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2019/04/24

体位の話(14)

昨日の 「体位の話(13)」 の続きです。

 

「座位」 の話が続きましたので、今回は男性が大好きな 「後/背位(バック)」 を説明します。

 

既に、側位の状態で女性の背後から挿入する 【窓の月】 と立ちバックでとして紹介した 【後ろ櫓(うしろやぐら) については、「体位の話(6)」 のところで、また、女性の脚を抱えて女性の背後に横たわって挿入する、側位のバ/ックにあたる 【浮橋(うきはし) については、「体位の話(8)」 のところで説明しましたが、実は 【後ろ櫓 の情報は、間違いであることが判明しましたので、まずは、その情報を修正したいと思います。

 

間違いのあった部分

 

【後ろ櫓(うしろやぐら) は、立ってする後/背位(バ/ック)、通称 「立ちバ/ック」 であることには相違ないのですが、問題は、下の図のように女性は前屈みになり、床に手を付くところ。

 

後ろ櫓

 

女性が壁や柱、机や椅子につかまって身体を支える立位のバ/ックは、【仏壇返し(ぶつだんがえし) もしくは 【将棋倒し(しょうぎたおし)、碁盤(ごばん)に手を付く場合は、【碁盤攻め(ごばんぜめ) と呼ぶのだそうです。

 

仏壇返し (下のタイトルは間違い)

 

立ってするバ/ックの体位には、これ以外にも、男性が女性の背後から、女性の片方の股をかかえ上げて挿入する 【後ろ矢筈(うしろやはず) という体位があるそうです。

 

後ろ矢筈

 

 

その他の後/背位

 

上記以外の後/背位(バック)の体位を紹介します。

 

まずは、男女を問わず結構好きな人の多い体位である、通称 「寝バ/ック」 は、【敷き小股(しきこまた) と呼ばれています。

 

敷き小股

 

【裾野(すその) は、女性がうつ伏せに寝て、片足を引き寄せた状態で、男性が横向きになり、下から入れている体位です。

 

裾野

 

 

【出船後ろ取り(でぶねうしろどり) は、両手両膝(ひざ)を付いた、いわゆる普通のバ/ックです。

 

出船後ろ取り

 

 

これに対し、上体がつぶれ、頭を伏せお尻を突き出した形のバ/ックは、【潰し駒掛け(つぶしこまがけ) と言います。

 

つぶし駒駆け

 

そして最後に、いろいろと誤解や問題も多い 【鵯越え(ひよどりごえ) ですが、「古伝百手」 によると、【つぶし駒がけ】 や 【下手櫓』、【抱え櫓】、【手車】、【犬どり】 といった後/背位(バ/ック)の異態と書かれています。

 

これらが、バ/ックのバリエーションであるとすると、【下手櫓(したてやぐら)】 は、女性の腰に手を添えるタイプのバ/ック、【抱え櫓(かかえやぐら)】 は、腋の下から手を通し女性の肩をすくいとるタイプのバ/ック、【手車】 は、大八車のように、女性の両腕をとるタイプのバ/ック、【犬どり】 は、女性の片腕をとるタイプのバ/ックと推測されます。

 

春本で、乳飲み子に 「添乳」 をしている女性の後ろから、挿入する男性の挿絵に、「うしろどりならんか。添乳してゐるに鵯越をする」 と言った記述が見られることから、現代の日本で 「バ/ック」 と言う言葉が総称として使われているように、当時は 「鵯越」 という言葉が使われていたのかも知れません。

 

鵯越え

 

***

 

「ひよどり越え」 関連は、かなり混乱が見られる部分です。

「古伝百手」 には、「ひよどり越え」 は、「つぶし駒掛け」 の異体とあり、また、「鵯越えの逆落とし」 は、「逆巴(=69)」 の異体とあります。

しかし、「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 では、「ひよどり越え」 は 「逆巴(=69)」 となっており、「古伝百手」 における 「鵯越えの逆落とし」 と同じ内容になっています。

 

 

「鵯越えの逆落とし」 の呼び名があまりにも長いので、一般では省略して 「ひよどり越え」 と呼ばれていたのであれば、「古伝百手」 においても、「鵯越えの逆落とし=ひよどり越え」 として扱われていたはずです。

しかし、「古伝百手」 では、「逆巴(=69)」 の 「鵯越えの逆落とし」 とは別に、「つぶし駒掛け」 すなわちバ/ックの異体である 「ひよどり越え」 があると書いているわけですから、一般的に 「鵯越えの逆落とし」 の省略形として、「ひよどり越え」 が使われていたわけではなく、「鵯越えの逆落とし」 と 「ひよどり越え」 は区別されていたと考えるほうが自然です(またなにかしらの根拠があったはずです)。

では、「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 に書かれている 「鵯越え」 はと言うと、こちらでは、「鵯越えの逆落とし」 の呼び名があまりにも長いので、編成にあたり 「鵯越えの逆落とし」 の呼び名を 「鵯越え」 と省略したとしても、その省略自体に、特に違和感は感じません。

また、艶本で乳飲み子に母乳をあげている女性のうしろから男性自身を入れている挿絵に、「うしろどりならんか。添乳してゐるに鵯越をする」 といった会話のあるシーンが描かれていたりするそうです。


以上の理由から、ここでは、「逆巴(=69)」 すなわち 「鵯越えの逆落とし」 の意味の 「ひよどり越え」 とは別に、「バ/ック」 の意味の 「ひよどり越え」 の二つの体位があるという仮説のもと、記事を書いています。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

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2019/04/23

体位の話(13)

昨日の 「体位の話(12)」 の続きです。

 

前回で、【乱れ牡丹】 と 【絞り芙蓉】 の違いがスッキリしたので、今回は 「座位」 の中でも、異色の体位を紹介したいと思います。

この体位は、自分が昔から、「してみたい」 のにもかかわらず、未だにしたことがない体位。

 

それは、

【坐禅転がし(ざぜんころがし) です。

 

一言 「座る」 と言っても、日本人の場合は、凄くバリエーションがあります。

「正座(せいざ)」「胡坐(あくら)」 もそうですが、小/学校のときの 「体育座り」 もあれば、「ウ/ンコ座り」「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢などもあります。

「体育座り」 や 「ウ/ンコ座り」 に説明は不要でしょうが、「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢はと言うと、こんな感じの姿勢を言います。

 

 

「座位」 にもいろいろあり、前々回の 「体位の話(11)」 では、「居茶臼」 と呼ばれる座位を紹介しましたが、「座位」 には、男性が 「胡坐(あぐら)」 を掻く体位の総称である 「櫓掛け(やぐらがけ)」 というタイプの 「座位」 もあります。

 

そして、今回紹介する 【坐禅転がし】 は、「江戸四十八手」 と呼ばれる、日本の古式の体位の中でも唯一、「坐禅(ざぜん)」 を用いる体位です。

「坐禅」 を知らない人は居ないと思いますが、一応念のため紹介すると、下の図のように足を組む座り方。

 

 

右の足を左の太ももの上にのせ、次に左の足を右の太ももの上にのせますが、乗せるときは勿論、外(はず)すときも手を使わないと外せません。

 

では、【坐禅転がし】 とは、どんな体位なのか。

 

【坐禅転がし】 とは、まさしく、この坐禅を組んだ状態で、前に転がされた(倒された)感じの体位なのです。

しかし、普通の 「坐禅」 であれば、両手は自由ですので、前に転がされても、手と両脚の膝(ひざ)で受けることが出来ますし、解(ほど)こうと思えば、自分で坐禅を解くことも出来るわけですが、問題は、座禅を組んで、後ろ手に縛られた場合、手が使えないので、自力では坐禅を解くことが出来ませんし、手で受けれないので、額(ひたい)や頭と膝(ひざ)だけで、身体を支えなければなりません。

 

もうそれだけで、身動きは適いませんし、裸で 【坐禅転がし】 をされてしまうと、脚は坐禅で開いて固定されている状態なので、お尻の穴から女性のアソコまでが丸見えです。

 

江戸時代、女囚は牢役人に裸にされ、坐禅に転がされて、同心や見張り番に見られては、辱(はずかし)めを受けたり、同心に後ろからされてしまう場合もあったそうです。

 

坐禅転がし

 

***

 

自分がはじめて、【坐禅転がし】 の体位を見たのは、小/学生か中/学生のとき。

 

確か、本屋で立ち読みした、「SM本」 だったと思います。

まだ半ズボンを履いてたくらいの年齢なのに、半ズボンの中身をぱんぱんに膨らませての 「勃ち読み」 なんて、どうしようもないガキです。(笑)

 

子供心に、あまりにも衝撃的だった 「SM本」 ですが、巻頭の 「緊縛写真」 の類は好きでしたし、投稿記事的な調教日誌なども好きでしたが、唯一自分が不快に感じていたのが、「伊藤晴雨」 の地獄絵図的な 「責め絵」 でした。

 

 

その数ある 「責め絵」 の中でも、今でも記憶に残っているのが、この 【坐禅転がし】 なのです。

 

強盗にでも入られたのでしょう。

 

口には和手拭(てぬぐ)いで猿ぐつわをされ、「後ろ手」 に縛られて。

座禅(ざぜん)を組まされた女性が、そのまま前屈みに倒れた格好で、頭と組んだ坐禅の膝(ひざ)のみで、身体を支えていたように思います。

着物は下から捲(まく)られ、大きなお尻と女性の陰/部が丸見えになっている不条理な情景。

 

子供心ながらびも、その光景に凄く 「畏怖(いふ)」 と 「嫌悪」 を感じながらも、しかし、「性」 が醸し出す魅力と 「快楽」。

「エロティシズム」 を感じていたことは確かです。


しかし当時まだ 「子供」 だった自分には、「畏怖」 とか 「嫌悪」 の方が強く、まだとても怖い存在でした。今の言葉で言うとまさしく 「キモい」 という言葉がぴったり。(^^;

 

しかし、この年ともなると、子供の頃は 「嫌い」 であった 「責め絵」 に、どんどん魅力を感じるようになるのですから不思議です。

 

堕ちれば 「楽」 になることを、頭の片隅では解っていながらも、自尊心が邪魔をして、なかなか 「堕ちる」 ことの出来ない女性。

思えば、あの 「責め絵」 には、「不条理」 を受け容れざるを得ない女性と、それを受け容れることによって得られる 「快楽」 のようなものが、実に上手く表現されていたように思います。

ある意味、あの挿絵にある 「強盗」 は、雰囲気を盛り上げるために置かれた 「オマケ」 のようなものに過ぎません。

 

「死」 とか 「絶望」 とか、そういう 「ぎりぎり」 のところに 「希望」 というものがあり、そして、「粋(イキ)」 というものも、「野暮」 と 「粋」 の 「ぎりぎり」 のところに真骨頂がある。

 

女の 「セ/ックス」 の 「喜び(オーガズム)」 も、女が男と溶け合って、限りなく 「死」 に近い 「生」 の中で自我が崩壊し、二人の境界線が限りなく薄れたときに、訪れるような気がします。

 

***

 

ちなみに、「SM」 の 「緊縛」 では、「胡坐縛り(あぐらしばり) という縛り方があるので、後ろ手にとって 「胡坐縛り」 をして前に転がせば、似たような構図にはなるのですが、しかし、坐禅を組んで身動きの取れない 「凛(りん)」 とした感じがどうしても醸し出せないのです。

 

【坐禅転がし】 は、女性がされて、気持ち良くなるタイプの体位ではないと思います。

女性の羞恥心を高め、女性を辱(はずかし)め、そして、女性の尊厳を蔑(ないがし)ろにして、女性を弄(もてあそ)び、男が性欲を満たすための体位。

【坐禅転がし】 は、そんな極めつけの 「背徳的な体位」 なのだと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

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2019/04/23

体位の話(13)

昨日の 「体位の話(12)」 の続きです。

 

前回で、【乱れ牡丹】 と 【絞り芙蓉】 の違いがスッキリしたので、今回は 「座位」 の中でも、異色の体位を紹介したいと思います。

この体位は、自分が昔から、「してみたい」 のにもかかわらず、未だにしたことがない体位。

 

それは、

【坐禅転がし(ざぜんころがし) です。

 

一言 「座る」 と言っても、日本人の場合は、凄くバリエーションがあります。

「正座(せいざ)」「胡坐(あくら)」 もそうですが、小/学校のときの 「体育座り」 もあれば、「ウンコ座り」「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢などもあります。

「体育座り」 や 「ウンコ座り」 に説明は不要でしょうが、「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢はと言うと、こんな感じの姿勢を言います。

 

 

「座位」 にもいろいろあり、前々回の 「体位の話(11)」 では、「居茶臼」 と呼ばれる座位を紹介しましたが、「座位」 には、男性が 「胡坐(あぐら)」 を掻く体位の総称である 「櫓掛け(やぐらがけ)」 というタイプの 「座位」 もあります。

 

そして、今回紹介する 【坐禅転がし】 は、「江戸四十八手」 と呼ばれる、日本の古式の体位の中でも唯一、「坐禅(ざぜん)」 を用いる体位です。

「坐禅」 を知らない人は居ないと思いますが、一応念のため紹介すると、下の図のように足を組む座り方。

 

 

右の足を左の太ももの上にのせ、次に左の足を右の太ももの上にのせますが、乗せるときは勿論、外(はず)すときも手を使わないと外せません。

 

では、【坐禅転がし】 とは、どんな体位なのか。

 

【坐禅転がし】 とは、まさしく、この坐禅を組んだ状態で、前に転がされた(倒された)感じの体位なのです。

しかし、普通の 「坐禅」 であれば、両手は自由ですので、前に転がされても、手と両脚の膝(ひざ)で受けることが出来ますし、解(ほど)こうと思えば、自分で坐禅を解くことも出来るわけですが、問題は、座禅を組んで、後ろ手に縛られた場合、手が使えないので、自力では坐禅を解くことが出来ませんし、手で受けれないので、額(ひたい)や頭と膝(ひざ)だけで、身体を支えなければなりません。

 

もうそれだけで、身動きは適いませんし、裸で 【坐禅転がし】 をされてしまうと、脚は坐禅で開いて固定されている状態なので、お尻の穴から女性のアソコまでが丸見えです。

 

江戸時代、女囚は牢役人に裸にされ、坐禅に転がされて、同心や見張り番に見られては、辱(はずかし)めを受けたり、同心に後ろからされてしまう場合もあったそうです。

 

坐禅転がし

 

***

 

自分がはじめて、【坐禅転がし】 の体位を見たのは、小/学生か中/学生のとき。

 

確か、本屋で立ち読みした、「SM本」 だったと思います。

まだ半ズボンを履いてたくらいの年齢なのに、半ズボンの中身をぱんぱんに膨らませての 「勃ち読み」 なんて、どうしようもないガキです。(笑)

 

子供心に、あまりにも衝撃的だった 「SM本」 ですが、巻頭の 「緊縛写真」 の類は好きでしたし、投稿記事的な調教日誌なども好きでしたが、唯一自分が不快に感じていたのが、「伊藤晴雨」 の地獄絵図的な 「責め絵」 でした。

 

 

その数ある 「責め絵」 の中でも、今でも記憶に残っているのが、この 【坐禅転がし】 なのです。

 

強盗にでも入られたのでしょう。

 

口には和手拭(てぬぐ)いで猿ぐつわをされ、「後ろ手」 に縛られて。

座禅(ざぜん)を組まされた女性が、そのまま前屈みに倒れた格好で、頭と組んだ坐禅の膝(ひざ)のみで、身体を支えていたように思います。

着物は下から捲(まく)られ、大きなお尻と女性の陰/部が丸見えになっている不条理な情景。

 

子供心ながらびも、その光景に凄く 「畏怖(いふ)」 と 「嫌悪」 を感じながらも、しかし、「性」 が醸し出す魅力と 「快楽」。

「エロティシズム」 を感じていたことは確かです。


しかし当時まだ 「子供」 だった自分には、「畏怖」 とか 「嫌悪」 の方が強く、まだとても怖い存在でした。今の言葉で言うとまさしく 「キモい」 という言葉がぴったり。(^^;

 

しかし、この年ともなると、子供の頃は 「嫌い」 であった 「責め絵」 に、どんどん魅力を感じるようになるのですから不思議です。

 

堕ちれば 「楽」 になることを、頭の片隅では解っていながらも、自尊心が邪魔をして、なかなか 「堕ちる」 ことの出来ない女性。

思えば、あの 「責め絵」 には、「不条理」 を受け容れざるを得ない女性と、それを受け容れることによって得られる 「快楽」 のようなものが、実に上手く表現されていたように思います。

ある意味、あの挿絵にある 「強盗」 は、雰囲気を盛り上げるために置かれた 「オマケ」 のようなものに過ぎません。

 

「死」 とか 「絶望」 とか、そういう 「ぎりぎり」 のところに 「希望」 というものがあり、そして、「粋(イキ)」 というものも、「野暮」 と 「粋」 の 「ぎりぎり」 のところに真骨頂がある。

 

女の 「セ/ックス」 の 「喜び(オーガズム)」 も、女が男と溶け合って、限りなく 「死」 に近い 「生」 の中で自我が崩壊し、二人の境界線が限りなく薄れたときに、訪れるような気がします。

 

***

 

ちなみに、「SM」 の 「緊縛」 では、「胡坐縛り(あぐらしばり) という縛り方があるので、後ろ手にとって 「胡坐縛り」 をして前に転がせば、似たような構図にはなるのですが、しかし、坐禅を組んで身動きの取れない 「凛(りん)」 とした感じがどうしても醸し出せないのです。

 

【坐禅転がし】 は、女性がされて、気持ち良くなるタイプの体位ではないと思います。

女性の羞恥心を高め、女性を辱(はずかし)め、そして、女性の尊厳を蔑(ないがし)ろにして、女性を弄(もてあそ)び、男が性欲を満たすための体位。

【坐禅転がし】 は、そんな極めつけの 「背徳的な体位」 なのだと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

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2019/04/22

体位の話(12)

昨日の 「体位の話(11)」 の続きです。

 

前回に引き続き、「座位」 を解説していきます。

今回は予告通り、【乱れ牡丹(ぼたん)】 の話から。

 

実は、【乱れ牡丹】 と似た体位である 【絞り芙蓉】 との違いや、数ある四十八手サイトの間違い情報を見比べていて、【乱れ牡丹】 部分の説明が難航していました。

 

 

【乱れ牡丹】 は、胡坐(あぐら)を掻いた男性の上に、女性がまたがって脚を大きく開き、男性が女性の脚を下手で抱えるという、まるで AV さながらのポーズ を取る体位です。

「かかえどり」 と呼ばれる体位の一種ですので、男性が女性の脚を下手で抱える 部分が大事なポイントになっているようです。

 

乱れ牡丹

 

女性の脚先は、男性の脚の上が基本なのでしょうか?

 

女性の脚先を浮かせておくのは、かなり大変だとは思いますが、脚先が男性の脚から外に出て床に付いてしまっても、内側で床に脚を付いてしまっても、【乱れ牡丹】 とは少し違うような気がします。

女性は、男性の寄り掛かっても良いのですが、脚では一切身体を支えず、体重は男女の交接部分と男性が支える手に掛かっているのが大事であるような気がします。

 

ちなみに 【乱れ牡丹】 と呼ばれる 「家紋」 を見つけました。似ているとしたら、実際の 「牡丹」 の花よりは、こちらの 「紋章」 の方が、体位の形に何処か似ています。

 

 

下の花弁が男性の胡坐(あくら)に、上の花弁が女性の脚に見えてしまうから不思議です。

女性が上になって、膝(ひざ)同士をすぼめれば、まさしく 「この紋章」 に見えてしまいます。(笑)

そして何よりも、大事な共通点は、合わさっている 「男女の交接部分」 が中心になっていること。

 

男性に身体を預けて脚は浮き、女性の全ては交わっている 「アソコ」 に集中しているのに対して、男は、女性を脚を抱えるために上半身には力が篭ているために、力がみなぎっている。

 

明らかに、女性の 「気持ち(ハート)」 が高まる体位と言えます。


「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 には、この 【乱れ牡丹】 の記述があるようなのですが、その記述によると、どうも 【乱れ牡丹】 の体位を取る場合は、まず 【本駒駆け】 なるバ/ックに近い体位を取り、アソコをはめた状態のまま、① 女性のお尻を自分のお腹の上に乗せる状態にして、そこで正座から胡坐に崩し、② 自分(男性)の腰を少し前へのめらせるようにしてから、③ 女をおもむろにおこして、女の左腕で首に巻きつかせた後、④ 女の両足を開いたままグットすくい上げるんだとか。

 

ちなみに、【本駒駆け】 とは、正座して後ろ手の男子に、女性が後ろ向きになって男性の太腿をまたいで膝(ひざ)をつき、自分で息子を手に取り腰を下ろす、「座位」 と 「バック(後/背位)」 が合わさったような体位です。

 

本駒駆け

 

この 「紋章」 に近づけるのであれば、すくいあげる男の手は、もうちょっと 「女性の臀部(お尻)」 に近いところの方が良いかも知れません。

 

 

そして、この 【乱れ牡丹】 と似ていて、混同しそうな体位であり、自分も困惑した体位が 【絞り芙蓉】

ちなみに、【絞り芙蓉(しぼりふよう) が、どんな体位かと言うと、こんな感じです。

絞り芙蓉

 

こちらの体位は、「かかえどり」 ではないので、男性の手は基本自由。女性の胸をいじったり、交接部分を探ったりと、やりたい放題できるのが魅力です。(笑)

また、女性の開いた脚が男性が開いた股よりも外側にある のもポイントのようです。

 

ちなみに、自分は 「愛のいとなみ」 というブログを良く参考にしていますが、それは、きちんといろいろな古文書にあたっているためです。

そして、この著者も、【乱れ牡丹】 と 【絞り芙蓉】 の違いに悩むことになるのですが、この著者が 『いろの辞典』【改訂版】 をあたってみたところ、

 

アグラをかいた、男性の膝の上へ、片足を伸ばして半身になり座る スタイル。男性が女性の乳房やサネなどにかわいがることが出来るなど色々な愛撫の方法を楽しめるのが特徴。男に引き寄せられつつ倒れ、足を高く上げるさまが、大輪の芙蓉が華やかに開くのに似ている事に由来する。

 

といった記述を見つけたとのこと。

 

女性が片足を伸ばしているのは、男性の脚の内側にある脚で、もう一方の脚は、しゃがむ以上は立て脚な筈。位置は逆に男性の胡坐の外ということになります。

 

この説明を見て上記の推測から、思わず思い浮かべてしまったのが、この図です。(笑)

 

 

体位で出演しているお二人のモデルが実に可愛そうなのですが、この企画を監修した人も、こういった挿絵を使用している他のサイトを参考にしたのでしょう。(苦笑)

 

 

ある意味、実に残念です。

 

【絞り芙蓉】 の話に戻ります。

 

【絞り芙蓉】 のポイントは、男性が女性に脚を掛けて女性の脚を思いっきり開いているところ にあると言えましょう。

【乱れ牡丹】 は、男性が女性の脚を抱えて開き具合やはまり具合を調整しますが、【絞り芙蓉】 の場合は、男性が脚の開き加減や腰の当て具合を変えたり、女性の腰を手で操作して調整しているわけです。

 

***

 

【乱れ牡丹】 も 【絞り芙蓉】 のどちらの体位も、床や布団の上だと挿入が難しそうですが、ソファーなどを利用すればいくらか楽になるようにも思えますし、たまには、この 【縛り芙蓉】 の挿絵にあるように、干して積んである布団のところで、このように乱れてみるのも悪くない気がします。(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/22

体位の話(11)

昨日の 「体位の話(10)」 の続きです。

 

前回は、基本的な体位として 「正/常位」 や 「屈/曲位」 などの体位を説明しましたので、今回は 「座位」 の代表的な体位を説明致します。

 

座位における問題

 

「座位」 は二人が互いに対面するか否かによって、一般に 「対面座位」 と 「後背座位」 に分類されますが、日本の場合は、「正座(せいざ)」 もあれば 「胡坐(あくら)」 もあるし 「坐禅(ざぜん)」 もあるので、「座位」 のバリエーションも大変豊富です。

ある意味、「日本文化」 を体現しているのが、「座位」 と言っても過言ではありません。

 

しかし、身体の堅い自分にとっては、ある意味 「一番苦手な体位」 なのが 「座位」。(苦笑)

特に最近は、あまり胡坐を掻く機会が少なくなってきているためでしょうか。たまに胡坐を掻こうとすると、足が攣(つ)りそうになったりして、情けないと言ったらありゃしません。(苦笑)

 

そんな場合の 「座位」 の対処方法を簡単に説明しておきますと、「座位」 にはいくつかのタイプがあり、男女双方が後ろ手を付くようなタイプの体位は、床の上とか布団の上でする以外にありませんが、ソファーなど 「背もたれ」 があるとやりやすい体位もあれば、丸椅子またはスツールのような、背もたれのない方がやりやすい体位もありますし、男女のいずれかが後ろ手を付くようなタイプの体位であれば、「座椅子」 もひとつの選択肢になり得る体位もあります。

 

例えば、【乱れ牡丹(ぼたん) のように、二人が同方向を向く体位のものは、「背もたれ」 のある [ソファー][座椅子] を使った方が足が疲れないでしょうし、

 

乱れ牡丹

 

【だるま返し】 のように、どちらかが後ろ手を付くような体位では、[座椅子] なんかが効果を発揮しそう。

 

だるま返し

 

また、【唐草居茶臼(からくさいちゃうす) のような対面座位の場合は、布団の上でも勿論楽しめますが、椅子を使うのであれば、「背もたれ」 のない [丸椅子][スツール] の方が、断然やりやすいと思います。

 

唐草居茶臼

 

二人の体重を掛けられない華奢(きゃしゃ)な 「丸椅子」 なんかは論外ではあるものの、低めの 「スツール」 なんかは、二人で一緒にまたがったりして、「座位」 的な利用にはとても重宝します。

 

というわけで 「座位」 については、こういった 「応用」 も意識されながら読み進めると、良いかと思われます。(笑)

 

 

座位の基本

 

座位の基本形は、【地蔵抱き】 とも 【抱き地蔵】 とも呼ばれますが、【居茶臼】 と言う体位です。

「茶臼」 と言うのは、「騎/乗位」 のことを指しますが、「居茶臼」 というのは、「騎/乗位」 の状態から男性が身体を起こした状態の 「座位」 のことを言うそうで、【座り茶臼】 とも呼ばれるそうです。

 

多くのサイトでは、もう既に 「椅子を利用した体位」 のような感じでアレンジされてしまっていますが、正しくはコレ。

 

地蔵抱き(居茶臼)

 

この状態から、女性が男性の腰に脚を絡めると、【茶臼絡み】 とも言いますが、ひとつ前に紹介した 【唐草居茶臼】 と呼ばれる体位になります。

 

唐草居茶臼

 

そして、男性が、女性の絡めた脚の片方をすくいあげると、女性の股が透かして見えるからか、【股すかし】 と呼ばれる体位に、女性の両方の脚をすくいあげると、【下り藤(さがりふじ) という体位になります。

【股すかし】 も 【下がり藤】 も、男性が女性の脚を抱えとるのがポイントです。

 

下り藤

 

以上の 「座位」 は、後ろ手を付かないタイプのものですが、ここから後ろ手を使う体位になります。

 

 

後ろ手を使う座位

 

【唐草居茶臼】 の状態から、女性が後ろ手を付き、男性が女性の両脚を抱え取り肩に掛けると、最初に紹介した 【だるま返し】 という体位になります。

男性は、女性の脚を抱えるようにして、体勢を維持します。胡坐(あぐら)を掻いた男性の上体が不安定で、前後に揺れる様子がだるまに似ていうことから、付いた名前ではないでしょうか。

この状態から、女性の後ろ手を外すと、一般に良く言われている、屈/曲位の 【だるま返し】 の体位になります。

 

だるま返し

 

【忍び茶臼】 は、【唐草居茶臼】 の状態から、男性が後ろ手を付き、女性は立膝(たてひざ)で、つま先立ちになる体位です。

ちなみに、【居茶臼】 では、女性は膝(ひざ)を付き、【唐草居茶臼】 では、男性の腰に脚を回す形になります。

 

忍び居茶臼

 

【忍び居茶臼】 の状態から、女性も後手を付き、男性が胡坐(あぐら)を解くと、男女の形が丁度鏡に映ったように対象に見えることから 【鏡茶臼】 と呼ばれる体位になります。

 

鏡茶臼

 

また、【鏡茶臼】 の状態から、男性が脚を八の字形にして、脚を女性の脚に掛けると、【狂い獅子】 という体位になります。

 

狂い獅子

 

***

 

次回は出来たら、【乱れ牡丹】 を解説します。

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

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2019/04/22

体位の話(10)

昨日の 「体位の話(9)」 からの続きです。

 

前回の記事では、「膣口を刺激する体位」 のラスボスとして、【机掛け】【富車】 を紹介しましたが、今日は其処の説明に出した 【足絡み】 のような、基本的な体位のバリエーションを説明したいと思います。

 

***

 

【足絡み】 は、正/常位や屈/曲位の体位のひとつで、下になった女性が、足を男性の腰や背中に回し掛けて、足を組む体位です。

 

少し前までは 「カニばさみ」 とか 「ロック」 などと言われていたもの。

 

自分も昔、独身のときの話ですが、女性と 「生」 でしていてイキそうになったとき、思わず 「カニばさみ」 を喰らってしまい、出すのを堪えながらも、必死でロックされたその女性の足から逃れるのに、凄く苦労した思い出があります。そのときは何とか無事脱出に成功したものの、もし漏らしてしまって、それで 「子供が出来たから結婚して~!」 みたいに言われたら、さすがに怖過ぎです。男性の皆さんは、気を付けて下さい。(笑)

 

足絡み

 

【足絡み】 は、男性にしがみつく感じになるので、女性も気持ちをやりやすい体位です。

また、女性が巻き付けた踵(かかと)で、自分が心地良いと感じるリズムで合図を送れる体位でもあるので、男性は女性のサインを感じ取ったら、上手くその動きに合うように動いてあげて下さい。

 

男性の腰に両脚を回すものの、足を組まないものは 【揚羽(あげは)本手】

アゲハチョウの 「アゲハ」 です。足を組む必要がなく、足を男の背中に少し浅めに乗せているだけなので、男性の動きに合わせてひらひらと上下するところから付いた名前でしょう。(笑)

 

揚羽本手

【足絡み】 の状態で、女性が男性に両腕を回すと 【襷(たすき)掛け】 という体位に、

 

襷がけ

 

また、【足絡み】 の状態から、男女が 「ガッツリ」 と抱き合うと、【番(つが)い鳥】 という体位になります。

 

番い鳥

 

***

 

正/常位や屈/曲位のバリエーションとしては、既に、女性が男性の太腿に足を掛けて引き込むようにする 【網代本手】 や、女性の膝(ひざ)が女性の身体に付くくらい、深く脚を押し込むことで、女性の腰を浮かせる 【深山本手】。他にも、女性が胡坐(あぐら)を掻いたように開く 【洞入(ほらいり)本手】、女性のお尻の下に枕や座布団などを宛(あて)がう 【鶺鴒(せきれい)本手】 などをご紹介致しました。

 

網代本手                 深山本手

  

 

洞入本手                 せきれい本手

  

 

 

が、正/常位や屈/曲位のバリエーションは、これ以外にも意外とたくさんあります。

 

【笹舟本手】 は、女性の足を取って挿入した後、女性の膝同士がくっつくように女性の足を閉じた後、膝を女性の身体に押し付けるように乗り上がったような形になるものを言います。

男性が、女性の股が閉じるように両脚を抱えたり押さえて、女性にせり上がるような感じで体重を掛けて、女性の腰を浮かせるのが特徴です。

 

笹舟本手

 

逆に、この 【笹舟本手】 とは正反対に、女性の足を腕に掛け、女性の股を大きく開いた状態で挿入しているのが 【浮島本手】

しかし、【浮島本手】 が 「浮島」 たる所以(ゆえん)は、この図で言うと右手にあり、女性を抱き起しているところにあるようです。

 

浮島本手

「浮島」 ゆえに不安定な体位ではありますが、これと似たものに 【筏(いかだ)本手】 と言うのがあります。【揚羽本手】 の状態で、男が片手で女性を掬(すく)いあげるように、女性を起こしている体位です。

 

 

しかし、この体位には、「両手をついても、女性を片手で抱きかかえてもよし」 という説明が付いているそうなので、どうもポイントはそれ以外にありそうです。

「いかだ」 という名前は、この 【いかだ本手】 以外にも 【いかだ崩し】 や 【いかだ茶臼】 などがありますが、これらの共通点はいずれも、男性の股が閉じていて、脚がくっついていて 「ピン」 と伸びているところ。どうも 「足ピン=筏(いかだ)」 のようです。

 

また、これ以外にも、女性の両足をそれぞれの肩に掛けて担(かつ)ぎ上げ、女性にせり上がるように体重を掛けて、女性の腰を上げる体位を、【かつぎ上げ】

 

かつぎ上げ

 

【かつぎ上げ】 の状態で前傾する体位を、【蝦攻(えびぜ)め】 と言います。

 

蝦攻め

 

女性の両脚を腕もしくは肩で担(かつ)ぎ、男性が女性のお尻を持ち上げる体位を 【俵抱(たわらだ)き(本手)】

 

俵抱き(本手)

 

女性のお尻を抱えるように持ち上げることで、腰があがる体位と言われています。

自分も過去に一度だけ、この体位を経験した記憶があります。当時、特別 「体位」 に凝っていたわけでもないのですが、何故、女性のお尻を持ち上げようとしたのでしょう。

女性の身体が堅かったのか、やはりアングルだとか当たりだとかを何とか調整しようとしていたのでしょう。今となっては、相手が誰かも忘れましたし、理由は 「謎」 のままです。(笑)

 

 

女性の足を男性の胸に付けたものは 【うけあし】 と言います。

 

 

この図の場合は、【俵抱き】 で女性の腰を上げての 【うけあし】 になっていますが、自分の場合は、【笹舟本手】 のような感じで、女性の膝同士と足同士をくっつけ脚を折り曲げた後、女性の脛(すね)の部分をピッタリと押さえて、【深山本手】 のように女性の膝が身体に付くくらいまで体重を掛けて押し込むことで女性の腰を浮かせる場合が多いです。

女性の足が胸についているので、前傾も出来ず、男性にとっては動きが制限される体位です。

 

***

 

そして、正/常位・屈/曲位のラスボスが、この 【鶴瓶(つるべ)落とし】 です。

【鶴瓶(つるべ)落とし】 とは、真っ直ぐに伸ばした女性の両脚を、男性が両腕で揃えて、抱き抱える形の体位です。

 

鶴瓶落とし

 

 

この体位は、結構アクロバティックな印象を受けますが、女性の足を肩に担いで挿入し、足をどちらかもう一方に寄せ揃えた後は、前傾して女性の方に体重を乗せると、女性の腰が浮きますので、それを利用して正座の状態から膝立ちをしたり、膝立ちの状態から立ち上がったりします。

 

これは、男性が女性の足を抱えるという、普段はあまりない動作が絡むためか、どちらも言いようのない 「満足感」 を感じる体位です。

男性は、女性の足を抱き、引き込むように動きますので、女性は、男性に抱きしめられている感覚と野性味を感じるほか、好きな相手にモノとして扱われていることで、女性が持つ 「M性」 が刺激されるのかも知れません。  

 

「足フェチ」 の男性にとっては、溜まらない体位かも知れません。(笑)

自分も過去に1回だけ、した記憶があるのですが、残念ながら、そのお相手が誰だったのかは記憶にありません。(^^;

 

***

 

「体位」 は、パートナーとの 「相性」 もありますので、自分が興味あるからと言って、必ずしもパートナーとその 「体位」 が出来るわけではありませんし、気持ち良いかどうかも分かりません。

しかし何かの理由で無意識に、その 「体位」 を取りたくなってしまう場合がある、のも事実です。

 

ですので、もしご自身で 「コレ、気持ちよさそう!」 みたいな体位があったりしたら、実際に試してみられることをお薦めします。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/22

体位の話(8)

昨日の 「体位の話(7)」 の続きです。

 

前回は、「膣奥に当たりやすい体位」「イクのに適した体位」 をご紹介しましたので、今回は、主に 「Gスポット」 攻略に向けて、「膣口を刺激する体位」 をご紹介します。

 

まず、「膣口を刺激する体位」 の話をする前に、多くの人は、分かっているようでいて実は全く分かっていないので、「まずはどうやって膣口を刺激するのか」 を説明します。

絵が下手な点については、ご容赦ください (どなたかイラストが得意な読者の方がおりましたら、過去の挿絵も含めてご協力ください(笑))。

 

Gスポットの刺激の仕方

 

Gスポットは、膣口から膣上方にかけて存在する性感帯ですが、気持ち良く感じる 「点(スポット)」 は、人によってあったりなかったりしますし、強く刺激をすると移動してしまったりしますので、コツが分からないと探し出すのはちょっと困難かも知れませんので、最初のうちは、おおよその位置と面で捉えて下さい。

 

Gスポットが何であるのかは、まだ解明はされておりませんが、「スキーン腺」 説が濃厚になってきています。

そして、この 「スキーン腺」 があるのは、膣口から膣の上方に掛けて数センチの部分。

 

 

膣口から指を入れると、膣口の裏手に位置するような感覚のある場所ですが、女性は興奮してくると、その部分が次第に 「唐辛子」 のようにぷっくりと膨れて来ます。

オーラルの場合は、指の先ではなく、「指の腹」 で刺激しますが、始めはゆっくりとしたスピードで、ソフトに触れるようにします。

 

では、此処の部分を、男性自身でどのように刺激したら良いのか。

絵が下手で、解りづらいかも知れませんが、最初の絵は正/常位、次の絵は後/背位(バ/ック)からをイメージしています。女性は右手に頭があり、上を向いて寝転んでいる状態です。

 

正/常位の場合

後/背位の場合


 

男性自身で 「Gスポット」 を刺激する場合、重要なのは男性自身の 「雁」 の部分です。抜こうとする際に 「雁」 の 「雁首」 が女性の 「Gスポット」 を刺激するのです。

 

このため、女性の 「Gスポット」 を集中的に刺激する場合、「浅く入れること」 が重要になってくるのです。女性の膣口から亀の部分が抜けるか抜けないか、ギリギリのところまでゆっくりと引き抜き、ゆっくりと挿入する

しかし、挿入するのは、亀の部分が全部収まったかどうか、その程度の深さです。また膣のアングルに沿って入れるのではなく、女性の膣壁上面に自分の亀が強く擦(こす)れるように、アングルを調整したり、抜き差しするのです。

 

「セ/ックス」 は男性自身を 「膣」 に入れる行為だと思い込んでいますので、深々と膣内に入れては腰を動かし、ピストン運動を始めてしまいがちですが、それは男性が気持ち良くなる、「男性のセ/ックス」 であって、女性が気持ち良くなる 「女性のためのセ/ックス」 ではないのです。

 

短くても 「雁高」 な人であれば、入れてじっとしているだけでも、女性は 「雁」 に 「Gスポット」 が当たって気持ち良いわけですし、お尻に力を入れて、亀を膨らませたりすれば女性は喜びます。(笑)

「雁高」 ではなくても、もちろん 「Gスポット」 には当てれます。 

逆に、ある程度の長さのある人が、「ハッハッハッ!」 と必死にピストン運動したところで、竿の根元が行ったり来たり通過するだけですから、女性は膣口では全然感じることが出来ないのです。

 

「Gスポット」 への刺激は、女性を楽しませる 「セ/ックス」 であり、男性自身が快感を楽しむ 「セ/ックス」 ではありません。自分の 「道具」 で 「女性を楽しませてあげよう!」 くらいの、相手に対する 「思い遣り」 と気持ちの 「余裕」 を以って臨んでください。

 


膣口を刺激する体位

 

「膣口を刺激する体位」 には、次のような体位があります。

 

深山(みやま)本手こぼれ松葉ことぶき本手洞入(ほらいり)本手八重椿浮橋

 

 

【深山本手】 は、「みやまほんて」 と読みます。ミヤマクワガタのミヤマです。これは、女性の太腿の裏に手を当てて、脚を折り曲げるようにする感じの屈/曲位です。女性の太腿を押すと自然とお尻が浮く感じになります。男性は、膝(ひざ)をついて直立に近い半立ちの状態になります。

 

深山本手

 

 

【こぼれ松葉】 は、男性が女性の太腿の上にまたがり膝(ひざ)立ちする形になりる 【松葉崩し】 の変形版で、男性は、仰向(あおむ)けに寝た女性の一方の脚を両脚で挟み込むようにし、もう一方の脚は男性の上体の上に逃します。

【松葉崩し】 の状態で、女性が仰向けになり、男性が横に寝転んでも、この体位になります。

男女が共に横になれる、【松葉崩し】 のバリエーションのうちのひとつです。

 

こぼれ松葉

 

【ことぶき本手】 は、女性が自分で脚を抱えたりしても良いですし、男性が女性の足を腕に掻けても良いのですが、男が手を床につく 状態の、いわゆる普通の屈曲位です。

 

ことぶき本手

 

 

【洞入本手】 は、「ほらいりほんて」 と読みます。胡坐(あぐら)を掻くように女性の脚をクロスさせた状態にして、脚を折り曲げる屈/曲位です。

こちらも、男性は女性の膝(ひざ)等に手を当てるため、膝(ひざ)をついて直立に近い半立ちの状態になります。

 

洞入本手

 

 

【八重椿(やえつばき)】 は、正/常位で女性が片足を男の背中に掛ける感じの体位と説明されている記事などもありますが、これは ”間違い” です。

【八重椿】 も 【松葉崩し】 からのバリエーションのひとつ。【松葉崩し】 の状態から、立てている上側の女性の足を取って自分の身体の横から背後に流し、男性が上体を女性の上半身に重ねようとすると、この 【八重椿】 になります。

また、この 【八重椿】 の状態から、男性が女性の下の足を挟(はさ)み取り、身体を伸ばして男女が T の字を組むように交/差位に戻ると、さきほど紹介した 【こぼれ松葉】

 

 

 

【浮橋】 は、もう、間違った情報ばかりが氾濫しています。そのせいか、上手く表現出来ている挿絵がひとつも見つかりません。女性の腰の下に男の膝(ひざ)なんか入ったら、痛くてたまりませんし、男性の両ひざの上に横になって寝転んで、挿入なんて無理と言うものです。(苦笑)

 

①   ② 

 

③   ④ 

 

⑤ 

 

上記の挿絵はいずれも、「女性が男性の双方の股に乗っている」 ように描かれていますが、これはまずあり得ません。痛いでしょ?(苦笑)

女性が上体ならびに腰を床に付けた状態で横向きに 「くの字」 に寝転び、男性が脚を八の字に開いて床に膝(ひざ)を付き、後ろから取る体位は 【いすかどり】、そこから女性の脚を取り、自分の膝を通す体位は 【松葉反り】 です。

【ことぶき本手】 や 【深山本手】 といった屈曲位の状態から、ゴロンと横に倒せば 【いすかどり】 に、そこから、折り曲げた女性の脚を、男性の横から背後に向けて逃がせば、【松葉反り】 になり、ほぼ、これらの図に近い形になります。

 

一方で 「妹背閨房考」 では、【浮橋】 の挿絵は、下図のように紹介されています。これは別名、【鴨の入り首】 とも呼ばれる体位です。

 

 

では何故、このような間違い?(勘違い?)が起きたのか。今となっては確認する術もありませんが、ひとつには、もしかしたら、【いすかどり】【鴨の入り首】 は、見た目は大きく異なるものの、かなり簡単に移行できることが関係しているかも知れません。

【いすかどり】 の状態で、女性の上の方の脚を腕で掬(つく)い、男性が女性の背後に寝転がれば、簡単に 【鴨の入り首】 になるのです。

ただ言えることは、「鴛鴦閨房秘考」 には、表に 【浮橋】 が、裏に 【いすかどり】 がありますので、【いすかどり】 が 【浮橋】 でないことは確かです。

 

そんな 【いすかどり】 ですが、【万字崩し】 での女性の上になっている脚を、下の脚と同じように横に逃がしても 【いすかどり】 になりますし、【深山本手】 でも 【洞入本手】 のような足を折り曲げた屈/曲位の状態から、女性の身体を斜め横(半身)に傾けて、女性の足を自分の身体の横から背後に逃がせば、【いすかどり】 になります。
そしてそこから、上になっている女性太腿を抱えて、そのまま女性の背後に寝転がれば、挿入したまま、【鴨の入り首(浮橋)】 の状態になります。

 

【いすかどり】 は、女性の身体が床に対して直角ではなく、男性に脚を取られている分、斜めになっていますので、確かに女性の身体は 「ゆらゆら」 と揺れますが、【鴨の入り首】 も、女性の脚の引き付け具合と、上体の開き加減によっては、【浮橋】 よろしく女性の身体は 「ゆらゆら」 と揺れるのではないでしょうか。(笑)


***

 

昨日と本日で、「膣奥に当たりやすい体位」 と 「膣口を刺激する体位」 をご紹介しました。

また、幾つかの体位については、間違った?「都市伝説」 的な情報を修正致しました。

 

また、【八重椿】 や 【浮橋】 に絡んだ体位の入れ替えは、純粋に楽しめますし、交/差位特有の深い挿入感が得られる体位です。

 

皆さんの 「夜の営み」 を楽しくし、一人でも多くの女性に気持ち良さを味わって貰うための、参考にでもなれば幸いです。

 

【参考】

【四十八手 閨の戯れ事】

閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説

鴛鴦閨房秘考-妹背閨房考-江戸四十八手(表)-江戸四十八手(表&裏) 比較表

愛のいとなみ

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/22

体位の話(9)

昨日の 「体位の話(8)」 からの続きです。

 

昨日の 「膣口を刺激する体位」 の補足です。

 

実は、前回の記事に、既に加えておいたもうひとつの体位があるのですが、最初に記事をアップした直後に、その体位の名称を間違えていることに気付いて急遽削除した、もうひとつの体位がありました。本日は、その体位について紹介いたします。

 

で、それは、どんな体位かと言うと、【机掛け】 という体位です。

【机掛け】 はどんな体位かと言うと、女性は仰向けに寝て、男性は膝をついて女性に挿入した後、女性の腰を手に抱え、自分の方に引き込むものです。

女性の腰が少し浮くような感じになり、挿絵だと、こんな形になります。

 

机掛け

 

挿絵からだと分かりませんが、この体位では、男性は腰を振るのではなく、手で引き込む 動作がメインになります。

そしてその真骨頂はと言えば、何よりも亀の部分が女性の膣口の上部壁面。すなわち、ちょうど 「Gスポット」 の辺りに強く擦(こす)れるところです。

 

そして、この 【机掛け】 の状態から半立ちになると、【富車】 という体位になります。

別名 【ひきがえる】 とも呼ばれる体位なのだそうですが、男が半立ちで、両手は、女性の腰を抱えて下に下ろしていますので、確かにカエルのような恰好になります。

ちなみに 「半立ち」 と呼んでいるのは、剣道で言うと 「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢。和式便所におけるウ/ンコ座りから中腰になる状態を言っています。

 

自分が無意識でこの体位をやってしまったのは、以前もお話したことがあると思いますが、「カズノコ天井」 の女性と致したときです。膣口上部の部分が、まるで昔の洗濯板のように 「ウネウネ」 していて、思わず彼女の腰を持って、自分で押し付けてしまったというのが本音です。(笑)

 

膝(ひざ)をついて上体を起こしている 【深山本手】 のような普通の正/常位の状態から、女性の腰を手で抱え、【机掛け】 のような状態になった後、あまりにも気持ちが良いので、半立ちになり、【富車】 のような状態になったのでしょう。

女性の背中も女性の両脚も床についていて、腰を思いっきり浮かした状態になりますが、女性の上体は斜めになっており、男性自身のアングルと直交しますので、実に膣口の上面部分、「Gスポット」 の辺りにこすり付けやすくなる のです。

 

ちなみに 「カズノコ天井」 は、その子が最初で、今のところその子が最後。今となっては、それが誰であったのかも思い出せません。(^^;

今思えば、若い時分は、「出会い≒可能性」 と考えていたのか、「これは!」 と思うような子であっても、何か自分の気にくわないことがあったりすると乗り変えちゃったり、ひとつひとつの出会いを大切にしていなかったな、と思います。

「それが若者だ」 と言ってしまえば、それまでなのですが、今考えると実に勿体ない。

本当に稀にみる名器でした。実際に指で触れて確認しましたが、膣口から入って上部の部分がウネウネとしていて、昔の洗濯板のような凸凹があるのです。

 

 

体位の話に戻ります。

 

では昨日は、上記の体位を何と間違えたかと言うと、【入船本手】 です。別名 【吊り橋】 と呼ばれるという話もあって、多くのサイトで混乱している部分です。

 

ちなみに、これらのサイトでは、「吊り橋=入船本手」 を前提に、これらを下のような挿絵で図解していますが、かなり違和感が残ります。

 

①   ② 

 

③   ④ 

 

⑤   ⑥ 

 

一番近いのは、② でしょうか。

① では、【押し車】 の上下が逆になったような感じですし、手の踵(かかと)で支える後手でないと、女性の手が危ないです。③ は、男性が女性の腰を両手で取っていれば、まさにコレが 【富車】。④⑤⑥ は、ここまでして、わざわざ上体を上げる意味が解りません。(苦笑)

 

まず、【入船本手】 をきちんと理解する必要があります。

 

菱川師宣の 「恋のむつごと四十八手」 にある 【後手付(うしろでつき)】 の挿絵を見ればわかりやすいと思います。

 

【参考】 セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の36.後手付(うしろでつき)

 

女性が男の腰や背中に足を絡めとった 【足絡み】 の状態から、後ろ手を付いて上体を起こした状態が、この 【後手付】

この 【後手付】 の状態から、男性が女性の腰を取り、男性は女性を自分の方に引き寄せるように、女性は絡め取った脚を自分の方に引き寄せれば、自然と女性の腰が浮きます。この状態が 【入船本手】 です。

【参考】 【四十八手 閨の戯れ事】

 

② の図の違和感は、男性の手の位置と男性の膝の高さ、あとは、女性の足が絡んでいないところでしょうか。

いずれにせよ、あまり長い時間は出来ない体位だと思います。正/常位から座位に移行する体位のような印象を受けます。

 

では、この体位が本当に 【吊り橋】 と呼ばれるのか。確かに、【入船本手】 で、女性が男性の腰に絡めた足を引き寄せてることで揺れる女性の上体は、吊り橋に見えなくもありませんが、気になるのは、以前にも紹介した 「古伝百手」 の中に 【吊り橋】 という体位が出てくるのですが、そこには、「【機織茶臼】 と同じ」 と書かれているのです。

閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説

 

以前に 【機織茶臼】 とは、男女が相互に手を繋いだ騎/乗位と説明しましたが、実は、男性の腰の下に、枕(まくら)などの宛(あて)がいものをするところから、”機織り” という名前が付いたそうです。手を組んでいるのは、他の一般の騎/乗位と比べると、男性の身体が不安定であるからかも知れません。

 

***

 

また、長々と書いてしまいましたが、「膣口を刺激する体位」 のひとつとして、【机掛け】 や 【富車】 なども一度試してみて下さい。(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

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オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

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2019/04/22

体位の話(7)

昨日の 「体位の話(6)」 の続きです。

 

前回は、「密着感を楽しめる体位」 をご紹介し、体位の流れについて説明しましたので、今回は、「膣奥に当てやすい体位」 を説明したいと思います。

 

前置き

 

しかし、この体位をしたからと言って、必ずしも、男性自身が膣奥に当たるとは限りません。

膣口から子宮口までの奥行(深さ)は、日本の女性で、8~11cm と言われていますので、残念ながら、これにプラスαの長さがない人の場合は、物理的に届きません。

そのような場合は、「デ/ィルド」 や 「バ/イブ」 と呼ばれる 「道具」 を使うか、もしくは、女性を何回もイカせて、子宮口が降りた状態にしてから再挑戦するかのいずれかです。

 

奥につかえている感覚や、当たっている感覚が分からない場合は、そんなに高くはありませんし、最近はネットでも購入出来ますので、まずは、「デ/ィルド」 のような 「オトナのおもちゃ」 を購入されることをお薦めします。

ご自身でも良いですし、あるいは、男性が使ってあげても良いと思いますが、当たっている感覚をまず自分で確認してみること。そして、次に 「膣奥に当てやすい体位」 を取ってみて、その感覚があるかどうかを確認してみて下さい。

 

「当たり」 がないようであれば、男性にとっては 「残念」 に思うかも知れませんが、背の低い男性が高いところにある荷物に手が届かないのと同じなので、致し方のないこと。さっさと椅子とか脚立(きゃたつ)を持ってくる以外ないのです。

ヒトは、道具を使えるわけですから、道具を使っても良いわけですし、直接狙うのであれば、「Gスポット」 であるとか、膣の後ろ側にある、膣壁と腸壁の間にある 「Pスポット」 を狙うしかありませんし、女性をたくさんイカせられるようになってから、再度挑戦してみるしかないわけです。

 

「SM」 なんかの場合、使えるモノがあれば、何でも使います。

道具を使うことに対して、「なさけない」 みたいな、やましい気持ちは微塵(みじん)もありません。

下手なプライドも、センチメンタルな気持ちもない世界。「女性を気持ち良くさせる」 ことの方が優先される世界です。

 

どちらを選ぶかは、本人の自由ですが、男性自身が奥に当たっていたとしても、女性をイカすことの出来ない男は、この世にもたくさんいます。大きくても長くても、どんなに見映えは良くても、女性を気持ち良く出来ないのなら、単なる 「木偶の坊(でくのぼう)」 に過ぎないのですから、意味ありません。

 

***
 

では、「膣奥に当てやすい体位」 には、どんな体位があるのでしょうか。

 

膣奥に当てやすい体位

 

「膣奥に当てやすい体位」 とは、男性自身の形状にもよりますが、男性自身と女性の膣のアングルが近く、男性自身が深く入るタイプの体位で、以下のような体位があります。

 

つばめ返し松葉崩し宝船

せきれい本手網代本手機織茶臼

 

この中でも、やはり一番 「ガッツリ感」 があるのは、前回もご紹介しましたが、【松葉崩し】【つばめ返し】 といった 「交/差位」 でしょうか。

そういう意味では、女性が 「当たり」 を確認したいときなどは、いろいろと自分で当たる位置を変えやすい 【宝船】 なんかも悪くないかも知れません。

 

松葉崩し

 

つばめ返し

 

宝船

 

「正/常位」 の場合は、【せきれい本手】【網代本手】 が良いと言われています。

 

【せきれい本手】 は、お尻の下に座布団や枕を挟み、女性の腰を高く持ち上げるのがポイント

また、【網代本手】 は、女性が男性の脚に自分の脚を絡めるところがポイントになっています。女性は、男の脚に自分の足を絡めることで、自分の腰を浮かせたり、腰のアングルを変えたり、当てる位置の微調整ができるというわけです。

以前にも書きましたが、女性は寝転がってさえいたら、男が勝手にイかせてくれるわけではないのです。当たり前ですが、この体位にしても、女性は自分で当てて、自分でイこうとしないと、イケません。

 

せきれい本手

 

網代本手

 

また、「騎/乗位」 では、【機織(はたおり)茶臼】 が良いと言われています。

 

機織茶臼

 

【機織茶臼】 では、特に立膝(たてひざ)を立てる必要はありません。膝(ひざ)を床につけ、男性にまたがる感じでも特に問題はありません。【機織茶臼】 のポイントは、男女がお互いに手を組み合うこと です。手を組み合うことによって、女性は自分の身体を支えやすくなり、アソコに神経を集中しやすくなりますし、手を繋いでいることで 「気持ちのやり場」 が出来るのです。

茶臼(騎/乗位)の場合、上体を前傾にしてみたり後に倒したりして、奥に当たる位置を探ります。

女性が上になっているので、当たる位置だけでなく、刺激の強さの調整なども一番しやすいと思います。

 

なお、適当な挿絵が見つからなかったので、この挿絵を使っていますが、実際には、女性の身体は垂直か、それよりももっと後傾した感じになります。

 

以前、「体位の話(2)」 のところでもお話しましたが、女性が気持ち良く感じるのは、子宮口の手前の部分。つまりは、膣の側部手前(図で言うと上側)に当てたいわけです。

また、膣口から子宮口まで、8~11cmですから、そこに 「ガッツリ」 と男性の亀の部分を当てるためには、男性自身の形状としては、上側に反っていたり、雁が大きいものが適しているわけですし、長さ的には、亀の高さを3.5cmとしても、出来れば 11.5~14.5cm は欲しくなると言うわけです。

 

イクのに適した体位

 

そして、奥を刺激した後、「イクのに適している体位」 としては、【時雨茶臼】【いかだ本手】【本茶臼】 と言われています。

女性の場合、イケるのであれば、どんな体位であれ、何度でもイってしまえば良いのですが、【時雨絵茶臼】 とは、普通の一般的な騎/乗位のこと。【いかだ本手】 は、【網代本手】 の状態で、女性が男性に抱き着いた感じの体位。【本茶臼】 とは、騎/乗位の状態で前傾になり、女性が男性にぱったりと抱き着いた感じの体位です。

いずれの体位も、膣奥が刺激されやすく、抱き着いたかたちになるので、女性も気持ちを持って行きやすくなるというわけです。(笑)

 

時雨茶臼

 

いかだ本手

 

本茶臼

 

***

 

しかし、これらはあくまでも 「一般論」 です。

「下反り」 の男性であれば、前回の記事の最後の方にご紹介した 【撞木ぞり】 の方が、奥に当たるかも知れませんし、「雁」 の小さな男性の場合は、「当たり」 が弱いかも知れません。 

 

「体位」 の探求は、あくまでも、お二人がお互いに気持ち良くなるための 「探求」 なのです。

大事なことは、お二人がお互いに思い遣りあって、楽しみながら探すことです。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/22

体位の話(6)

昨日の 「体位の話(5)」 の続きです。

 

昨日の 「前戯やオーラルの体位」 に続いて、今回は、「密着感が楽しめる体位」 をご紹介します。

 

密着感が楽しめる体位

 

男女の密着感が強く、女性の気持ち的に満足しやすい体位で、多くは、女性が腕と脚の両方で抱き着くような体位です。

 

女性は、やはりセ/ックスのときに気持ちの 「持って行き場」 を気にします。

そして、その 「持って行き場」 がなかなか見つからないと 「寂しく」 感じるのです。

その気持ちの 「持って行き場」 とはと言うと、具体的には、近くに相手の顔を感じたり、視線を感じたり、あるいは、抱き着いている感覚であったりします。

 

見守られていて、縋(すが)りついてる感覚とでも、申しましょうか。

 

男性の 「心の満足感」 が、相手に対する 「支配欲」 を満たすことで得られとするならば、女性の 「心の満足感」 は、この気持ちの 「持って行き場」 を用意してあげることなのです。

すなわち、相手の体重を感じたり、吐息を近くで感じたり、抱きしめられたり、抱きしめたり、接触と刺激を広く取ることなのです。

 

そのためには、女性が抱き着くポーズのものであるとか、男女の身体がぴったりとくっつく体位であるとか、そういう体位を選ぶのが効果的です。


では、女性は、単に抱きしめれば、心が満足するのかというと、そうではありません。

単なるポーズで抱いているだけで、心が伴っていなければ、女性は満足しません。

女性をその気にさせるためには、まず相手が自分に気持ちを寄せていること。

男性の気持ちが自分に寄せられている状態で、其処にエロい刺激が加われば、例えそれがデートの最中であったとしても、もうそれは女性にとっては 「前戯」 に他なりません。

 

自分が昔、落としたい女性に良くやったのは、デートの際に、手を繋ぐことです。

 

   「な~んだ、それぐらいのことか。」 と言われてしまいそうですが、

 

公園などで、普通に 「おしゃべり」 をしながら、普通に手を繋いで歩きます。

 

しかし、ポイントは、これから。その繋いだ手の中で、ちょっとしたいたずらを仕掛けるのです。

 

男性自身を刺激するような感じで、いやらしく女性の指に触れてみたり、女性の手の股の部分にある水かきに、こちらの指を押し付けたり、あるいは、女性の指の間に、自分の指を押し込んで、出したり入れたりしてみたり、いたずらをするのです。

真面目な普通の話をしながら、しかし指の方では、いやらしい感じで、ゆっくりと触るのです。

もちろん、そういうときの公園は、ある程度、人が多くいるところの方が効果的です。(笑)

 

話が横道に反れてしまいました。

体位の話に戻ります。(^^;

 

身体が離れている体位は良くないのかというと、そんなことはありません。

女性が、相手に見られていて 「恥ずかしい」 と感じる状態は、相手の 「羞恥心」 を刺激して、その気にしたり、気分を高めるのには適していますが、女性が 「恥ずかしい」 と感じる行為に集中させたい場合は、むしろ、少し離れていた方が良いのです。(笑)

 

では、「密着感が楽しめる体位」 には、具体的に、どんな体位があるのでしょうか。

次のような感じです。

 

① 女性が両腕両脚で抱き着くタイプのもの


やぐら立ち横笛唐草居茶臼

 

【やぐら立ち】 は、駅弁フ/ァックのような立位。これがそのまま横向きに寝た感じのものが 【横笛】 です。【唐草居茶臼】 は、女性が男性と向い合せになって、抱き着くように座る感じの座位です。

 

② 男女が脚を伸ばして触れ合うタイプのもの


いかだ茶臼いかだ崩ししがらみ空竹割しめ小股

 

これは、「伸長位」 と呼ばれるもので、【いかだ茶臼】 は、騎/乗位で女性が脚を伸ばしたもの。【いかだ崩し】 は、男性が上の正/常位で、女性が脚を伸ばしたもの。【しがらみ】 は、そのいかだ崩しの状態で脚を絡めたものです。

【いかだ崩し】 では、女性が脚を開き、男性の脚が中に入るのに対して、【空竹割】 は、女性が脚を閉じて真っ直ぐに伸ばし、男性の脚が外側になります。

【空竹割】 の状態から、男性が女性の脚をその外側から股で挟むようにすると 【しめ小股】 になります。

 

人の脛(すね)の表側(前面)と、腿の表側(前面)と裏側(背面)は、「触覚」 が発達しています。ですので、男女が対面した状態で身体全体を触れ合わせると、日常ではそれと類似の刺激がないために、普段味わったことのない 「密着感」 が味わえると思います。

 

いかだ茶臼

 

いかだ崩し

 

しがらみ

 

空竹割

 

しめ小股

 

 

多くのサイトでは、【しがらみ】 で脚を絡めている部分が適切に描かれていなかったので、別のサイトの挿絵を(リンクベースで)使用しています。

どちらが上になるか、また脚の持っていき方で、体位が変わってきます。

この 【いかだ茶臼】 の挿絵は、茶臼としてはとても正しいのですが、女性の脚を真っ直ぐに伸ばすようにして、上に乗せてもまた脚が触れ合う感覚とか、別の感覚が楽しめます。

また、自分は 【しがらみ】 を少しアレンジして、女性の腕を上に持ち上げて、手で押さえたりしています。名付けるなら 【無手縛り】 といったところでしょうか。こうすると、女性は身動きが出来なくなり、「縄」 ではなく、「自分の身体」 ひとつで女性を縛ることが出来ます。(笑)

 

【しがらみ】 の醍醐味は、脚を絡める部分であり、【空竹割】 の醍醐味は、女性が脚をまっすぐに 「ピン」 と伸ばすところ。そして 【しめ小股】 では、女性のその脚を男が股で締めつけるところにあります。

要は、「伸長位」 の醍醐味は、脚を絡めたりして、脚の触覚を楽もところにあると言うことです。

 

③ 女性の背後に男性がぴったりくっつくタイプのもの


窓の月

 

これは、男性が女性の背後にまわってぴったりとくっつくタイプのものです。

【しめ小股】 は、男性が女性の上になって、脚を伸ばすもの。【窓の月】 は側位で、男女が横になって、脚を伸ばすもので、二人で窓の月を眺めることが出来ることから、この名前になったと言われています。

 

人の腿の裏側(背面)は、脚の中でも特に 「触覚」 が発達していますので、特に側位の 【窓の月】 の場合、女性はお尻を突き出すようにし、男性は太腿からお尻、そして背中に掛けてぴったりとくっつくようにすると、女性は背中で男性を感じ、男性に守られているような、とても安心した心地に浸れるでしょう。

 

窓の月

 

④ 相手の脚に抱き着くタイプのもの


つばめ返し松葉崩し宝船〆込み錦

 

まずは、「交差位」 と呼ばれるタイプのもの。
【つばめ返し】 や 【松葉崩し】 は、寝転んだ女性の片方の脚を持ち上げ、残りの脚に男がまたがって入れるような感じの体位で、【つばめ返し】 は、女性の上体がうつ伏せのものを、女性の上体が仰向けの場合を 【松葉崩し】 と言いますが、これらはどちらも男性が密着感を楽しむタイプ。

これとは逆に、女性が男性の脚にしがみつくものは、【宝船】 と言います。

もうひとつは、騎乗位とも座位とも言える体位となりますが、【〆込み錦】。

【〆込み錦】 は、女性が男性に背を向けて、脚の方を向きながら男性の上に座った後、前傾して男性の脚に女性が抱き着くような体位です。

 

つばめ返し

 

松葉崩し

 

宝船

 

〆込み錦

 

【〆込み錦】 は、男性が後ろ手をついて上体を起こした体位ですが、このまま男性が後ろに寝転ぶと 【〆込み千鳥】 という体位になります。

 

〆込み千鳥

 

 

ベストな 「体位」 は 「流れ」 で探す

 

「どんな体位がお好きですか?」 と聞かれることがありますが、相手のことを一切考えなければ、何と言っても 「立/ちバック」。「江戸四十八手」 では 【後ろ櫓(やぐら)】 と呼ばれていますが、その良さは、やはり、男性的には一種の 「征服感」、「支配欲」 を満たせることもありますし、女性の 「羞恥心」 をくすぐれますし、そして何よりも優れた点は、着衣の状態でも出来ますので、お手軽であること。やろうと思えば、「壁ドン!」 だって可能なところです。(笑)

後ろ櫓

 

しかし、個人の 「好む体位」 を確認すること自体は悪くありませんが、以前の記事にも書いたように、セ/ックスでは 「当たり所」 が重要です。

 

「江戸四十八手」 に代表される 「体位」 に付けられた名前は、個々の状態を表していますが、その状態(体位)が、お二人の 「決まり手」 になるかどうかは、お二人のうちのどちらかの気持ち良い 「スポット」 に当たっているかどうかによるわけです。

 

ですので必ずしも、お隣のカップルの好きな体位、あるいは、みんなの好きな体位が、お二人にとっての 「ベストな体位」 になるとは限らないのです。

 

では、どうやって 「体位」 を変えて、気持ちの良い体位を探したら良いのか。

 

それは、「江戸四十八手」 ひとつひとつを、順番に楽しむのも悪くはありませんが、体位には 「流れ」 と言うものがあります。

 

例えば、今日ご紹介した 「伸長位」 にしても、「騎乗位」 の状態から女性が脚を伸ばせば、【いかだ茶臼】 になりますし、その状態から 「ゴロン」 と二人で横に転がって、男女の上下が入れ替わったら 【いかだ崩し】 に。そこで脚の位置をいろいろ変えて楽しめば、【しがらみ】 でも、【空竹割】 でも、【しめ小股】 でも楽しめるわけです。

 

また、男性が仰向けになり、女性が男性の脚の方を向いて座る 【月見茶臼】 の状態から、男性が後ろ手をついて上体を起こし、女性が前屈みになれば、【〆込み錦】 の状態に。【〆込み錦】 の状態から、そのまま男性が寝転ぶと 【〆込み千鳥】 になりますし、【〆込み千鳥】 の状態から、女性が身体を起こすと 【月見茶臼】 に戻り、【月見茶臼】 の状態から、女性が男性の上に寝転ぶと 【撞木(しゅもく)ぞり】 になるわけです。

 

月見茶臼

 

〆込み千鳥

 

撞木ぞり

 

 

リードをとる方が体位を考える

 

「体位」 の決定は、お二人で話をしても構いませんが、基本は 「リード」 を握っている男性の方にあります。勿論、女性がリードを握っているカップルもあるかも知れませんが、その場合でも、イクときには、一瞬であれ、女性は 「リード」 を手放す必要があるということを認識しておいて下さい。

 

リードを取っている多くの男性が意識すべきことは、自分のことばかりではなく、相手のことも考えること。そして、相手を気持ち良くするために、どの体位で、どのように反応しているかを、きちんと観察することなのです。

男性は、自分の男性自身が相手のどの辺に当たっているかが、分かるはずです。自分は、セ/ックスしなくても、指で女性の何処が感じるのかが分かりますが、一般の男性は、それを女性の反応から観察する以外ないのです。

 

女性が、「イヤ!」 とか 「イヤイヤ」 しているときは、実は嫌ではないので、止めてはいけないのですが、「痛い!」 の場合は、加減しないといけません。女性ばかりでなく、男性も同じですが、「痛み」 が続くと冷めてしまって、「性欲」 が失せます。

毎回、「痛いセ/ックス」 ばかりしていると、女性は 「セ/ックス」 自体したくなくなりますので、注意が必要です。痛みがある場合は、きちんと痛みの原因を明らかにして、女性の愛/液が少ない場合は 「潤滑ローション」 を使うとか、男性自身が長かったりして 「当たり」 が強過ぎる場合には、強く当てないように加減したり、伸長位などのように、長くても楽しめる体位を選ぶなど、対策を取る必要があります。

 

基本的に、乱暴な 「セ/ックス」 はNGです。「痛い」 ことをすると思われている 「SM」 でさえ、奴隷は大事に扱いますし、耐えられる痛みと耐えられない痛みがありますが、本人が痛がることは基本しません。

女性は、痛がらないように大事に扱って、いっぱい気持ち良くしてあげてナンボです。(笑)

 

男性は、女性の気持ちを上手く察してあげながら、いろいろと 「体位」 を変えて、女性の身体と気持ちの両方を満たせるようになって下さい。

 

(つづく)

 

―――

 

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