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2017/12/04

「嫉妬心」 を制する

嫉妬とは?

 

「嫉妬心」 とは何でしょう?

 

「嫉妬心」 は、女性ばかりでなく、男性にもあります。

「嫉妬心」 とは、自分が愛情を掛ける対象を失いたくないが故に、自分に敵対する相手を妬(ねた)み、あるいは、嫉(そね)む気持ちです。

 

「妬(ねた)み」 とは、自他を比較し、自分が持っていない物事に対して、羨ましく思うと同時に、その相手に対して覚える 「怒り」 や 「憎しみ」 のことです。

「嫉(そね)み」 とは、自他を比較し、自分が持っていない物事に対して、羨ましく思うと同時に、自分に対して 「失望」 や 「悲しみ」 などの負の感情を持つことです。

 

 

嫉妬と羨望の違い

 

「嫉妬心」 は、三者関係によって生じる怒りや悲しみなどの負の感情です。

二者の場合は、「羨望(せんぼう)」 と言います。

 

「羨望の眼差(まなざ)し」 と言う言葉がありますが、「羨望」 は、「憧憬(どうけい)」 とは異なります。英語で言うと、嫉妬心は 「ジェラシー(jealousy)」、羨望は 「エンヴィー(envy)」。

 

 

この挿絵なんかは、「羨望」 ではなく、「憧(あこが)れ」 ・・・。「憧憬」 です。

「羨望」 の方は、相手を羨(うらや)む気持ちから、自分に対する失望感や劣等感、あるいは、怒りや憎しみなどが混じって、ネガティブで強張(こわば)った表情になります。

下の写真の左側の女性のイメージです。

 

 

 

嫉妬は集団欲に付随した本能

 

本来、「嫉妬」 とは、長い人間の群れにおける集団生活においては、弱者が集団生活の中で、自分が依存する強者との関係を確立し、より有利な 「立ち位置」・「テリトリー」・「縄張り」 を確保するために、必要不可欠な感情でした。

特に女性は、出産・子育てにおいては、多くの支援を必要とします。

集団においては、ボスに近い存在であればあるほど、良質で豊かな食事にありつけることが出来ます。

「嫉妬」 とは、「既得権益」 を守ろうとする 「独占欲」 から来る 「防衛反応」 であり、そして、自分が所有していないものを所有する者に対する 「不快感」 に他なりません。

 

「嫉妬」 は、ヒトだけが保有する感情ではありません。ヒトと同様、集団生活を重視するイヌにも、同様の感情があることが報告されています。

「イヌは飼い主を取られると嫉妬する」 Natinal Geographic

「”Jealousy in Dogs (Chiristine R. Harris, Caroline Prouvost)」, July 23, 2014, PLOS ONE

 

 

嫉妬は、現代の日常社会には馴染まない

 

ヒトが、安全を求めて、集団で生活するようになり、「集団欲求」 そして 「安全欲求」 が満たされるようになると、「独占欲求(依存欲求)」 もそうですし、「承認欲求」 といった 「社会的欲求」 といった、集団社会におけるいろいろな欲求が出てくるようになります。

 

「嫉妬」 とは、「安全欲求」 そして 「社会的欲求」 が絡んだ 「不快な感情」 ですが、この 「嫉妬」 で生まれた感情は、自分に自信がない女性の場合は、「嫉(そね)み」 となって 「自己否定」 的な感情が強く表れ、逆に、自信過剰、あるいは、自己中心的な性格が強い女性の場合は、「妬(ねた)み」 となって、「怒り」 の感情や 「攻撃的な性格」 が強く表れてきます。

 

いずれにしても、原始的な社会においては、「嫉妬心」 は、個体の生存本能に近い 「防衛反応」 的性格を持つ感情ではありますが、現代のようにある程度成熟した 「社会システム」 においては、「怒り」 と言った 「負の感情」 と同様、度を越えた感情は、社会的には受け入れられづらくなってきています。

 

「嫉妬」 という感情が、この世から消えて無くなるものではありません。しかし、社会的にも、表に出す感情ではなく、社会の裏で燻(くすぶ)る 「負の感情」 と言えるでしょう。

人前で 「セ☆クス」 しないのと同様、羞恥心で隠されるべき感情が、「嫉妬心」 であると言えます。

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