レディーファースト・女性優先の考え方(2)
レディーファーストの意義
前回の記事では、レディーファーストのポイントを整理してみました。
これを読んで、もしかしたら、「そこまでして、女性に媚(こび)は売りたくないっ」 と思う男性もいるかも知れません。「男女平等じゃね?」 とのたまう輩(やから)も居るでしょう。
男女平等なのは、あくまでも、選挙権とか雇用上の扱いであるとか、そういった社会上の話。
ここで説明している内容は、社交上の話であり、男女の性差に関わる話。男心と女心に関わる部分です。
そもそも、なんでレディーファーストみたいな 「まどろっこしいこと」 をしてまで、女性を楽しませないといけないのか?
それは簡単に言ってしまうと、男女の性差にあります。
男女が意識するセックスの違い
極論を言えば、男性のセックスは、ベッドの中だけですが、女性のセックスは、デートのときから始まっているのです。
女性にとって 「デート」 とは、男性の愛情を確認し、萌え上がろうとする、心の 「前戯(ぜんぎ)」 のようなものなのです。ベッドの上での行為が、肉体的な性欲を満たす行為だとしたら、女性にとって 「デート」 とは、心を満たし、自分の性欲に火を付ける行為なのです。
男性のセックスは、興奮して勃(た)ちさえすれば、後は、入れて腰を振り、我慢が出来なくなったら出して終わりです。言わば、溜(た)めておいたガスに火をつけるようなもの。最後はポンッと爆発して終わりです。
これに対して、女性のセックスは、木炭や石炭のようなもの。女性の場合、なかなか火が付きませんが、一度火が付くと、その火は種火(たねび)のように残り続けます。
女性がオーガズムを感じ、満足のいくセックスにするためには、肉体的には、十分な愛撫(あいぶ)が前戯(ぜんぎ)として必要不可欠ですが、それだけではなく、心のときめきを感じたり、イチャイチャして、次第にドキドキするといったような 「心の前戯」 も大切なのです。
女性の場合、男性的な交尾行動はそれからなわけです。
レディーファーストは、心の前戯
ここまで説明すれば、勘(かん)の良いひとには説明不要だと思います。要は、レディーファーストとは、心の前戯を施(ほどこ)す上での基本的な心得(こころえ)なわけです。
女性は、潜在的(せんざいてき)に臆病(おくびょう)なのです。
大事にしてもらいたい。そして守ってもらいたいのです。大事にされ、守られてることで、不安を払拭(ふっしょく)し、安心し、そして、楽しくしてくれることで、ようやく、快楽の方向に足が向くのです。
前回の記事で、レディーファーストのポイントは、① 男性が女性を守る、② 女性を楽しませる、③ 女性に恥ずかしさを感じさせないことだと説明しましたが、① と ③ で既に女性は、安心感を感じており、② で楽しさを感じているのです。
レディーファーストを心がけていれば、それだけで女性は、自分が 「特別」 に扱われていると感じるはずです。
そして、きちんとレディーファーストに則(のっと)ったデートが出来ていれば、その気のある女性は口説けるということです。
例え、デートで立ち寄った先が、自分ひとりでは立ち寄らないような薄汚い居酒屋であったとしても、そこで店のひとや常連の人情に触れ、美味しい肴(さかな)を味わい、女性に新たな発見があったのだとしたら、それは、それで楽しい時間です。
女性にとっては、高級レストランであろうと、薄汚い居酒屋であろうと、二人で楽しい時間を過ごせる場所なら、何処でも良かったりします。
その女性が嫌いなところや、受け付けないところに連れて行くのは勿論(もちろん)、綺麗に着飾っているのに、洋服を汚してしまうような場所に連れて行ったり、その後の予定があるのに時間待ちしたりするのもナンセンス。
女性の気持ちが冷(さ)めるだけです。
場所も重要でないとは言いません。しかし、女性が一番に求めていることは第一に、① 二人の楽しい時間。そして第二に、② そこでの男性の 「男らしさ」 であり、③ 男性の女性に対する 「心配(こころくば)り」 や 「心遣(こころづか)い」、そして、「思い遣(おもいや)り」 なのです。
これが、レディーファーストのエッセンスです。
それを理解せずに、ただ、レディーファーストとして定番となっている代表的な行動様式を真似(まね)ても意味ありませんが、しかし、それでも、レディーファーストさえ出来ないよりは、出来た方が全然良いです。(笑)
あとは、男性の中身です。
良かったら参考にしてみて下さい。
コメント