女性が中でイクために(8)
前記事 「女性が中でイクために(7)」 の続きです。
感じるということ
実は、「私は感じない」 と思っている女性の多くが、実は、膣の収縮を経験していたりします。
そこそこ持続力のある男性であれば、自分の男性自身が女性/器から押し出されるのを経験したことがあると思います。
膣壁に締め付けられ、子宮が降りてきて押し出される感覚です。
これは、女性の膣が肉体的器官的に、”イっている” 状態です。
では何故、そのときに 「快感」 が感じられないのか?
自分は医者でもありませんし、あの周囲を解剖したこともありませんので、何とも言えないのですが、ひとつは、やはりセ/ックスの快感は、迷走神経を経由して脳に伝達されているという特殊性でしょうか。
自分のカラダで 「感じよう!」 と思って、五感を働かせていないような気がします。
五感を働かせる感覚は、ちょうどアイマスクをして、視覚障碍者になったつもりで、手や杖を頼りに歩く感覚に似ています。
自分のカラダを研ぎ澄まして、感じるわけです。
そして、もうひとつは、”その気” になっているかどうかです。
男性の被験者の股間にバ/イブレータを当て刺激する、とある実験では、どのように感じるかを聞いたところ、「何だか変な感じ」 がするという回答が返って来て、しばらくは勃/起もしないそうなのですが、ポ/ルノを見せると興奮してきて、やがて射/精したんだそうです。
単に特定の器官を刺激すれば、「オーガズム」 に至るわけではなくて、官/能小説のようなものでもいいし、ア/ダルト・ビデオのような視覚的なものでも、あるいは、過去の彼氏とのラブラブを思い出しても良いのですが、エ/ッチな気分に、”その気” になっているかということです。
男性は、性に積極的であり、ちょっとした妄想でも、アソコを硬くしてしまいがちであるのに、そんな男性ですら、そのような状況にないと、バ/イブレータの刺激も、性的な刺激としては受け留められていないというわけですから、女性なら尚更でしょう。
ゴキブリ嫌いな女性に、首筋にゴキブリが留まっていると言って、首筋をサッと撫でたら、絶対に鳥肌をたてて、大騒ぎする筈です。
これは悪い例ですが、そのくらいの感度で、感じようとすることです。
そして、もうひとつ重要なこと。
それは、「オーガズム」 の定義にもあるのですが、オーガズムとは、”累積的な性的緊張からの突然の解放のことであり、骨盤まわりの筋肉のリズミカルな痙攣を伴い、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至るもの” のこと。
極度の緊張が弾けて痙攣し、そして弛緩に至るプロセスです。
岡本太郎ではありませんが、まさしく、「芸術は爆発」 であり、
「生と死」 のような両極端な状態を行き来するのが、「オーガズム」 なのです。
それで、自分の経験上感じたこと。
それは、イキづらい女性は、常に緊張状態にあるということ。
何処か常に緊張しているのです。
そして其処で感じたのは、この女性の 「テンション」 の強さこそが、その女性の無意識な防衛意識であり、”感じない原因” になっているのではないか、ということ。
まず、女性にきちんと 「リラックス」 することを覚えさせる。心も身体もです。
無意識に肩に力が入ってしまっている人には、「だらん」 とカラダの力を抜くことを教える。
SM における緊縛や吊りは、ある意味、そのための道具であるとも言えます。
「リラックス」 するということを覚えさせ、極度の緊張状態に持っていく方法もありますし、これ以上無理だというほどの緊張状態に置いた後、リラックスを与える方法もあると思いますが、この高低差があればあるほど、それが快感になって感じられるのではないかということです。
大事なことは、静と動。
女性がリラックス出来る環境内で、「エクスタシー」 と言う最大の緊張を与え、そして、「安心」 という名の、静寂の世界に女性を突き落とす。
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女性は、どうしても、受け手の性であるので、自分の身を守るという習慣が身についてしまっています。
男にも女にも、「オーガズム」 はありますが、女性のソレに比べれば、男性のソレは、比べ物にもならないくらい、ちっぽけなものなんだそうですが、女性の 「中イキ」 は、「外イキ」 とは、比べ物にならないくらい、気持ち良いのだそうです。
そして、社会からも自分の既成概念からも離れ、自分を委ね、そして恐怖すらも許容出来たときに、到達するのが、女性の 「中イキ」。
一度でも 「中イキ」 出来れば、次第に慣れて、イけるコツも掴めるようになってくると思います。
(これで、ひとまずおわりにしておきます)
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