【緊縛小説】 縄絡み (2-3)
§2の3 裏・ビデオ鑑賞会
宴もたけなわ。
話には、次第にエロスが加わってくる。
「こいつ、もう童☆貞じゃないみたいだぞ?」
「あらっ、隅に置けないのね・・・」
「そろそろ、続きを見るか?」 と、言うことになり、
最近、手に入れたばかりで、
職人もまだ、見てないという、
和モノの作品を、見ることになった。
「『洗濯屋ケンちゃん』 って、
随分と可笑しなタイトルですね・・・」
これが後に 「裏ビデオ」 の 「伝説」 ともなる、
作品になろうとは、このときは、
まだ誰も、知る由もなかった。
お酒は、ビールから、ウイスキーに代わっていた。
内容は、と言えば、
「洗濯屋」 のお得意さんである、ひとりの女性の、
「オ☆ナ」 のシーンから始まり、
続いて、「洗濯屋」 のケンちゃんが、その女性を、
河原に連れ込んで、「青☆姦」 し、
あとは、友人の彼女だったかを、ラブホに、
連れ込んで、無理やり 「手☆篭め」 にするという、
ストーリーがあって、なさそうな、荒い作り。
「裏・ビデオ」 なので、ひとつひとつのシーンは、
局部アップが、多様されていて、どちらかと言うと、
そちらの方が、メイン。
沈黙して、画面を喰い入るように、見ていると、
奥さんが、
「なんか、自分のを見られている、
みたいで、恥ずかしい・・・」
と言い出して、
思わず目を移すと、手で股の辺りを、
覆い隠すようにして、モジモジしていたりする。
画面だけを見ていても、興奮するのに、
生での、そんなシーンを見てしまうと、
もう、たまらなくなる。
そっと、トイレに席を立ち、戻ってくると、
部屋は、幾分暗く、電気が落とされており、
二人が、ちちくりあっていたようだった。
「どこに手を入れてるのよ・・・、
んっ・・、だめ・・・」
みたいな声が聞こえてくる。
戻ってきた自分に気が付いたのか、
「こちらに、いらっしゃい。
テーブルは、もう、片付けておいたわ・・・」
ビデオは、自分が席を立ったときに、
止めておいてくれたようである。
奥さんに手招きされ、
ソファーに行くと、
奥さんを真ん中に、
職人とは反対側の、奥さんの隣に、座った。
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