2ntブログ
2019/07/01

「くすぐり」とSM(7)

昨日の記事 「『くすぐり』 とSM(6)」 の続きです。

 

「くすぐり」 は、「いちゃいちゃ系くすぐり」 を含め、「前戯」 としての可能性は秘めているものの、「SM」 的には、拘束したときの 「罰」 のひとつとして利用出来るかどうか。

また、女性の性感を高め、女性をイケるようにするのに、何らかの効果が期待出来ないかを探っているわけですが、一番の心配事は、やはり 「くすぐり」 が女性の 「セ/ックス」 への集中を邪魔しないかということ。

就寝時に何処からか現れる 「蚊」 ではありませんが、「蚊」 が大事なときに安眠を妨害するように、女性が 「セ/ックス」 で気持ち良くなる直前に、女性の集中を妨げるようでは元も子もありません。

 

但し、女性が性的に高まっているときは、「痛み」 を 「快感」 と勘違いしたり、軽い錯乱を起こすことも多いので、性的に高まっている女性に 「くすぐり」 の刺激が、どのように受け留められるのかは、実際に試してみないと分かりません。

 

しかしこれ以上のことは、ネットでの調査にも限界があるため、意を決して実際に自分で挑戦してみることに。

 

実践編

 

「くすぐり方」 や 「くすぐる場所」 は、今迄机上で調査してきたものや、主に洋物の 「くすぐりフェチ」 ビデオを参考に、手の指を一応 「ワキワキ」 と動かす練習をして挑戦することに。

被験者は、「ぐら」 の相手が簡単に見つかるわけもなく、「くすぐられても感じない」 と自称する古参の愛奴で試してみました。

 

「くすぐられても感じない」 と自称する割には、くすぐったがり、笑いを漏らす愛奴ですが、子供にくすぐられても全く、くすぐったくないとのこと。主にやられると 「くすぐったい」 と言い訳しておりました。

 

まず、「セ/ックスしながら (以降 ”ながら” と呼ぶ)」 くすぐってみました。① 笑いが出ない程度の刺激、② 笑いが漏れるほどの刺激、③ 実際にはくすぐらない 「言葉責め」 による刺激、④ 全指を微弱に動かすことによる 「くすぐり」 の兆候的な微弱の刺激などなど、いろいろと試してみましたが、① の、笑いが出ない程度の刺激では、刺激の強さにもよりますが、「身悶え」 します。② の、笑いが漏れるほどの刺激を与えると、当たり前ですが、笑い出します。 

③ の言葉責めは、「言葉責め」 と言うほどの内容ではありませんが、指を 「ワキワキ」 するところを見せたり、「ワキワキ」 と口にするだけでも、最終的には、自然な学習能力で 「笑う」 ようになり、最後には、④ の、全指を曲げようとする微弱な動きだけでも、「くすぐり」 を察知するようになりました。

 

身体を撫でたりする 「愛撫」 と 「くすぐり」 は、もともと 「くすぐり」 に強いこともあるのかも知れませんが、曖昧な動きをさせない限りは、明確に区別が出来ているようです。

 

また、分かったこととしては、「セ/ックス」 で高まっているときに 「くすぐられても」、本人には集中を邪魔されたとか、冷水を浴びせられたような、「テンション」 が下がるような 「妨害」 されたような感覚はなかったとのこと。

 

確かに、途中で 「笑って」 しまっても、そこで気分が冷めたり、リセットされるわけではなく、一時的に中断されるものの、またそこから 「セ/ックス」 を継続出来るような感覚で、そこで大きく場の雰囲気が壊れたり、あるいは、くすぐったことが後に引き摺るようなことは、何もありませんでした。

 

但し、ひとつ分かったことは、「笑う」 ことで、女性の意識が戻ることです。

本ブログの記事でも何回も説明しておりますが、女性はオーガズムを迎える際に、まず前頭前野の機能が低下することで、記憶がなくなります。そして最後に恐怖や不安を司る扁桃体の機能が低下することで、オーガズムに達するわけですが、くすぐって 「笑う」 ことで、どうも前頭前野の機能は多少回復するそうなのです。

 

このため、「くすぐり」 のひとつの副作用ではあるのですが、普段であれば全く記憶がない状態の記憶が残っているのだそうです。

 

彼女に言わせると、女性の 「中イキ」 によるオーガズムを迎えたときに、記憶がない現象を 「酔っ払いの酩酊状態」 に例えるのだとしたら、ちょうどその途中に介抱されたこととか、トラブルがあったときに、断片的な記憶があるのと似ていると言っていました。

 

「くすぐられた」 ときの感覚は、「くすぐったい」 と言うよりも、何かくすぐられたところが、ムズムズし、それが身体に広がっていくような感覚。モグラが身体の中を這うような感覚と言っていました。

その感覚が強いと 「身悶え」 している感覚があるらしいのですが、それは、くすぐられて、その刺激を避けようとしている感覚に近いとのこと。

 

また、「くすぐられた」 後、幾分覚醒するためか、普段実際に自分が経験していることではあっても、自分の記憶に残らない快感に触れられたことは、初めての感覚で、お腹の中心あたりから、気持ち良さが身体全体に広がっていく感覚を味わえたことは、とても大きな喜びだと言っていました。

 

その感覚は、話を聞いてみると、どうもそれは、時間が止まっている中で、イクという強烈な快感ではないけれども、甘美な気持ち良さが、ずっと永遠に続くような感覚。 「エクスタシー(忘我)」 と呼ばれる状態のようでした。

しかしその後、本人は 「中イキ」 した記憶は全くないようなので、「中イキ」 の時点では、その状態から改めて、前頭前野に続き扁桃体の機能停止が起こっているのでしょう。

 

結論

 

まだ、多くの被験者で確認したことではないため、普遍なものと断言は出来ませんが、少なくとも、「セ/ックス」 における 「くすぐり」 は、「くすぐられた者」 にとって 「不快な刺激」 とは受け留められていないこと。

相手によるのかも知れませんが、肉体は、咄嗟に反射的な行動を起こすものの、人の意識は、乳児期の 「コチョコチョ遊び」 宜しく 「くすぐり」 を愛情のひとつと認識するのでしょうか。

 

「セ/ックス」 の際に 「くすぐり」 は、普段の 「くすぐり」 と同様 「笑い」 を誘いますが、しかし 「くすぐったい」 という感覚よりは、「むずむず」 した 「身悶え」 に近い感覚として受け留められること。

 

そして、「くすぐり」 によって、女性の陶酔感は一時的に冷めるものの、女性の意識や記憶能力を幾分呼び覚ますことから、「くすぐる」 タイミングによっては、女性に今まで感じたことのない(というよりは、本人が覚えていない)感覚を体験し記憶する 「呼び水」 となり得ること。

 

実際に、「くすぐり」 を 「セ/ックス」 に導入してみて驚いたのは、予想に反して 「否定的」 な結果が何も見られないことでした。

 

 

***

 

「くすぐったい」 感覚は、覚醒時も完全に 「気持ち良い」 とは異なる、ある種複雑な感覚ですが、それは 「セ/ックス」 における陶酔時も、「むずむず」 という表現になるものの、変わらないようです。

 

但し、「くすぐり」 は、女性にとって 「ネガティブ」 で否定的な感覚というわけではなく、「ポジティブ」 に働くということ。

 

「セ/ックスレス」 の家庭であっても、「くすぐり」 は、多少の 「わだかまり」 があろうと、くすぐって 「笑い」 が漏れるようであれば、まだ見込みがあるというものです。

 

「笑い」 とは不思議なもので、「笑い」 が出ることで、それまで気持ちの中で閊(つか)えていたり、抑えていたりしたものが、スッと流れ出す場合があるのです。

何年も何十年も一緒に暮らしていれば、相手に不満のひとつやふたつ、あっても当たり前。

 

くすぐっても相手から 「笑い」 が漏れないようであれば、既にその男性の玉砕していますので、撃沈されたくなかったら、その場は赤旗を揚げて退散するしかありませんが、相手をくすぐって、「笑い」 が漏れるようであれば、まだ回復は可能です。(笑)

 

乳児との 「こちょこちょ遊び」 は、子供の情緒の発達にとても大事なようですが、この 「くすぐり」 は、思ったよりも効果絶大なのかも知れません。 

 

(おわり)

 

―――

 

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