2ntブログ
2018/05/10

【緊縛小説】 縄絡み (11-2)

§11の2 初顔合わせ

 

若手との間で、

 

あの、女の子の話は、

二度と出ることはなかった。

 

(自分はあったけれど)

若手はそれほど彼女に、

思い入れはなかったのか。

それとも、二人して、

抗えない彼女の未来に、

玉砕したのか。

 

それは、もう今となっては、

誰にも分からない。


***

しばらく経って、

若手が 「受け手」 として、

連れて来たのは、

 

縄仕込みのときに、

親方に吊られていた

「ニュートラ」 のお姉さんだった。

 

傍を通るだけで、

すこし甘い、いい匂いのする

お姉さんだ。

 

話を聞いてみると、どうやら、

初めてママのお店に行ったとき、

若手が自分に、

吊りを教えてあげる

と言っていたのを、

ママが覚えていて、

 

お姉さんが、

ママの店に行ったときに、

「受け手」 を探してる人がいるみたいよと、

声を掛けてくれたらしい。

 

お姉さんは、

昼間は、丸の内の、

何処かの企業で受付をしていて、

たまに、ママの店に

寄ったりするのだそうだ。

 

若手とも、以前から

縄仕込みのときなどに、

顔を合わせていたみたいだが、

それまでは、あまり話もせず、

 

お店も、

親方に連れられたときにしか、

顔を出していなかったので、

お店で会ったりすることも、

なかったのだと言う。

 

お姉さんは、トイレに行って

ISETAN の紙袋に

入れて持ってきた

ラフな格好に、着替え、

 

全員で、「よろしくお願いします」 と言うと、

 

若手は、正座している、

お姉さんの上半身を縛り出した。

 

 

―――――――――――――――――

 

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