【緊縛小説】 縄絡み (14-1)
§14の1 捕獲する
やはり、自分に取って、
縄は、手足の延長だった。
自分に取って、縄は、
女性の盛り付けには、欠かすことの出来ない、
あしらいの、ようなもの。
しかし、綺麗に見えるように、
他人に見せるために、
縛っているわけでもない。
自分の情動を、固定化したいのか。
それとも、
あちらこちらに、あらゆる色香を振りまく、女性を、
自分のモノにしたいのか。
縛ることで、はかないものが、
固定化するような、気がするから。
永遠には続かないものの、
しかし、その瞬間は永遠なのである。
永遠に女性を抱き締めることは、出来ないが、
縄なら、それを具現化できる。
女性の心が、女性の情動が、
逃げないように、
布団蒸しではないが、
女性の心を身体ごと、
縛り上げている感覚だ。
獲物であり、宝物であり、
食べると、口の中で蕩け、
香りと甘みが、口の中に広がり、
思わず、顔の筋肉が緩んでしまうもの。
そして、
気が付くと、あっという間に、
自分の目の前から、
姿を消してしまっているもの。
***
彼女のうなじから、首筋に舌を這わせて、
首から耳までを、下から舐め上げ、
頭を抱えるように手を廻してくる、
彼女の、ぽかんと開いた唇に、
硬く尖らせた舌を、挿入する。
彼女の両手を、後ろ手に捕り、
一緒に畳に、寝転がって、
浴衣を肌蹴ると、
後ろ手で拘束されているので、
腕が邪魔になり、その分、
上半身が弓なりに反って、
胸を突き出す格好になっている。
もはや、自分が、
彼女の胸をいじることを
邪魔する者は、
何処にも、いなかった。
彼女自身でさえも、それを
止めることは出来ないのだ。
吸い付きの良い、
シットリとした肌と、
釣鐘状に張った、
カタチの良い胸の感触を楽しむと、
彼女の乳首を摘まみ、
少し痛いと感じる程度まで、
徐々に力を入れ、そして、
彼女のおへそ辺りから、
胸を方にかけて、ゆっくりと
舌で舐めあげると、彼女は、
「ああぁぁぁ~~~っ」
と、天をつんざきそうな、喘ぎ声をあげた。
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