2ntブログ
2018/05/13

【緊縛小説】 縄絡み (13-4)

§13の4 浴衣

 

彼女が、お湯を浴びている間、

煙草を吸って、一息ついても、

まだ、出てくる気配がないので、

吊り床を作ることにした。

 

お風呂は、部屋の片隅にあり、

ガラスで覆われており、

中は、こちらから丸見えの状態である。

 

一言で言うなら、そこは

仕切りのない、ワンルーム。

 

風呂場に行くには、

ベッドを越えて、

 

その先にある、

枯山水に架かっているような、

太鼓橋を渡り、

 

その突き当たりまで、

行かないといけない。

 

一番頑丈そうな梁は、

最初の座卓が置いてある和室と、

ベッドがあるスペースの間に、

通っていた。

 

風呂場は、ガラス張りだが、

風呂の湯舟は、

タイル張りの、

古い造りのお風呂のようだった。

 

肩まで、お湯に浸かれる代わりに、

二人はちょっと入れなさそうな、

こじんまりとした、お風呂である。

 

彼女があがってきたので、

入れ替わりに、自分も入った。

チャッチャッ と洗って、

さっさと戻ると、

彼女は、髪をアップにし、

浴衣を着て、座っている。

 

きちんと手入れされた、

うなじから、

薄っすらと覗く、後れ毛が

また、品と色気を感じさせる。

 

彼女を、縛りたくなる気持ちと、

直ぐにでも、彼女に、

襲い掛かりたくなる気持ちが、

交錯する。

 

カバンから、

親方の家で、仕込んだ縄を取り出すと、

彼女の背後に座り、

彼女の首に、手を廻すと、

彼女のうなじに、舌を這わせた。

 

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