2ntブログ
2018/05/16

【緊縛小説】 縄絡み (14-5)

§14の5 奉仕

 

煙草を吸って、

水を飲んだりして、休憩する。

 

ベッドの上で、手を頭の上で組んでいると、

彼女も、自分の横に横たわり、
腕の上に、頭を乗せて来た、

   「何か、この前とは、
    全然、感じが違うのね・・・」

彼女の言っている意味は、
良く分からなかったが、
前回の展開は、そもそも、
泊まる予定も、していなかったし、

全てが想定外だった。

 

今回は、縄を使えたこともそうだが、

自分のペースで出来ることが、

何よりも、大きかったのかも知れない。

 

   「まだ、出していないんでしょ?」

 

そう言うと、彼女の手は、竿を握って
微妙に上下に動かしてくる。

彼女は、

   「今度は、わたしが上になるね」

と言うと、勝手に自分に跨り、
自分自身を宛がうと、ぐいっと腰を入れて
身体を沈めて来た。

   「んっ・・・んっ、んん・・・」

 

彼女の白くて細い指に、握られるだけで、

息子は元気に、そのサイズを回復するものの、

時間が空いて、少し、乾いてしまったせいか、
最初に入れるときの、摩擦が大きく感じられる。

   <ズブズブズブ>

しかし、既に彼女のアソコは、自分の形状を
記憶しているのか、
摩擦はあるけれど、彼女の奥まで、
すんなりと届く。
そして、
どうやら、奥に当たると、彼女のスイッチが
入ったようだった。

   「ああっ、奥で、先っぽが、膨れるの~」

 

彼女が、乱暴に動こうとしたため、

痛くて、思わず、

彼女の喉元を掴んで、取り押さえようとすると、

それがまた、

彼女の M性を刺激したようだ。

彼女の顔を、自分の顔の傍に、引き寄せて、
両手で彼女の頭を掴み、
しばらく彼女の顔を観察すると、
彼女の口を吸って、舌を絡めあった。

掴んだ彼女の頭を、
上に持ち上げようとすると、
彼女の身体も、
それに付いて行こうと、
上体を浮かせ、

逆に、自分の下の方に、
頭を押さえ付けると、
それに併せて、
彼女が上体を沈めるように
身体を動かす。

自分が気持ち良くなるように、
彼女を動かすことが出来る、という感覚は、
彼女を支配できた喜び、そのものだった。

今考えると、これは一種の、ダンスのリード
のようなものだろう。

しかし、自分が気持ち良いように、
リードすると、彼女がそれに応じてくれて、
そして、
自分の、その気持ち良さを相手に伝えると、
何故か、相手も興奮して、
アソコに神経を集中してくる、
不思議な呼応の感覚。

そして、純粋に相手に尽くそうとすれば、するほど
女性は、自分が気持ち良くなってしまうようだった。

上体を起こして、下から突き上げると、
お姉さんは、何回も、はにかむように、

口に手を当てると、

しばらくは、イヤイヤをしていたが、

突然苦しそうな顔をして、

思いっきり仰け反ったかと思うと、

大粒の汗を垂らしながら、身体を震えさせ始めた。

最後に、もう一度、じっくりと彼女に

「奉仕」 させると、

熱いものが、脚のつま先から、

腰に集まり、

身体全体に、込み上げて来る。

 

そして、その瞬間。

彼女を退けると、

その、マグマのような熱い塊は、

白くて粘る液体となって、

お腹から自分の顔にまで、

思いっきり、飛び散った。

 

彼女は、男が崩壊するのを、眺めていると、

無言で近寄り、そして、
その白いものを、ひたすらに、舐めだした。


***

それ以来、自分は、この行為を、「奉仕」 と呼ぶようになった。

 

一度気持ち良くなった女性に、

口で奉仕し、手で奉仕し、そして、最後は、アソコで 「奉仕」 をさせ、
女性が、「今度は、相手に気持ち良くなって貰おう」 と、

奉仕しようとすれば、するほど、
何故か、自分が気持ち良くなってしまう・・・という、

 

そんな、不思議なパラドクスを、このときに、発見した。

―――――――――――――――――

 

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