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2017/05/26

女性が新しく始めたいこと1位は 「浮気」 (2)

以前に書いた記事 「女性が新しく始めたいこと1位は 『浮気』」 では、渡辺謙や葉加瀬太郎の密会?ネタについて論じましたが、自分よりも、もっとサラリと上手く表現している記事があったので紹介します。

 

最近は、AV なんかはほとんど見ていませんので、この 「大島渚」 ではなかった 「大島薫」 という子の出演作品も、まったく存じませんが、この子は、男性なのに 「AV女優」 というヘンテコな子で、「性同一性障害」 的な要素があるわけでもないようなのですが、「若い男子」 であるのにもかかわらず、結構 「女性の心理」 については的確に把握しているので、この子のコラムは、どれをとっても、なかなか秀逸(しゅういつ)で、いつも驚かされています。

 

 

 

「有名人の浮気発覚が連発中。だが、それは本当に 『浮気』 なのか?【カリスマ男の娘・大島薫】」

 

この記事に書かれている内容も、正論です。

 

普通の人達は、あたかも、性的な行為の有無が 「不倫」 や 「浮気」 になる境界線と認識していますが、実際の裁判においては、枕営業をしていたクラブの女性を訴えた裁判では、当人同士の間で肉体関係があったのにもかかわらず、原告側は敗訴していますし、肉体関係にはなかったのにもかかわらず、原告側が勝訴した裁判もあるのです。

 

民事においては 「不貞行為」 としての認定も去ることながら、「慰謝料」 の算出においては、権利が侵害されたことによって、客観的に、既得権者がどれだけ傷付いたかが問題となるわけです。

不貞行為は、恥ずかしいことではあります。しかし、犯罪行為ではなく、民事上の権利侵害に過ぎません。従って、それを責めることが出来るのは、権利を侵害された相方に限定されるわけです。

 

それが自分の信念であるのであれば、古い価値観に従って、最後まで 「操(みさお)を立てる」 ことが悪いわけではありません。
しかし現代は、社会のステレオタイプ的な 「美徳」 や 「価値観」 にはもう、捉(とら)われない時代へと移り変わりつつあります。

そもそも、女性の貞操(ていそう)も、戦前までは比較的自由でした。
開戦後、結婚した女性に対してのみ適用された 「姦通罪」 は、戦争に動因された旦那の留守中に、残された女房が遊びまくるのを防止するのが、そもそもの目的です。
江戸時代に適用された 「姦通罪」 は、男女共に罪に問われますが、しかし、その適用は武家および武家の使用人に限定されたものです。

昔は、「性」 にも寛容だったはずの日本の 「村文化」 ですが、今も多くの日本人の心に眠り、日本社会に巣食っている 「村文化」 は、人に対する優しさや慈愛的な要素が薄れ、あるいは、他人の否を許容しないという意味において、まるで昔の、共産主義が色が濃かった中国の 「四人組」 を彷彿(ほうふつ)させる 「相互監視社会」 に変化してきているように思います。

ただ単に、お上やマスコミから垂れ流される一方的な情報に流されるのではなく、みんな、それぞれの事情で、それぞれ考えて、自分の道を選べば良いのです。
 

この子も、きっと若者ではありますが、「不倫だ浮気だ!」 と叫んでは、メディアでボコボコにして晒す・・・みたいな現在の風潮に、辟易(へきえき)としてきているのでしょう。

自分は、メディアに迎合し、メディアに文句を言えない多くの人達に比べれば、この若者の視点は、とても純粋で、かつ、素晴らしいと思っています。

同種のコラム記事の中でも、どうでもいい記事が多い中で、この子の記事は、光を放っています。

 

今現在は、文筆家とのことですが、これから、なんか大きく芽を伸ばしそうな、そういう期待感を持たせる子です。

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