2017/09/09

効果的な「縄」の使い方

「縄」は単に「受け手」となる女性を縛るだけのものではありません。

縄は、「セ☆クス」のときにも、いろいろな役割を果たしてくれる、欠かすことの出来ない「便利な道具」のひとつ。そんな「縄」の使い方についてご紹介します。

江戸四十八手

「江戸四十八手」とは、江戸時代に浮世絵師が、相撲の決まり手四十八手に準じて書かれた四十八通りの性☆交位のことをいいます。

但し、当時は、「夢枕艶房秘考」や飯盛（一光斉芳盛）の「美玉名開・百人一交」など、いろいろな人が江戸の性交位の「色道四十八手」を描いていたようで、現在通説となっている四十八手の出典は明らかにはなっていません。江戸四十八手における表四十八手は菱川師宣が描いた「恋のむつごと四十八手」であり、裏四十八手は「好色いと柳」という説もあります。

これらの中で、「縄」を使用するいくつかの「体☆位」をご紹介します。

（１）　首引（くびひ）き恋慕（れんぼ）－其の八

男女が向かい合って足を投げ出す対面座位の形で座り、縄で輪を作って、お互いの首に縄を通し、女性を支える「体☆位」です。

この「体☆位」は、見当違いな説明をされてる解説がとても多いのですが、縄なり紐で男性が女性を支えることと、女性が首を支点にして仰（の）け反（ぞ）るようにしたり、腰を動かせるところがポイントなわけです。

男は手で支えてもいいのでは？という質問も寄せられたりしていますが、男の手を空けてあるのには、当然意味があり、胸を触るのも良いですし、一番は、女性の腰を両手で動かせるところなわけです。

江戸時代であれば、きっと縄よりも、男物の帯が使われたのではないでしょうか？縄を使うのであれば、何重かにして使われたほうがいいと思います。

首に掛けるのは上ではなくて根元の方です。勢いを付けたり、急な勢いで、引くのは危険ですので、当然注意する必要があります。

（２）　理非（りひ）知らず－其の二十二

前手で手首を縛り、太腿（ふともも）を併（あわ）せて縛り、女性が下位、男性上位で、足を折り曲げた形で交わる「体☆位」です。SM の緊縛テイストを簡単に家庭で楽しむ「体☆位」と言えます。

「理非」とは、道理や道徳に適ってることと、そうでないもののこと。それが区別できない体位ということで、「手☆篭（てご）め」にされるみたいな、「背徳感」ある体位という意味になります。

女性は被虐感、男性は征服感が楽しめる、心理的色彩の濃い「体☆位」です。

（３）　流鏑馬（やぶさめ）－其の三十五

「流鏑馬（やぶさめ）」とは、武士が馬に乗って駆（か）けながら弓を引き矢を射（い）る競技や儀式のこと。この「体☆位」は、男性が仰向（あおむ）けに寝て、女性は男性に跨（またが）る「騎乗位」ですが、そのとき、女性が手綱（たづな）を持つように、両手で縄もしくは紐を手に持って、これを男性の首に引っ掛けるところが異なります。
騎乗位は、女性が自由に自分の気持ち良いところに、男性自身を当てることが出来る体位ですが、往々にして、女性はこの「体☆位」では、「Ｇス☆ポット」や「ボル☆チオ」に当てようと、仰（の）け反（ぞ）りがちになります。
「流鏑馬」で使う縄や紐は、まさしく、このときに女性が自分の身体を支える手綱になるわけです。このため、女性は手を縄もしくは紐に巻きつけるなりして、しっかりと保持しておくと良いでしょう。

（４）　達磨返（だるまがえ）し－其の四十三

女性が膝を付けて体育座りをし、ふくらはぎが太腿に付くくらいまで、ぴったりと脚を折り曲げた形で縛ると、不安定な状態になり、押すと簡単に後方に転ぶことから「達磨（だるま）」がひっくり返ると言う意味で呼ばれている「体☆位」です。
ちなみに、女性の膝（ひざ）から脛（すね）の部分がピッタリくっついていますので、女性の身体が丸まるように女性の腰を浮かせるようにしないと、挿入できません。
女性は、脚をぴったりくっつけますので、締まり感？摩擦感の強い「体☆位」です。また、どうしても女性の腰を浮かせる感じになりますので、深い挿入感を感じる「体☆位」です。

若い頃に結構、はまった記憶のある「体☆位」です。（笑）

SM の緊縛でも「達磨縛り」と言うのがありますが、これは、脚を腕で抱えるような、身体が折れ曲がった状態で縛るもので、昔、本などで見たことはありますが、実際の縛りを見たことはありません。