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2018/04/26

【緊縛小説】 縄絡み (4-2)

§4の2 待ち合わせ


電話を切ると、

直ぐに準備をして、

待ち合わせ場所に向かった。

もしかしたら、

職人とか奥さんも、

一緒に同席するのかな?

 

とか、

 

お金で解決とか、

そういう面倒な話に、

なるのかな?

 

とか、

 

いろいろな不安が

頭の中を過ぎった。

しかし、現実は、既に、

自分の思考能力を、

遥かに超えていた。

バイクで、

待ち合わせ場所に

到着すると、

既に、若手は
待ち合わせ場所に

立っていた。

自分の不安そうな顔を見ると、

若手は、苦笑いをして、

   「そんな、不安そうな顔、
    する必要ないから・・・」


とだけ言うと、

 

行きつけの居酒屋が、

近くにあると言うので、

バイクを駅前に止めて、

徒歩で一緒に、

その店に向かった。

***

駅前から、4~5分の距離にある、

薄汚い居酒屋に入ると、

まだ、早い時間だったからなのか、

お客も疎らな状態だった。

一番奥にある、座敷のテーブルに

二人で座る。

 

若手が、「酎ハイ」 を頼んだので、

自分も同じものを頼んだ。

とりあえず、再会に乾杯し、

しばらく沈黙すると、

若手は、ようやく、意を決したように、
たどたどしく、話し始めた。

 

―――――――――――――――――

 

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