2ntブログ
2018/05/15

【緊縛小説】 縄絡み (14-4)

§14の4 首引き恋慕


彼女は、

   「久し振り・・・」

とか、

   「奥が当たって、気持ち良い」

と言うと、

   「面白い、縄の使い方、教えてあげる・・・」

と言って、先ほど解いた縄を手に取ると、
二つ折りの縄を、もう一度折り返して、四重にすると、
それを彼女の腋から背中に通した縄を、
反対側の腋から取って、これを結び、
輪っかを作ると、それを自分の首に引っ掛けた。

   「何?これ?」

と聞くと、「江戸四十八手」 の中にある体位で、
「首引き恋慕」 という 「体位」 なのだと言う。

   「誰に教わったの?」

と、喉元まで出掛かっていた言葉を、
何とか堪える。

と、彼女が縄で引っ張ってくる。
彼女は、両手で縄を掴んで、
縄に寄り掛かっているようだった。

自分は、引っ張られないように、
首と背中に力を入れて踏ん張ると、
彼女は、縄に寄り掛かりながら、
アソコを擦り付けてくる。

   「ああんっ、ああんっ・・・」
   「奥に、当たる~っ」

本来は、縄で輪を作って、それを男性と女性の首
に掛けるらしいが、
彼女曰く、首に縄の擦れた跡が付いたりしないし、
この方が、背後に寄り掛かれるので、楽だし、
気持ち良いのだと言う。

確かに、自分の身体で、彼女を支えなくても良いので、
いつもより、手を使うことが出来る。

縄を掴んで、腰を下から、跳ねるように動かし、
彼女の胸に手を伸ばし、形の良い乳房を下から
握って、指で乳首を摘むと、彼女は仰け反るように、

 

   「ああっ・・・・」


と、深い声を出して、反応し、

しばらくすると、丸く蹲(うずくま)るように、

   「くっ、くっ、くっ ・・・・」

と、嗚咽のような声を洩らすと、
バタッ と倒れ込み、

身体をぴくぴくぴくと何回か、痙攣させた。

背中に手を廻して、抱き抱えると、
心臓はバクバクしており、
背中は汗で、びしょびしょになっていた。

 

 

抱き抱えると、彼女の背中の真ん中には、

 

 

尾骶骨から腰の辺りと、

背中の中ほどから首に掛けて、

薄っすらとした産毛が生えていて、

それが、全部逆立ちをしている。


その産毛を撫でて楽しんでいると、
彼女は、起き上がって
自分の顔を両手で掴むと、

目を潤ませながら、

   「好き・・・」

と言って、

「これでもか」 というほど、たくさんのキスを浴びせてきた。

 

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