【緊縛小説】 縄絡み (2-4)
§2の4 ちちくりあい
テレビに向かい合い
三人が並んだ形で
ソファーに座り直すと、
また、ビデオが 再生され始めた。
隣では、先程の続きなのか、
また二人で、キスをしあったり、
イチャイチャ、し始める。
奥さんの姿勢が 変わる度に、
奥さんと自分の 太腿同士が、
ぴったりと密着したり、
奥さんの、突き出す お尻が、
自分の腰に 当たったり、
奥さんのカラダの何処かが、
自分の身体に触れてくる。
「あんっ・・・」
職人は、奥さんの胸でも、
いじっているのだろうか?
不意に、奥さんの手が、
自分の太腿の上に、
置かれたかと、思うと、
徐々に、手に力が篭り、
強く太腿を掴んでくる。
「はいっ、もう終わり・・・、ふふふ」
奥さんは、体制を立て直し、
服を調えると、座り直すと、
職人から 見えないところで、
自分の太腿の上に 手をまた、
そっと添えた。
部屋の中には、
ビデオの音だけが、
こだまする。
少しずつ、奥さんの手が、
自分の太腿をさすりだし、
指が、太腿の内側の、
付け根の方へ向かう。
ズボンの中で、
今にもはち切れんばかりに、
膨張しているモノを、
まるで 確認しようとしている
か、のようだった。
しばらくすると、
「んごごごごご・・・・」
という、職人の かすかなイビキが、
ビデオの 女性の喘ぎ声に
かぶさってくる。
奥さんは、ビデオを一旦止めて、
タオルケットを持ってくると、
ひとつを職人に掛け、
もうひとつを、自分と奥さんの
膝に掛けた。
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