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2019/04/22

体位の話(5)

昨日の記事 「体位の話(4)」 の続きです。

 

前回の記事では、「体位」 には、「前戯やオーラルの体位」 もあれば、「挿入しやすい体位」、「密着感を楽しむ体位」、「動きやすい体位」、「膣口を刺激する体位」、「イクのに向いている体位」、「膣奥に当たりやすい体位」、「膣の形を味わう体位」、「女性を積極的にする体位」、「差恥心をあおる体位」 などがあると書きましたので、今回は、これらにはどんな体位があるのか紹介してみたいと思います。

 

但し、あくまでも主観的な分類になりますことは、ご容赦下さい。

 

前戯やオーラルの体位

 

「江戸四十八手」 に代表される 「体位」 には、「前戯やオーラルセ/ックスの体位」 も含まれています。

オーラル(セ/ックス) は、現代では、「フ/ェラチオ」 や 「ク/ンニリングス」、あるいは、「シックスナイン」 など、カタカナで表記されるのが一般的ですが、古来より日本語での呼び名もあって、江戸時代においても、パートナーに口で気持ち良くして貰ったり、お互いに口で愛しあったりしていたというのは、当たり前と言えば当たり前かも知れませんが、驚きです。

 

「前戯やオーラルの体位」 としては、次のようなものがあります。

 

寄り添いさかさ椋鳥(むくどり) [69女上]白光錦(びゃっこうにしき) [手マ/ン]二つ巴 [69横]尺八 [フ/ェラ]花菱ぜめ [ク/ンニ]椋鳥(むくどり) [69男上]
岩清水 [ク/ンニ騎乗]千鳥の曲(きょく) [フ/ェラ]雁(かり)が首 [フ/ェラ]鶯(うぐいす)の谷渡りひよどり越えの逆落し [69]

 

【寄り添い】 は、前戯・終戯として、とても重要です。男性、特に若い男性はあまり気にしないかも知れませんが、女性は、いきなりガツガツとセックスするのも、セックスが終わった途端冷たくあしらわれるのも、「愛」 が感じられないので苦手なのです。どちらも、「もしかしたらセックスするのが目当てではないのか?」 などと 「不安」 を感じてしまうのです。

しかし、自分の方を向いて、気を寄せているだけで、女性は大変 「満足」 出来るのです。

ですので、この 【寄り添い】 が 「体位」 として含まれていること自体が、大変素晴らしいと思います。


セ/ックスが終わって爆睡するにしても 「腕枕」 のひとつはとても大切なのです。

自分とのセ/ックスが、単に男の性/欲の 「排出」 が目的だったのか、其処に自分に対する 「愛」 があったからなのか。「剣道」 ではありませんが、女性は 「セ/ックス」 が終わった後の 「残心」 の有る無しで、男の心を計っているのです。

 

【鶯(うぐいす)の谷渡り】 は、幾つかのサイトでは、女性の全身を口で愛撫する体位と紹介されています。いくつかの例示がありますが、仰向けに寝そべる女性の横に、直角になるように男が座ると、全身を愛撫する上で動きやすそうだ、とは思いましたが、この体位は、「古伝百手」 にも、「夢枕艶房秘考」 にも、「鴛鴦閨房秘考 (おしどりねやの志ぐさ)」 のいずれにも出て来ないため、痕跡すらも辿れません。そういう意味においては、本当に 「江戸四十八手」 のひとつであるのか疑問を持ちたくなる、微妙なポジションにある体位です。
 

キスをして、口から首筋、胸と下降するような説明をするサイトもあれば、これとは逆に ”男性の舌は、女性の股間から胸へと這って行く” という記述があったというサイトもあります。

女性の 「全身リップ」 的な愛撫であれば、前者でしょうし、【花菱せめ】 などでク/ンニした後、【鶯の谷渡り】 で、女性の全身を下から舐め上げて、そこで挿入するという流れになると、女性的には刺激が連続的でいて、かなり気持ち的にも高まりそうだな、と思い紹介しました。

 

「フ/ェラ」 ぼバリエーションとしては、一般的には 【尺八】 と呼ばれていますが、幾つかのバリエーションがあるようです。

【千鳥が曲】 は、男性の横に座り、男性自身の上で唇を左右に滑(すべ)らせたり、首を傾(かし)げて咥えたりする体位、【雁が首】 は、女性が仰向けに寝転ぶ男の脚にまたがるか、または、男性の脚の間に入り、前傾して男性自身を咥える体位です。

「千鳥が曲」 という曲は、吉沢検校(1800-1872) が作曲した琴の楽曲であるので、男性の横に直角に座るとする人もおります。

 

一方 「ク/ンニ」 のバリエーションとしては、【花菱せめ】 が、寝転んで開脚する女性の下方から、男が女性のアソコを口で愛撫する体位であるのに対し、【岩清水】 は、仰向けに寝転ぶ男の顔の上に、女性がまたがる体位で、女性の羞恥心を刺激する体位です。(笑)

 

「フ/ェラ」 も 「ク/ンニ」 も、ポジションの違いによって名前が変わりますが、「シ/ックスナイン」 では、男女のどちらが上になるか、あるいは横向きかによって体位の名称が変わります。(笑)

【むく鳥】 は、男性が上になるシックスナインであるのに対して、【さかさむく鳥】 は、女性が上になるシックスナイン。【二つ巴】 は、男女が横になるシックスナインです。

 

ちなみに、これは 「古伝百手」 にある文書の一部で、「むく鳥」 を説明している記述の部分なのですが、真ん中に 「尾道遊郭取締事務所」 という印が 「ドーン!」 と押されている所が何とも凄いです。(笑)

 

 

そして最後に紹介するのは、この中でアクロバティックと言われている、【ひよどり越えの逆落し】 という体位です。

多くの 「江戸四十八手」 紹介系サイトでは、この体位を下にあるような図で説明していますが、実は、この体位の解釈はちょっと怪しいと思っています。

 

 

と言うのも、さきほども紹介しましたが、「江戸四十八手」 の系譜を探る方が収集した古書 「古伝百手」 では、【ひよどり越えの坂落し】 は、【さかさ椋鳥(むくどり)】 と同じく 「逆巴」 と書いてあります。

巴(ともえ)は、上記の写真にも記述があるように 「シックスナイン」 のことですが、この図では、巴になっていません。

では、【ひよどり越え】 はどんな体位かと言うと、これは、手を引いて上体を浮かせた 「後/背位(バ/ック)」 のこと。

 

つまりは、【ひよどり越え】 から、手を放し、女性の両足を内側から抱えて、このような絵の状態に女性を担ぎ上げる。そこまでは良いのですが、しかし 「巴」 である以上、まだ完成していないのです。

 

では、どういう体位になれば、巴になるか?

 

女性は頭を中に入れて、ぐるんとでんぐり返しをして、背中上部を床につければ良いのです。

 

いわゆる 「ま/んぐり返し」 の格好。(笑)

 

 

そうして、シ/ックスナインをして初めて 「逆巴」 になるわけです。(笑)

 

逆立ちの状態で舐めるのは勝手です が、【ひよどり越えの逆落し】 が 「逆巴」 である以上、こういった大半の情報は、”間違っている” 可能性  です。

 

もしかしたら、男が立ったまま女性を逆さに抱え、女性に男のアレを咥えさせることが出来るなら、それが究極の 【ひよどり越えの逆落し】 かも知れません。(笑)

 

 

(つづく)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/04/22

体位の話(4)

過去記事の 「体位の話(3)」 の続きです。

 

前回の記事は、ちょっと纏まりが良くありませんでしたが、「体位」 は単に 「快楽」 を得るだけでなく、「心の満足感」 などを得る要素もあるということ。

そして、その 「心の満足感」 というのは、男の場合は、女性に対する 「支配欲」 を満たすことだったりしますが、女性の場合は、男性が女性を正面からきちんと受け留め、「気持ちのやり場」 に困らないようにすることで、「安心感」 を与えることなのです。

 

そして、セ/ックスの 「体位」 は、① まず女性をその気にさせ② 次第に女性の気持ちをどんどん高めて行き、そして、③ 最後に女性をイカせることが出来るように、「体位」 を組み合わせて、変化させていくものであることを説明しました。

 

「江戸四十八手」 とは

 

では、具体的にどのような 「バリエーション」 があるのでしょう?

 

「江戸四十八手」 は、浮世絵師である 「菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ) 1618-1694」 が、相撲の決まり手 「四十八手」 になぞらえた一種のパロディーとして、セ/ックスの体位を描いたものと言われています。

「江戸四十八手」 には、実は 「表」 と 「裏」 が存在すると言われていますが、「表四十八手」 の方は、菱川師宣の描いた 「恋のむつごと四十八手」 であり、「裏四十八手」 の方は、「好色(こうしょく)いと柳(やなぎ)」 が元になっているそうです。

【首引き恋慕】 や 【理非知らず】 など、幾つか知った名前はあるものの、現在良く知られている 「四十八手」 とはかなり異なるようです。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

 

首引き恋慕

 

理非知らず

 

【釣上】 では、ブランコのようなものも登場したりします。気持ちよさそう。(笑)

 

釣上

 

また、男2人女1人の 「3P(MMF)」 にあたる 【二夫一女】 や、逆のパターンで、男1人女2人の 「3P(FFM)」 にあたる 【二女一男】 など、実に性に奔放で開放的。江戸時代おそるべしです。(笑)

 

二夫一女

 

二女一男

 

***

 

 

1994年に東京美術出版より刊行されている 「夢枕艶房秘考」 の中では、「性戯四十八手」 として、次のような体位が紹介されています。

 

 

【立ち松葉】 や 【立ち鼎(かなえ)】、【時雨茶臼】 に 【本駒駆け】 など、共通なものも多く見られ、浮世絵と一緒に紹介されています。

 

 

 

これらの絵の原本が、どのような由来のものなのかは不明ですが、こういった 「房中術」 や 「秘書」 といった類のものは、昭和の時代の 「ビニ本(ビニール本)」 や 「裏本」 あるいは 「裏ビデオ」 の類と一緒で、いろいろなものが出回っていますので、現在 「江戸四十八手」 と呼ばれているものも、誰がどのように、何に基づいて編纂(へんさん)したものかは不明。

 

ですので、「江戸四十八手」 の何番目が何の体位であるとか、どれが正しいなんて言うのは、野暮なこと。「江戸四十八手」 に 「由緒(ゆいしょ)」 や 「格式」 を求めてはいけません。

一時は、雨の日に往来する人同士が、互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違う 「傘かしげ」 とか、「公共広告機構」 か何かの テレビの CM にも使われた 「江戸しぐさ」 も、結局はその後、確認できる史料が存在せず、歴史的根拠が全くない 「作り話」 とされ、今は下火になっています。

そういう意味においては、この 「江戸四十八手」 というのも、ある意味それに近い 「都市伝説」 と言えるのではないでしょうか。

 

そもそもは、「相撲の決まり手」 であったり、「相撲番付」 などは、当時の庶民の関心事のひとつ。「相撲」 は、今の時代で言うとプロ野球やJリーグの勝敗みたいなもの。そして当時の、もうひとつの関心事は 「歌舞伎」 で、今の時代で言うと 「芸能」 です。

菱川師宣の時代は、井原西鶴が書いた 「好色一代男」 が一世を風靡(ふうび)した時代。瓦版(かわらばん)も、現代の日刊紙(タブロイド紙)とか週刊誌のような感じで、「オレオレ四十八手」 のノリでも良いわけですし、「東京四十八手2019」 のノリで出していた可能性もあるわけです。(笑)

 

ですので、今ある、いろいろなバリエーションの 「江戸四十八手」 も、自分のパートナーと一緒に 「こういう体位もあるんだねー」 みたいなノリで眺めて、楽しめれば良いんだと思います。(笑)

 

ちなみに、この辺りの系譜というものを詳しく追っている強者のお方もいらっしゃったりします。おそるべし。(汗;)

現代の四十八手は、どうも 「鴛鴦閨房秘考 (おしどりねやの志ぐさ) がベースになっているようですが、ネーミングは、「古伝百手」 にあるものが用いられていたりします。

「閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説」

 

 

そして、そういうある意味 「真面目」 な庶民ばかりを目にすると、こういう 「いたずら」 を仕掛ける連中も出てくるのです。(笑)

 

淫術九勢之図(渓斎英泉

 

やってみれば出来るのかも知れませんが、これなんて、半分はきっと 「ジョーク」 でしょう。(^^;

今で言う 「駅弁フ/ァック」 もあったりします。(笑)

まだ駅も駅弁もない時代なのに、帯を襷(たすき)掛けしてるところが、より 「駅弁」 風に見えるから不思議です。(笑)

 

以前に紹介した記事では某女医が、アクロバティックな体位は集中出来ないと 「ぷんぷん」 怒っていましたが、旦那がこんな浮世絵持ってきて、「どうだ今晩、コレやらないか?」 とか言われたら、「アンタ、昼間っから何アホなこと言ってるの!」 と怒られても、女性は女性で、この絵を見たら、男女の脚が絡まってるところや、女性が男に抱き着いているところとか、男性自身が奥深くはまっているところとか、如何にも 「Gスポット」 辺りに当たっているところを見て、思わず今晩に期待して 「ニタニタ」 してしまうわけです。(笑)

 

アクロバティックな体位は、あくまでも男の 「チャレンジ精神」 をそそるだけであって、理由が何であれ、要は男が 「やる気」 になれば良いだけの話。二人でいろいろな体位を見れば、「これやってみたい」 といった話にもなるわけで、大切なのは、二人の間のエロい 「コミュニケーション」 なのです。

「体位」 は、必ずしも全てが全て 「女性が気持ち良くなる」 体位ばかりでもありませんし、それで、新しい体位を試してみて、しっくりとこなかったら、別の体位に移れば良いだけの話。目くじらを立てて否定するような話ではないんです。(笑)

 

「体位」 には、「前戯やオーラルの体位」 もあれば、「挿入しやすい体位」、「密着感を楽しむ体位」、「動きやすい体位」、「膣口を刺激する体位」、「イクのに向いてる体位」、「膣奥に当たりやすい体位」、「膣の形を味わう体位」、「女性を積極的にする体位」、「差恥心をあおる体位」 などがあると言われています。

 

次回は、具体的な体位について書いてみたいと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

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一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/04/22

体位の話(3)

昨日の記事 「体位の話(2)」 の続きです。

 

前回の記事では、女性の気持ち良いスポットに、どのような形状の男性自身を当てに行くかによって、いろいろと 「体位」 が決まってくると説明しました。

そして、自分の気持ちの良い体位が、必ずしも、相手にとって気持ちの良い体位であるわけではない、ということと、男性ばかりに任せっぱなしにするのではなく、女性も積極的に 「体位」 を変えてみたりして、自分の気持ち良いところに当てる努力が大切である、と説明しました。

 

その他の体位の関連要素

 

しかし、セ/ックスの体位を考える上で関連してくるものは、何も 「快感」 だけではありません。

男性はこの辺りに疎いひとが多いのですが、「前戯」 「後戯」「雰囲気作り」 的な要素もありますし、女性に 「安心感」 を与えるといった心理的要素もあります。

 

女性が、「正/常位」 を好む人が多いのは、自分が下になってセ/ックスに集中出来ることもありますが、それ以上に、パートナーと対面し抱き合う形になるため、「気持ちの持って行き場」 もしくは 「心の拠り所」 があるという心理的側面が大きいと思っています。

 

「正/常位」 に対して 「騎/乗位」 は、女性にはあまり好まれない体位のひとつですが、動かし方が分からず不得意に感じる女性も少なくありませんが、それ以外にも、女性が主導権を取っているようで恥ずかしく感じることも、一因としてあるように思います。

 

しかし、「騎/乗位」 は女性が比較的自由に動けることから、自分の感じるスポットを探す意味では最適の体位ですので、まだ 「セ/ックス」 で 「オーガズム」 を経験したことのない女性の場合は、自分の好きなピッチで動かせる体位でもありますので、恥ずかしさを堪えて、男性のパートナーに練習台になって貰って、いろいろと 「当てる」 練習をされることをお薦めします。

 

男性の方は、自分にとって気持ち良い体位やアングルが、必ずしも 「女性にとっても気持ち良い場所ではない」 ことを踏まえ、自分ばかりが気持ち良くなるのではなく、女性にとって気持ち良いところを一緒に探してあげる こと。

そして、女性の気持ちを意識して、① 女性をまずその気にさせ、次に ② 女性の気持ちを高め、③ 男の 「入れるセ/ックス」 はその先にある ものという認識を持ってください。

 

そして、女性の方は、「恥ずかしくて止めてしまう」 ようでは、「オーガズム」 は永久に味わえないということをきちんと認識して、「恥ずかしい気持ち」 あるいは、尿意や便意といったものを克服(無視)すること。

必要ならば、使い捨てのシートを用意したり、性交痛のある方は潤滑ゼリーを事前に用意しておいて下さい。

黙っていれば誰かがイカせてくれるのではなく、「自分で気持ち良い場所を探そう」 と思う気持ちや、「イキたい!」 という強く思う気持ちが大切です。

 

「恥ずかしさ」 を克服するためには、「江戸四十八手」 に、【岩清水】 という体位がありますが、この体位などは、「羞恥心」 克服には最適な体位ですので、是非試されてみて下さい。(笑)

 

岩清水

 

長く持たせる

 

そして、セ/ックスにおいてもうひとつ大切なことがあります。それは 「時間」 です。

男性は、「早/漏」 も 「遅/漏」 もどちらも女性に嫌われるようですが、たかだか5分10分のセ/ックスで女性がイケるようになることは、ありません。(苦笑)

「早/漏」 では、女性が気持ち良くなってくる前に終わってしまいますし、「遅/漏」 が嫌われるのは、男の一方的で独善的なセ/ックスに、女性が付き合いきれないからに他なりません。

女性も気持ちが入っていないので、濡れもしないでしょうし、「さっさと終わって欲しい」 とさえ感じてしまうのです。

 

おざなりなセ/ックスではなく、二人がしっかりと向き合ったセ/ックスをするためには、まず最初に十分な時間を確保すること。翌日の仕事が気になっていたり、疲れていては、満足するようなセ/ックスは期待出来ません。

ここに書いてあることを試される場合も、まずはお二人で、どの程度の頻度でどのような日程で進めるかを話し合ってみて下さい。

 

そして男性は、自分が気持ち良くなるのではなく、女性の練習台になるつもりで協力してあげて下さい。

 

男性が意識すべきことは、女性を楽しませてあげること。

 

時間を掛けて、手順を踏んで、その気にさせて、気持ちを高めさせて、それからです。

「早/漏」 を自認する男性であれば、出来るだけ堪えて、出来るだけ動かないようにすること。スローセ/ックス(ポリネシアン・セ/ックス)を心掛けて下さい。下手にパンパン動く必要はありません。また、ゴムを二重に被せれば、倍の時間はもつ筈です。

「体位」 も、比較的刺激が少ない体位であったり、膣への埋没感があまり強くない体位、あるいは、男性が男性自身に神経を集中出来ないような体位が良いでしょう。

 

逆に 「遅/漏」 の場合は、長時間入れっぱなし状態になりますので、寝転がってバ/ックするような 【窓の月】 あるいは 「背面側位(横臥位)」 のような体位であったり、

 

窓の月

 

あるいは、【しめ小股】 や 【しがらみ】 のような、脚を伸ばす 「伸長位」 も良いかも知れません。

伸長位は、男性/器を女性の太腿で挟む感じになるため、竿が長い男性でも満足感が得られるほか、出し入れに際してはク/リトリスを擦ることから、ク/リイキ派の女性にも適した体位と言えます。

また、脚を伸ばして力を入れないとイケない女性にも、イケる練習をする上で適した体位と言えます。

 

しめ小股

 

しがらみ

 

伸長位には、女性が上になる 【茶臼のばし】 などもあります。

 

茶臼のばし

 

また、【宝船】 や 【松葉崩し】 あるいは、【燕返し】 といった体位は、男性の脚にク/リが擦れるので、「ク/リイキ」 出来る女性にも適していますし、また、挿入感も深いことから、男性/器が女性のアソコの奥まで届いてない男性や遅/漏気味の男性も、一度は試してみても良いかも知れません。

 

宝船

 

松葉崩し

 

燕返し


また、体位によって密着度が高まると、女性的には心理的に満たされますし、逆に身体が離れる体位の場合は、女性が気持ちの持って行く場に困る場合があります。

 

身体が硬かったり、体力不足だと、対応が難しい体位などもあります。

身体の柔らかい女性であっても、長時間は難しいと思いますが、【千鳥】 などは、体勢がのけ反る感じになり、身体に力を入れて堪えるのが難しい状態になりますので、心理的にはイキ易い体位と言えるかも知れません。

 

千鳥

 

その他の注意点

 

(1) 自分で当たりを探る

いずれの体位にも言えることですが、女性の場合は、ひとつの体位を取ってみても、前傾してみたり、後傾してみたり、あるいは、お尻を突き出して反ってみたりと、いろいろと 「当たり」 を確認してみることが大切です。

そして大事なことは、その 「当たり」 の具合を、パートナーと一緒に確認し、情報を共有することです。

 

(2) 相手に伝える

女性の場合、「オーガズム」 に近づいてくると、記憶がおぼろげになってきます。

より良い 「セ/ックス」 に近づけて行くためには、どのような体位でどのように動いたときに、女性がどのような反応を示したのかを、男性のパートナーに覚えておいて貰う必要があるのです。

 

そのためには、気持ち良いときには、気持ち良いと言い、イキそうになったら、イキそうになっていることを伝え、そしてまさにイクときにはイクと、相手に伝えることが大切なのです。

 

(3) 嘘はつかない

そして、大切なことは、「冷めた関係」 でもない限り、決して 「嘘イキ」 しないこと です。

 

(4) スローセ/ックスの薦め

ピストン運動も、「AV 動画」 のように強くパンパンと打ち付けたり、出し入れする必要はありません。男性も萎えない程度に出し入れは必要ではあるものの、AV のあれは、迫力を高めるための一種のビジュアル効果 と考えて下さい。

男性も女性も、アソコに神経を集中させて、相手の動きを感じてみて下さい。

女性がイキそうになるまでは、どちらかと言えば、ゆっくり目で、抜けない程度に長いストロークの方が気持ち良いものです。

下手に動いて 「時間」 が短くなってしまうよりは、動かない方がまだ良いのです。

AV男優としてデビューするわけではないのですから、まずは自分の可愛いパートナーをイカせましょう。(笑)

 

(5) 男が練習台になる(女性主導によるトレーニングの薦め)

女性にとって、当たって気持ち良く感じる場所やアングル、そして、心地良く感じる 「スローなリズム」 がありますので、自分のアソコに神経を集中させて、パートナーの男性自身を、バイブとかディルドといった 「オトナのおもちゃ」 に見立てて、自分で動いてみるのも良いかも知れません。

体位的には、騎/乗位 【百閉(ひゃくへい)】 などが適しています。

 

百閉

 

体位のバリエーション

 

自分などは 「立ちバ/ック」 が好きですが、これは男性の 「征服欲」 が満たされる体位です。そして、男性が気持ち良くなる 「体位」 もあるのと同じように、女性の気持ちが満たされる 「体位」 もあれば、女性が気持ち良くなるための 「体位」 もあるわけです。

 

「セ/ックス」 の体位は、自分の好きな体位や自分の出来る体位を組み合わせるのでもなく、二人の気分を高め、そして、相手を気持ち良くすることを考えて組み合わせていくもの です。

そしてこれも基本的なことなのですが、女性を先にイカせます。

レディーファースト なのです。(笑)

男性は 女性を先にイカせた後、自分が気持ち良くなれる体位で、気持ち良くなれば良い わけですし、もし女性も一緒にイケるようならば、そのときに一緒にイケば良いのです。

まずは、女性がイケるようにならなければ、一緒にイクことは出来ませんし、始めから一緒にイこうなどとは思わないことです。

 

たかが体位、されど体位。

 

お二人にとってベストな 「体位」 と言うものは、このように、お二人で探すものである、ということを認識してみて下さい。(笑)

2019/04/22

体位の話(2)

過去記事 「体位の話(1)」 の続きです。

 

女性/器のポイント

 

以前 「オーガズムとは(5)」 の記事のところで、女性の膣の中には、3ヶ所気持ち良く感じるスポットがあることを説明しましたが、もう一度復習です。

 

一つ目は 「Gスポット」、二つ目は 「ポルチオ(子宮口)」、そして三つ目は 「膣の裏側」 の膣壁と腸壁の間の部分です(下図の黄色い丸で表している部分)。

海外では、ポルチオの手前部分を 「Aスポット」、膣壁裏側の部分を 「Pスポット」 と呼んでいるところもあるそうです。

 

 

全てのスポットを持ち合わせている人もいますし、膣の裏の部分のスポットがなかったり、あるいは、Gスポットに触れても気持ち良くも何ともない人もいます。

 

男性/器の形状

 

子宮口までの距離は、8~10cmと呼ばれていますので、其処から押し込む幅を1cmとみても、ポルチオを攻めるには、せめて10~12cmくらいは欲しいところ。

逆に十分届く男性でも、雁が小さく先が細いひとは、食い込み易いので、手加減せずに強く当てると女性が痛がります。

 

男性は、アソコの大きさで、コンプレックスを感じたり、大きいと自慢しがちですが、アソコが大きくてもセ/ックスが下手な男性は、世の中にたくさん居ますし、逆にコンプレックスを解消すべく、前戯をたくさん練習して、女性を気持ち良く出来る男性も少なからず居ります。

男性/器の形状は、人の容姿や背丈のようなもの。生まれつき、自分に与えられたものと割り切って、自分の特性に合わせてセ/ックスを磨くことの方が重要なのです。

 

「女性が中でイクために(5)」 のところでもご紹介しましたが、月岡雪鼎(つきおか・せってい 1726-1787)の書いた浮世絵の春画 「艶道日夜女宝記(びどうにちやにょほうき)」 にある 「九道具之芟(きゅうどうぐのこと)善悪記」 のところでは、男性/器を 「太」「長」「小」「大」「上反」「下反」「雁」「被(すぼけ)」「麩(ふ)」 の九つのタイプに分類しています。

 

 

男性の 「竿」 の部分の評価としては、「長さ」 と 「太さ」 に 「反り」 が加わります。「亀」 の部分の評価としては、「被(包茎の有無)」 と 「雁太」 の二つ。

そして 「麩(ふ)」 とは、男性/器の 「硬さ」 の評価ですが、硬ければ良いのではなくて、適度に柔らかい方が良しとされています。

 

この春画では、これら九つの特徴を 「上・中・下」 に分類しています。ここの評価で 「一喜一憂」 する必要はありませんが、あまり評価が高くないようであれば、セ/ックスにおいては、自分自身で 「何かしら意識しなければならないことがある」 ものと思って下さい。

 

ちなみに、「大」 や 「太」 は、「小」 と同じ 「中品」 で、「長」 は 「下品」 に分類されています。

「大(どうがえし)」 の解説を読むと、「稀の道具にして名作なれ共」 と褒めてはいるものの、その後の部分で 「玉門を選らみ並の女はうけがたし」 とあります。

普通の女性は痛がったりして受けられないので、その大きさを受けとめられる女性を選ばなくてはいけないと書いてあります。

 

自分のアソコが、大きかろうが小さかろうが、女性はイカせてナンボです。単に 「大きい」 からと努力しない男は、単なる 「木偶の坊(でくのぼう)」 に過ぎません。

ハートもテクニックも兼ね備えた 「大」 には適わないかも知れませんが、しかし、単に道具を誇るだけの 「大」 よりは、ハートもテクニックもある 「小」 の方が勝るのです。(笑)

 

体位を考える

 

女性に、それぞれスポットの有無を確認して、男性自身の特徴を確認したら、あとは、どのような体位を用いれば、「男性自身を、女性の気持ち良い部分に当てれるか」 考えるわけです。

 

大切なことは、自分が気持ち良くなることではない のです。

大抵の男性は、女性の膣のアングルに従って挿入するでしょう。それで女性を気持ち良くできる男性は、竿のスペック的にも、かなり限定されてきます。

長い男性自身や太い男性自身を持つ男の場合、女性に配慮が出来ないと、嫌われる可能性が高いのです。

また短小の人は、攻めるところが限られてきますので、女性の 「クリトリス」 と膣内では 「Gスポット」 に特化した攻めが重要になってきます。

 

セ/ックスでは、自分の気持ち良いところが、必ずしも、相手も気持ち良いところかというと、そうではありません。

むしろ、自分が気持ち良く感じるところと、相手が気持ち良く感じるところは、別だと考えて下さい。

そして、男性は、女性の気持ち良いところを攻めず、自分に気持ち良いところばかりを攻めるので、女性はイケずにいつも置いてけぼりになるわけです。(苦笑)

 

ですので、女性の方も、男性に全てを 「任せっぱなし」 にするのではなく、自分の方からも、気持ち良いところに当てる努力をするようにして下さい。

 

体位の実際

 

では、具体的にどういう体位があるのか?

 

自分の場合は、男性自身も 「上反り」 の 「雁太」 で、ポルチオにもしっかりと届きますので、ポルチオを攻める場合は、「正/常位」 もしくは 「騎/乗位」 が中心になりますが、女性に、自分の気持ち良い位置に当てさせるためには、「騎/乗位」 の方がいろいろと動きやすいので、調整し易い 「騎/乗位」 を多様しています。

 

自分の場合は、女性が 「騎/乗位」 で垂直にまたがった後、少し背後に身体を倒した状態にすると、一番気持ち良いスポット(ポルチオ)に当たる場合が多いです。

四十八手で言うと、【時雨茶臼(しぐれちゃうす)】 で背後に少し倒れ込むような感じでしょうか?

 

時雨茶臼

 

女性のカラダを支えるために、【流鏑馬(やぶさめ)】 のように縄を使う場合もあります。

 

流鏑馬

 

また、「Gスポット」 を刺激するときは、自分の場合、ちょうど膣口辺りに亀が来るようにして、そこで軽く出し入れする程度に動かして、亀の雁の部分で刺激します。

このときは、アングルよりも、抜けない程度の微妙な出し入れが大事なので、必然的に体位は、騎乗位の状態で自分のカラダに覆い被るような体位 【本茶臼(ほんちゃうす)】になります。

 

本茶臼

 

そして、膣の裏側のスポットに当てる場合は、前屈(まえかが)みの 【月見茶臼(つきみちゃうす)】 になります。

 

月見茶臼

 

 

これらのポーズ(体位)は比較的オーソドックスではありますが、やはり男性自身の形状によって大きく左右されるということを理解して下さい。

 

例えば、自分の場合は、上反りなので、膣裏のスポット狙いで月見茶臼を用いていますが、下反りタイプの男性の場合は、この図のような、前傾の月見茶臼では、膣の裏側には当たりません。

むしろ下反りの場合は、月見茶臼で、少し背後に倒れ気味になると、もしかしたら、ポルチオに当たるかも知れません。

 

また、男性自身が短めだったり、小さい男性の場合、長さ的にポルチオ攻略は無理筋なので、これらの体位は全く意味をなしません。

 

しかし、短小だとしても、嘆く必要はありません。

Gスポットや膣の裏側の部分は指の届く位置にありますので、十分攻略可能な範囲にありますし、女性がオーガズムを迎えれば、膣は締まり子宮口は降りて来るからです。

 

例えば、四十八手の 【吊り橋】 に近い体位ですが、正常位で女性の腰を持ち上げる、こんな感じの体位は、Gスポットを攻めやすい体位です。

 

 

Gスポットまでの距離は、膣口すぐから、せいぜい3cm程度。そして一番奥でも指1本で届きますので、こんな感じのアングルで恥骨に向かって押し付けるようにすれば、十分に Gスポットを刺激出来ると思います。

 

自分も昔、「カズノコ天井」 ではありませんが、膣壁の上部が(昔あった)洗濯板のように凸凹していた女性に出会ったことがあるのですが、その子とは、思わず気持ち良すぎて、こんなポーズで自分の亀をその天井部分に押し付けていた記憶があります。(^^;


この体位以外にも、【笹舟本手】 や 【深山(みやま)本手】 の他、【達磨返し】 や 【理非知らず】 といった、女性の腰を浮かせる感じの体位であれば、短小の男性でも、Gスポットを攻めれるでしょう。

 

笹舟本手

 

深山(みやま)本手

 

達磨返し

 

理非知らず

 

短小の人の場合大事なことは、女性の腰を浮かせるために女性の脚を抱えることと、膣に沿って入れるのではなく、浅く入れて女性の恥骨方向に動かすようにしてみて下さい。

 

【手懸け】 や 【本駒駆け】 といった体位であれば、膣裏のスポットに当てれると思います。

 

手懸け

 

本駒駆け

 

***

 

セ/ックスの体位としての 「江戸四十八手」 は、「表」 と 「裏」 があったように記憶していますが、しかし、このセ/ックスの 「江戸四十八手」 も、そもそもは、相撲の決まり手(技) の 「四十八手」 のパロディーに過ぎません。(笑)

 

相撲の世界も、その力士の体格や力量に合わせて、自分に合った 「得意技」 を身に着けていきますが、それはセックスの 「四十八手」 でも同じなのです。

男性自身が長くないと、楽しめない体位なども結構あります。それを竿が長くない人がやったところで、何も楽しめなくて当たり前なのです。

 

誰一人として、このような視点から、「体位」 を語っている 「セ/ックスマイスター」 を見掛けませんが、しかし、「体位」 で大事なこと。「江戸四十八手」 にしても、これらの体位全てをマスターすることが重要なのではなく、自分に合った、自分に有利な体位を見つけること。そして、自分がやりやすいから、あるいは、自分が気持ち良いから 「その体位」 を選ぶのではなく、「相手を気持ち良くするためには、どの体位を選ぶ」 必要があるのか、という観点から考えてみて下さい。

2019/04/22

体位の話(1)

昨日の記事 「オーガズムとは(9)」 にも書きましたが、「女医が教える『本当にいいS/EX』」 という記事の中で某女医が 「体位」 について dis っていたので、「体位」 について話をしてみたいと思います。

 

しかし、この女医さんは彼氏とか旦那に、「背面M脚騎/乗位」 とやらをやらされたのでしょうか?(苦笑)

記述の中には、「言わんとしていることが分からなくもない」 ところもありますが、彼女は自分とは異なる価値観を否定するところから入りますので、そこが大変残念です。

この 「背面M脚騎/乗位」 とやらも、鏡に映してみるには、なかなか卑/猥なポーズですし、女性の 「Gスポット」 に当てるには、なかなか悪くないポーズかも知れません。(笑)

 

彼女は、

女性が快楽に集中できないような、つらく無理のある体位をこなすのは、男性のエゴでしかありません。

と言っていますが、確かにそのような 「アクロバティック」 な体位や姿勢が辛かったりする体位では、女性は快楽に集中できないのは事実でしょう。

しかし自分は、「今日はこの体位をやってみよう!」 と言って、お互いが協力しあうことは、悪いことではなく、むしろ微笑ましいとさえ、思っています。(笑)

 

いきなり、「ぺぺぺっ」 と唾をつけて、男性自身を無理矢理ねじ込んできて、ピストン運動をしたかと思ったら、しばらくして男が 「プルプルプル」 と、身体を震わせて終わるような無味乾燥な交尾セ/ックスよりは、ずっと楽しいと思います。

 

お互いが納得尽くで、楽しんでいるならば、「男のエゴだ!」 とめくじらをたてて、騒ぐようなことでもありません。(苦笑)

 

***

 

セ/ックスの 「体位」 については、古くは、「江戸四十八手」 に見られるような体位の 「型」 や 「呼び名」 はあるものの、基本的な 「体位の考え方」 について、きちんと解説してくれているものがありません。

 

ですので、今回は、「体位」 について話してみたいと思います。

 

体位の基本

 

まず 「体位」 の基本は、「正/常位」「後/背位」「騎/乗位」「座/位」 です。

多くの女性が、「正/常位」 を好みますが、これは 「抱擁感」 と 「男に責められている感」 の両方を感じることが出来ることと、自分はあまり動く必要がないため、快感に集中できるのかも知れません。

「座/位」 も背後から抱きしめられる感がありますので、好きな女性は少なくないと思います。

これに対して意見が分かれるのは、「後/背位」 と 「騎/乗位」 です。

しかし、その 「精神的な満足」 については、とりあえず、横に置いておいて、交わっている部分の 「快感」 に目を向けて下さい。

 

膣の裏側(ア/ナル側)に気持ち良くなるスポットを持っている女性は、「後/背位」 を好みますし、膣の奥(ポ/ルチオ)が気持ち良くなる女性は、「騎/乗位」 を好みます。

また、「G/スポット」 が気持ち良い女性は、正/常位や座/位が好きかも知れません。

 

「体位」 は、① 女性が気持ち良くなるスポットが何処にあるかということと、② 男性自身が女性の気持ち良くなるスポットに当てられるかどうか。この二つの要素が、密接に絡んでいるのです。

 

ですので、短小の男性がいくら女性に 「騎/乗位」 をさせても、物理的に届かないわけですから、膣の奥に刺激を与えることは出来ません。

短小の人が女性の子宮口に当てるためには、短小でも届く、女性の 「G/スポット」 をたくさん攻めて、子宮口が降りてきた時点で最後に当てるしかないのです。

 

短小の人が、男性自身が大きかったり長かったりする人と同じ動作をしていては、適いっこないのです。短小の人は、子供を作ろうとしているとき以外は、膣と並行に入れるのではなく、女性の恥骨に向けて刺激してみて下さい。

 

逆に、男性自身が長い人、特に長くて先が細い人は、長さを誇って 「ガンガン」 突かれると、女性は痛くて痛くて堪りません。

「本当に痛い」 と女性は、快感に集中出来ないどころか、一気に冷めてしまいます。

自分では、「アソコが大きい」 のが自慢なのに、思ってるほどモテない男性は、「セ/ックスが下手」 な可能性が高いですので、「手加減をせず、独りよがりなセ/ックスをしていなかったか?」 過去の自分の行動を振り返ってみて下さい。(苦笑)

 

また、男性のアソコは、いろいろで、上向きに反っている 「上反り」 もあれば、下向きに反っている 「下反り」 もあります。

 

女性も、A さんとしたときに、このポーズで気持ち良かったからと言って、全くアソコのタイプが異なる B さんに対して同じ体位を取ったところで、全然気持ち良くないのは当たり前なのです。

 

体位で一番重要なことは、「女性が気持ち良いと感じるスポットに、きちんと男性自身(亀)を当てること」 なのです。【原則1】

 

男性に言いたいことは、「自分が気持ち良いからと言って、必ずしも、女性も気持ち良いわけではない」 ということ。

ですので、男と女が出会えば、その出会いの数だけ、「ベストな体位」 も微妙に異なると言うことです。

上から目線で失礼ではありますが、その辺の女性が話している 「セ/ックスの相性」 なんて言うものは、たまたま、その気持ち良いところに当たっている(いた)に過ぎません。

気持ちの問題とか、好きな容姿といった要素も絡んでくるでしょうが、自分と 「セ/ックスの相性」 が良いと思った男性には、他にも 「セ/ックスの相性」 が良いと思う(思った)女性がたくさん居たりするものです。(笑)

 

***

 

本当に基本的なことで、言われてみれば 「当たり前」 のことなのですが、誰もこの 「原則」 を説明しないので、これを読んだ方は、まずそのことを心に留めてみて下さい。

そして、女性は当たって気持ち良いところに導く努力を、男性は自分の男性自身の特性にあわせて、体位を研究すること。要は 「自分自身を知る努力をすること」 を意識してみて下さい。

 

しばらく体位について、書いてみようかと思います。

 

(つづく)

2019/04/22

女性が中でイクために(11)

過去記事 「女性が中でイクために(10)」 の続きです。

 

「中イキ」 ってどんな感じなのだろう?

出来れば、同性(女性)の口から直接聞いてみたい気持ちは解ります。(笑)

 

そもそも 「中イキ」 経験出来るはずもない男で、しかも、こんな50過ぎの薄汚い 「エロオヤジ」 の言うことなんて 「怪し過ぎて信じられない!」 という方がいたとしても、全然不思議ではありません。(苦笑)

 

しかし何故、男ばかりが 「中イキ」 を語るのか。

それは、困ったことに、女性は 「中イキ」 をすると、その間の記憶が 「ぽっかり」 と抜け落ちるからなのです。

 

「記憶が飛ぶ」 とは、どういう状態か?

 

「中イキ」 をした女性は、別に 「失神」 して、気を失うわけではありません。

意識はあるので、声を掛ければ反応しますし、返事もすれば、話も出来ます。

しかし、まるでこの世を留守にでもしていたかように、「記憶」 だけが抜け落ちているのです。

 

「あのとき、こんなだったよ!?」 と教えてあげると、ぼんやりとした記憶を辿(たど)って、「ああっ!そうだ!そうだ!」 と思い出す人もいます。しかし、前後関係が良く解らなかったり、どうしても思い出せないこともあったり。

 

普段であれば、10年前に会った人の、名前や日付、下手をすると 「会話」 の内容までも細かく覚えていたりする、おそるべき 「記憶力」 の女性であっても、このときばかりは機能が働かなくなるのです。

 

「あそこで〇〇の話をしたところまでは覚えてるんだけど、其処から何時に店を出て、それからどうやって家まで帰ってきたのか全然覚えてない」

 

ちょうど、酒好きの人が飲み過ぎてしまい、ある時点からのことを全く覚えていないのと良く似てます。

勿論この場合も 「薄っすら」 とした記憶は残っていたりします。しかし、それを自力で思い出すことはなかなか至難の業です。

 

女性の 「中イキ」 もこれに近い状態と言えます。意識はありますし、話もするのですが、記憶が 「朧気(おぼろげ)」 になるのです。

自分一人で思い出すのはなかなか難しく、その場にいた人の証言などを頼りにして、ようやく思い出せるか、思い出せないかなわけですから、普通の女性は、なかなか自信を以って 「中イキ」 を語れないのです。

 

自分が 「あまりにも断定的に 『中イキ』 を語る女性の話は信じてはダメ!」 と言っているのは、そのためです。これらの記事の多くは、いろいろなサイトの情報を単に寄せ集めて、それらしく編纂(へんさん)したに過ぎません。

 

女性による 「中イキ」 談義


女性が自分の 「中イキ」 体験を語ることについては、全然問題ないのですが、「中イキ」 の場合、女性はそのときの 「記憶」 が飛んでしまうことの他に、女性が 「中イキ」 を語れないもうひとつ理由があります。 それはある意味当たり前なのですが、女性は、いろいろな 「竿」 を見る機会はあっても、他の女性の 「中イキ」 に立ち会う機会がないこと。(笑)

ですので、自らの体験以外は、どうしても他で見聞きした情報に頼るしかないわけです。(笑)

 

なので、見掛けたとしても、「いかがでしたか?」 みたいな 「まとめ記事」 の類か、「イケてる自分」 を演出している承認欲求丸出しの記事ぐらいのもの。そんな偽り多き、女性語りの 「中イキ」 論議ですが、マトモなものをひとつ見つけました。(笑)

 

女性ライターによる 「中イキ」 記事

 

株式会社サイゾーが運営する 「messy」 という情報サイトに、キュレーターをされている 「大根蘭」 さんという女性がいるのですが、この方は 「セ/ックスの求道者」 を自認されている方で、記事の内容もなかなか的確で参考になりますので、昨年の記事になりますが、彼女の 「中イキ」 記事をご紹介させていただきます。

 

「中イキは記憶が飛ぶって本当? オーガズムの感覚に“不正解”はない!」

彼女が受けた 「中イキ」 感覚の中身

 

彼女は、記事の中で、こんな風に書いています。

私の場合は、中イキ直前に力むため無呼吸状態に近く、イッた瞬間は心拍数も上昇して、額はクリイキのときよりも汗が流れますし、イッたあとにすぐ落ち着くクリイキとは違い、中イキ後は痙攣してる感覚を感じながら、しばらく放心状態です。

 頭が真っ白になることもありますが“真っ白になった”という意識はありますし、“気持ちよすぎて、何を言っているかわからない言葉を発していた”ことも覚えています。ネット上では、私と同じように「意識が飛ぶと聞くけど、私は最初から最後まで覚えている」という人に対しても「自分では気付いていないだけで、記憶が飛んでいるはずですよ」という意見や「じゃ、きっとまだ本当の中イキを知らないのかも」という意見もありました。う~ん、なんだか断言されていることに、モヤモヤします。確認したいなら、セックス中の音声や映像を記録しておくしか術がないでしょうが、やりたくないですし……。

 

彼女の表現は、実に 「的確」 です。

 

「オーガズム」 は、”累積的な性的緊張からの突然の解放のことであり、骨盤まわりの筋肉のリズミカルな痙攣を伴い、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至るもの” のと定義されますが、「無呼吸」 に近いのは、性的緊張ゆえに、力を込めて堪えて踏ん張っているためですが、実際はこのときも、一種の痙攣状態にあります。力が思いっきり籠っているときの痙攣が四分音符の周期であるなら、その後、解放された直後に起こる骨盤底筋や腹部の痙攣は八分音符の周期です。

 

最初から最後まで覚えているのであれば、それはどちらかと言うと、「中イキ(オーガズム)」 ではなくて、時間が止まり、甘い時間が永遠に続く 「エクスタシー」 の状態だと思います。

 

「中イキ」 も、その 「深さ」 が浅い深いといった 「程度問題」 はあると思いますが、頭の中が白くなったこととか、汗が噴き出すのを感じたとか、何を話したかは覚えていないけれども、話していたことは覚えているなど、ちょっとした断片的な記憶はあったりしますが、しかし記憶があったとしても、その程度で、前後関係や細かいことは分からなかったりします。(笑)

 

また、彼女が、「ク/リイキ」 によるオーガズムと、「中イキ」 によるオーガズムの違いを語っていますが、これも的確な表現だと思います。

この 「感覚の違い」 すら知らない女性のひとは、前にも書いた 「女医さん」 のように、加藤鷹が本に書こうとした 「意味」 も、フロイトが言っている 「意味」 も汲み取れないのです。

 

そして、彼女がいみじくも書いているように、唯一女性が自分の 「オーガズム」 を客観視するためには、自分の 「セックス中の音声や映像を記録しておくしか術がない」 のです。(笑)

彼女は、自分の 「観察」 の限界も認識しているし、対応策も考えているという点においても、実に嘘がありません。(笑)

 

素直に自分の言葉で語っているところに、大変好感が持てます。(笑)

 

「記憶が飛ぶ」 のは酸欠?

 

但し、彼女もまだ、きちんと 「オーガズム」 のメカニズムは理解していないようなので、若干誤解している部分もあるように思われます。

先ほども書きましたが、「中イキ」 の瞬間に記憶が飛んだり、意識が飛ぶのは正しいのですが、これは 「酸欠状態」 とか、そのまた逆の 「過呼吸」 によって気を失っている状態とは全く異なります。

 

確かに 「オーガズム」 を迎えると、女性の鼓動(脈拍)は早くなり、血圧は上昇し、呼吸も荒くなってきます。中には確かに 「過呼吸」 気味になる女性もいないわけではありません。

自分は、このような女性に対しては、手で口を塞いだり、首に手を当てたりして、出来るだけ血中の二酸化炭素濃度を落とさないように 「呼吸管理」 をしています。これは一見 「サディスティック」 に見えます が、これはあくまでも、「過呼吸」 による 「失神」 を防ぐため。

 

男は、「女が失神するほどイカせた!」 と誇りに思い、女性は女性で 「失神するほどわたしはイケるの」 と言いたいのかも知れませんが、自分に言わせれば、「失神」 したのは、男性パートナーの 「呼吸管理」 出来ていないだけです。(苦笑)

 

何回も言うように、医学的には 「オーガズム」 の迎えるにあたっては、まず最初に ① 女性の 「理性」 を司る 「前頭前野」 が最初にシャットダウンし、そして最後に ② 「不安」 や 「恐怖」 を司る 「扁桃体」 がシャットダウンを起こして、「オーガズム」 が起きるのです。

① の時点で、女性の記憶は朦朧(もうろう)とし始め、そして、② を乗り越えようとして、女性は 「イヤイヤ」 を始めます。

ちなみに、「中イキ」 に一歩手前の女性であっても、もう、ほとんどぼんやりとしか 「そのときの記憶」 はありません。(笑)

 

「中イキ」 において、「記憶が飛ぶ」 のは、前頭前野の働きが低下するためです。

ですので、本人は言葉を掛ければ普通に答えますし、当然 「はあはあ」 と息もしていますし、ブツブツとまるで独り言のような言葉を発していたりはしますが、そのときに自分の行動などの細かい描写といった記憶もそうですし、周囲の状況といった記憶が抜け落ちるのです。

 

「中イキ」 で 「記憶が飛ぶ」 のと 「失神」 は、全く次元が異なる話なのです。

 

SM とオーガズム

 

「SM」 の 「緊縛」 の世界では、「縄イキ」 という現象があります。

また、ちょっとした刺激や連想から 「オーガズム」 の達する 「脳イキ」 という言葉もあります。

「中イキ」 でさえ難しいのに、この辺になってくると、また 「都市伝説」 のように受け留められがちですが、実際に存在します。

自分の愛奴は、指の股にある水掻き部分を刺激して、イったこともありますし、乳首を摘まんでもイキますし、舌を吸ったりしてもイキます。

 

なんで、「SM」 と 「オーガズム」 が関係しているのか?- と不思議に思われるでしょうが、「フロイト」「マルキ・ド・サド」「ジョルジュ・バタイユ」 も、相互に影響を及ぼし合った同士で、同じ穴のムジナなのです。

 

SM で、縄に縛られてイってしまう 「縄イキ」 というのも一種の 「脳イキ」 であり、「中イキ」 もまた、一種の 「脳イキ」 のひとつに過ぎないのだと思っています。

そして、一度 「脳イキ」 出来るようになれば、何度でもイクようになりますし、「指1本」 でもイクようになります。

勿論、自分の指導に対して、きちんと向かい合ってくれていることが前提となりますが、これは、女性の 「オーガズム」 も結局最後は、女性の 「脳」 で感じているからと思われます。


***

 

今回は、取り敢えず、本音ベースで、なかなか 「信憑性」 のある記事を書かれている 「大根蘭」 さんの 「中イキ」 記事をご紹介しました。

頭で理屈を理解したからと言って、「中イキ」 出来るようになるわけでもありませんし、「中イキ」 させることが出来るようになるわけでもありませんが、しかし、感覚的にイメージ出来るのと出来ないのとでは、同じように 「中イキ」 を目指すにしても、かなり違うと思います。

 

「中イキ」 を目指す方たちの、何かの参考にでもなれば幸いです。(笑)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/04/22

ニッポンのセ/ックスを読み解く(6)

前記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)」 の続きです。

 

前回の記事までは、「ジェクス」 の調査データに基づいて、「男女の浮気や不倫」 について論じてきました。

「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 のところでは、某ブロ友さんより、「意外と多いですな!」 とのコメントを頂きましたが、確かに 60代男性の現在進行形をも含む7割を超える 「浮気率」 を見ると圧巻です。(苦笑)

60代の男性と 「したい!」 と思われる女性は少ないとは思いますが、 「性の深淵」 を見るような気がしますし、50代に比べると半減してはいるものの、60代にて未だに現役な方もいらっしゃる訳で、自分も、これからも精進したいと思っております。(笑)

 

実を言いますと、自分も40代のときは、「50代なんて終わってるだろ?」 と思っておりました。(苦笑)

まあ、そもそもを言えば、自分が20代や30代のときには、まさか50代の人達が 「してる」 とは思ってもおりませんでしたし。(^^;

 

 

しかし、この60代の男性で7割を超えるオレンジ色の部分は、「これまでに配偶者や恋人以外の人とのセックスがあったか」 という問いに対して 「あった」 と答えた、あくまでも、過去の浮気であり不倫なのです。

 

人生も長くなれば、いろいろなところで迷いが生じます。

過去の 「浮気」 や 「不倫」 と言っても、もしかしたら 「たった一度の迷い」 かも知れませんし、「たった一度の風俗」 なのかも知れません。

 

中には、風/俗通いをやめられない 「ツワモノのおっちゃん」 もいるかも知れませんし、自分のように 「多頭飼い」 のえげつないゲスなオヤジもいるかも知れない。

もしかしたら、職権を乱用して、従業員の女性を誑(たぶら)かすなど、卑劣な輩の悪行も、この中に含まれているかも知れません。

 

しかし、浮気は浮気、不倫は不倫。

 

そして残る3割の人達の内情は、「統計」 上は明らかになってはいませんが、可能性とあるのは、性欲を感じない、あるいは、セ/ックスしたいとは思わない人達。

 

結果として見れば、不起訴になるか起訴相当かを別にすれば、「人間はこれだけ、不完全である」 ということなのです。

 

そして 「女性」 の場合も、「女性用風/俗」 が未だ発展途上にあるので、表には出て来ていないものの、やはり男性同様 「不完全」 なのです。

 

***

 

「結婚相手」 に、自分の100%理想の相手と言うものがいないように、最後は何処かで割り切らなければいけないのです。

 

「セ/ックス」 は、「秘め事」 であるだけに、いろいろと後回しにされやすく、夫婦の中でも一番 「歪み」 が出易いところなのです。

 

「揚げ物」 嫌いの奥さんに、いくら 「とんかつを食べたい!」 と言ったところで、家の中の雰囲気を壊すだけです。それならば、外でこっそり 「とんかつ屋」 で、美味しい 「とんかつ」 を食べれば良いのです。

 

「セ/ックス」 も同じ。

 

「セ/ックス嫌い」 のパートナーや、既に自分から心が離れた相方に、いくら迫ったところで、断られるだけです。

また、断る方は断る方で、体調不良とかそういう問題ではなく、既に心が冷めているのであれば、「外でしてきて」 と相手に伝えるべきでしょう。

 

しかし、人によってはいろいろな考え方があります。

 

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス (織田信長)

鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス (豊臣秀吉)

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス (徳川家康)

 

「とんかつ」 の例で言うなら、織田信長なら 「離婚」、豊臣秀吉なら 「DV」 です。

 

「浮気」 も 「不倫」 も外食文化です。(笑)

 

鳴かぬなら 鳴くのを探そう ホトトギス (チョビワルおや路)

 

***

 

前回、ジャクスの調査から、1/3 の人は浮気をし、1/3 の人は現状維持、そして、残る 1/3 はセ/ックス未経験の人と分析しました。

1/3 の 「現状維持」 派というのは、男性ではとりあえず 「風/俗」 で済まし、女性では 「何かで誤魔化す」 ということです。SNS などで 「ネット恋愛」 してはいるけど、リアルでは会わないという女性や、「プラトニックな恋愛」 に限定しているという女性は、このタイプです。

 

では、残る 1/3 の人達はどんな人達なのか?

 

いろいろと調べてみると、「性欲がない」 わけではないようです。

 

これは、「JASE 現代性教育研究ジャーナル」 2019年 No.94 の 「青少年の性行動の不活性化と多様性」 という記事に掲載されていた 「学生の性に対する関心」 についての調査結果です。

 

 

少なくとも、大学生の時点で、未だに 「性に対する関心」 のない人も見られますが、しかし、国勢調査にあるような 「セ/ックス未経験者数」 に上るような比率で見られるわけでもありません。

 

いろいろとネットで調べていくと、次のような幾つかの記事にぶち当たりました。

 

「なぜ日本人の間で30歳前後のセックス未経験者が増えているのか」というニュースがCNNで報じられる」

「介護事業を始めて気がついた、中年童貞の深刻さ」

 

まず、最初の記事には、いくつかのインタビューもありますが、サカイさんが、

「女性に出会って魅力を感じると、デートに誘ったり手をつないだり、キスしたりと普通はそんな風に進むものですが、私の場合はそのような事がこれまでに起こりませんでした。そういう機会は自然にやってくるものだと思っていたのですが、何もありませんでした」

と言っているように、「完全に受け身」 であるということです。

自分の意思を全く感じられないほどです。主体性が全く感じられません。

 

二番目の記事は、「中年童貞」 に関する記事で、幻冬舎から出版されている同名の書籍からの引用記事のようですが、コチラは、秋葉に集う 「中年オタク」 の童貞率が高いとしています。

二次元しか愛せないっていうオタクがいるけど、そのほとんどは方便ですよ。実際は現実の女の子に相手にされないから、二次元が好きというのが一般的です。最近はネットで叩かれるからみんな言わなくなったけどね。二次元しか好きになれないって言い訳、自己暗示。オタクの人に見られる傾向だけど、自己正当化するわけですね。非モテって言葉も同じように使われている。俺たちはモテないのではなく、モテたくないと。もちろん例外もあって現実の女の子からモテるルックスだけど、二次元しか興味がないって人もいる。それは若い世代に多いですね。

アニメなどの二次元やフィギュアへの傾倒は、現実の性からの逃避であり、これらは単なる自己正当化にすぎないという意見は熾烈です。(苦笑)

リアルな女性は、自分の思い通りにもなりませんし、ワガママも言います。(苦笑)

こういった人達から見れば、それは 「面倒臭い」 以外の何物でもないのでしょう。

自分の先輩にも、こういうタイプの男性はいましたので、何となくイメージが沸きます。w

 

***

 

こうやって、3つのグループを対比してみると、「浮気」 したり 「不倫」 に走る男女は、リスクを取って果敢に攻める、あるいは、それを熱望しているタイプの人達であり、第二のグループは、そこまでの勇気がなかったり、あるいは、条件が揃わないなどの理由で行動に移せない保守的なタイプ、そして、最後のグループは、そもそも人付き合いからして苦手なタイプ、あるいは、鼻から諦めているか、逃げているタイプと言えるのかも知れません。

 

「不倫」 や 「浮気」 をしているからと言って、「コミュニケーション能力」 に富んでいる人ばかりとは限りません。

女性の場合は、自分が熱望していることの意思表示が出来て、そして、それを察知できる男性であるならば、組み合わせは成立します。

大きな違いは、「鼻から諦めてしまう人」、「躊躇してしまう人」、そして 「行動に移せる人」 の違いであるように思います。

 

勿論、倫理観も大きいと思いますし、性欲のある・なしも関係すると思います。

 

しかし、「一生の話」 ともなると、誰も見ていない状況というものもあれば、棚から牡丹餅みたいな状況もあるわけで、そこまで自分を律することは難しいということなのでしょう。

 

結局のところ、「文春砲」 に始まる、マスコミによる 「ゲス不倫」 騒動で、一番騒いだのは、男性の人口の 1/4 を占め、女性の人口の 1/3 を占める、第三極にいる 「セ/ックス未経験」 の人達であり、そして、追従したのが、第二極にいる女性陣だったのではなかったのでしょうか?

2019/04/22

ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)

前の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 の続きです。

 

ひとつ前の記事では、男性の 1/3 が 「不倫」 や 「浮気」 をし、他の 1/3 の男は 「風俗」 に通い、そして、残る 1/3 が 「不倫」 も 「浮気」 も 「風俗」 通いもしないと結論付けました。(笑)

お金がなければ 「風/俗」 には通えませんし、モテない男は、「職権乱用」 でもしない限り、「不倫」 も 「浮気」 も出来はしません。

 

今回は、残る 1/3 の、「浮気をしない系」 の 「男性」 についての話です。

 

***

 

ちなみに、「ニッポンのセ/ックス 2018年版」 によると、男性で 5.4%、女性で 7.6%が、「同性を好む」 と答えたそうです。

 

そして、もうひとつの問題。

それは、「性体験」 のない人達の存在です。

 

国勢調査の結果を踏まえて言えば、2015年の時点で性交渉の経験のない独身者の割合は、20~24歳の独身男女で、ほぼ2人に1人。25~30歳も独身男女で、ほぼ3人に1人。

30~34歳の独身男性で、4人に1人、同じく30~34歳の独身女性で、3人に1人が未経験者という結果になっています。

 

 

***

 

「性体験」 のないまま、「結婚」 することが問題だとは思ってはいませんし、個人的には、結婚において、「バージニティ(virginity)」 というものは重要だとは思っていません。

「問題」 は、年齢が上がるに連れて、この人達が結婚する確率が極めて低いことにあります。

40歳を超えて初婚を迎える人は、ほんの一部の人達に過ぎません。

人口動態統計調査を見ても、「累積初婚率」 は、男性人口1,000対し、700~800に過ぎません。

 

つまり、男性の4人に1人は、結婚しない確率が高いのです。

こちらは、単なる 「結婚の話」 なのですが、そしてその一方で、未婚男性の性交渉の未経験比率も、やはり同じく男性の1/4の値を示しているのです。

 

国勢調査の結果として、35から39歳の独身男性の 1/4 にあたる男性は 「童/貞」 であり、そして、1/3 弱の女性は 「処/女」 なのです。

この人達が、40歳以降に結婚する比率は、人口動態上は、かなり低くなります。

 

 

***

 

「結婚」 も 「セ/ックス」 もその人の 「ライフスタイル」 です。

「結婚」 していなくても、「セ/ックス」 している人はいるでしょうし、「結婚」 していなくても、「出産」 している女性は居ます。

もちろん、「結婚」 しても、性交渉のない夫婦もいるでしょう。

 

だからと言って、こういった人達が、「性的能力」 に欠けるとは思ってはいません。

性的に受け身であったり、「性」 に対する偏見があったり、「処/女性」 に対して強い思い込みがあったり、あるいは、そもそも 「性的行為」 に興味がなかったり。

それまでに 「セ/ックス」 を未経験だった理由が、本人の 「性欲」 の欠如にあるのか、「宗教」 的な 「戒律」 によるのか、それとも、単に機会がなかったからなのか。その辺は分かりません。

しかし、ひとつ言えるとすれば、「性」 に保守的であり、そして、「性」 の経験が少ない人達であるということです。

 

「結婚」 という 「スタイル」 を取るか・取らないかは別にして、「セ/ックス」 の経験があるか・ないかは、「性」 に対する嗜好を表しているとも言えるのです。

 

そして生来、「セ/ックス」 を好まないわけですから、「浮気」 や 「不倫」 もする筈がありません。(苦笑)

 

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もちろん、自分の女房や彼女のことが 「好きで好きで溜まらない」 男は 「浮気」 なんかしないでしょうし、仕事に忙殺されて、寝る時間さえも惜しむ人は、女性のことを考えている時間すら、持ち合わせていません。

 

しかし、これらの調査が示していることは、男性も女性も、三つのタイプに分かれるということ。

 

1/3 の男性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の男性は、女性をお金で買い、そして、残る 1/3 の男性は、そもそも 「セ/ックス」 には全く興味がないか、あるいは、異性との 「セ/ックス」 には全く興味がないのです。

 

そして、女性の場合も、

 

1/3 の女性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の女性は、「セ/ックス」 に興味を示さず、そして残る 1/3 の女性は、不倫や浮気をしない人達なのです。

 

 

「ニッポンのセ/ックスを読み解く(2)」 の記事でご紹介した、自称 「独身研究家」 の 荒川和久氏は、

 

「いつの時代も 『恋している男女』 は3割だけ」

 

と言っていましたが、ようやく腑(ふ)に落ちた次第。(^^;

 

「トキメキ」 であれ 「セ/ックス」 であれ、追い求めるのは、男も女も 3人に2人。

しかし、その2人の人のうちの1人は 「恋を楽しめる人」 つまりは、相手の出来る人であり、もう1人の人は 「恋を楽しめない」 人、すなわち相手の出来ない人。

 

どうやら、そういう意味のことのようです。(笑)

2019/04/22

ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)

過去の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(3)」 の続きです。

 

ここ数年、「ゲスの不倫」 が流行りました。

 

「不倫する」 ゲスもいれば、それをあざとく 「人前に晒す」 ゲスもいて、またまたそこから逃れようと、狡からい 「言い訳をする」 ゲスもいれば、それをまたこっ酷く 「こき下ろす」 ゲス。

テレビ番組は 「人民裁判」 さながらで、日本人一億総 「ゲス」 社会に、なり下がった異常な数年でした。

 

妻や旦那の浮気が露見して、渡辺謙さんのように、「離婚」 に発展する場合もあれば、ご真希のように 「訴訟」 に発展する場合もありますし、同じく 「モー娘」 の矢口真里のように、不倫相手と結婚する場合もあったりします。

 

「離婚」 するも、結婚生活を 「続ける」 も、二人の心次第。

いろいろと理由はあるでしょうが、嫌々ツライ生活を続ける必要もないでしょうし、大事なことは、二人がこれからも家庭を再構築する意思を持っており、かつ、実現可能性も含め、二人が再出発する合意が出来るか否かなんだと思います。

 

20代や30代の 「浮気」 や 「不倫」 は、まだ若いこともありますし、その分純粋であるのか、それとも、かなり生々しいためか、感情的になりがちですが、40代や50代の 「不倫」 や 「浮気」 ともなると、大人になってくるのか、はたまた、ずる賢くなってくると言うのか、既婚者の場合、家庭を壊してまで不倫しようという人は、あまり見掛けません。

やはり若ければ再出発も可能ですし、純粋であるがゆえに 「裏切られた」 という思いも強くなるのでしょう。

 

***

 

「浮気」 も 「不倫」 も既婚者の場合は 「不貞行為」。

決して褒められる行為ではありませんが、しかし、それ自体は 「犯罪」 行為ではなく、あくまでも配偶者の 「権利の侵害」 に過ぎません。

 

暴かれた 「他人の不倫」 を批判して、そして一緒に叩く多くの国民。

では、実際にどれだけの人が、「浮気」 や 「不倫」 をしているのでしょうか?

 

   「男は全員、浮気をする」

 

という女性もいれば、

 

   「浮気をしない男も、実際に存在する」

 

と主張する女性もいます。

 

そもそも、異性に淡白だったり、セ/ックスが好きでない男性もいれば、自分の女房が好きで好きで溜まらない男性もいます。そういった男性は浮気しないでしょうし、仕事が忙し過ぎて、「浮気」 や 「不倫」 をするだけの時間や体力がない人もいるかも知れません。

また、「浮気」 や 「不倫」 は、一方的に出来る行為ではありませんので、中には、「浮気したくてしたくて、仕方がない」 のにもかかわらず、相手が出来なくて、「浮気できない」 男もいるかも知れません。

そうでもない限り、やはり男性には、一定の 「不倫」 をするリスクが掛かってくると思います。

ですので、どちらも正しいと言えるでしょう。

 

しかし、それは男性ばかりでしょうか?

 

「浮気」 や 「不倫」 には、相手が必要なのです。

中には、自分が 「既婚」 であることを隠して、付き合おうとするゲスもいますが、「不倫」 を承知で付き合う人も少なくありません。

 

人生に1回だけの過去の過ちも、懲りずに何回も繰り返す確信犯も、浮気は浮気、不倫は不倫。

 

***

 

前回の記事 「女性が中でイクために(10)」 でご紹介した、日本性教育協会が発行している 「現代性教育研究ジャーナル」 に掲載されている記事 「『【ジェクス】ジャパン・セックス・サーベイ』 結果の概要」 を見ると、次のような調査結果が出ています。

 

 

 

なんと、20代では、男性の方が純真なんですね!?(笑)

浮気や不倫の経験のない人は、男で 68.3%あるのに対して、女性では 57.4%です。

30%強の男が浮気の経験があるのに対し、女性の方は 40%強。(笑)

女性おそるべしです。(笑)

 

30代40代で、男性の浮気不倫率は、60%代に大きく飛躍します。(笑)

そして、50代60代と階段を上る度に、70%、80%弱と増加していきます。

きっと 「オヤジ化」 が関係しているのかも知れません。ww

しかし、現在進行形は、40代から50代をピークに、60代では大きく半減しています。

 

30代以上の男性であれば、「3人に2人は、浮気の前科がある」 ことになります。(笑)


 

では女性の方は、どうかと言うと、

 

何とこの調査で一番すごいのは、20代と30代。

20代で40%強、30代で45%弱を記録し、それから40代50代と40%強で安定していますが、オレンジ色の部分は、過去に浮気や不倫の過去があった人の部分ですので、経年で増えこそすれ、減ることはありません。

 

女性で、50代と60代にギャップが見られるのは、時代の違いでしょうか?

現在の60代と言えば、ビートルズから、ディスコの初期に掛けての人達。フリーセ/ックスといったヒッピー文化には若干若過ぎて乗れなかった世代。ちょうど団塊世代以降の人達です。

 

女性の場合は、世代によって異なるものの、浮気や不倫の経験があるのは、2~3人に1人という計算になります。

 

「現在もある」 と回答した人達は、30代から50代の男性で、8~10%。

女性の場合は、20代から50代で、4~5% となっています。

おかしいなー、またまた人数が合いません。(^^;

この調査においても、風/俗の利用が 「浮気」 や 「不倫」 にカウントされているんでしょうか?(苦笑)

 

***
 

風俗の編入を確認するために、ジェクスのレポートにある 「これまでにお金を払ったセックス(性交渉)をしたことがあるか」 という項目のデータを使ってみることにします。

お金の絡む 「風/俗」 や 「援/助交際」 あるいは 「愛/人契約」 の類のようです。それを示すのが、図3です。

 

 

現在進行形のところだけを見ると、このような有償サービスを利用している場合は、図2の問いにおいても、図3の問いにおいても現在進行中となっているはずです。

そして、こういったサービスを利用している男性の場合は、特定の女性と不倫関係にあるケースは少ないものと仮定すると、現在、配偶者や恋人以外との性交渉があるとする男性のボリュームは、2.2~5.2%となり、現在、配偶者や恋人以外との性交渉があるとする女性のボリューム4.1~4.5%と比較的近い数値になります。

 

男性の場合、婚外恋愛あるいは浮気なのか、お金の絡む商売なのかを見てみると、次のグラフのようになります。

 

 

20代ではお金がありませんが、30代は既婚者の場合は出産などもあります。手っ取り早く風/俗等を利用しているということなのでしょうか?

40代になると、仕事で責任ある立場につくなど、部下との交流が増えます。ちなみに不倫が一番多いのは今の時代でも 「職場」 です。(笑)

50代でサービスの利用が増えているのは、若い子狙いなのでしょうか?(笑)

 

この仮説が正しいとすると、5~10%の男性が 「浮気」 や 「不倫」 をしており、純粋な 「不倫」 は、46.4%で、風/俗その他が 53.6% ということになります。

 

「ニッポンのセ/ックス 2018年版」 が既婚者に限定した値であったため、過去の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く」 では、これを独身者も含めた数に補正してみましたが、その値が 11.3%。ジェクスの調査結果では、8~10%ですので、まあまあ良い線行っていると言えます。(笑)

 

風/俗の利用にもめくじらを立てる女性もいるかも知れませんが、「3人に1人」 は風/俗を利用し、そして、「3人のうちのもう1人」 が純粋な 「不倫」 をしている計算になります。

 

「男性も女性も、純粋に不倫や浮気をする人は 1/3」  ということになります。

男性の場合は、そこに、「風/俗その他を利用している、別の 1/3 の人達」 が加算されているということになります。 

 

そして、残る男性の1/3が、「浮気」 も 「不倫」 もしないし、「風/俗」 にも通わない人達 ということになります。

 

では、その人達はいったいどのような人達なのでしょうか?

次回はそのあたりを掘り下げてみたいと思います。(^o^)/

2019/04/22

ニッポンのセ/ックスを読み解く(3)

前回の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(2)」 の続きです。

 

相模ゴム工業が日本全国に渡り実施した 「セ/ックス」 に関する大規模調査 「ニッポンのセックス2018年版」 は、「パートナーのいる夫婦やカップルの2組に1組がセ/ックスレス」 であるとか、「パートナーのいる夫婦やカップルの3人に1人が浮気や不倫をしている」 という部分のみがセンセーショナルにうたわれていますが、「同じ不倫であるにもかかわらず、何で男女差があるんだ?」 ということで、前々回の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く」 では、その原因を考察し、前回の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(2)」 では、パートナーのいない人も含めて、「不倫や浮気をしている人の比率」 を推計してみました。

 

***

 

しかし、この情報だけでは、「セ/ックスの満足度」 といった 「セ/ックスの質」 にまで議論を深化させることは出来ません。

 

そこで適当に、セックスの実態的な調査を見つけてきました。(笑)

 

(1) With 

 

   「イマドキ女子のセックスの実態♥人には聞けない…女子の本音が炸裂!【男子も必見!】」

 

しかし、内容を見てみると、「セックスは好きですか?」 の設問に 「はい」 と答えたのは、84.1%。「今までに経験した人数」 の回答に、0と答えたのは1%の人達で、平均値は5人前後。半数の人達は6人以上。また、「パートナーとのセックスに満足している」 のは、60.5%で、定期的にセックスする相手が1人なのは、69.5%で、2人以上は、16.2%。

そして、「イクために努力をしたことがある人」 は、39.9%、セ/ックスで 「イッたことのある人」 は、65.7%であるのに対し、「イッたことのない人」 は、34.3%。

このうち、「毎回イケる人」 は、36.77%で、「外イキ」 は、65.2%、「中イキ」 は、34.8%。

「イッたフリをしたことがある人」 は、60.1% 、「アブノーマルなセックスに興味のある人」 は、52.4% 、「オ/ナニーをする人」 は、68.7% という結果になっています。

 

全体的にセ/ックスに対して積極的で、感覚的には、数値が大きすぎるような気がします。

ちなみに調査は、With 編集部で、調査対象は 300名の OLです。調査としては、あまり母数は多い方ではありません。

自分は、「With」 というファッション雑誌の具体的な内容は知らないのですが、多少は意識高い系であるのか、読者層のバイアスを受けてしまっているような気がします。

 

これと対比するために、相模ゴム工業と同じ 「コ/ンドームメーカー」 である、ジェックス株式会社が実施した 「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2017」 を見てみました。

こちらは、相模ゴム工業ほど大規模ではありませんが、20歳から69歳までの男女を対象に、各都道府県毎に107件収集を行った有効回答 5,029人の調査結果です。

 

(2) ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ

 

こちらを見ると、

 

「性欲の高まりを感じたことがない」 のは、30.5%

「マスターベーションの頻度」 では、「まったくしたことがない」 人は27.8%。20代は、34.1%の女性が経験していませんが、年齢が高まるにつれて、「まったくしたことのない」 人は、24%代にまで減少していきます。

「セックスの際の悩み」 では、「快感が得られない」 が13.2%、「オーガズムに達することが出来ない」 が 22.5% となっています。ちなみに、その他の問題では、「挿入時間が短い」 は、9.1%、逆に 「挿入時間が長い」 は、6.1% となっており、47.7%の女性は、特に悩みはないという回答になっています。

実に、セックスで気持ち良くなれない女性の数の平均は実に 35.7%、ちなみに 20代では、46.6%の女性が、快感やオーガズムを経験出来ていないという結果が出ています。


「セックスの回数」 を見ると、月1回未満(セックスレス)は、男性で57.1%、女性で63.3%に達していますので、相模ゴム工業の数値と比べると、かなりアンダーに出ている可能性があると言えます。

 

ちなみに、「日本家族計画協会」 のホームページに掲載されている、「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ2012 調査結果の概要」 を見ると、次のようにあります。

 

「セックスの際の絶頂感」を「オーガズム」とした上で、「今までのセックスでオーガズムを感じたことがあるか」と尋ねると、「いつも感じる」「だいたい感じる」の割合は、未婚女性では32・0%既婚女性では36・4%と違いが少ないものの、未婚女性では年齢が上がるにつれて高くなり、既婚女性では年齢による違いがさほどないものの、50歳代で43・6%となっている。

 「オーガズムをもっとも得やすい」のは、未婚、既婚とも6割超が「セックスの最中」と回答するも、「自分でマスターべーションをしている時」も2割を超えている。未婚女性は、20歳代では「セックスの最中」48・1%、「自分でマスターべーションをしている時」40・3%のように、若い女性ほど「自分でマスターべーションをしている時」の割合が高くなる傾向がある。「セックスの最中」にオーガズムを得る割合は未既婚ともに50歳代、60歳代が高い

 

 感覚的には、コチラの方が実態に近いように感じます。

 

1980年生まれのポケベル世代は、結構 「性」 に奔放でしたが、現在の若い子達は、その頃よりもずっと保守的になって来ています。

ちなみに、国の出生動向基本調査によると、童/貞・処/女の比率は、それぞれ以下のような感じで推移しています。

 

(1) 男性の童/貞比率の推移

 

男性の場合は、2005年あたりが底となり、そこから上昇に転じています。

2005年に20歳と言えば、1985年生まれくらいの世代です。

 

(2) 女性の処/女比率の推移

 

女性の処/女率も2005年あたりが底を打っていますが、女性の2010年からの、20歳から24歳における処/女の増加が、かなり顕著です。ミレニアム世代。丁度2000年生まれあたりの世代に、何か大きな出来事でもあったのでしょうか?

 

***

 

「With」 と 「ジャクス」 の結果を比較すると、いずれもセックスで 「イケてない女性」 の比率は、35%前後

これには、「そもそもセ/ックスは好きではない」 という人や 「性欲が沸かない」 といった、30%の人達も含まれるでしょう。

 

また、「毎回イケてる」 と回答したのは、どちらも 36.7%前後

「With」 の設問は、「イケてる」 か 「イったことがない」 の二択なので、気持ち良かったことも含めて 「イケた」 と認識している 「微妙な人」 も含まれているように思われます。

 

***


そもそも、「性欲がない」 と言う人達も 30%ほど存在し、その半数である15%の女性は、そもそもセ/ックスが好きではないと思っている人達。残りの15%の女性は、セ/ックスが嫌いとまでは言わないけれども、オーガズムを味わったことがない人達。これが全体の35%。

 

そして、「性欲」 は感じるけれども、気持ち良くなれない女性は、全体の約2割(20%)ほど。

確実にイケてる女性は35%から40%前後。

残りの25~30%の人達は、性欲もあるし、セ/ックスは気持ち良いし、好きだけど、イケそうでいて、なかなかイケない人達と言うことになります。

 

年齢と共に比率は変化しますので、一概に何%とは言えませんが、一度もオーガズムを経験したことのない人が 1/3、いつも確実にイケてる人が1/3、そして、どっちつかずの人達が1/3。

 

「セ/ックスの最中に 「オーガズム」 を得る割合は、50代60代に高い」 のは、その歳になっても諦めない ”気持ち” の問題もあると思いますし、若い頃は、自分でする感覚とセ/ックスで感じる刺激のギャップに混乱しますが、年が経つにつれて、男性から得られる刺激に慣れてきて、それを 「快感」 と感じることが出来るようになってきているのかも知れません。

もしくは、そのときのパートナーは以前のパートナーと異なる人で、セ/ックスが上手な人に当たったのかも知れません。(笑)

 

最終的には、4割ほどの女性が、「外イキ」 または 「中イキ」 もしくは、その両方でイケるようになるということです。

 

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自分の経験でも、いろいろなタイプの女性がいます。

 

「セ/ックスは昔から好きではなかったし、性欲もなかった」 という女性が、40歳になる前に突如、性欲を覚えるようになり、会うようになって2回目で 「中イキ」 した女性もいます。その子はその後、マルチプル・オーガズムで、それこそ1回のセ/ックスで、20回も30回もイケるようになりましたし、やはり、「外」 でも 「中」 でも感じない女性でしたが、その女性の場合は時間は掛かったものの、今では、「中イキ」 も 「脳イキ」 も出来るようになった女性もいます。

 

「性欲」 の 「ある」・「なし」 は、主にホルモンの問題だと思いますが、

 

「不感症」 というものがあるのだとしたら、それは自分的には 「単なる症状」 あるいは 「状態」 に過ぎなくて、その女性の 「心」 の問題であったり、「感じ方」 あるいは 「意識」 の持ち方を変えることで、確実に改善できるものだと思っています。

 

何かのヒントにでもなれば、光栄です。