2ntブログ
2019/06/05

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(3)

昨日の記事 「続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(2)」 の続きです。

 


夫婦としてお互いの性癖に付き合うということ

 

夫婦として、お互いの 「性癖」 に付き合うということ。

これは 「義務」 ではありませんし、「嫌」 だったり、どうしても無理ならば、強要できるものではありません。

しかし、「性的」 に一番近い関係にある夫婦で対処出来ない場合、それは 「外で満たす」 可能性を残すことになります。

夫婦の間に、ひとつの大きな亀裂が、入ってしまうのです。

 

これは大変難しい問題です。

 

自分も結婚当初は、「SM」 と家庭はきちんと区別しようと思っていました。

特に 「SM」 の封じ込めを決意したわけでもありませんでしたが、しかし、それは後になって 「甘い考え」 だということを思い知らされました。

仕事や家庭のストレスが高じていくに連れ、それまでは大人しくしていた 「性癖」 の芽が、頭をもたげてくるのです。

 

これこそ正しく 「黒い闇」。

 

 

「NTR」 も、相方の女性に対して直接的間接的に、他の男性と 「セ/ックス」 するよう求めるわけですから、実に厄介な性癖と言えます。

「夫婦」 もしくは 「カップル」 で行動を共にする性的行為で、第三者が関わるものは、「NTR」 以外にも、「ス/ワッピング(夫婦交換)」 などがあります。

 

「NTR」 の場合は、「寝取られ」 の場合も 「寝取らせ」 の場合も、男性はセックスに参加せず、「セ/ックス」 するのは 「妻」 と 「寝取り役」 の男性に限定されますが、「ス/ワッピング」 の場合は、「相互鑑賞」 を除き、夫婦のどちらもが相手を交換します。

 

「夫」 が 「妻」 に性癖を暴露して、拝み倒して何とか 「スワッピング」 に参加したものの、どうしても、「夫が他の女性を抱いているのを見るのが、どうしても耐えられない」 という女性はいますし、「セ/ックス」 そのものは好きではないのに、夫に誘われるがまま着いて来たという奥さんなども居たりします。

 

「性」 においても、夫婦で常に一緒に同じ行動がとれるか、それとも、夫婦の間に 「限界」 という線が引かれてしまうか。

夫婦の間に隠し事がないのが理想なのだとしたら、やはり、性癖についてもお互いに尊重出来るのが理想だと思います。

 

 

ちなみに、とある友が実際に 「寝取らせ」 に参加している女性に、「女性は好きな人とセ/ックスするときは性欲が出るけど、そうでもない人とは難しくないか」 と聞いたところ、その女性は、自分の場合は 「NTR(寝取らせてあげてる)」 と答えたそうです。

奥さんが、旦那の性癖に付き合ってあげている、という感覚なのでしょうか。

 

「ス/ワッピング」 にしても、ほとんどの場合、始めから夫婦のどちらもが 「やってみたい」 と望んでいたわけではないと思います。

多くの場合、夫婦のどちらかが相方に相談し、熟慮を重ねた結果、二人で行動を共にする決断をしたはずです。

 

 

夫婦の絆

 

「ス/ワッピング(夫婦交換)」 だの、「NTR」 だの、「異常性/欲」、「変態」 の世界のお話ではありますが、「相互鑑賞」 などは複数のカップルが同室でプレイをするものの、パートナーは交換しませんし、「ス/ワッピング(夫婦交換)」 は、パートナーを交換し合いますが、同室プレイもあるものの、別室プレイなどもあります。

 

その実は、単なる夫婦もしくは妻の 「浮気」 に過ぎません。

これらが、いわゆる普通の 「浮気」 や 「不倫」 と大きく異なるところは、いずれも、当事者の合意に基づいており、どんなかたちであれ、夫婦のいずれもが 「性」 を楽しんでいるところです。

 

最近では、複数の異性もしくは同性と、恋愛を同時進行させる 「ポリアモリー(polyamory)」 という非一夫一婦的なライフスタイルも注目を集めていますが、これら全てに共通しているのは、今までの 「妻と夫」 という二者の関係に、「第三者」 が組み込まれていることでしょう。

 

自分の期待の全てを一人のパートナーに求めるのではなく、個々の要素ごとに補えるパートナーを持つ意味。

「浮気」 や 「不倫」 あるいは 「婚外恋愛」 といったものも、多くの人たちは、家庭を壊すことを望んでいるわけではなく、今の生活で満たされない 「恋心」 や 「性欲」 を一時的に満たしているに過ぎません。  

 

仕事をしていれば、仕事上のパートナーが出来ますし、仕事というのも、自分と職場の同僚がお互いに補いあって進んでいくものです。

「性生活」 などのプライベートにおいても、複数のパートナーで補いあうことで、自分の不満も解消し、ありのままの相手を受け容れ、あるいは、相手の良いところを見ることが出来れば、それが一番幸せな関係と言えるのではないか。

 

複数のパートナーあるいは 「第三者」 が関わってくることで、教わることも少なくないでしょうし、いろいろと新たな学びも出てくることでしょう。

 

「ス/ワッピング(夫婦交換)」 が趣味の夫婦をみて羨ましいと思うことは、やはり、常に二人で 「性」 を楽しんでいるという姿勢です。

どんな夫婦であれ、常に一緒に暮らしていれば、次第に 「セ/ックス」 もまんねりになります。

しかし、そこに 「第三者」 が加わることによって、その 「第三者」 が 「スパイス」 のような働きをするのです。

 

このようなことは一概に言えないかも知れませんが、ある意味、パートナーの 「不倫や浮気」 が露見した程度で壊れる家庭や夫婦関係よりも、この人達の夫婦関係の方がずっと堅固で密なように映ります。

 

***

 

このような 「変態行為」 を受け入れられる、受け入れられないの判断は、人によって異なるでしょう。

しかし、どうしても無理なものを強要したところで、無理なものは無理。

最終的には、このような難題を受け入れることで、自分のパートナーとの性的な接触機会を維持しつづけたいと思うか、あるいは、受け入れられない代償として、自分のパートナーとの性的な接触機会の減少を許容するか、極論すれば二つにひとつ。

どのような条件ならば、受け入れられるのかを、ひとつひとつ考えていくしかありません。

 

夫婦の関係に限らず男女関係は難しいもので、相手のことばかりを考えて、自分のことを蔑(ないがし)ろにするのも問題なら、自分のことばかりを考えて、相手のことは一切顧(かえり)みないのも問題なのです。

相手の存在をきちんと見つめ、自分が自身のことを気にするように、相手にも気を配ってあげる。

「性」 に関することも同様です。

 

女性から見た 「NTR」。

 

「寝取られたい」 あるいは 「寝取らせたい」 夫の願望を満たしてあげるために、「寝取られてあげてる」 妻がいるとしたら、それこそが 「粋」 な計らい。

これこそまさしく 「かけがえのない」 関係であり、「夫婦愛」 のような気がしてなりません。(笑)

 

縁の有無はわかりませんが、変態夫婦、変態カップルの何かの参考にでもなれば幸いです。

 

(つづく) 

 

―――

 

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