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2016/10/22

踊るセックス - キゾンバ(Kizomba)

知り合いの女性達が、「キゾンバ(Kizomba)」 に熱をあげ始めています。

「SM は、社交ダンス?」 の記事で、某女性読者の方から教えていただいた 「キゾンバ」 のプロモーション動画を紹介したところ、それを見て 「キゾンバ」 にはまる女性が増えてきています。

踊り好きのジュネちゃんは、もう、さっそく六本木のスタジオまで習いに行ってきちゃったようですし、名古屋のゆかちゃんは、教えてくれるところを現在調査中とのこと。

 

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キゾンバは、1990年前後にアンゴラで生まれたダンス。また、ダンスで用いられるポルトガル語の歌曲など、音楽ジャンルとしてもキゾンバと呼ばれているそうです。

音楽的には、ズークという音楽の影響を強く受けているらしい。

まあ、音楽やダンスの細かいことは、専門外なので、このくらいにしておきます。(苦笑)

 

基本となるステップは、ごく単純なもの。きちんと体重移動をして、腰を動かす程度。バリエーションが増えるにつれて、複雑にはなってくるものの、それは踊りとしてのバリエーションをパターン化したようなもの。テクニック的なものと言えます。

 

でも外形ばかりを真似て、本質を見落としてしまっていては、踊りも単なる猿真似に過ぎません。

 

「多くの女性が何故キゾンバに陶酔するのだろう?」

 

素朴な疑問です。そのような女性達は決まって、「男性のリード」 を強調します。「見せる踊り」 の場合には 「振り付け」 のようにステップの進行を決める場合もあるでしょう。

しかしそれでも基本は 「男性のリード」。男性は指揮者なわけです。

 

基本では、腕は、社交ダンスのようなホールドをしています。しかし、「MUST」 ではなさそう。

キゾンバにも、「見せる踊り」 はありますが、しかし基本は、「楽しむ踊り」 です。

社交ダンスも本来は、「楽しむ踊り」 でした。ただ大勢の中で多くのカップルが踊っていれば、当然のことながら、「あの人達上手いね」 という話になります。

昔の DISCO の踊りもそうなら、現在のクラブでの踊りもそうでしょう。踊りは、まず自分が踊って楽しむのが基本です。

 

キゾンバも、いろいろなバリエーションや、趣向があるのかも知れません。

そこに載せていくものは、カップルの好みでいいわけです。極論してしまえば、「二人が気持ちいいなら、それでいいじゃん」 的な感覚です。

 

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自分は、キゾンバの踊りの師匠でもなければ、ダンスに精通する輩でもない 「ド素人」 です。が、しかしそんな 「一介の素人」 が彦摩呂風にキゾンバを例えるならば、

 

「キゾンバは、女性の尻おどりや~」

 

みたいな感じです。(笑)

ギャラリーの目が釘付けになるのは、女性の 「シルエット」 と女性の 「お尻」。特に背中から腰そしてヒップに掛けてのラインは重要です。

 

そして男性は・・・と言うと、男性はまるで目立ってはいけない黒子のような存在。まさしく、日本の人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の 「黒子」 そのものです。

 

キゾンバの女性パートは、しなやかな動きをする 「人形」 もっと言えば 「お尻人形」 であり、男性パートはと言えば、振付師(ふりつけし)兼人形遣い(にんぎょうづかい)です。

 

キゾンバで男性が目立つことは、セックスで男性がイクようなもの。しかし、男がイってしまえば、セックスはゲームオーバーです。

男性は、どんなに気持ち良くなっても、イきそうになるのをじっと堪(こら)えて、女性を操(あやつ)る。女性はと言うと、頭の中を真っ白にして、我をも忘れて、腰を振る。

男性は、女性を何回でもいかせ続けてナンボです。

男は、キゾンバで腰は振っても、イっちゃいけないわけです。(苦笑)

キゾンバで、女性にタッチしてヨダレタラタラ状態のヘタレ男がいるとしたら、素人が言うのもなんですが、もう、黒子失格です。(苦笑)

 

それだけに、男性パートのセックス感が踊りに出て来そうです。

勃ったら、すぐに入れて、腰を振ってフィニッシュみたいなセックスをしている人は、そういう踊りをするでしょうし、早漏は早漏なりの踊りをしそうです。

また、人形化した女性を操(あやつ)りながら、じっくりと女性を焦(じ)らしまくる。そして、その後は即ラブホに直行みたいなひとは、絶妙にエロい踊りをするに相違ありません。(笑)

 

キゾンバは、特にステップに特徴があるわけではないだけに、かたちだけの踊りでは、「盆踊り風キゾンバ」 や、ひと昔前の小学校の運動会にあったような 「フォークダンス風キゾンバ」、あるいは、「チークダンス風キゾンバ」 や 「社交ダンス風キゾンバ」、「フラダンス風キゾンバ」 になってしまいそうです。

その自由さゆえに、踊りに、その踊り手の素養や個性が出て来そうです。それもまた面白さなのかも知れませんが、逆に何がキゾンバなのか解らなくなってしまいそうなところが、案外難しいところになのかも知れません。

 

そうやって考えてみると、やはり、キゾンバのエッセンスは、やはり 「エロ」 と 「尻」 です。

 

女性パートは、理性や感情を捨て去ったエロ人形。男性パートは、そのエロ人形を操る人形遣いであり、エロ振付師。

振り付け次第で、女性パートが男性パートを誘惑するが如(ごと)く迫(せま)っているように見せたりも出来るし、ポールダンサーのように女性に赤裸々な踊りをさせることも出来る。

これはもう、ギャラリー相手に露出プレイをしているようなもんです。

そして男性パートは、女性パートを気持ち良くはさせるけど、けっしてイかせない。このあたりはもう、「前戯」 そのものと言えそうです。

 

結構やばいオトナの踊りです。(^^;)

 

 

これなんかは、もうたまりません。

 

ホールドはもうチークダンスですが、男性の右手のリードがすごいです。終わりの方は、動きが複雑になってきてるためか、左手もアシストのために腰に移動して動きを伝えています。

すごいのは、頭を使って野球のサイン交換みたいなことをしているわけではないということ。

男性パートの右手の小指側側面全体が押されたら、それに併せるように腰を前に出したり、左右の手の揺れで腰の横振りを伝えたり、みたいに、まるでジョイスティックを扱っているような感じなのでしょうか。

 

男性は、振付師であり、人形遣いなので、あくまでも、視点の先は女性。女性の尻です。

女性はお人形です。自分の意思や感情はありませんので、自分から目立ったり、アピールしたり、そういう自己主張は一切ありません。媚(こび)ひとつ売っても踊りが台無しです。

踊っている間は、M のスイッチが入り人形化している感覚。男性パートの命令に忠実に従う言わば 「完全なる奴隷」 です。完全に 「尻人形」 に成り切っています。

 

観た後に、女性の尻以外の記憶が残りません。ある意味ギャラリーの視点をどれだけ女性のお尻に留めさせることが出来るかが、この踊りのポイントであるかのような、そんな気にさせる踊りです。

 

セックスや SM のエッセンスに近い要素が含まれている踊りです。

 

女性は女性で努力して、身体をしなやかに動かす鍛錬(たんれん)をし、男性は男性で、その女性の魅力を最大限活かす。

男性は、女性が出来ないことを諦(あきら)めるのではなく、かと言って、無理強(むりじ)いをするのでもなく、根気よく女性と向かい合い、寄り添ってあげる。

そして、踊っている最中は、セックスと同じで、女性は一切の理性を捨て去り、自分の身体を男性パートに委(ゆだ)ねる。男性は男性で、じっと堪(こら)え、女性が最大限感じるように自分を抑える。

二人の動きが、曲にあうように、そして曲にあわせてフィニッシュを迎えるように指揮するのは、男性リードの役目です。

 

SM にも、自分達が楽しむ SM と、見せる SM というのが、あります。

キゾンバも、基本として、ある程度定型化したステップはあるでしょうし、見せる場合には、やはり、流行のステップや最新のホットな動きといったトレンドを意識するのも重要かも知れません。

しかし、その二人がリアルのカップルであり、二人がノリに乗って楽しんでいるならば、傍目(はため)から見て、踊りの上手い下手はどうでもいいことです。

まず共通して言えそうなことは、男性パートは、女性の操縦感を楽しみ、女性パートは、自分を委ねることの悦びを感じるということでしょうか。

 

いろいろと踊り手を変えるよりも、一人の相手に対する理解を深めながら、より呼吸が合うようにしたいという思いもあれば、「もっと上手いひとを経験してみたい」 といった欲も沸きそうです。

ある意味、自分のセックスが踊りに出てきそうで怖くもある。(苦笑)

 

キゾンバは、そんな印象を受ける踊りです。

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