SM と乱暴は違う(3)
過去記事 「出会いにおいて、気を付けるべきこと」 の後半部分に書いた「鶯谷風俗嬢傷害事件」。
翌日、被害者の風俗嬢は病院で亡くなったので、正確には 「鶯谷風俗嬢傷害致死事件」 ですが、ようやく、その続報が公表されました。
驚いたことに、犯人は20歳の 「医大生(昭和大学医学部)」 とのこと。
棒を使って強くたたき過ぎて女性が亡くなった。殺すつもりはなかった。
と供述しているようですが、容疑者が 「棒」 と称しているものは実際はなんと、トルクレンチ。
しかも、実際に購入したのは、大学を出てから鶯谷に向かったとされる、その途中の雑貨店とのこと。
「そもそも何の目的で、買ったのでしょう?」 という疑問も湧きますが、当人がそれを 「棒」 と呼んでいるのも腑に落ちません。
全く以って不可解です。
ひとつ前の 「SM と乱暴は違う(2)」 のところに書いた某俳優もそうですが、箱アリの風俗であればまだ安心出来ますが、無店舗型の場合は、お嬢さま方はくれぐれも、お気を付けて下さい。
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未だに一番、腑に落ちないのが、外形的(見た目)には、ラブホの一室で、風俗嬢とその客の間で起こった事件であるのにも関わらず、当初の報道では、「警視庁は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて調べています。」 とあります。
この意味が、理解できません。
これは、警察発表を受けての記事でしょうから、捜査関係者の発言を受けての記事なはずですが、どういう意味なのでしょうか?
2人に面識があるかどうかは分からないが、現場においてトラブルになったから、このような事件になったという、単なる捜査関係者の(甘い)読みであったのなら、まあ良いのですが。(苦笑)
嬢が所属していた風俗店には、当然、捜査員が事情聴取に行っている筈ですので、そこで 「指名」 がなかったとか、初めての客だったという供述が取れれば、怨恨とか痴情のもつれとか、そういう線ではない、という意味で言ったのであれば、意味はわかりますが、しかし早計でした。(^^;
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事前に 「凶器」 を準備して、「現場」 に行っているわけです。
「一見の客」 で、あったのであれば、あらかじめ、凶行を計画していたとしか、考えられません。
修理工であるならまだしも、医学生が 「トルクレンチ」
自転車修理には不要な道具ですし、もしかしたら、本人はこの道具の呼び名さえも、知らなかったのかも知れません。
「計画的」 であったとしか、言いようがあり得ませんが、本人は供述で、殺意は否認しているとのこと。
ここまで、続報がずれたのは、本人は事件直後、5階の窓から飛び降りたため、その治療に時間を要し、なかなか、尋問が出来なかったためでしょう。
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「殺/すつもりはなかった」 けど、相手が死ぬほど殴っていたわけで。
単に叩きたいのであれば、100均 のすりこ木程度でも良かったでしょうに。
すりこ木も 「棒」 ですし。
あの辺の 「ラブホ」 なら、フロントにサービスで、無料の 「うまか棒」 が置かれていたりします。
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一見、「性的サディズム障害(要は精神的疾患とされる加虐癖)」 にも見えますが、自分的には、「SM 性癖」 ではないように感じます。
また、「サイコパス」 的なものでもない。「サイコパス」 的なグロであれば、医学部における解剖学実習の方がまだ欲求を満たせるはずです。
本人が供述するとおり、殺意がなかったのだとすれば、あのトルクレンチで 「ガン!」 と叩いて、相手を失神でもさせて、本懐でも遂げたかったのでしょうか?
あるとすれば、レイプ願望か、自分のセ/ックスをバカにされるのが嫌だったかのどちらかですが、通常、風俗店では、大きくても小さくても、「相手の持ち物を評価しない」 というのが、昔からの常識です。
「小さい」 と言われれば、お客は傷つきますし、「大きい」 と言われれば、お客が調子に乗るためです。(苦笑)
「売春婦」 に対し、こみあげる 「怒り」 を覚えるタイプであれば、通常であれば、「殺意」 は認めるでしょう。まあ、「弁護士」 の入れ知恵が介在しているかも知れませんが。
何せ、かなりお金の掛かる医学部ですので、当然ではありますが、優秀な弁護士は 「親心」 として、付けている筈です。
良くあるのは、お付き合いしたものの、別れ際に女性が吐いた 「捨てセリフ」 で傷つくタイプ。
若い頃の恋愛に限りませんが、恋愛中は、天にも昇る気持ち良さがありますが、難しいのは 「別れ際」。そこで 「けちょんけちょん」 に貶(けな)されて、心に傷が付くのは、女性ばかりでなく、男性も同じ。
そういった 「トラウマ」 からの憎しみが処理しきれなくて、という可能性もありますが、最初から性的な行為に自身がなく、寝ている女性が理想という人種も居ます。
「女性を薬で眠らせて」 みたいな卑劣な連中も、基本的には、その類(たぐい)です。
「女性を制圧したい」 みたいな、S 的な本能は強いものの、女性を受け止められない人種です。
コミュニケーション能力が不足している場合もありますし、性的な能力が不足している場合もありますが、二十歳と言えば、駆け出しですから、どちらも不十分で当たり前。
その年齢で、いくら回数を誇る男が居たとしても、それは単に 「オラオラ」 が、上手く女性の壺に当たっただけに過ぎません。
この容疑者というか、事実上の犯人は、供述を拒んでいるようですが、
頭は悪くない筈なので、弁護士の指示をきちんと守っているのでしょう。
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容疑者も被害者も、20歳そこそこで、これからが人生。
若くて、これからの人生だっただけに、何とも後味の悪い、割り切れなさが残ります。