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2019/05/02

セックスレスの話(5)

昨日の 「セックスレスの話(4)」 の続きです。

 

「セックスレス」 で難しい点のひとつに、夫婦の 「性の相性」 があげられます。

と言うのも、「セックス」 の回数が次第に減少するということは、どちらか一方が、現在の 「セックス」 に対して否定的に捉えているということです。

 

一方は、もっと回数を増やしたいと積極的に考えていたとしても、もう一方が何かの理由により、消極的もしくは否定的である場合があり得るということです。

 

ここでの問題は、何故、一方が消極的もしくは否定的なのかということです。

本来であれば、その理由を明らかにする必要があります。

 

***

 

例えば、夫婦で良くありそうな 「セックス」 の例としては、前戯はほとんどなく、男性が挿入して腰を振って射/精したら終わりという、「男性の性/欲処理的なセックス」 があります。

これなどは、時間が短くて済みそうですので、むしろ好む女性もいるかも知れません。(苦笑)

こちらの相談例は、キスから始まって1時間の行為が長く感じ、面倒に感じているようです。

 

 

「『旦那の要求がめんどい』セックス大好きな男とそうでもない女…お互いが納得できる地点は?」

 

いずれもケースも、女性が十分気持ち良くなっておらず、「男善がりなセックス」 に終始してしまっている可能性があるということ。

女性は、肉体的にも精神的にも、喜びを感じていないからこそ、女性は常なる 「受け手」 になってしまい、面倒に感じているわけです。

「旦那のことは好きなので」 とは言っていますが、「セックス」 が愛の交歓の場になっていないことは、火を見るよりも明らかです。

 

***

 

セックスで女性が気持ち良くなれない場合は、もはや相手ばかりが楽しんでいるわけですので、「セックスは面倒」 と感じて当たり前ですし、このような 「セックス」 に対して消極的あるいは否定的になるのも、ある意味当たり前。

まだ、始めのうちは、旦那に付き合う形で、応じているかも知れませんが、次第に面倒になってくるでしょうし、終いには、付き合うのが苦痛になってくるはずです。

 

このような 「セックス」 は、自分に言わせれば、女性を見つめながら、女性を気持ち良くしてあげようと、男性が女性に寄り添うタイプの 「セックス」 ではなく、あくまでも、男がイクためだけのセックスです。

この相談者の情報のみでは判断がつきませんが、この1時間というのも、前戯などの愛撫をしっかりと施す1時間ではなく、もしかしたら遅漏男性による1時間なのかも知れません。

女性が気持ち良ければ遅漏も好まれますが、女性が気持ち良くない遅漏の独り善がりは一番嫌われるパターンです。

 

どちらも、「セックス」 に積極的な男性と、「セックス」 に消極的な女性という構図で、「セックスレス」 は女性側からの意向という形になりますが、しかし、これらのケースでは、そもそも嫌われる原因を男側が作っている典型的な例と言えそうです。

 

***

 

以前より、性欲はなく、セックスも好きと感じたことは1回もなく、むしろ嫌いという女性でしたが、三十路半ばにして性欲が芽生え、1回目にして中イキのコツを掴み、2回目で完全に中イキが出来るようになり、何回も何回もマルチプルオーガズム出来るようになった女性が過去におりました。

その女性も、旦那とのセックスは未だに好きではないようでしたが、

 

「三十させ頃 四十はし頃 五十でゴザ掻き 六十碌に濡れずとも」

 

という歌ではありませんが、女性の性は、四季のように移ろうものです。

 

この相談例でも、旦那は正常もしくは性欲が有り余る方で、この相談者はセックスを楽しめていないセックスに消極的な女性と写ってしまっていますし、本人もそう思っているようですが、自分的には、二人の間でセックスに関して話をする機会はあまりなく、男性のセックスは、自分がイクためだけのセックスに成りきってしまっているように思います。

 

こういったセックス一辺倒では、女性が面白くなくなっても当たり前です。

もし工夫をするとしたら、こういったセックスの何回かに1回は、女性を丹念に愛撫してあげることです。オイルを使って丁寧にマッサージをしてあげて、「性/感マッサージ」 ではありませんが、少しでも性感を呼び起こすことが重要です。

 

「セックス」 とは、男女の心と身体の双方を用いたコミュニケーションです。

奥さんとゆったりとした会話を楽しみながら、ゆっくりと優しく奥さんの身体をもみほぐすことによって、女性は、自分が丁寧に優しく扱われているように感じます。

自分的には、この相談者の方は、まだ 「セックス」 の気持ち良さに目覚めていないだけで、ポテンシャルはまだまだあると見ています。

 

むしろ、この状況下で、もし旦那が奥さんを 「セックス嫌い」 にしてしまったとしたら、意識してやっているわけではないものの、旦那は大変罪深いように思います。

 

そして、「セックス」 は回数が重要なのではなく、「質」 が求められるものであるということです。

 

(つづく)

 

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