【緊縛小説】 縄絡み (13-3)
§13の3 待ち合わせ
その週の、週末の金曜日。
待ち合わせの場所に行くと、
大勢の人で、ごった返していた。
スタジオアルタの前なんかで、
待ち合わせ、なんかしちゃ、
いけないな、などと思いつつも、
周囲を見廻すと、
建物から離れた、
歩道を隔てて反対側の、
車道との際に
彼女を見つけた。
声を掛けると、
彼女は読んでいた文庫本を
鞄に仕舞い、
腕を組んで来た。
バッチリと服装も
決まっている OLのお姉さんと、
学生とでは、何処か気拙く感じそうなものだが、
彼女は、一向に、微動だにしない。
「お腹空いてる?」
と聞いてくるので、少しと答えると、
じゃあ、入ってから食べましょうということで、
紀伊国屋ビルの名店街に行くと、
和幸で、ひれかつサンドを買った。
ピカデリーの手前で、
靖国通りを越えて、歌舞伎町に入る。
今回は、前回とは違って、
靖国通りから、区役所通りに入って、
バッティングセンターの方に
上っていったところにある、
古びたラブホに入った。
当時は、和装の部屋も多く、そこの部屋も
入り口を入ると、3畳か4畳くらいの畳の部屋に
座卓テーブルが置いてあり、
湯呑み茶碗とティーバックの入ったお盆とポットが、
置かれているような感じだ。
彼女の荷物を取ってあげて、
彼女の上着を脱がし、
ハンガーに掛けてあげる。
それくらいしか、学生が、
イケてるOLにしてあげれることは、なかった。
必然と、その場で抱き合って、
唇を重ねあってしまう。
香水には、免疫がなかったので、やばかった。
もう、その匂いを嗅いだだけで、
溜まらなくなってしまう。
吊りの練習で来た筈なのに・・・
少なくとも、それをメリットに、着いて来た筈なのに・・・
下半身から、強いうねりが、
込み上げて来るのを感じる。
彼女の足に触れると、心地良い、
ストッキングの感触が、手を刺激し、
ゆっくりと、スカートに隠れた太腿を味わい、
彼女の股間に手を置くと、
かなりの熱と、湿気を帯びている。
もう、溜まらなくなって、彼女の服を
脱がそうとするが、
かなり重装備な服に、戸惑っていると、
彼女は、ふと我に返り、
お湯を浴びてくると言うと、
風呂場に行き、お湯を浴びに行った。
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