2ntブログ
2018/04/22

【緊縛小説】 縄絡み (2-3)

§2の3 裏・ビデオ鑑賞会

 

宴もたけなわ。

 

話には、次第にエロスが加わってくる。

 

   「こいつ、もう童☆貞じゃないみたいだぞ?」

 

   「あらっ、隅に置けないのね・・・」

 

「そろそろ、続きを見るか?」 と、言うことになり、

最近、手に入れたばかりで、

職人もまだ、見てないという、

和モノの作品を、見ることになった。

 

   「『洗濯屋ケンちゃん』 って、

    随分と可笑しなタイトルですね・・・」

 

これが後に 「裏ビデオ」 の 「伝説」 ともなる、

作品になろうとは、このときは、

まだ誰も、知る由もなかった。

 

お酒は、ビールから、ウイスキーに代わっていた。

 

内容は、と言えば、

 

「洗濯屋」 のお得意さんである、ひとりの女性の、

「オ☆ナ」 のシーンから始まり、

続いて、「洗濯屋」 のケンちゃんが、その女性を、

河原に連れ込んで、「青☆姦」 し、

あとは、友人の彼女だったかを、ラブホに、

連れ込んで、無理やり 「手☆篭め」 にするという、

 

ストーリーがあって、なさそうな、荒い作り。

 

「裏・ビデオ」 なので、ひとつひとつのシーンは、

局部アップが、多様されていて、どちらかと言うと、

そちらの方が、メイン。

 

沈黙して、画面を喰い入るように、見ていると、

 

奥さんが、

 

   「なんか、自分のを見られている、

    みたいで、恥ずかしい・・・」


と言い出して、

 

思わず目を移すと、手で股の辺りを、

覆い隠すようにして、モジモジしていたりする。

 

画面だけを見ていても、興奮するのに、

生での、そんなシーンを見てしまうと、

もう、たまらなくなる。

そっと、トイレに席を立ち、戻ってくると、

部屋は、幾分暗く、電気が落とされており、

二人が、ちちくりあっていたようだった。

 

   「どこに手を入れてるのよ・・・、

   んっ・・、だめ・・・」

 

みたいな声が聞こえてくる。
戻ってきた自分に気が付いたのか、

 

   「こちらに、いらっしゃい。

    テーブルは、もう、片付けておいたわ・・・」


ビデオは、自分が席を立ったときに、

止めておいてくれたようである。

 

奥さんに手招きされ、

ソファーに行くと、

奥さんを真ん中に、

職人とは反対側の、奥さんの隣に、座った。

 

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