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2019/03/25

「都市伝説」という言葉で片づけない(6)- 飲尿プレイ篇2

前記事の 「『都市伝説』という言葉で片づけない(5)- 飲尿プレイ篇」 の続きです。

 

前回は、「飲尿プレイ」 の代表格とも言える、谷崎潤一郎の 「痴人の愛」 を紹介して、その解説で終わってしまいました。(苦笑)

 

ここの表現を、文壇の人や文学者がどのように解釈しているかは分かりませんが、SM あるいは マゾヒズムを理解出来ない人に、「谷崎潤一郎」 の小説の理解を求めるのは難しいでしょうし、同じことは、「中イキ」 あるいは 「オーガズム」 を経験したことのないであろう 「婦人科女医」 にも、自分の男性自身と浮世絵の春画を比較して、「あれは誇張だ」 と言っている美術評論家にも、言えるわけです。(笑)

 

STAP細胞が 「ある」 のかは、今となっては ”微妙” ではありますが、

 

   「ウタマロはぁ~、あっ、あります!」

 

***

 

「飲尿(聖水)プレイ」 の話に戻ります。

 

「黄金(糞/食)」 でも 「聖水(飲/尿)」 でも良いのですが、基本これらは、受け手側の 「フェティシズム」 いわゆる 「フェチ」 に絡んでいるので、SM というよりは、「フェティッシュプレイ」 に近いものだと思っています。

 

「M性感」 と呼ばれる風/俗においても、これらのプレイは、対応できる女王様と、そうでない女王様がいると思いますが、対応出来る女王様であったとしても、必ずしも、その女性にそのような性癖があるわけではありません。あくまでも、「そういったプレイにも対応しますよ・・・」 と言っているだけで、女王様がその行為に快感を感じているわけではありません。実際に喜ぶ女王様がいたとしても、それは 「お金」 に対してです。(笑)

 

こういった 「糞尿フェチ」 もそうですし、「ニオイフェチ」 に対応する場合、数日前からわざわざアソコを臭く保たないといけませんし、「黄金」 にしろ、「聖水」 にしろ、その予約の時間に 「出せるように」 準備しておかないといけません。

もう時効なので書きますが、自分も一時期、「ニオイフェチ」 の女性とお付き合いしていたときには、とにかく同じパンツを履き続けていた記憶があります。お風呂も極力入らないようにしましたが、やはり限界はありますので、そのときは、石鹸を使わずに洗ったりしていました。(^^;

「オシ/ッコ」 にしても 「ウ/ンコ」 にしても、それを意識して準備しなければならないので、結構大変なことだと思います。

 

実際に 「M性感」 で働いている現役の女王様から聞いた話なのですが、とある女王様が 「黄金」 を準備していたそうなのですが、しかし、本番になっても、どうしても出なくて困ったその女王様は、なんと自分のお尻の穴に 「チョコボール」 を押し込んで客の顔にまたがり、そのチョコボールをお客の口に出したんだそうです。

涙ぐましい努力と言うか、プロ根性と言うか。(笑)

しかし、そこまでしてリクエストに応えてくれようとする女王様から、ホンモノの 「黄金」 を貰えた日には、さぞや、そのお客も感激することでしょう。(笑)

 

***

 

では、こういうプレイを望む客は、何が良いのでしょう?

 

ひとつは、やはり、憧れの人の ”普段は見れない行為” を見て直接受けることが出来るわけです。

「憧れの人の排出物だから汚くない」 と考えるひとも、いるかも知れませんし、憧れの人であっても汚いモノを排出するという、そのギャップに、萌えるひともいるかも知れません。

 

一方で、ウ/ンコやオシ/ッコといったものに、臭いなどを含めて、異様に固執しているひとなどもいて、一種の、動物のマーキング行為的な感覚のひとも、いたりしますが、こうなるともう 「スカトロ」 色が濃厚になってくるように思われます。

 

では、一般的には不快とされる臭いが、どのようにして 「性欲」 と結びついているのか。

 

自分がお付き合いしたその女性は、自己主張もあまりしない、おとなしいタイプの女性でしたが、当時は子供を3人抱え、昼間は近所にパート勤めに出ている主婦。

彼女は近所に友達もなく、毎日が子育てと家事とパートの日々。本人は 「子育ては楽しい」 と言っていましたが、とにかく自分のことは棚にあげて、毎日が生活に追われる日々。 

多くの女性が経験する子育てではありますが、おとなしい性格もあって、気分転換が下手だったのかも知れませんし、いっぱいいっぱいになっていても、その意思表示が出来ず、ストレスを解消出来ていなかったのかも知れません。

 

彼女は小さい頃、新聞屋を営んでいたお婆ちゃんの家に預けられることが多く、新聞配達のおっちゃん達が、彼女の遊び相手をしてくれていたと言っていました。

早朝から走り回って新聞を配達するわけですから、多分汗臭いはずですし、その間は、シャワーなんか浴びる余裕もありません。

彼女にとっては、自分に良くしてくれた男達に囲まれていた頃の記憶。

男の汗ばんだむせるようなニオイによって、彼女にはそのときの記憶と同時に、そのときの 「安心感」 が蘇っていたのだと思います。

 

彼女は、「薄汚れたオヤジ」 が履き潰したパンツをジプロックにしまっては、何かにつけて、そのニオイを嗅いでいたそうです。

行為だけを見ると、信じられない 「ド変態」 にしか見えませんが、全体を見れば、何処にでもいる、生きづらさを抱えた、普通の真面目な一人の女性なのです。

 

彼女が求めた、男の 「臭いニオイ」 は、筒井康隆が 「時をかける少女」 で書いた 「ラベンダーの香り」 と同じなのです。

 

***

 

では、SM が絡む 「飲尿プレイ」 となるとどうなるのか。

受け手の持つ 「フェティシズム」 が関係しているのは上記の通りなのですが、ここに SM 的な要因が絡むと、「責め」 としての性格が強くなってくるように思われます。

 

ひとつは、単に辱(はずかし)めるためだったり、きちんと命令を守れるかどうかを確認する意味で出す、一種の無理難題のケース。

気が強いタイプの女性の自尊心を叩いて、追い込むために、用いられることもあります。

 

もうひとつは、自虐的な性向が強いひとに対して 「責め」 として用いるケース。

自分が経験した女性も、このタイプでしたが、これはどちらかと言うと、「リス/カ」 にも近い感覚なのでしょうか?

変わりたい、変えたいけど、変わって欲しいけど、自分ではどうしようもない閉塞感です。

彼女の場合も、おとなしい性格のためか、ストレスの捌け口が見つからず、自分でストレスを発散できなかったわけです。

こういった場合、人には、「自己破壊」 願望が芽生えてきます。

「リス/カ」 を自身に対する甘えと呼ぶつもりはありませんが、これも一種の 「自己破壊」 で、自身を傷付けることによって、ストレスを発散しているのです。

しかし、生活に追われる彼女の場合、そのような選択が出来ません。

ピアスを開けることで、その自己破壊願望を満たそうとする人もいますし、SM において、より苦痛を好む人の場合は、この自己破壊願望が隠れていたりします。

そして彼女の場合、辿り着いた選択肢のひとつが、「飲尿プレイ」 だったわけです。

 

何でもそうなのですが、例えば、同じような性癖であっても、その成り立ちや嗜好は、全く同じではありません。

 

***

 

質問では、「汚くない?」 とも聞かれました。(^^;

 

本当に好きな人のものなら、「汚い」 とは思わないだろうし、「ウ/ンコ」 は別格としても、「オシ/ッコ」 は、女性の場合なら膀胱炎とか、男の場合は尿道炎とか、そういった炎症を起こしていない限りは無菌と言われていますし (注: 正確には、身体に害を及ぼす菌がいないの意で、当然ながら常在菌などはいます)、「汗」 も成分的には、「尿」 と同じです。

それに 「セ/ックス」 なんて、そもそも、男女の 「汗」 はもちろんのこと、男女の 「愛/液」 だったり、女性の 「潮」 や 「尿」、それに男の 「精/液」 がまみれる世界です。

 

***

 

昨今の日本列島を襲った 「不倫叩き」 の過熱もそうなのですが、今の多くの日本人は、実に 「観念論」 に囚われ過ぎているように思います。そして、其処にある根源は、

 

   「自分はこんなに頑張ってるのに、アンタがしているのは許せない!」

 

という、他人を妬(ねた)む醜い気持ちです。

今回の日本の幸福度ランキングは、58位に後退し、その原因として、自由度と寛大さが減ったことが影響していると言われています。

 

まだまだ、日本には 「他人は他人、自分は自分」 と言う自律精神がありません。

日本は、そもそも、その人の完全性を追い求めてきた文化です。

それゆえに、失敗に対する許容が低く、他人の失敗を非難し集団を守ろうとする 「村根性」 から抜け出ていないのです。

 

「セ/ックス」 にスタンダードはありません。

 

もし、アナタの旦那がこっそりと陰に隠れて、アナタの汚れた下着のニオイを嗅いでいたとしても、「変態!」 と叫んでお尻を蹴ったりしないであげて下さい。(笑)

彼にとっては、それが気付け薬だったりするのかも、知れないのですから。(^^;

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