責めネタ (1) - 時代劇篇
「オ☆ナネタ」 ならぬ 「責めネタ」 は、「SMプレイ」 において相手を責める 「理由付け」。
「てめぇ、人の顔をジロジロと見やがって・・・」
ではありませんが、如何にして 「言い掛(いいが)かり」 あるいは 「いちゃもん」 を付けるかです。
その後の 「言葉責め」 や 「プレイの進行」 にも影響を与えるものですので、どうでもいいようで、「おざなり」 には出来ない、「SMプレイ」 における 「スパイス」 のようなものです。
「いい加減」 に扱うのであれば、まだ、ないほうがマシですし、あまりにも現実に即してしまうと、重くなり過ぎて萎(な)えてしまいますので、ポジションの決め方が、なかなか難しかったりします。
そんなときに使えるのが 「責めネタ」 です。
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良くあるのが、「悪代官」 と 「悪徳商人」 がグルになって悪事を働くというもの。
悪徳商人は、「越後屋」 とか 「井筒屋」 とかいった屋号が良く使われます。(笑)
今で言うと 「贈収賄(ぞうしゅうわい)」 ってやつですが、昔(昭和40年代頃)の 「時代劇」 だと、こっそりと小判を手土産に隠す程度では済まなくて、お代官さまが好意を寄せる女性をさらってきて、縛って監禁したりとか、お代官さまにお酌をさせたりとか、いろいろなバリエーションがありました。
誘拐シーン
まずは、誘拐シーン。
声を出されないように、口に手を当てられて、「鳩尾(みぞおち)」 に 「当て身」 を喰らい、皆、気絶します。
監禁・緊縛シーン
そして、お次は監禁・緊縛シーン。
監禁場所は、「納屋(なや)」 とか 「土蔵(どぞう)」 とかいろいろですが、「猿轡(さるぐつわ)」 と、「縄」 による 「緊縛」 は必須です。
これは美女の 「連縄」 バージョンです。♪
とにかく、「猿轡」 と 「緊縛」 は、当時は 「時代劇」 に限らず、「刑事モノ」 や 「ヒーローモノ」 でも普通に出てきました。
捕まったあと、過激な順に、① 「拷問されるパターン」 と、② 「悪党に 『辱(はずかし)め』 を受けるパターン」、そして、③ 「最後に悪役の人質になるパターン」 などがあります。
拷問シーン
これは、水戸黄門の初代の 「お新」 さんですね。♪
これは、拷問シーンでしょうか?
最初、この 「お新」 さんは、「風車の弥七」 のことを 「親の仇(かたき)」 として付け狙う、悪党サイドの役柄でした。パターン化する前の 「水戸黄門」 は結構楽しめました。w
これも拷問シーンです。「石抱き」 や 「石責め」 の類は 「映画」 の方が主流で、テレビドラマの場合は、吊られて、割れた竹で 「バシバシ」 叩くのが主流でした。
談合シーン
辱めを受けるパターンの場合は、恒例の悪代官と悪徳商人の密談のシーンになりますが、「賄賂(わいろ)」 を渡すだけなのは、簡易バージョンです。
だいたい進行は、こんな感じ。
井筒屋: 「お代官さまには、いつも大層お世話になっておりますので、今日は特別なモノを用意してございます。」
悪代官: 「ほうほう、既にいつもの山吹は受け取っておるがな。なんであろう?」
井筒屋: 「お代官さまも、お分かりのはずなのに、お人が悪い・・・」
悪代官: 「おうおう、そうであったな。がははははっ」
井筒屋: 「ぐえっへっへっへへ・・・」
悪代官: 「そんなにワシのお酌をするのが、いやか?」
町娘: 「勘弁してくれなっしー」
これは、「山本みどり」 でしょうか?キレイですね♪
こちらは、お代官さまと悪徳商人の所に縛られたまま連れてこられちゃったシーン。
この町娘役は、「松本伊代」 らしいです。
と言うか、あの時代、売り出し中の カワイイ系 「アイドル」 であれば、何処かの 「時代劇」 で少なくとも一回は縛られているはずです。w
そして、さらにもう一歩進むと、ベッドインのシーンに進みます。しかし、さすがに、20時から21時台の時間帯ということもありますが、今のように 「セクハラ」 とかそういう概念のない時代ではあるものの、時代背景的には、性的な描写は 「あかん」 時代でしたので、困った当時のテレビ局は、偉大な表現を作り出します。♪
悪代官: 「よいではないか、よいではないか! ええい、聞き分けの悪いやつは、こうしてやる~」
町娘: 「あれ~っ」
以降、このシーンは有名になり、「独楽回し(こままわし)」 ならぬ、「帯回し」 という呼び名まで付いてしまいました。(笑)
そして、このお方が 「悪のり」 し始めます。(苦笑)
(つづく)
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