いつかはセ☆クスでイケるようになる?(9)
前記事 「いつかはセ☆クスでイケるようになる?(8)」 の続きです。
messy というサイトは、雑誌社のサイゾーが運営しているから、というわけでもないのでしょうが、女性誌のように、ただ雰囲気で流そうという風潮もなく、また、男性誌のように男性のエロ目線やハウツーで手仕舞いするのでもなく、女性目線から結構ディープに食い込んでいたり、なかなか、読み応(ごた)えのある記事の多いサイトです。
今回、ここで自分のお気に入りのライターである 「大根 蘭」 さんが、こんな記事をアップしていました。
「女性の中イキ、『したことがない』 のではなく、『気付いていない』 だけの可能性?」
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女性は、女性を観察出来ない
「中イキ」 の厄介なところは、女性本人の記憶が飛ぶところです。
この 「大根 蘭」 さんは、既に 「中イキ」 を経験出来ているようですが、自分で 「中イキ」 の良さを実感するところまでは悪くないものの、当事者であるがゆえの壁にぶち当たっているようです。
一つ目の壁は、自分がイってしまっており、自分の記憶が飛んでしまっているので、ビデオ録画でもしない限りは、自分を観察することが出来ないというのがひとつ。そして、二つ目の壁は、女性だと立場上、多くの女性の 「オーガズム」 を観察することが出来ない・・・というものです。
これは、男性にしても言えること。男性は、銭湯などで、他の男性の 「男性自身」 を見ることはあっても、それらは当然 「勃☆起」 していません。「勃☆起」 した 「男性自身」 に詳しいのは、やはり 「嬢」 の方々なのです。(苦笑)
とは言え、この 「大根 蘭」 さんの探究心は、なかなか素晴らしく、あと好感が持てるのは、他人の似非情報に振り回されることなく、自分の言葉で書かれているところです。
「外イキ」 と 「中イキ」 は、似て非なるもの
今回の記事には、
クリ☆イキの延長線上・・・だと思っている女性多し
なんて小見出しなどもあったりしますが、これは、自分の前記事 「いつかはセ☆クスでイケるようになる?(8)」 で書いた 「外イキの延長に中イキがあるのではない」 のパクリか?なんちゃって。(苦笑)
まあ、自分の記事は、医学的な仮説と考察を述べたに過ぎませんし、彼女は、リサーチで彼女が感じたことを彼女の言葉で語っているわけで、これも 「似て非なる」 偶然に過ぎません。(笑)
しかし、本人の記憶の空白は、その辺の記事で穴埋めしているようですが、この辺も、本人には全く記憶がなかったり、時系列的な前後関係が、分からなくなっていたりしますので、致し方ありません。(苦笑)
イクときは(意識しないと)声が出ない
イク直前の女性は、本当に力んでいますので、息を止めて、堪(こら)えるように踏ん張ります。ですので基本、声は出ないのです。出るとしたら、吸った空気が漏れ出るような 「くっくっく~っ」 みたいな声くらいのもの。
これにしても、自分が 「イクときは勝手にイカないで、きちんと 『イク!』 と言いなさい!」 と厳しく躾けているから、短く 「イクッ」 と言った後に 「くっくっく~っ」 となるだけの話です。(笑)
波が何回も打ち寄せては、イキまくってるときは、こんな感じです。
「アンアン」 みたいな声は、むしろ、もうひとつ前段で男に突かれて、揺さぶられてるときの女性の 「鳴き声」 です。(笑)
しかし、それが高じてくると、もう記憶は朦朧(もうろう)とし、朧(おぼろ)げになります。波が高波になったり、苦しくなったりして、イヤイヤし出すのは、この段階です。
この段階では、まだ、言葉は出ます。「うめき声」 もあれば、「叫び声」 もあります。
苦しくなってもやめない
この異様な恐怖感あるいは不快感に耐えられず、女性は首を横に振りイヤイヤしたり、泣き出したりする女性もいますが、これを乗り越えると、「中イキ」 での 「オーガズム」 が待っているので、男性はそこで止めてはいけませんし、女性はそこで耐えないといけません。
その折角のピークで、自ら 「セ☆クス」 を離脱してしまう女性もたまに見掛けます。
自分からすると、「あと一歩だったのに・・・」 と残念に思いますし、まだ努力した分の快感があれば良いのですが、その女性からしてみたら、「薔薇色」 の頂上どころか、得体の知れない 「高まる恐怖感」 しか感じていないわけですから、ある意味、それまでの努力も 「水の泡(あわ)」。可哀相なものです。
もし、読者の中に、「あっ、それわたしだっ・・・」 と思った方がいたなら、その方は、あともう少しだと思って下さい。
一方の男性は、あと一歩だからと言って、ここで力を抜かないで下さい。
男性にとっては、この状態は全体からすれば、まだ八分目に過ぎません。
特に女性を 「中イキ」 させた経験のない男性の場合は、「ここで彼女と一緒にイこう!」 みたいな 「欲」 は出さないようにすること。
一度、女性が 「中イキ」 を経験しさえすれば、二度目以降は、女性がコツを掴(つか)むためか、イカせやすくなります。
まだ 「中イキ」 を経験していない女性の場合、ここでの余力を十分に確保し、「中イキ」 させることこそが重要なのです。
「中イキ」は実感が伴うもの
「大根 蘭」 さんも書いていますが、少なくとも、自分で 「イケた」 感覚がなくても、子宮口が降りてきて、膣が痙攣(けいれん)を起こし、そして、汗をたくさん掻(か)いたり、呼吸や鼓動が急に高くなったりする女性は、既に膣では身体では、イケているのです。
そこまでであれば、既に多くの人が到達出来ているはずです。
「膣」 や 「身体」 はイケてるのに、「イッた」 あるいは 「イケた」 という実感が伴わない・・・というのも、「中イキ」 開発で良く見られる光景です。
「イケた」 実感が湧いていないのは、まだ神経の回路が接続しきれていないのか、それとも、オーガズムで分泌されるオキシトシンやドーパミンといったホルモン分泌が必要量に達していないのか。この辺はなんとも言えません。
自分も一時期は、「身体はイってるのに、なんで本人にその実感がないんだろう・・・」 と不思議に思っていました。「大根 蘭」 さんも、同様の疑問を持ち始めているのでしょう。
彼女は、むしろ強制的にでも 「自覚しろ・・・」 みたいに書いています。
「中イキ」 するためには、自分から 「気持ち良くなりたい・・・」 という意識も必要ですし、努力も必要となります。そういう意味では、「自覚しよう・・・」 あるいは 「感じよう・・・」 という意識は必要かも知れません。
しかし、やはり、本人の視点からしたら、実感として感じられないのは、まだ何かが不足しているのだと思います。
繰り返しになるかも知れませんが、いくつか思い当たるポイントを以下に整理してみます。
(1) 「外イキ」 と同じ感覚ではない
ここで大事になるのが、「外イキ」 あるいは 「クリイキ」 と同質の快感や兆候を探しても見つからないということです。そのタイミングで、盛り上がってきているもの。その感覚の中に 「中イキ」 でしか経験出来ない 「宝の箱」 が隠されていると思って下さい。
自分の 「外イキ」 での先入観が、「中イキ」 を邪魔している可能性は高いと思います。
(2) 自分で意識的に集中し、無の境地になること
1回でも 「中イキ」 を経験出来れば、それ以降は多少気が散ってもイケるようになりますが、初回だけは何故か、気が散った途端に波が逃げてしまいます。
多くの女性が経験するのは、波がザワザワとさざめいてきて、「あっ、もしかしたらイケるかも!?」 と思った途端に、波が消沈する現象です。
集中出来ているならば、集中しているポイントがずれているのかも知れません。
自転車も、乗れるようになると、無意識に運転していますが、最初は、なかなか上手く行かないものです。
(3) 自分の心と身体を相手に委ねる
「オーガズム」 は、医学的には、究極の緊張からの弛緩にあると言われています。それは、肉体的にも、ですが、脳神経科学的にも、脳の中の前頭前野と扁桃体が機能停止することから、心理的にも、緊張とリラックスに十分な格差が求められている可能性があります。
心理的には、無意識であれ 「頑(かたく)なに」 頑張ってしまっていたり、また、肉体的には、十分な脱力が出来ておらず、緊張が残っていたり、自分の心と身体を相手に委(ゆだ)ねきれていない可能性があります。
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自分が 「中イキ」 を経験させた女性の中でも、「オーガズム」 の深さはマチマチです。どの女性も、言葉での表現は違うものの、同じと言えば同じですし、違うと言えば、みんなそれぞれ細かい点では異なります。
回数を経験しているうちに、イヤイヤしたり、泣かないで、イクことも出来るようになりますし、しかし、焦(じ)らして我慢させていると、イヤイヤをしたり、泣いたりしますが、その分、「オーガズム」 における反応は強く出て来るようになります。
「オーガズム」 に至る寸前に、イヤイヤしたり、泣いたり、女性は何を見て、何を体験しているのか。それは、誰も分かりません。
男性は、そもそも体験できませんし、そのときの女性は、前頭前野を休止させてしまっているので、記憶できないのです。