女性がイクということ(2)
○ックスとホルモン
最近の脳科学の進歩で解ってきたことは、エクスタシーは脳で感じているということ。
特に女性の場合は、理性(社会性)をつかさどる前頭前野と、不安をつかさどる扁桃核が機能停止を起こします。
イクときの情景を 「頭の中が真っ白になる」 と表現する女性もいますが、脳の機能停止によって脳がホワイトアウトを起こしてる状態なわけです。
このとき、女性の脳内ではさまざまなホルモンが分泌されます。
そもそも、女性の性は、ホルモンと密接な関わり合いがあります。第二次性徴以降、月経を支配しているのも、これらのホルモンなら、更年期障害や閉経も、これらのホルモン。
30代半ばを過ぎて、40~50代に性欲が強くなってくるのも、これらのホルモンによる影響です。
ドキドキしたり、愛情を感じるのは、オキシトシン。
オキシトシンは、オーガズムで分泌が最高に達しますが、それ以降は急激に濃度が下がります。
オーガズムを迎えるからホルモンが分泌されるのか、あるいは、ホルモンの分泌によってオーガズムがもたされるのか。実はこの辺の細かいメカニズムは、まだ良く解っていません。
オキシトシンには、不安中枢である扁桃体の活動を弱める作用があります。オキシトシンの分泌によって、不安が抑制され、相手との信頼感が強くなる。
オキシトシンと同じく、オーガズムで分泌が最大になるホルモンに、プロラクチンというホルモンがありますが、こちらは、性欲を一時的に減退させる作用があります。
プロラクチンは、安らぎや安心。オーガズムのあと、1時間以上分泌され、ドーパミンの分泌を抑制します。
ドーパミンは、ムラムラしたり、性欲の根源みたいなもの。
プロラクチンは、男性の脳内でも分泌されてます。プロラクチンは男性では、性的な積極性や攻撃性を抑える効果があるので、自分などは、このプロラクチンの分泌が少ないのかも知れません。
ちなみに、女性は好きな男性とデートしていたり、イチャイチャしてる段階で、既にこのオキシトシンを分泌し始めています。
女性から良く聞くセリフの中に、「好きではない男性と○ックスなんか出来ない!」 というのがありますが、正確に言うと、「オキシトシンが分泌しない男とは出来ない」 と言っているだけで、それは、男性の言う 「そそらないヤツには、勃たない!」 と言っているのとあまり変わりない訳です。(苦笑)
では、女性をイかせるには、どうしたら良いのか?
世の中の男性は、特に若い男性は、物理的刺激に固執しがちですが、まず重要なことは、その認識をあらためることです。
多くの AV はフィクションです。また、多くの AV の顧客対象は 「男性」 ですので、男性の性的興奮を高めるように仕上がってます。なので、あの通りにしたからと言って、女性が喜ぶわけではないということ。
確かに、物理的にも優れているに越したことはありませんが、オーガズムは脳で感じているわけですから、要は、相手のホルモンを如何に分泌させるかが重要なわけです。
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