ネットでの口説き方 (1) - 自己中がもてない理由
ネットや SNS のチャットルームなどで、異性を口説こうとする人を良く見かけます。
また、口説いたりはしていないものの、明らかに異性としか会話をしようとしない人も見かけますし、異性が居なくなった途端(とたん)、あからさまにチャットルームを抜ける人もいます。
SNS の類(たぐい)は、ソーシャルと言っているように、他人と繋(つな)がることを意図したサービスです。ですので、そこで異性であれ、同性であれ、出会いがあり、コミュニケーションが生じることは、至極当然の成り行きなわけです。
なので、そういう行為や行動自体を否定するつもりはありません。
しかし、他人とのコミュニケーションの取り方が解からないのか、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な人達もチラホラ。
このため、ここでは、SNS で異性との出会いを求めている方を対象に、幾つかのポイントを整理してみたいと思います。
これは、やってはいけない!典型的な例
まず、これは 「やってはいけない」 代表的な例について。
それは、異性に会った途端に盛(さか)ること。(笑)
「盛(さか)る」 とは、動物が発情し、誰とでも交尾しようとするさまを言います。
良くある典型的な例。その1は、「質問攻め」。
まだ何も会話を交わしていない状態なのに、異性を見かけるや否や、
「会おうよ!」
「何歳(いくつ)?」
「何処(どこ)に住んでるの?」
「ラインは?」
などと矢継ぎ早(やつぎばや)に質問攻めにする連中を見掛けますが、ちょっと待ってください。
果(は)たして、今まで話したこともない、全く知らない人から、いきなり、このような質問をされて、快(こころよ)く返事をくれる人が、いるでしょうか?
全くの見ず知らずの人から、このような度重(たびかさ)なる質問攻めに合ったひとが、少なからず感じること。それは、
「お前は誰だ!」
この一言です。(笑)
最悪なのは、このような人に限って、自己紹介もプロフィールもまともに書かれていなかったりすること。
自分の情報を出し惜しみしてるのか、それとも、恥ずかしくて名乗れないのかは知りません。
他人の迷惑を一切(いっさい)顧(かえり)みず、自分の興味や関心を優先させる、「自己中心」 的なひとを、その相手のひとが、気に入るとでも思っているのでしょうか?
出会う意思があるのであれば、男女を問わずですが、少なくとも、売り込みたい側の人間であれば、プロフィールくらいはしっかりしたいもの。
履歴書や経歴書もそうですし、出会い系サイトなどでも同じです。丁寧に、誠意を以(も)って書かれたプロフィールは、人に良い印象を与えます。
逆に、そんなことは 「面倒くさい」 と思っているなら、既に失格です。
何故なら、男と女の関係ほど、面倒臭いものはないのですから。(笑)
そして、これはやってはいけない典型例、その2。
それは、会ってすぐに、特定の異性に狙(ねら)いをつけて、あからさまに関心を惹(ひ)こうとすること。
別に周囲に、慇懃無礼(いんぎんぶれい)に、回りくどく接する必要はありませんし、下心を持つなと言っているわけでもありません。
ただ、会議室やおしゃべり部屋のようなところに入室して、碌(ろく)に挨拶(あいさつ)もなかったり、挨拶も覚め遣(や)らぬうちに、ガツガツとやられると、正直うんざりします。
これは、飲み会などで、目をつけた異性の横に割り込んで、他人の会話を遮(さえぎ)って、いきなり話しかけるようなもの。
余程の真剣さが、そこにない限りは、自分で、自分のことを傍若無人(ぼうじゃくぶじん)でガサツな人間とアピールしているようなものです。(笑)
このような人達に共通すること。それは、「自己中心的」 であることです。
子供は自己中心的ですし、誰しも、自己中心的な要素は持っています。しかし、良好なコミュニケーションを図(はか)る上では、相手に対する配慮が大変重要になってきます。これは、大勢の会話でもそうですし、一対一の会話でもそう。
そして、コミュニケーションにおいては、自己主張するばかりではなく、相手の話を聞くことも大切ですし、相手が、自分と異なる価値観であったとしても、それを受け止めるだけの寛容さが求められます。
相手に一切の発言を許さず、相手を威圧(いあつ)もしくは相手の言葉を遮(さえぎ)って、一方的に話してるだけでは、コミュニケーションとは呼びません。
恋愛において、コミュニケーションは何故、重要なのか?
恋愛において、何故コミュニケーションが重要なのでしょうか?
それは、恋愛も、コミュニケーションのひとつであるからに他(ほか)なりません。
恋愛もコミュニケーションなら、セックスも、コミュニケーションです。
特に女性にとっては男性以上に、コミュニケーションをとても大事にします。
恋愛においては、女性の場合、デート自体がもう、セックスの前戯のようなもの。楽しいデートには、弾(はず)む会話がつきものです。女性にとって、コミュニケーションは、会話であれ、セックスであれ、恋愛には欠かすことのできない、大変重要な要素のひとつなのです。
極論を言えば、男性のセックスは、ベッドに入るところから始まりますが、女性のセックスは、デートのときから始まっていると言っても、過言ではありません。
男性がしてしまいがちな、一方的でかつ自分本位なセックスは、男性にとっては、セックスかも知れませんが、女性にしてみれば、セックスとは名ばかりで、「男のマスタベーション」 としか思っていません。
「自己中」 は何故、異性にもてないか?
では、自己中心であると、何故、異性にもてないか?
恋愛経験もまだ浅い若い女性を除けば、きっと、多くの女性が一度は自己中心的な男性を経験している筈です。
会話すら、まともに出来ない男性に、それよりも高度なコミュニケーションであるセックス、即(すなわ)ち、女性が求めるセックスを期待できるはずがないと、思ってるのかも知れません。
一方的に、自己を押し付ける 「自己中」 の人は、下手をすると、自分の価値観そのものを押し付けてきます。それぞれの人の価値観が異なることを知らないのです。
このような人は、自分が全て正しいと認識しており、自分が良いと考えることは、他の人にも良いと本気で思っています。
人によって、価値観が異なることを理解していないので、このような人は、全くと言っていいほど、相手の人の気持ちや個性を尊重するということが出来ません。
そんなひとが、果たして、女性が痒(かゆ)く感じているところに、気を利(き)かせて、手を伸ばしてくれるでしょうか?
多くの女性は経験的に、こういう類(たぐい)の男性は、勝手に興奮して、勝手に突っ込んで、勝手に腰を振って、勝手に果(は)てられるのがオチと読んでいます。
世の中の女性は、「押しの強い」 男性を嫌いではありません。
しかし、「自己中」 のひとの中には、ガツガツと女性をあからさまに口説くことを、「押しが強い」 と勘違いしている輩(やから)が少なくありません。
これらの女性は、無理強(むりじ)いされるのが、好きなわけでもないし、しつこいのが好きなわけでもない。自分が好意を寄せる男性から、積極果敢(かかん)に、楽しく攻められたいのです。
真剣に自分のことを見て、自分の個性や価値観を受け止めて欲しい。ひとりの女性として、尊重して貰いたいのです。
笑いのツボもそうですが、興味も楽しさのツボも、人によって、それぞれ異なります。
もっと言えば、セックスの感じ方も、みんな違うのです。
他の人と比べるんてもいい。しかし、それを言葉で相手に言ってしまうのはナンセンス。野暮です。
自己中の人は、基本的には、自分しか見ていません。その人の関心は常に自分。なので、相手がどう感じているか? そういった配慮が一切なかったりするのです。
そして、その辺りが解からないのにもかかわらず、単なる自分の思い込みで行動したりするのです。
自己中のひとの場合、決定的に欠けているのは、デリカシーと相手に対する配慮です。
心当たりのある人は、まず、そのことに気が付いて下さい。
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