込み、

 

親指を、

濡れそぼった花弁の上の、
めしべの核に

そっと押し当てて、

 

奥さんの、

型崩れしない、

いやらしいおっぱいに
しゃぶり付いた。

やっぱり、縛らないと、

自分のペースにならない。

しばらく、もてあそぶと、

自分の息子を、

奥さんの口に持っていき、
咥えさせた後、

 

奥さんの

いやらしい花弁に

押し当てると、
ゆっくりと腰を沈めた。

   「どうですか、奥さん?
    学生に、犯されている気分は・・・」

奥さんは、

「はぁはぁはぁ」 と、

過呼吸気味に反応する。

   「何も言ってくれないと、全然分かりませんよ?」

と言うと、

聞こえるか聞こえないかくらいの、小さな声で、

   「もっと激しく奥まで突いて!」

と言うので、

少し乱暴に、

勢いを付けて、
強めに打ち付けると、

 

身体を、プルプルプルと、

震わせて来る。

 

二回目なので、

こちらも 余裕があり、

そのままのペースで、

動いていると、

 

彼女は、苦しそうに

「イキそう!」 と、弱々しく言うと、

身体をガクガクと、痙攣させた。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (3-3)

§3の3 寝取る

 

強く抱きしめると、

奥さんの胸が、自分の胸に当たり、

そして、奥さんの乳☆房が、

思いっきり、ひしゃげて、押し潰される感触に、

思わず、脳内の回路が弾け飛んだ。

 

彼女の手が、

自分の股☆間をまさぐる。

 

   「前も、ちょっと、思ったんだけど、

    お○ん○ん、大きくない?」

 

銭湯などでは、

他の人のモ☆ノが、

意図せず目に入ったり、

することはあるが、

 

だからと言って、

ジロジロと

見るわけにもいかないし、

見たところで、

萎えている状態では、

比較の意味がない。

 

しかし、

 

前回、この家で見せてもらった

「ケンちゃん」 のモ☆ノよりは、

いくらか、自分の方が若干

大きいような気もした。

 

とは言っても、

カメラのアングルと、

自分が見る、視線とでは

全然違うので、

 

   「わかりません・・・」

 

と答えると、奥さんは、

 

   「いいわ、見てあげる・・・」

 

と言うと、せかせかと、

自分のズボンを、脱がせ始めた。

 

カチャカチャと、

ズボンのバックルを外すと、

奥さんは、ふくらみを、

まるで、愛おしいモ☆ノにでも

触れるかのように、手で包み込む。

 

潤んでいる

魅力的な目が、

とてもイヤらしい。

 

しばらく、

手でさすっていたかと思うと、

ブリーフに手を掛けて、

膝上まで、下ろした。

 

   「ほらっ、やっぱり・・・」

 

奥さんは、そう言って、

目をパッチリと見開き

覗き上げるように見回して、

手で何回か、ゆっくりとしごくと、

意を決したように、

根元を握りしめて、

パクッと、口に咥え出した。

 

手の動きと、口の動きが、絶妙で、

常に刺激が途切れない。

 

   こんなの、見たことない・・・」

 

咥えたものを、口から出して、

しごきながら、そう言うと、

 

奥さんは、

着ているワンピースや下着を脱ぎ、
ソファーに膝を付くようにして、

自分の上に、またがり、

そして、息☆子に、自分の手を添えて、

アソコに宛がうと、

 

   <ズブズブズブ・・・>

と、ゆっくりと腰を沈めて来た。

何回か、抜き差しを繰り返すと、
徐々に体重を掛けてくる。

   「ああっ、なにこれっ」

グラマーな身体も、

実にダイナミックで魅力的だったが、

 

艶やかでいて

響くような、奥さんの睦言は、
それを聞いているだけで、

もう、イキそうになる。

 

ルパン三世の不二子役を務めた、

声優の増山江威子のような、

少し低めの、響くような声だ。

 

身体が柔らかく、

奥さんの胸を、手で掴んで刺激すると、

向こう側に、倒れてしまうのではないかと、

心配してしまうほど、大きく仰け反るので、


反対の方の手を、女性の背中に廻して、

お尻に手を添えるように、女性を支えると、

 

奥さんは、お腹の上に両手をついて、

アソ☆コを擦り付けるように、

腰を、ぐるんぐるんと、小気味良く廻してくる。


   「ああんっ、勝手に動いちゃって、

    止まらない~~ あっ、あっ」

 

だんだんと、身体の奥から、

熱いものが、込み上げてきて、

思わず、イキそうになって、

息子を引き抜くと、

 

いきなり、奥さんが咥えてきて、
手と口とを、激しく動かした。

   「あっ・・・・・」

 

身体中に、電気が走り、

痛く感じるほどに、身体が強く痙攣した。

身体が、全てを搾り出そうとするのか、

声にならない、声しか、出ない。

 

奥さんは、搾り出された

白くて苦い液体を、

最後の一滴まで、

口で、吸い取ると、

 

それを嬉しそうに、飲み込んで、
唇に付いたものを、

舌先で、舐め取っていた。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (3-2)

§3の2 再び、お邪魔する

 

ようやく、待ちに待った、

翌週の水曜日。

 

イケナイことであるのに、

何処かで、

それを、楽しみにしている、

自分がいる。

 

前回と同じように、

職人の家の最寄駅まで、

バイクで行くと、

駅にバイクを留めて、

職人の家まで、歩いて行った。

 

呼び鈴を鳴らすと、

家の中から、

 

   「はぁい!」

 

という声と共に、

直ぐにドアが開いた。

 

   「どうぞ、お上がりになって・・・」

 

玄関を閉め、鍵を掛けると、

せかせかと、脱いだ靴を揃えてくれて、

居間に通されるが、

前回のように、お酒が入ってないためか、

お互いに何処か、ぎこちない。

 

居間に入ると、

紅茶が良いかコーヒーが良いか、

聞かれたので、

コーヒーをお願いした。

 

奥さんは、平常心を保っているように、

振舞ってはいるものの、

何処か落ち着きがなく、

そわそわしている、感じがした。

前回のように、弾んだ会話もない。

 

少し、気まずくなり、
トイレと洗面所をお借りして、

 

手を洗わせてもらった。


トイレから戻り、

ソファーに腰を掛けると、

思わず、つい先日の、

高まりを思い出してしまう。

違うことと言えば、

職人がいないことと、もうひとつは、

昼間であることだけだった。

 

飲み物を用意して、奥さんが

前回と同じ位置に座ると、

 

あの、「もどかしい時間」 が、

ふたたび戻ってきた。

 

隣りに座ると、

またしても、奥さんが、ピッタリと、

脚を付けてくるのである。

 

高まる緊張と、

何処か気まずい雰囲気の中で、

胸の中のものを、

全部、吐き出してしまいたい、

そんな衝動に駆られる。

 

その艶(なまめ)かしさに、

前回お邪魔したときから今日までの、

自分の気持ちを告白する。

 

すると、彼女は、

 

   「わたしも、よ・・・・」

 

と言って、

 

二人は、お互いに、

どちらからともなく、

 

ギュッと抱き締め合いながら、

唇を重ね合い、

 

そして、舌を絡め合った。

―――――――――――――――――

 

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2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (3-1)

§3の1 再び、電話を掛ける

 

翌週の月曜日。

 

2コマ目の授業が終わり、

学食で食事をとった後、

公衆電話に行き、

職人の家に電話を掛けると、

 

奥さんが出た。

 

ちょっと低めの、

響く声質が、

艶やかで、心地良い。

 

先日のお礼を言い、

他愛もない話をしていると、

 

続きの ”話” をしたいので、

また後日、逢いたいと言う。

 

先週末の、あの、

「もどかしい時間」 の感覚が、

身体に蘇ってくる。

 

平日の昼間なら、

いつでもいい、と言う。

 

今週の水曜日は、

実験が入っているので、

来週の水曜日なら、

空いていると伝えると、

奥さんも、問題ないと言う。


ふと、背後を振り向くと、

公衆電話の順番を待つ人が、

何度も、腕時計を覗いては、

イライラした面持ちで、

こちらを、睨み付けてくる。

 

職人のお宅に伺う、

おおよその、時間を決めると、

いそいそと、

受話器を置いて、

その場を後にした。

 

***

それ以来、

ずっと、あの、

「もどかしい時間」 の感覚が、

身体から離れずにいる。

 

「裏ビデオ」 を見せてもらい、

帰って来た日も、

電話をした日も。

 

家に帰ってから、

何回も何回も、

自分で、○○したのにも、

かかわらず、である。

 

何回も何回も、

噴出しているにも、

かかわらず、

モヤモヤが晴れず、

 

満足出来ない日が、ずっと続いた。

 

―――――――――――――――――

 

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2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (2-6)

<p><span style="font-weight:bold;">§2の6 帰路</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>しばらく二人で、</p>
<p>こっそりと隠れながら、</p>
<p>「禁断のお触り」 を</p>
<p>楽しんでいたが、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ガチャン!という、</p>
<p>大きな機械音と共に、</p>
<p>ビデオデッキが止まり、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ウィーンという</p>
<p>テープが巻戻される</p>
<p>モーター音で、</p>
<p>鑑賞会は、お開きとなった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時計を見てみると、</p>
<p>もう既に、</p>
<p>夜の11時を廻っていて、</p>
<p>電車では、そろそろ、</p>
<p>帰れなくなる時間だ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>バイクだと、</p>
<p>これだけ酔っていると、</p>
<p>検問も怖いので、</p>
<p>駅に置いていくことにした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>大きな音で、</p>
<p>職人が目を覚ますと</p>
<p>思って心配したのだが、</p>
<p>あれだけの大きな音にも、</p>
<p>かかわらず、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>   <span style="color:#7f7f7f;"><span style="font-weight: bold;">「ぐーーーー、すぴーーーーー」</span></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>とイビキを掻いていて、</p>
<p>一向に起きる気配がしない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>職人は、お疲れのようだし、</p>
<p>そろそろ帰る旨を伝えると、</p>
<p>奥さんが、玄関まで見送ってくれる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>奥さんは、</p>
<p>顔を 自分の顔に 寄せて</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>   <span style="color:#ff7f7f;"><span style="font-weight: bold;">「来週の月曜の、お昼にでも、</span></span></p>
<p>   <span style="font-weight:bold;"><span style="color: rgb(255, 127, 127);"> 電話をちょうだい・・・」</span></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>と小声で言うと、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>自分に、軽く 唇を合わせてくれて、</p>
<p>さようならを した。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>***</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「裏ビデオ」 を見るのも、</p>
<p>初めてなら、</p>
<p>旦那を目の前にしての、</p>
<p>女性との痴態というのも、</p>
<p>生まれて初めての</p>
<p>経験だった。<br>
 </p>
<p>イケナイことをしているという、</p>
<p>罪悪感とドキドキ感で、</p>
<p>性の興奮が、</p>
<p>これだけ高まることを</p>
<p>知ったのも、</p>
<p>このときが初めてだった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>予定していなかった、</p>
<p>お酒の酔いも廻り、</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>帰り道に何回か、ゲロを吐いた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>―――――――――――――――――</p>
<p>&nbsp;</p>
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<p>&nbsp;</p>
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2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (2-5)

§2の5 攻防戦

 

奥さんは、

 

ビデオの再生ボタンを押し、

ソファーに戻って、

タオルケットを掛け直すと、

また、ぴったりと
脚を、自分の脚に、
くっつけて来た。

 

手も、

先程よりは幾分大胆に、

自分の太腿の上に

乗せてくると、

 

太腿の外側から内側に、

上下にゆっくりと、

さするようにしながら、

徐々に手を

股に滑り込ませて来た。

 

そして奥さんの指が、

 

ズボンの中で、

今にも、

はち切れんばかりに、

なっている

自分のモ☆ノに、

 

触れそうになった、

その瞬間、

 

奥さんの手を

制止しようと、

タオルケットの上から、

奥さんの手を、

押さえようとしたが、

 

逆に自ら、

奥さんの手を、

自分のアソ☆コに、

押し付ける形に、

なってしまった。

 

意図せぬ刺激に、

身体中に電流が走る。

 

これ以上は、

正気を保てないと思い、

 

タオルケットの下に、

自分の手を入れ、

奥さんの手を、

退かせようとすると、

 

逆に奥さんは、

自分の手を取って、

自分のスカートの下に、

導こうとする。

 

まるで手を繋いで、

奥さんのスカートの下に、

連れられていく、

子供にでもなった感覚だ。

 

そして、

そこにあるものは、


何処か懐かしい、
生温かさの中で、
ひっそりと淫☆らに動めく、
貼り付くほどに瑞☆々しい、
淫☆靡な太腿。

 

奥さんは、

 

股を広げるように、

一方の脚を

ぐいぐいと、

押し付けてくる。

 

我☆慢出来なくなり、

自分も股を大きく広げると、

奥さんの手が、

ズボンの上から、

股☆間をいじり出す。

 

このときは、もう既に、

職人は、熟睡していた

のであろうか。

 

突如、

 

   「んごごごごご・・・・、ぷしゅーーーーっ」

 

みたいな、イビキを

掻きだした。

 

奥さんは、

それに気を良くしたのか、

もっと大胆になる。

 

要領よく、

自分のズボンの

チャックを下ろすと、

 

パンツをずり下ろして、

いきり立ったモノを

握ろうとしながら、

 

股を広げ、
腰を浮かせると、
自分の手を取って
もっと奥に
導こうとする。


意を決して、

奥さんのパンティに

触れてみると、

糸を引きそうなほど、

ぐしょぐしょに

濡れている。

 

彼女は、

何とかパンツを

下にずらし、

ほぼ、全体を、

取り出すのに成功すると、

指でなぞるように、

愛おしそうに

触れてくる。

パンティの横から、

指を忍ばせて、

濡れそぼった

熱い蜜☆壷に触れ、

指をゆっくりと沈めると、

 

奥さんの口から、

 

   「んっ・・・・」

 

という短い嗚☆咽が、小さく漏れた。

 

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