オタク文化と萌え
「萌え」 という表現は、当時はまだパソコン通信が主流で、2ちゃんねるか、あるいは同様の匿名掲示板だったかは忘れましたが、オタク文化発祥でした。
自分の知ってる、その当時のオタクと言えば、今にして年齢は、60前後。
結婚はしておらず、まだ、電気街からの脱却が出来ていない頃の秋葉原で蠢(うごめ)いてる感じの、コアものを好むタイプの人達だったように記憶しています。
新宿のゴールデン街や新宿二丁目界隈(かいわい)、あるいは、新橋を拠点とする人種とも異なる人達。
この 「萌え」 という感覚は、実に 「言い得て妙(みょう)」 だと痛感します。
元はと言えば、古典用語の 「萌え」 は、「萌え出(い)づる」 ではないけれども、「芽吹く」 とかそんな感じの意味。
当初の 「萌え」 は、それこそアニメのキャラであるシーンとか、コアな趣味の対象に使われていた感じであったけれども、何か身体とか心の底からジーンと込み上げてくる感覚。オタク先輩とは、一線を画しつつも、そんな感覚として捉えていました。
しかし、今の時代も、何でも 「キモッ、キモッ」 と、あまり大差はありませんが、まあ、それまではと言えば、女性を中心に、何でもかんでも 「カワイイ~」 で済まされてしまう 「ボキャ貧」 時代。
そんな中、新語ではないけれども、なんか感覚が伝わる新しい表現というか言い回しに、当時は一部でのみ通じるローカルな表現に過ぎませんでしたが、新鮮さを覚えた記憶があります。(笑)
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最近愛読している 「おばば」 さんの記事を読み、そして、そこに書かれているフェチ男の趣向を眺めているうちに思わず、この 「萌え」 という感覚を思い出してしまいました。(苦笑)
女性は良く男性に対して、「女は、好きでもない男とは寝れない」 とえらそうに言います(注: ”浪速のエリカ様” こと上西小百合現衆議院議員風に)。
しかし、女性の言う 「好き」 という感覚は、「カワイイ」 と同義語で、実に幅が広い。女性の 「好き」 には 「尊敬」 や 「憧(あこが)れ」 も含まれるのです。
しかし、一方の男性も実は、誰とでも寝れるわけではありません。「男は、萌えない女には勃たない」 のです。(苦笑)
上記の記事で、「おばば」 さん曰(いわ)く、
オシリサンも女性からしたらキュッと上がった美尻がいいなと思うでしょ。大きくてドドンとしたオシリサンが好きなフェチの人なんて大勢いるオシリサンで圧迫されたいという注文はかなりあった。黒いストレートの長い髪に興奮するという人もいれば、
背の小さい女性(150センチ以下)がたまらないという人もいる。
と言っていますが、これはまさしくその通り。
SM 系だと、昔から 「春川ナミオ」 氏のイラストは有名ですが、世の中のステレオタイプで押し付けられたイメージとは全く異なる世界観です。
まさしく、自分の固有の感性こそが個性です。
黒くはなくても 「ストレートの長い髪」 で萌えるなら、「メーテル」 に端を発しているかも知れませんし、いずれにしても、萌えるポイントは、人それぞれ・・・と言うことです。
巨乳好きの男も居るかも知れませんが、世の中には貧乳好きや微乳好きの男性もいます。
必ずしも、女性の好む体系やスタイルを男性が好むわけではないと言うことです。
自分的は巨乳好きには、それこそ180cmを越えるような、背の高い男が多いような印象を受けます。そして多くの場合、こういった男には、ポチャ好きが多い。
そして、自論ではありますが、自分なりに見出した結論は、一般の人から首ひとつ抜き出てるような男性は、常に人を見るときに下を見下ろすように見るので、女性の場合は、どうしても、胸に目がいってしまうということ。そして、細身の女性よりは、ポチャとか、太った女性の方が明らかに目立つということです。
逆に、小さい頃から背が低かった男性の場合は、どうしても、下から見ているので、女性の脚やヒップが目に付くわけです。
あるとき、そんな話を女性にしたら、「それなら、何でナイナイの岡村は、巨乳好きなの?」 と反証されたことがあります。(苦笑)
まあ、あれはちょっと特殊というか、かなり女性に対するコンプレックスが強いためか、女性的なシンボルに固執してしまっているところが出ているように思っています。
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「おばば」 さんは、結構大事なことを言っています。
自分がアピール出来るところを見つけて、アピールしなさい、と。
そのためには、社会一般の価値観に従っているようではダメで、自分なりに自分の価値観を身に付けないといけません。そして、自分の価値観を身に付けるということは、自分に自信を持つということです。
なので、実際はと言うと、そう簡単なことではありません。
自分に自信を持つということは、すなわち、一般の社会的価値観から離れようとも、自分を愛する人が存在することを確信しており、そして自分もそういう人を受け入れられる素地ができているということです。
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世の中、見かけよりも多くの 「ポチャ好き」 男性が存在しますし、貧乳や微乳好きの男性も存在します。幼児体系好きの男も居れば、春川ナミオ並みに、巨尻好きの男性も居ます。
「蓼(たで)食う虫も好き好き」 と言う諺(ことわざ)もあります。
「萌え」 のポイントは、みんな人によって異なるわけです。(笑)
コスプレだろうが、女装子だろうが、何でもアリアリなのが、今の時代です。
そろそろ、マスメディアによって作られた画一的で不毛な価値観を乗り越えて、自分自身の世界を見つけてみませんか?
但し、ご近所の目には、くれぐれも気を付けて(苦笑)