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2018/02/27

責めネタ (2) - 続・時代劇篇

前記事 「責めネタ (1) - 時代劇篇」 の続きです。

 

いろいろと 「SM」 に応用の利くネタが満載の 「時代劇」 ですが、「S」 が参考になるのは、「悪役」 たちの、時としてオーバー過ぎる 「表情」 と、板についた 「アクション」、そして、言葉の 「キレ」 です。

中途半端に 「良い人」 ぶっても仕方ありませんし、「ワル」 ぶっても仕方ないのです。

悪代官には悪代官の、チンピラにはチンピラの、ゴロツキにはゴロツキの役柄があります。そして、自分に合った 「色合い」 や 「風格」 を出せばいいんです。

 

現実では

 

すぐに 「格好つける」 ヤツは、自分の格好に自信がないか、自分が自分に酔ってるだけの、単なるナルシスト。

すぐに 「偉そうにする」 ヤツは、実際には偉くなく、

博学ぶったり、利口ぶるヤツは、賢くなく、

強がるヤツは、実は弱いのです。

 

「悪役」 の人たちは、そういう 「自己顕示欲」 の強い人の心理を十分に理解した上で、それを表現しなくてはならないので、演技力のない役者には務(つと)まりません。

 

「S」 に求められるのは、「男気」 と 「胆力」 です。胆力とは、すなわち、肝が据(す)わっていること。「肝が小さい」 人のことを、「キン☆タマが小さい」 とも言ったりもしますが、実際のタマの大きさは兎も角、上っ面で生きてるひとは駄目です。

 

今、こうやって、今までテレビで見たことのある、個性ある 「悪役」 の人たちを見るにつけ、この人たちこそが、「主役」 の 「二枚目」 を浮き立たせていたんだなと、つくづく思います。

 

 

  汐路 章(しおじ あきら)

 

  川合 伸旺(かわい のぶお)

 

  遠藤 太津朗(えんどう たつろう)

 

  伊達 三郎(だて さぶろう)

 

  外山高士(とやま たかし)

 

  小峰 隆司(こみね りゅうじ)

 

  福本 清三(ふくもと せいぞう)

 

  五味 龍太郎(ごみ りゅうたろう)

 

  中田 博久(なかた ひろひさ)

 

  内田 勝正(うちだ かつまさ)

 

  田中 浩(たなか ひろし)

 

  蟹江 敬三(かにえ けいぞう)

 

  山形 勲(やまがた いさお)

 

  菅 貫太郎(すが かんたろう)

 

  浜田 寅彦(はまだ とらひこ)

 

  江幡 高志(えばた たかし)

 

  田口 計(たぐち けい)

 

ちなみに、これ以外にも、まだまだ多くの、歴代の有名な 「悪役俳優」 さんがいらっしゃいますが、今回はこのへんで。

2018/02/25

責めネタ (1) - 時代劇篇

「オ☆ナネタ」 ならぬ 「責めネタ」 は、「SMプレイ」 において相手を責める 「理由付け」。

 

        「てめぇ、人の顔をジロジロと見やがって・・・」

 

ではありませんが、如何にして 「言い掛(いいが)かり」 あるいは 「いちゃもん」 を付けるかです。

その後の 「言葉責め」 や 「プレイの進行」 にも影響を与えるものですので、どうでもいいようで、「おざなり」 には出来ない、「SMプレイ」 における 「スパイス」 のようなものです。

 

「いい加減」 に扱うのであれば、まだ、ないほうがマシですし、あまりにも現実に即してしまうと、重くなり過ぎて萎(な)えてしまいますので、ポジションの決め方が、なかなか難しかったりします。

 

そんなときに使えるのが 「責めネタ」 です。

 

***

 

良くあるのが、「悪代官」 と 「悪徳商人」 がグルになって悪事を働くというもの。

悪徳商人は、「越後屋」 とか 「井筒屋」 とかいった屋号が良く使われます。(笑)

今で言うと 「贈収賄(ぞうしゅうわい)」 ってやつですが、昔(昭和40年代頃)の 「時代劇」 だと、こっそりと小判を手土産に隠す程度では済まなくて、お代官さまが好意を寄せる女性をさらってきて、縛って監禁したりとか、お代官さまにお酌をさせたりとか、いろいろなバリエーションがありました。

 

 

誘拐シーン

 

まずは、誘拐シーン。

声を出されないように、口に手を当てられて、「鳩尾(みぞおち)」 に 「当て身」 を喰らい、皆、気絶します。

 

 

 

監禁・緊縛シーン

 

そして、お次は監禁・緊縛シーン。

監禁場所は、「納屋(なや)」 とか 「土蔵(どぞう)」 とかいろいろですが、「猿轡(さるぐつわ)」 と、「縄」 による 「緊縛」 は必須です。

これは美女の 「連縄」 バージョンです。♪

 

 

とにかく、「猿轡」 と 「緊縛」 は、当時は 「時代劇」 に限らず、「刑事モノ」 や 「ヒーローモノ」 でも普通に出てきました。

 

 

捕まったあと、過激な順に、① 「拷問されるパターン」 と、② 「悪党に 『辱(はずかし)め』 を受けるパターン」、そして、③ 「最後に悪役の人質になるパターン」 などがあります。

 

 

拷問シーン

 

 

これは、水戸黄門の初代の 「お新」 さんですね。♪

これは、拷問シーンでしょうか?

最初、この 「お新」 さんは、「風車の弥七」 のことを 「親の仇(かたき)」 として付け狙う、悪党サイドの役柄でした。パターン化する前の 「水戸黄門」 は結構楽しめました。w

 

 

これも拷問シーンです。「石抱き」 や 「石責め」 の類は 「映画」 の方が主流で、テレビドラマの場合は、吊られて、割れた竹で 「バシバシ」 叩くのが主流でした。

 

 

談合シーン

 

辱めを受けるパターンの場合は、恒例の悪代官と悪徳商人の密談のシーンになりますが、「賄賂(わいろ)」 を渡すだけなのは、簡易バージョンです。

だいたい進行は、こんな感じ。

 

井筒屋: 「お代官さまには、いつも大層お世話になっておりますので、今日は特別なモノを用意してございます。」

悪代官: 「ほうほう、既にいつもの山吹は受け取っておるがな。なんであろう?」

井筒屋: 「お代官さまも、お分かりのはずなのに、お人が悪い・・・」

悪代官: 「おうおう、そうであったな。がははははっ」

井筒屋: 「ぐえっへっへっへへ・・・」

 

 

悪代官: 「そんなにワシのお酌をするのが、いやか?」

町娘:   「勘弁してくれなっしー」

 

これは、「山本みどり」 でしょうか?キレイですね♪

 

 

こちらは、お代官さまと悪徳商人の所に縛られたまま連れてこられちゃったシーン。

この町娘役は、「松本伊代」 らしいです。

と言うか、あの時代、売り出し中の カワイイ系 「アイドル」 であれば、何処かの 「時代劇」 で少なくとも一回は縛られているはずです。w

 

 

そして、さらにもう一歩進むと、ベッドインのシーンに進みます。しかし、さすがに、20時から21時台の時間帯ということもありますが、今のように 「セクハラ」 とかそういう概念のない時代ではあるものの、時代背景的には、性的な描写は 「あかん」 時代でしたので、困った当時のテレビ局は、偉大な表現を作り出します。♪

 

悪代官: 「よいではないか、よいではないか! ええい、聞き分けの悪いやつは、こうしてやる~」

町娘:   「あれ~っ」

 

 

以降、このシーンは有名になり、「独楽回し(こままわし)」 ならぬ、「帯回し」 という呼び名まで付いてしまいました。(笑)

 

そして、このお方が 「悪のり」 し始めます。(苦笑)

 

 

(つづく)

2018/02/23

「ス☆カトロ」 の話 (外伝)

以前、「M性感」 で 「黄金」 というオプションの名前を調べて、「おぇーっ!」 となりましたが、ちなみに 「自分のアレ」 は、「黄金色」 でも 「黄色」 くもありませんが、いいんでしょうか? (- -;)

 

腸内フローラ

 

さすがに 「お小水」 と言われる方は、健常者のものであれば、基本 「無菌」 ということになっていますので、「理系人間」 であれば、理性で脳を麻痺させることは可能かも知れませんが、さすがに 「大」 の方は、様々な 「大腸菌」 が生息していますので、余程健全な 「腸内フローラ」 を築いている女王様でないと、怖そうです。(苦笑)

 

料理人の食し方

 

今はもう、「違法行為」 となってしまいましたが、以前は、新しい居酒屋で 「鳥刺し」 や 「(牛の)レバ刺し」 があると、まずは食べてみて、そして、自分の身体で 「その店」 の仕入れや調理を確認していました。まあ、その日に腹が下れば 「サルモネラ」、数日後なら 「カンピロバクター」 といったところです。

ちなみに、和食の職人(料理人)は、すぐにその辺にあるものを口に入れますが、それは 「味」 で素材の品質を確認するためと、もうひとつは、料理人そのものが 「検体」 になるという意味合いがあります。

 

マニアの方への疑問

 

もしかしたら、「黄金マニア(ス☆カトロ☆マニア)」 の人は、ニオイや味覚で、「食べていいもの」 と 「食べてはいけないもの」 を判別する能力を身に付けているのでしょうか?(- -;)

それとも、食べたあと腹を下したりする現象も、もしかしたら、プレイの後の 「名残り」 として、冷や汗を垂らしながら、トイレを探さなければならない緊迫感や、迫り来る排出反応を堪えて楽しんでいるのか、あるいは、「お漏らし」 して敗北感を味わっていたりするのでしょうか?(苦笑)

 

お薦めの 「臭い」 食べ物

 

そんな、臭いものが好きな 「ス☆カトロ☆マニア」 にお薦めなのがコレ!!

 

中国人(広東人)が大好きな、「臭豆腐」 です。(^^)/

 

(1) 臭豆腐

 

 

昔、香港島で良く見掛けたのが、コレです。

 

一見 「屋台」 の感じで、しかし、すごい 「人だかり」 だったので、「どんな料理だろう?」 と近寄ってみたところ、風向きが急に変わって、臭(にお)ってきたのは、まさしく 「肥溜(こえだ)め」 や 「公衆便所」 の臭いです。
それでも、そのすごい 「人だかり」 に背中を押されて、数歩は前には進んだものの、その臭いに 「撃沈」。(><)

 

ちなみに、向こうの 「公衆便所」 は、日本のソレとは全く違います。もう、やりっぱなしの放置しっぱなし。香港に限らず、向こうの 「公衆便所」 は無理です。(><)

 

臭いは、まさしくその臭いです。

香港にもあったし、台北にもあったし、あとは、KL(クアラルンプール)にもあったかも。

いやいや、もう無理です。(- -;)

 

どんな料理かと言えば、発酵させた豆腐を油で揚げたものです。

 

 

油で揚げるから、「味」 は兎も角、「臭い」 が凄い。

 

自分は、「納豆」 も好きですし、「ドリアン」 も大好物ですが。

「臭豆腐」 は、苦手です・・・と言うか未だに 「無理」 です。

でも、「美味い」 かどうかは、やはり食べてみないと分かりません。(><)

死ぬ迄には、一度は食べてみようとは思ってはいるのですが。しかし未だに勇気が (苦笑;)

 

(2) ポンテギ(蚕のサナギ)

 

ちなみに、昔、「韓流ブーム」 前に、ちょくちょく 「ソウル」 に行ってましたが、そのときに食べたのがコチラ!

 

 

「ポンテギ」 と言うらしいのですが、屋台で 「蚕(かいこ)のサナギ」 があるので食べてみました。

 

日本では、「蚕のサナギ」 は、「鮒(ふな)」 とか 「鯉」 の餌、それから 「蒔き餌(まきえ)」 に使われるのですが、アチラの国では、「おつまみ」 らしいです。(><)

 

インドネシアのジャカルタでは、「インドネシアの豆腐」 と騙(だま)されて、パダン料理の店で 「水牛の脳みそ」 を食べさせられてからと言うもの、日本に来る外国人には 「納豆」 と 「もずく酢」 を食わせ、海外では、リベンジに合っているオヤジですが、この 「蚕のサナギ」 は、「舌触り」 は 「蒔き餌」 みたく粉っぽくて、「味」 は、もう 「臭い」 そのもの。(><)

 

ムリ~~!(><)

 

***

 

臭いもの好き、あるいは、臭いものも大丈夫な 「ス☆カトロ☆マニア」 の方は、是非、お試しになってみて下さい ♪

2018/02/19

M 女の装い(3) - 違う自分を開発する

前記事 「M 女の装い(2) - ハイヒールの件」 の続き。

 

 

ちなみに、前々回の記事 「M 女の装い(1) - 装いの基本」 では、ガーターベルトの上からパンティを履くことをお薦めしましたが、福岡の 「ランジェリーブティック シンシア」 さんの ブログ記事 でも、「おトイレで不便・・・」 という理由で、パンティの上履きを薦められておりましたので、ご紹介しておきます。(笑)

 

***

 

SM は 「お祭り」

 

常に 「変態的」 なことばかりしていると、「変態的」 なことも 「日常的」 なものになってしまいますが、やはり、「変態的」 なことは、「日常」 に相対する 「非日常」 でなければなりません。

 

それは、ある意味、夫婦の 「セ☆クス」 でも同じです。最初は、「特別」 であったはずの時間、「特別」 であったはずの行為が、日常的な 「当たり前」 になった途端、色もエロも移(うつ)ろい始めます。

 

「SM の世界」 というものも、「ハレとケ」 のどちらかと問われれば、当然 「ハレ」。日常生活の中で鬱積(うっせき)した 「ストレス」 やら、抑圧されてきたり、あるいは、我慢させられていた 「本能」 を 「解放」 する、言わば 「お祭り」 のようなもの。

 

「SM マニア」 は 「ジキルとハイド」

 

とある元女王様のブログ記事に付いた読者からのコメントに、「ジキルとハイド」 について言及していたコメントがありましたが、まさしく SM というのは、「ジキルとハイド」 みたいなもの。

「ジキル博士」 が、社会生活、日常生活における自分自身であるのなら、「ハイド氏」 は、日常的な社会生活で抑圧されてきた自分自身。


「ジキル博士とハイド氏」 の話は 「多重人格」。今で言う 「解離性同一性障害」 です。
これは、自己の 「同一性」 が失われた形で、切り離された感情や記憶が、ひとつの人格として成長してしまう重度の精神疾患ですが、「ジキル博士とハイド氏」 の場合は、社会的に良いとされる 「自分」 と、そうでない 「残りの自分」 に解離してしまったケース。

しかし、かろうじて 「同一性」 は失われていないまでも、強すぎる 「建前の自分」 が、「本音の自分」 を抑圧していて、病気の一歩手前のような人は、山のようにいるはずですし、もしかしたら、「常に良くあろう」 と努力している真面目な人ほど、そのような傾向があるのかも知れません。

 

「SM」 とは、自分で 「ガス抜き」 が出来ない、生き方が下手な人達の集まりのようなもの。そして、「SM 行為」 とは、自分の中の 「ジキル博士」 が溜めた 「ストレス」 を、「違う自分」 すなわち 「ハイド氏」 を通して発散しているのかも知れません。

 

S と M の共生関係

「SM」 における 「S」 と 「M」 も、突き詰めてしまえば、自分では、「ゲップ」 を出せない人が 「M」 であり、その 「M」 の背中をさすったり、トントン叩いて、「ゲップ」 を出すのを手伝う人が 「S」 なわけです。そして、「S」 は、その見返りとして、蟻(あり)がアリマキの 「甘い汁」 を啜(すす)るように、「M」 の 「甘い汁」 を啜るわけです。

「S」 と 「M」 は、お互いに 「共生関係」 にあり、「M」 は 「被虐」 で、「S」 は 「加虐」 なだけで、どちらも、自分の中に溜まった 「やり場」 のない 「ストレス」 を 「性欲」 の形で発散していることには、代わりありません。

「M」 は支配され、あるいは、被虐によって、強い性的な快感を感じ、「S」 は支配し、あるいは、加虐行為による相手の反応に強く性的な快感を感じるわけです。

「ジキル博士」 が、社会生活、日常生活における自分自身であるのなら、「違う自分」 とは、”隠された自分” すなわち 「ハイド氏」 のことなのです。そして 「SM」 を通じて、自分の中の 「ジキル博士」 が溜めた 「ストレス」 を、「新しい自分」 すなわち 「ハイド氏」 が発散するわけです。

「蟻」 と 「アリマキ」 の 「共生関係」 ではありませんが、「S」 と 「M」 の関係もそれに極めて近いと言えます。

 

M 女の装い

 

そして、「M 女の装い」 とは、自分の中の 「ハイド氏」 が、「非日常」 的な時間を楽しむための 「制服」 であり、「お祭り衣装」 なわけです。

 

どんな仕事でも、仕事に出掛けるときは、その仕事にあった服を着て、「仕事モード」 の顔になるように、「M 女の装い」 に着替えたら、その装いにあった自分にならなければなりません。

 

特に女性の場合は、「勝負下着」 ではありませんが、自分の好みの下着を着けてるだけで、気持ちが引き締まったり、あるいは、高ぶったりするものです。
ちょっとしたことですが、「M 女の装い(1) - 装いの基本」 の記事のところで紹介したような、ノーパンやノーブラもそうですし、ガーターベルトを付けてみたり、濃い目にお化粧してみたりといった、ちょっとした変化を加えるだけでも、大きく内面に影響し得るのです。

背中を丸めて歩いている子は、背筋を伸ばして。
お化粧が控えめな子は、派手なお化粧をして。
引っ込み思案(じあん)で、声が小さい子は、大きな声を出して。
服が地味な子は派手に、服が派手な子は地味に、そして、ブランド服で身を固めている子は、鎧(よろい)を全部脱ぎ去ってナチュラルに。

 

露出の少ない子は、露出多目に(笑)

ブタは、煽(おだ)てて木に登らせて、猿は、木から引き摺(づ)り下ろします。

姫の場合は、マジックで 「肉☆便☆器」 とか、「性☆処☆理専用」 とか、「1回100円」 と書いて汚すのが定番のようですが。(笑)

 

最近は、こんなお洒落な 「タイツ」 もあるようです♪




これなどは、是非、姫に、仕事に行くときに履いていってもらって、瀧澤さんか、夏川さんあたりに見て貰いたいもんです。w


(つづく)

2018/02/17

M 女の装い(2) - ハイヒールの件

前記事 「M 女の装い(1) - 装いの基本」 の続きです。

 

ハイヒールの件

 

 

前回の記事の冒頭で、赤いヒールを買わされたという 「某主婦」 の愚痴の話を紹介しましたが、そう言えば、自分も過去に一度、愛奴にヒールを買うように指示したことがありました。

但し、その際もブランドやヒールの高さ、色などは指定しません。

自分でいろいろと見てみて、気に入ったものを、買うように言いました。

 

その子が選んだヒールは、黒の地味なヒールでした。

 

その子は背も高いのですが、足のサイズも大きいのか、なかなか自分の履ける靴が見つからないことに悩んでいました。

背丈は、170cm 以上はあったでしょうか?

 

彼女の旦那も背が高いようですが、さすがにヒールを履かれると、女房の方が高くなってしまうためか、彼女の旦那は彼女がヒールを履くのを好まなかったので、彼女はそれまで、ひとつもヒールを持っていなかったようです。

 

今となっては、「赤いヒール」 を買わされた主婦と同じように、自分のことを愚痴っいるかも知れませんが(苦笑)、それまで底の低い靴しか履いたことがなかったことも手伝ってか、自分の履ける 「ヒール」 を見つけられたことに大層喜んでいました。

 

では、何故、彼女にヒールを履くことを薦めたのか?

 

それは、前回の記事の冒頭に紹介したような、自分のフェチを満足させるためではありません。

 

何故かと言えば、彼女が猫背気味であったこと。

 

主婦ともなれば、子育てや家事など、「前屈(まえかが)み」 の姿勢が多いのは分かります。しかし、彼女の場合は、内気なためか、あるいは、自分に自信がないためか、常に背中を丸める癖が付いていました。

 

ヒールを履かせることで、背筋をピンと伸ばして歩くことをまず、確認して貰いたかったし、他人の目さえ、気にしなくなれば、背丈の違いですら、意味がないことを理解して貰いたかったのです。

 

しかし、それは、自分が 「彼女を矯正してやろう!」 とか、そういった 「驕(おご)り」 のような意識から来ているものではありません。

彼女に対する 「責め」 のひとつではありましたし、「非日常」 を演出するための小道具のひとつではありましたが、ただただ純粋に、彼女には似合うと思ったし、背筋をピシッと伸ばして歩いている方が、美しいと思ったからに他なりません。

 

(つづく)