2ntブログ
2016/09/02

レディーファースト・女性優先の考え方(1)

 

レディーファーストは社交マナーの基本

 

レディーファーストは、欧米社会における社交マナーのひとつ。

 

女性をまともにエスコートすら出来ないのに、女性を口説くなんざ野暮と言うものです。

デートなどで、女性に楽しく心地よい時間を楽しんでもらうためにも、レディーファーストなど、「マナーの基本」 くらいは身に付けておきたいものです。

当然ではありますが、社会人としては、しっかりとしたテーブルマナーも、身に付けるに越したことはありません。

 

しかし、マナーだとか、レディーファーストと言われて、そんなに畏(かしこ)まる必要もありません。

むしろ、ただ形式的に出来ることよりも、自然とそのような行動が出てくることの方が大事。

 

このシリーズでは、テーブルマナーに始まりベッドマナーに至るまでに潜(ひそ)むレディーファーストの真理。その意味や考え方について、掘り下げてみたいと思います。

 

レディーファーストの具体例

 

現実で求められているレディーファーストは、そんなに高尚なレベルのものではありません。求められているのは、女性に対する何気ない気遣いであり配慮。

 

当たり前の人に取っては、ごく当たり前のこと。例えば、道を歩くときに、女性に車道側を歩かせたり、ドアを開けさせたりするようでは失格です。ましてや、女性にドアを開けさせて、男がズカズカと先に入っていくようでは、もう落第です。(笑)

レディーファーストとは、女性を尊重し、女性に対する、ちょっとした心配りであり、配慮に過ぎません。しかし、女性にとっては、そのちょっとした心遣い(こころづかい)が嬉しいのです。

 

ちょっと小洒落(こじゃれ)たレストランやバーのような、女性の気分が高揚しそうな場所では、女性を優先して、女性を大切に扱ってあげる。

お店に入るのは男性からですが、フレンチやイタリアンなどの高級店では、かならず案内がいますので、お店に入ってから、席に付くまでは、女性優先です。

寿司や割烹などの和食店や旅館などでは、女性に気遣いをしつつ、男性がリードしてあげると良いでしょう。

しかし、薄汚いオヤジがたむろしているような居酒屋な大衆酒場など、女性がちょっと引いてしまいそうなところでは、男性がリーダーシップをとって、男気(おとこぎ)を見せてあげる。

エスカレータや階段も男性が先です。

 

女性は、普段よりちょっと 「特別」 に、「大切」 に扱ってもらえることで、ドキドキ感も変わってくるのです。

普段よりも、ちょっとお洒落をしてきているのなら、それを誉(ほ)めて欲しいのです。

また、荷物も女性に持たせるのも、落第です。

 

二人の時間を楽しもうとしているときに、お金の話をしたり、ケチったりするのも野暮。

デートは、女性にとっては 「特別な日」 なのです。というよりは、「特別な日」 になることを願っているのです。なので、贅沢とは言わなくても、普段よりはちょっと 「特別」 に扱ってほしい。

貧乏臭い呟(つぶや)きひとつで、せっかくの 「ときめき」 も、一瞬で冷めてしまいます。

それなら、デートしないほうが、まだマシというもの。

高級店の敷居が高いようなら、はじめっから行くべきではありません。

 

レディーファーストは古今東西普遍

 

とまあ、ここまでは一般論ですが、これらを意識することなく自然に出来るようになって、女性と楽しい時間を過ごせるようになって、まずは一人前。

しかし、このような話をすると、未(いま)だに、「俺は日本男児だ!女性は3歩下がって付いてくればいい!」 みたいに片意地を張る古いタイプの男性も一人や二人居たりするもの。

 

でも、それは間違いです。

 

男尊女卑の色濃い江戸時代であっても、男性は女性の気を引くためにいろいろとプレゼントしたりとか、誉めたりとかは日常的にしています。当時、女性を口説くのに最も効果があったとされるのが、「鰹(かつお)喰わねぇか」 というお誘い。

ちなみにプレゼントで、簪(かんざし)は、今で言うと結婚指輪に相当するそうで、「この簪(かんざし)はおめぇのもんだ」 というのは即(すなわ)ち、求婚の意味だったらしいです。

 

女性が男性より3歩下がるの意味は、何時(いつ)なんどき、自分の命が狙われるかも知れない、修羅場(しゅらば)を潜(くぐ)っている傾奇者(かぶきもの)が、同伴(どうはん)する女性に対し、トラブルに巻き込まれないよう配慮して言う台詞(せりふ)。

女性を大事にする男性の男気と、慎(つつ)ましやかな女性を愛(め)でている表現なので、女性に配慮も出来ず男気(おとこぎ)もない輩(やから)が言う台詞ではありません。

 

要は、洋の東西や時代を問わず、男性は女性を大切に扱い、女性を楽しませ、女性を乗り気にさせることで、女性を口説いてきたということです。

そもそも、男心や女心は、時代や人種を超えた男女の本質ですから、当たり前と言えば当たり前なわけです。

 

まずはマナーを身に付ける

 

そもそも、レディーファーストの基本となるポイントは、① 男性が女性を守る、② 女性を楽しませる、③ 女性に恥ずかしさを感じさせないの3点です。

そもそも、女性を守る気概(きがい)もなく、女性に楽しんでもらいたいと思う余裕すらない男性が、女性のことを口説こうと思っていること自体、おこがましいというもの。

 

どんなに高級な衣服を纏(まと)ったところで、マナーすら、なっていないようでは野暮と言うもの。マトモな躾(しつ)けも出来ていない、そういう家庭に育ったと思われてしまいます。

まあ家柄は替えれるものでもないので、どうでもいいにしろ、分不相応(ぶんふそうおう)と思われては、身(み)も蓋(ふた)もありません。

 

ではどうするか?

 

レディーファーストやマナーに自信がない男性は、ますは形式的でも構いませんので、まずは、テーブルマナーとレディーファーストのふたつは最低限身に付けること。

和食における箸(はし)の上げ下ろしと、洋食のテーブルマナーぐらい覚えておいて損はありません。下手な婚活や、訳の分からないセミナーに行くぐらいなら、まずは基礎から自分を磨くこと。

 

デートなどでは、女性は、男性のスマートで軽(かろ)やかなリードを待っています。

女性が期待しているのは、綿密にたてられた計画でもなければ、高価なご馳走でも、高価なプレゼントでもありません。女性がときめきを感じるような振る舞いを期待しているのです。

気持ちがこもっていれば、女性は花だけでも大層喜びますが、気持ちがこもってなければ、どんなに高価なプレゼントでも喜びません。

 

恋愛に関して言えば、それが彼氏彼女の関係であれ、夫婦であれ、不倫であれ、男性はきちんと、女性をエスコートして女性を楽しませることが出来なければいけません。

そして、男性に求められるのは、女性が楽しんでるか、楽しめていないか。その違いを観察するだけの冷静さと余裕。男性が、いっぱいいっぱいになってしまって、女性との時間を楽しめないようでは、全く意味がありません。

 

良かったら参考にしてみて下さい。

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