2ntブログ
2018/04/06

【緊縛小説】 縄始め (2-2)

§2の2 また紅茶を飲む

 

もう、お借りした服も、返し終わったし、

お手伝いも済んだので、帰ろうとすると、

ちょっと、一服でもして、

休んでいって下さいとのこと。

 

前回とは異なり、今回は、質問責めもない。

少し、ほっとしていると、お湯を沸かしながら、今度はむしろ、

自分のことについて、いろいろと話して来る。

 

ご主人は、今日はゴルフのコンペで、お泊まりだとか、

近所に、自分の話相手になる友人が居ないこと。

あとは、趣味で集めている、「なんとかウッド」 という食器のことや、

何かと言うと、「若いってイイわね~」 みたいなこと。

 

とにかく、高校生の自分には、情報量が多過ぎて、

何のことやら、聞いてるだけで精一杯。

 

今回は、紅茶を入れ終わると、女性は自分の隣に腰を掛けた。


   「さきほどは、しがみ付いてしまって、

    ごめんなさいね・・・」

   「わたし、どんくさくて・・・」


と言って、身体に触れてくる。

 

   「い、いえ・・・」
 

   「身体が引き締まってるのね・・・

    スポーツとか何かやってるの?」

 

   「小さい頃に、剣道とか、

    高校の二年までは、空手をやってました。」

 

   「そうなの?

    それは危険ね・・・

    ちょっと縛らせてもらおうかしら・・・」

 

会話の意味が、良く理解できなくて、

しかし、今回もひとつの部屋に、男女二人きりなので、

女性の用心の意味かと思い、

席を立って、他の部屋に行く、彼女のことには、気も留めず、

ひとり紅茶を啜(すす)っていた。

 

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1875年の今日、コンビーフの台形の缶詰が特許を取ったみたいだよ。

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最近はむしろ、牛脂を取るよりは、
馬油の方が身体にもいいかなと思い、
「ニューコンビーフ」 を食べる方が多いかな?(苦笑)
2018/04/06

【緊縛小説】 縄始め (2-1)

§2の1 借りた服を返す

 

あれから、かなりの月日が経ち、

学校が休みのとき、たまたま、女性の家の前を通り掛かると、

これから外出しようとしている彼女に、

ばったりと出会(でくわ)した。

 

   「先日は、どうもありがとうございました。」

 

と咄嗟にお礼を言い、

 

   「あのときにお借りした服、

    今、急いで持って来ます。」

 

と、そう言って、自分の家に取りに帰ろうとすると、

すぐさま、呼び止められて、

今から出掛けるけど、お昼には戻っているので、

そのときにお願いしますとのこと。

 

 

あらためて、1時過ぎに、家に行き、ベルを鳴らすと、

インターフォンに出ることもなく、すぐにドアが開いた。

 

   「ちょっと悪いけど、手伝ってくれるかな?」

 

玄関先で服を手渡して、すぐに帰るつもりだったが、

蛍光灯が切れてしまったので、交換してるとのこと。

ご主人は、朝からゴルフに出掛けていて、

今はいないと言われれば、手伝わないわけにもいかない。

 

脚立(きゃたつ)もないので、テーブルの上に椅子を乗せ、

その上に乗って交換しないと、とても天井には、手が届かない。

 

何度も、自分が上に上ると言っても、

危ないからと、どうしても、交代してくれない。

結局は、テーブルの下から、椅子を押さえる係に。

 

テーブルの上に乗せた椅子の足と椅子本体を

手で押さえながら、上を見上げると、

 

ジーンズ姿ではあるものの、

Tシャツの裾が、はみ出していて、

女性の背中だけでなく、ブラまでもが、丸見えになっている。

 

何とか、交換作業も無事終了し、

女性が、椅子から降りようとした、そのとき、

 

女性は、バランスを崩して、身体が前のめりになり、

自分にしがみ付いてきた。

 

   「ご、ごめんなさい・・・」

 

   「い、いえ・・・」

 

椅子から、一度テーブルの上に降りたら、

その椅子を、前にあったところに戻し、

今度は、その椅子を踏み台にして、

テーブルから降りないといけないのに・・・。

 

テーブルから、直に降りれると思ったらしい。

 

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2018/04/05

【緊縛小説】 縄始め (1-5)

§1の5 眠れない


その晩は、ドキドキして、

なかなか寝付けなかった。


女性と、同じ部屋に二人だけ、だったからか。

そんなに長い時間では、なかったけれど、


組み替える足が、艶(なまめ)かしかったのと、

 

 

色白でほっそりとした指先が、
目に焼きついていて、脳裏から離れない。

 

 

特に悪いことを、したというわけでもないのに。

 

結局、着替えさせてもらったことは、親には言えず。

 

借りた服は、ずっと返せないで、いた。

 

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2018/04/05

【緊縛小説】 縄始め (1-4)

§1の4 ダージリン

 

カップをカチャカャ鳴らして、

自分の前のテーブルに、

紅茶を出してくれる。

 

   「はいっ、温かいのをどうぞ」

 

   「ありがとうございます。」

 

色白で、細身の手が目に入る。

きちんと、マニキュアもしている。

オトナの手だ。

 

   「何処何処の息子さんね・・・」

 

   「お母さんは、お幾つ?」

 

   「どちらの高校?」


女性は、一緒のソファーには座らずに、
ダイニングテーブルに腰掛けている。

 

   「彼女とかは、いるの?」

 

自分に話掛けるたびに、女性はせわしなく、

スカートから美しく伸びた、足を組み変えるので、

どうしても、目がそちらの方にいってしまう。

 

 

   「いません・・・」

 

尋問されているみたいで、

紅茶の味すら、分からなかった。

 

目のやり場にも困って、

とても居づらかったと言うのが本音かも知れないが、、

そろそろ親が帰ってきてるかも知れないと伝え、

ご馳走さまをして、家に戻ると・・・

鍵が開いている。

 

慌てて家に入るや否や、自分の部屋に飛び込み、

先程借りた服を脱ぎ、自分の服に着替えた。

 

   「ああっ、ごめん。鍵持っていってるかと思ってた。」

   「すごい雨だったけど、大丈夫だった?」

 

   「うんうん」

 

適当に返事を誤魔化して、校服をこっそり洗濯物に出した。

 

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2018/04/04

【緊縛小説】 縄始め (1-3)

§1の3 腰をかける

 

同じアパートなので、部屋の間取りは同じであるが、

玄関の向きが違うので、全ての造りが逆になっている。

 

紙袋に服を入れて、居間に入ると、

 

   「どうぞ、こちらにお掛けになって」

 

と、ソファーに通された。

 

   「紅茶でいいかしら?」

 

見たこともない綺麗なポットと、おそろいの

上品な器に、紅茶を注いでいく。

 

   「どうぞ、お座りになって」

 

引っ越して来て、1年あまり。

近所の人とは、あいさつ程度の会話は

あるものの、その程度。

 

   「ちょっと、大きいみたいだけど

    少しの間だから、大丈夫ね?ふふっ」

 

ただでさえ、余所の家にお邪魔して、

着替えさせてもらった上に、

こちらは今にも、ずり落ちそうな格好である。

 

緊張してて、ガチガチになりながらも、

何とか、申し訳なさそうな程度に、

ソファーに腰を掛けた。

 

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2018/04/04

【緊縛小説】 縄始め (1-2)

§1の2 着替える

 

その女性は、今までにも何回か、

見掛けたことのある、近所に住む人だった。

 

   「このタオルを使って」

   「着替えは、今準備するわね、ちょっと待ってて」

 

洗面所に通され、しばらくして、

着替えを持ってきてくれた。

 

   「これ、旦那のだけど、気にしないで使って」

 

ジャージと大きめのパンツが渡された。

手渡すときに、チラッとこちらを見た気がしたが、

すぐさま、何もなかったかのように、出て行った。

 

男ものの他人のパンツを履くのに

違和感を感じたものの、

パンツまで濡れているので、仕方ない。

履いてみると、パンツもジャージも、

一回り大きい。

 

仕方がないので、ゴムを引っ張ったりして、

ずり落ちないように、奮闘していると

 

   「温かいもの、入れたから」

   「着替え終わったら、こちらに来て」

 

とお呼びが掛かる。

 

自分の脱いだ、ズボンやYシャツ、

それから下着類を、何処に置いていいか、

まごついていると

 

   「ああっ、ごめんなさい・・・」

 

と言って、三越の紙袋を持ってきてくれた。

 

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2018/04/03

【緊縛小説】 縄始め (1-1)

§1の1 濡れる

学校が終わって、その帰り道。

土砂降りの雨に遭い、頭から身体まで、全身びしょ濡れ。

慌てて家に駆け込もうとするも、親は不在で、玄関には鍵が掛ってる状態。


大抵こういう場合は、近所に買い物に行っていたりする場合。

しかし、ロックされてる玄関の前で待てど暮らせど、

親は一向に帰ってこない・・・

 

身体も冷えてきて、

階段の踊り場から、下を眺めてみたりするものの、

一向に帰って来る気配がない。

 

やる術もなく、玄関の前に佇んでいると、

階段を下りてきた、ひとりの女性が、声を掛けてきた。

 

   「あら?おうちの人、居ないの?

    うちの家に来て、身体を拭きなさい。」

 

   「どうもすみません。お世話になります。」

 

全身びしょ濡れで、他に行くところもない。

かなり身体も冷えていたので、

お言葉に甘え、仕方なく、お世話になることにした。

 

 

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2018/04/02

「くすぐり責め」 の話 (2)

前記事 「『くすぐり責め』 の話」 の続きです。

 


くすぐったい場所と性感帯の類似性

 

くすぐったい所は 「性感帯」

 

ちなみに、「エロ師」 の間では良く、「くすぐったい」 場所と、女性の 「性感帯」 の類似が話題になりますが、これは自分も実感していること。

 

「M男」 に足の指を舐められて感じる 「S女」 も居りますし、自分の愛奴の何人かは、指の股の部分や手の甲に触れるだけで 「イク」 場合もあるほどです。

但し、敏感なところだけに、「刺激」 が強すぎると嫌がられますので、一般には、十分に認識されていないのだと思います。

「性感帯」 として刺激を与える場合には、「足の裏」 や 「耳」 そして 「腋の下」 などの 「超敏感」 なポイントと、「うなじ」・「背中」・「腰」・「お尻」 などの 「背面」、そして、「膝(ひざ)」・「太もも」 は、それぞれ反応が異なるため、刺激の仕方も異なってきます。

 

「くすぐったい」 場所の傍(そば)には、動脈が皮膚の近くを通っており、「急所」 であることから、自律神経も集まっていて、外部の刺激には敏感に反応するそうですし、性感を感じる特別な受容体があるわけでもありません。一説によると、「性感」 も、「痒(かゆ)み」 や 「くすぐったさ」 と同様 「痛覚」 で感じると言われていますので、これの感覚が、「性行為」 時に 「性感センサー」 として働いたとしても、何も不思議はないわけです。

 

当初は、「鞭打ち」 や 「スパンキング」 などの 「痛い系」 のSM を否定していたはずの 「M女」 も、慣れるに従って、お尻を叩いて貰いたがる人も少なくありません。彼女曰(いわ)く、「興奮していると、痛いのも快感に感じてしまう」 とのこと。

「唐辛子」 のカプサイシンの 「辛味」 も、味覚よりも 「痛覚」 を刺激するそうです。唐辛子も、慣れていない人には、とても辛く感じますが、慣れてくると 「耐性」 が出来て来て、食べれるようになるのと、似ています。

 

極度に 「くすぐったがり」 の女性の話

 

この記事を書いていて、ふと、「かなり昔の女性」 のことを思い出しました。

 

若い頃の話ですので、もうその女性の顔も名前も忘れてしまいましたが、なんとか口説いて、ラブホにしけこむことには成功したものの、その女性は、極度の 「くすぐったがり」。ほんの少し身体に触れるだけでも、半端なく笑いだしてしまう始末。


「笑い」 が出ると言うことは、女性が自ら、緊張を緩和しているか、もしくは、性的な 「緊張」 が働かず、「くすぐったい」 という感覚に繋がってしまっているということになります。

こういう場合は、今思えば、「笑い」 が出ない程度に、もっと 「サディスティック」 な雰囲気を醸成するなど、もっと本格的に、女性を 「緊張状態」 に陥らせた方が良かったように思いますが、自分もまだ若く、女性経験も浅かったこともあり、確か最終的には行為は諦めたように記憶しています。

 

もしかしたら、若い人の方が、「くすぐったがり」 は多いのかも知れません。

 

愛撫のしかた

「くすぐったい」 部位に対する愛撫は、その女性が感じやすいタイプであればあるほど、また、センシティブなところであればあるほど、女性は反射的に、逃げようとしたり、避けようとします。

「防衛本能」 をくすぐるだけに、上手に使い分け出来るようになると、女性の本能に訴えることが出来る 「性感ポイント」 となりますが、しかし、「中途半端」 に手を出すのは禁物です。

 

動物の 「マウンティング」 ではありませんが、相手が自分に対して 「ひれ伏している」 ときや、愛情を十分に受け容れているときは 「効果」 があるのですが、相手の 「対等意識」 が強かったり、受け容れが不十分である場合は、相手を冷ましてしまう場合もありますので、事前に、十分に相手の反応を観察する必要があります。

 

まず、エロ目的であり、笑わすことが目的ではないので、刺激は 「弱めが基本」 です。

時間を掛ける場合は、触れるか触れないかぐらいの 「フェザータッチ」。また、指を押し込むような感じで、圧力強めで、「ピンポイント」 で触る場合もあります。

「撫(な)で上げ」 の場合は、触れる程度で、素早く指を動かし離します。

「触れる場所」 は勿論ですが、「触れる度合い」 と 「指を動かす速度」、そして、「タッチの時間」 を常に意識するようにします。

 

これは、「ク☆リ」 の愛撫でも同じことが言えます。男だって、いきなり息子を握られて、高速でしかも 「力任(ちからまか)せ」 に刺激されたら、痛いだけでしょう?(苦笑)

 

スローな 「フェザータッチ」 から始めて行き、全体の流れとしては、次第に頻度を増やし、刺激を強めにして行き、そして、「強い刺激」 を与えるのは最後の最後。「ラストスパート」 のときだけだと認識してくれれば、間違いありません。


女性が逃げられないように、押さえつけるよりは、女性にまずは観念させて、逃げれる状態であっても、逃げないくらいに調教しておくのが、ベストではありますが、そのような状態で、あちこちを愛撫してあげるのです。

 

やはり、女性は、優しく大事に、手玉に取ることが重要です。(笑)
 

そして、もうひとつ大事なことは、愛撫を休まないこと。

愛撫に使用するのは、「指先」、「手のひら」、「舌」 や 「唇」 を使いますが、これ以外にも、「言葉」 や 「息」 を使います。

「言葉責め」 は、「言葉」 による愛撫。「息」 を耳にワザと吹きつけながら、囁(ささや)いてみるのも悪くありませんし、ワザと低い声で喘(あえ)いでみるのも悪くありません。(^^;)


言葉で責められているときは、女性は無意識であれ、言葉を聞こうとしますし、身体に触れられると、一瞬、女性の意識は、その触れられたところに集中します。
女性を 「セ☆クス」 に集中させるためには、女性に余計なことを考える暇を与えないこと。すなわち、常に女性の意や予想に反して、刺激を与え続けることなのです。

 


くすぐったくて、お腹がムズムズするのは、一種のオーガズム?

そもそも、今回の 「くすぐり」 記事を書こうと思ったのは、「くすぐられた」 ときのお腹のムズムズと、女性が 「オーガズム」 のときに示す 「痙攣(けいれん)」 が似てると思ったから。

 

正確に時間を測ったわけではありませんが、とある愛奴の場合は、5秒間に2~3回の深い 「収斂(しゅうれん)」 を繰り返した後、その4倍律くらい。だいたい1秒間に4回くらいの感覚で、ピクピクピクと 「痙攣(けいれん)」 し出します。

 

笑ってるときの、お腹はどんな感じなのでしょう。(苦笑)

「笑う」 ときは、横隔膜が痙攣を起こしますが、笑いの場合も、だいたい1秒間に4~5回のようです。

「筋活動の計測を用いた笑いの増幅」 福島政期ほか

「笑いの波形の解析アルゴリズム」

 

「オーガズム」 とは、極度の性的緊張から解放されて起こる痙攣を伴う弛緩です。

くすぐられて、くすぐったく感じて 「笑う」 行為の場合は、「性的刺激による緊張」 ではないものの、極度の緊張から解放されて起こる痙攣を伴う筋肉(横隔膜)の弛緩ですので、「オーガズム」 と極めて似通っています。

 

オーガズムは、迷走神経を介して横隔膜を通る

 

「オーガズム」 も、最近の研究では、「ク☆リト☆リス」、「膣」、「子宮頸部」 および 「子宮」 から走る 「迷走神経」 が横隔膜を経由して胸腔を通り、脊髄の外側を介して、脳に伝わっていることが確認されています。

「笑い」 との関連性は、不明ですが、「迷走神経」 は、横隔膜にも関連しているということ。

 

女性が、「オーガズム」 の前段で、「水面が徐々に波打って来て、大波になる感じ」 とか、「腰の辺りに熱いものが集まってきて、それが込み上げて来る感じ」 とか、「波」 に例える女性が多いように思いますが、それが徐々に高じて行くと、女性は、「もう、これ以上は無理!嫌っ嫌っ!」 と言って、首を横に振ったり、顔を両手で覆(おお)ったり、泣いたりします。

これを乗り越えると、「オーガズム」 を経験できるのですが、その 「波」 の恐怖に捉われてしまうと、なかなかその最後の壁を越えることが出来ません。

 

このとき、「オーガズム」 を経験する女性は、理性の大部分は停止していますし、理性が残っている女性は、身体の痙攣は自覚出来ても、エクスタシーを感じません。

では男性は・・・と言うと、男性はこの感覚を自ら体験することが出来ませんので(ドライオーガズムを除く)、ある意味 「未知の領域」 なのですが、もし、くすぐられたときの、お腹の 「ムズムズ感」 の強いのが来るのだとすると、確かに、女性が 「嫌がる」 気持ちは、分からなくもありません。(^^;)

 

その後、大量のワサビを食べたときみたいに、頭に 「ツーン」 とした刺激が立ち昇るのでしょうか?(苦笑)

 

とある別の愛奴の子は、「中イキ」 の気持ち良さを 「ク☆リの気持ち良さなんか比べ物にならない」 と言っていました。

「オーガズム」 のときは、「ドーパミン」 やら 「エンドルフィン」 に、「オキシトシン」 やら 「プロラクチン」 など、「脳内麻薬」 がダダ漏れ状態になるそうですから、きっと 「ワサビ」 の比ではないでしょう。(笑)

 

「くすぐり笑い」 では、さすがに 「脳内麻薬」 のカクテルは、味わえないでしょうけど。(^^;)

何故か、現象の類似性がとても気になります。

2018/04/01

「くすぐり責め」 の話

前記事の 「『食』 と 『セ☆クス』 の話(4)」 では、最後に 「痒み」 の話をしました。

 

「痒み」 は、イライラする原因を排除したいのに、排除出来なくて、「焦(じ)らされている」 ような 「不快」 な感覚です。そして、これと似てはいるものの、ちょっと異なる感覚に、「くすぐったい」 という感覚があります。

「くすぐったさ」 は、心地良い感覚ではない筈なのに、何故か 「笑み」 や 「笑い」 がこぼれます。

「心地良く」 はないのですが、「不快」 というネガティブな感情ではない、不思議な感覚です。

 

 

痒(かゆ)み

 

ところが、人の皮膚自体には、触覚や圧覚、痛覚そして温覚や冷覚といった感覚の受容器は存在しますが、痒みや、くすぐったい感覚を感じ取る受容器があるわけではありません。

 

「痒(かゆ)み」 ひとつを取っても、いろいろな原因があり、一様ではありません。

アレルギーで蕁麻疹などが出ることによる 「痒み」 もありますし、空気が乾燥することによる 「痒み」 もあります。また、急に血行が良くなることで 「痒み」 を感じることもありますし、虫に刺されて 「痒く」 感じる場合もあります。

 

多くの場合、「痒み」 とは、「痛覚」 と他の感覚が混じった 「微弱」 な刺激であり、人は 「不快」 と認識しているということです。そして、その 「不快」 を感じる原因を無意識に取り除こうとする 「行為」 が、「掻(か)く」 という行動です。

 

 

「くすぐったい」 という感覚

 

では、これに対して、「くすぐったい」 という感覚は、何物なんでしょうか?

人には、特に 「くすぐったい」 と感じる場所が存在します。「くすぐったがる」 度合いは、人によって差がありますが、「わき腹」 や 「腋(わき)の下」、「顎(あご)の下側」 もそうですし、「膝(ひざ)」 や「足の裏」、「大腿骨周辺」 に、「お腹」 などもそうです。

人によっては、特に女性の場合は、「耳の周辺」 も 「くすぐったがる」 部分です。

あとは、「胸」 や 「首すじ」 もそうですし、「背中」 や 「腰」 もそうです。

 

このような場所は、動脈が皮膚の近くを通っており怪我をすると命を落としかねない 「危険部位」 であったりすることから、この 「くすぐったい」 という感覚は、医学的には、「身の危険を感じて、抵抗したり、逃げたりするために備わっている防衛反応のひとつ」 と考えられているようです。


 

この森田医師の記事によりますと、上記に加えて 「手のひら」 なども加わっています。

 

脳科学的には、「くすぐったい」 と感じ、笑ったり、笑みがこぼれる反応は、脳がその錯覚を認識して混乱している結果、と考えられているそうです。

「交感神経」 が優位に働いている場合は、緊張し、戦闘モード・臨戦態勢にあるときですから、笑いは出ません。「笑い」 が出る場合は、「副交感神経」 が優位に働いている状態です。

 

人が、リラックスしているときに、「アラーム警報」 を受け取って、一瞬は本能的に緊張するものの、それが 「誤報」 や誰かの 「いたずら」 だと知って、緊張が緩和したときに出る 「笑み」 のようなものなのでしょう。

「ドッキリTV」 などで、嵌(は)められた人が見せる 「笑い」 と同種のもので、可笑しくて笑っているわけではなく、身体の緊張を緩和させるために 「反射」 として出てしまう 「笑い」 のように思います。

ちなみに、「くすぐられると笑ってしまうのは何故? ムズムズする感覚の正体」 によると、霊長類は、ヒトと同じ所を 「くすぐったい」 と感じるそうで、チンパンジーをくすぐると、声は出さずに 「喘(あえぐ)」 ようです。
「【特別寄稿】 なぜくすぐられると笑うのか?脳内にくすぐったい場所を発見」 によると、ねずみも、くすぐられると、ヒトに聞こえない50kHz の高い周波数の声を出して、笑うのだそうです。

 

 

くすぐり責め

 

「SM」 の 「責め」 のひとつに、「くすぐり責め(Tickle Torture)」 というのがあります。

 

        「昔、”くすぐり責め” の刑なんかがあった・・・」

 

などと偉そうに言う人もいますが、調べてみると、確かに 「スペイン式くすぐり器(Spanish Tickler)」 と呼ばれる拷問器具が存在します。これは別名、「猫の肉球」 とも呼ばれるそうですが、しかし、ブツを見てみると、何とも痛そうな巨大な 「熊手」 ではないですか。(苦笑)

 

 

「くすぐり」 は、やはり、子供などが 「いたずら」 をした際に、懲らしめるための 「刑罰」。

この器具が、「くすぐり器」 という名前で呼ばれたのも、親が子に、「悪いことばかりしていると、大人になったら、あの怖い ”くすぐり器” で拷問されちゃうよ?」 みたいな感じで、お灸を据えられて、その直後に、親に腋をくすぐられていたのかも知れません。(笑)

 

 

最近の若い子の中には、「くすぐり願望」 から 「緊縛願望」 が芽生えてくる子も居たりします。その 「原体験」 的なイメージを作り上げているのが、「ルパン三世」 でも有名な、この拘束シーン。

 

 

こういう願望のある人の場合は、深層心理的には、自分では発露出来ない、自分の中にある何者かを、表に出して貰いたい・・・という欲求が隠れているように思います。

そういう意味では、「くすぐり責め」 は、SM 的には、「緊縛」 や 「拘束」 の初級篇とでも、言ったら良いでしょうか。(笑)